まりんきょの部屋のはなれ(2000年11月)

前月 翌月

ちょっと訂正と補足

 

投稿者:DOME

 投稿日:11月29日(水)11時49分50秒

スカルラッティは、1729年、44歳のときに、
当時18歳だったアンナ・マグダレーナについてスペイン王宮に赴きます。
それまでは、ずいぶん若いときから
有力教会やポルトガル王などのもとで要職についていた。
つまり、彼の前半生は表向き、若き音楽家としては
たいへんメジャーな道を歩んでいた。
そうした道に相応しく、伝統的な形式に沿った作品も残しているようです。
(シンフォニア、オラトリオ、カンタータ、オペラなど)。
スカルラッティがそのまま、オーソドックスな道を死ぬまで歩んでいたら、
(彼の性格からして、それはありえなかったと思いますが)
後年のソナタとはまったく違うメジャー系の作品群(たぶん平凡な)を
多く残していただろうということです。
前の書込みでは、この辺の言い方が不的確でしたので、補足しておきます。

父親の死は1725年ですから、スペイン行はその4年後になりますか。
父親の死によって、父親と父親が代表するさまざまな「権威」からの決別と解放感、
これがその後の多彩な楽想に満ちたソナタを生み出す背景にあったはずです。

多彩な楽想は、多彩な性格からくる。(まるで子供みたいな)
悪く言えば情緒不安定だったということ。
ですから、権威に縛られた御用音楽家としての生活は、
死ぬほど退屈だったに違いありません。
たぶん親父のメンツがあるから我慢してたんでしょうね。
この点では、情緒がチョー安定していたようにみえる
(大人の)バッハとは正反対。(笑)


(無題)

 

投稿者:DOME

 投稿日:11月29日(水)01時35分12秒

チェンバロは、音量の問題でしょうか、強弱がいまいち。
あと、あの特有の金属音ですね、キンキンした。ときには耳ざわり。
スカルラッティのとくに短調のゆっくり目の曲は、
ピアノのソフトな音色のほうが断然合うと思います。

いまNAXOSの2巻目のK.481(L.187)が聞えているんですが、
これなんかも、すこし悲しみを帯びた表情が、よく出ています。
奏者のレヴィンもだいぶ「猥雑な」ほうかも知れません。

スカルラッティが現代ピアノを知っていたら、大喜びで、
ますます奔放で情感あふれる曲をいっぱい作ったでしょうね。
ほんとに、せめてあとひと世代遅く生まれていてくれたらと思います。
(モーツアルトと同時代になりますが)

スカルラッティの音楽の特徴を一言でいえば、「自由」でしょうか。
(「ジャズ」と言われたのはまことに至言)
品行方正で正統派の大家、バッハなんかとは全く違う。
小説でいえば、「私小説」みたいな感じがします。やや無頼派の。
自分の好みとか流儀とかに頑固にこだわった音楽といいますか。

ひょっとすると、スカルラッティの場合は、
イタリアの音楽界でそれなりの地位にあった父アレッサンドロの
権威に対する反発があったのではないでしょうか。
資質的には天才的だったでしょうけど、
進んだ道は(結果的にか)マイナーでした。

これで、バッハやヘンデルみたいに、
教会や宮廷(王妃の家庭教師みたいな形じゃなく)に仕えていたら、
形式ばった音楽もたくさん作ったんでしょうね。
神や王のための荘重かつメジャーな音楽を。
スカルラッティらしくなくなりますけど。

バッハの場合、ゴルトベルク変奏曲だけ(と言いきっていいかどうかわかりませんが)
は「私小説」的なニオイがいたします。

追伸 NAXOSの第1巻ですが、
実は「NAXOS総合カタログ2000」の表記では
ショコライ盤が第1巻となっています。同社のHPでもそうなっています。
ひょっとしたらアンジャパリジェ盤は何かトラブルでもあって
途中で取り消しになったのかもしれません。
となると・・・。


スカルラッティの猥雑さ

 

投稿者:まりんきょ

 投稿日:11月28日(火)12時42分33秒

NAXOS の版については初耳でした。CD屋を見る限りショコライ以外の盤が
なかなか見つからないのですが、さらに気合を入れて探します。

ときどきチェックしないといけないというのは同感です。
スカルラッティは無名のピアニストやチェンバリストが音盤をひょっこり出して
いつの間にかこの音盤が消え去るというパターンがけっこうあるのではと危惧しています。

「猥雑な」廻さんの録音を聞いてとまどったのは確かです。
チェンバロのお高くとまった演奏ばかり聞いてきたからかもしれません。
私が上記の感想を書いた時は、DOMさんのおっしゃるような賞賛を込めてこの語を選んだつもりです。
しかし、本当にこれでいいのかという不安が未だつきまとっております。

ワイセンベルクのスカルラッティは抜粋でしか聞いておりませんが、
情念の表現に対して
「よくここまでやるなあ」という感嘆と「ここまでやっていいのか」という僻みを持っています。

チェンバロでは楽器の性質からしてピアノほど情念が伝わらないのではと
思っていますが、DOME さんのご意見はいかがでしょうか。


NAXOS盤について

 

投稿者:DOME

 投稿日:11月27日(月)23時15分03秒

本日、レコード屋に寄りまして、久しぶりにスカルラッティの探索をしてきました。
NAXOSの全集1〜2巻を買ってまいりました。
実は、最初に出ていたショコライのものは、第1巻ではなかったんですね。
第1巻は、エチェリ・アンジャパリジェ、
第2巻は、マイケル・レヴィンという、いずれも知らない演奏家でした。
これで,NAXOSは合計3枚出していることになります。
録音はショコライが1988年、アンジャパリジェが1994年、
レヴィンが1995年で、それから5年経っていますから、
これ以降の分も、録音はかなりたまっているんじゃないかと思います。

今年の6月に発売されたという廻由美子さんのも買おうと思っていたんですが、
今日はゲットできませんでした。
やっぱり、ときどきチェックしてないとダメですね。

まりんきょさんによりますと、廻さんのは「猥雑な」ひき方をされているそうですが、
スカルラッティはそれがいいんじゃないかと思うんですよ。
小生もこれまでではワイセンベルク盤が一番好きなんです。
情念の人スカルラッティらしいというか・・・。
バッハと違って、好きに感情を込めて弾いても
一向にかまわないんじゃないかと。


すごいですね

 

投稿者:

 投稿日:11月27日(月)20時36分56秒

DOME さん、はじめまして。
同志がいて心強い限りです。
アサド兄弟のはまだ見つからず、ダンテというレーベルの件も
初めて知りましたが、これからもよろしくお願いします。
スカルラッティ100枚には恐れ入りました。


はじめまして

 

投稿者:DOME

 投稿日:11月27日(月)00時02分39秒

「スカルラッティ」で検索しましたら、ここにヒットしました。
スカルラッティのファン暦20年程度の者です。よろしく。
このサイトが一番まとまっっていて、
関連記事、楽しく読ませていただきました。

アサド兄弟のものは見つかりましたか?
小生の手元に1枚あります。
タワーレコードかどっかで購入した輸入盤です。
Elektra Nonesuch というレーベルで、
品番はWPCC-5355となっております。
スカルラッティは9曲で、あとラモー、クープラン、バッハが入ってます。

スカルラッティは他に、100枚くらい(主にCD)持ってます。
近々データベースを作ろうかと思っています。
もし、スカルラッティについて何かお知りになりたいことがあれば、
お手伝いできることがあるかもしれません。

あとカークパトリックの翻訳本を探しておりましたが、
まりんきょさんがお持ちだと分かって安心しました。
もう世の中にないのかと思ってましたので。
他にも2冊あったんですね。知らなかったです。
どうか大切にお持ち下さい。(笑)

ところで、フランスのダンテというレーベルで、
ピアノによる全曲演奏盤を出していて、
手元に3巻まで持っているのですが、
残り6巻の予定のはずが、なかなか市中に出てまいりません。
途中で頓挫したものか、もし何か情報をお持ちでしたら、お知らせください。

ナクソスも全集を出し始めているようですが、時間がかかりそうですね。
第2集はもうでているようなので、近いうちにゲットするつもりです。
1集づつ演奏家が交代するみたいなので楽しみです。


これからも

 

投稿者:

 投稿日:11月20日(月)21時39分34秒

指導という立場にはまだないと思います。
いろいろとこれからも議論していきましょう。


合格おめでとうございます。

 

投稿者:まさたか

 投稿日:11月20日(月)15時20分46秒

まりんきょさんには、追いつかれそして追い越されてしまいましたが
いつかはまた追い越す!をテーマに頑張ります(笑)
何はともあれ、合格おめでとうございます。
今後はご指導よろしくおねがいします。

http://www10.cds.ne.jp/~ako/index.html


ありがとうございます。

 

投稿者:

 投稿日:11月16日(木)22時23分51秒

ありがとうございます。
ただ、3次の実習に参加できるか、微妙です。
しくじりました。


合格おめでとうございます!

 

投稿者:やまやす

 投稿日:11月16日(木)21時26分37秒

まだこの掲示板には合格報告していないんですね。
まりんきょさん、合格おめでとうございます!!
研究会はコンピュータ研究会でいかがでしょう?


オリコン

 

投稿者:

 投稿日:11月 5日(日)22時41分50秒

やまやすさん、情報を提供して下さりありがとうございます。
小池社長のヒットチャート雑誌を知っているなら若いと思います。


オリコン

 

投稿者:やまやす

 投稿日:11月 5日(日)00時02分40秒

まりんきょさん、ご無沙汰しています。
以前、職場の引越しの際、「オリコン」という言葉を聞きました。
どうやら「折りたたみコンテナ」の略だと思われます。
私は昔の人間なので、小池社長のヒットチャート雑誌だと思ってしまいました。


お尋ね

 

投稿者:

 投稿日:11月 3日(金)22時45分06秒

わざわざ駅員さんに尋ねてみるとは、あっぱれです。
うーむ、ずばりなのでしょうか。だとすると、かわいい命名ですね。

ラブラさんの思いは私ももっていました。
ボディコンのコンは何かな?と考えていたら、あのページができた次第です。

この機会に、わたしからこのページを見ている方にお尋ねしたいことがあります。
一つ未だにわからないコンがあります。
「ブラコン」といえば、ふつう「ブラック・コンテンポラリー」を指しますが、
流通・配送の分野の機械を指すブラコンがあるらしいのです。
ブラコン・パレタイザーというように使います。
このブラコンについてどなたか御存知の方はお知らせ下さいませ。

なお、あのページについて、HTML のソースをダウンロードすれば、
コメント欄にごくわずかに注釈がついているのがおわかりかと思います。


コントローラーは気づかなかった。

 

投稿者:ラブラ

 投稿日:11月 3日(金)19時19分08秒

まりんきょさん、レスどうもありがとうございます。
一応駅員さんにもきいてみたのですが「おれにもよくわかんねぇんだよなぁ」
というやっぱりという答えがかえってきました。
でもレールの修理をリモコンで出来るようにしたものらしい(?)と言っていたので
名前の由来はまりんきょさんの知っているズバコンかもしれませんね。
少し謎がとけてきました。ありがとうございます。
ズバコンのコンって何だ、と考えている時に「そんなこといったらボディコンのコンって何だよ!」という話に跳んだりもしました。(笑)


ありゃ

 

投稿者:

 投稿日:11月 3日(金)11時34分21秒

すいません、店じゃなくて駅だったのですね。
ズバッとコンディショナーというのもありかもしれませんが、
一体なんなのでしょう。


ズバコンとは

 

投稿者:

 投稿日:11月 3日(金)11時32分48秒

なかなか怪しげな店ですね。見てみたいものです。
さて、この立て札のズバコンが、わたしのズバコンと一緒のものなのか、
ちょっとわかりません。申し訳ありませんが、以下私が知っているズバコンを説明して答とさせて頂きます。
ズバコンは、今から30年ほど前に三洋電機から売り出されたリモコンつき
テレビおよびそのリモコンのことです。私は貧乏な家に生まれましたが、
何を勘違いしたが親が張り込んで買ってきました。
リモコンは懐中電灯ほどの大きさで、
単3乾電池を4個も使っていたため、重いものでした。
色は赤く、先がラッパのように開いていました。
このリモコンには赤いボタンと白いボタンがついていました。
リモコンをテレビに向けて赤いボタンを一回押すと、チャンネルが時計周りに一つ回りました。
当時のチャンネルは接点式ですから、ぐるぐる回るのを面白がって意味もなくチャンネルを変えていました。
白いボタンは音量調節用で、一回ボタンを押すごとに、切→大→中→小を順番に繰り返すものでした。
結局、ズバコンは三洋電機のテレビの商標だったのでしょう。
コンはコントローラのことでしょうが、ズバはズバリなのでしょうか、これが疑問です。
だって、1チャンネルから12チャンネルに切り替えるのに、
手では時計と反対周りに一回回せばいいだけなのに、
リモコンを使うとわざわざ11回ボタンを押すことになりますから。


ズバコン求めて。

 

投稿者:ラブラ

 投稿日:11月 2日(木)20時01分51秒

はじめまして。本日はズバコンを求めてここへやってきました。
私の通う学校の最寄りの駅に、ズバコンという立て札とカメラみたいなものが設置
されています。時には「ズ」と略されている場合もあります。
ズバコンとは一体何なのでしょうか、そして何の略なのでしょうか。
私の頭に思い浮かぶのは「ズバッとコンディショナー」ぐらいです。(笑)
知っている方がいましたらぜひとも教わりたいものです。
ともあれズバコンを知っている方がいるなんてとてもうれしいです。

前月 翌月