英国につくまでの前置き話


 
めぐみ
これは"めぐみ"である。
女の子だ。
いや、見たら分かる事なのだが 性格も女の子なのである。

ひとみ
これは"ひとみ"である。
女の子のはずだ。
いや、見るからに女の子なのだが、 母は絶対に女の子じゃないと思っている。
彼女は猿である。

「言ってきま〜す」と我が家に挨拶して、私達は出発した。 小雨が降っている。しかし、傘は邪魔になるので荷物を転がして駅まで走る。

初めての関空。新しいから、とってもきれい。 娘達もなにやら嬉しそうにそこらじゅうを走り回っている。 あ、そうそう、娘はこの時5歳、そして双子である。 幼稚園を少しばかりお休みしての旅立ちであった。(そのため、幼稚園では娘たちの課題が山のようにたまり、先生にはもう既にここで迷惑をかけているのであった。)
12時間にも及ぶ空の旅も、英国航空は子供の為にコックピットを見せてくれたり、おもちゃを山の様にくれたりで、なんとか無事に過ごし、とうとう英国に着いた。

・・・・・感涙・・・・・
英国は以前からとても憧れていた国で、是非とも訪れたいと思っていた。 今、ようやくその夢がかなったのだった。 そんな母の感動なぞ関係ない娘達は、「おしっこ、おしっこ」とうるさい。 ええい!!人が感動に浸っているというのに〜。

恐怖の入国審査は難なく過ぎていった。 ここは教科書通りだったので、すんなりクリアできた。 しかも、恐いと思いこんでいた審査官は、東洋人の双子が珍しくて仕方がないらしい。 しきりに笑いかけてくれたので、私の緊張はほぐれた。ああ、良かった。
しかし、これからが本当の試練である。 旅行会社の添乗員がついてない、自由旅行をするのは今回が初めて。(海外旅行は2度目。)自分だけで、しかも子供を連れて、どこまで頑張れるのかの挑戦である。

空港の外に出てみると、4月のこの頃は、やはりまだ日本よりも肌寒い。 ぶるっと震えがきたのは、寒さのせいだけだったのだろうか・・・。


飛行場のちびら
飛行場である。
左の2人は娘たちで、右の男性は父親というわけではない。

飛行機
英国航空の飛行機である。

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