旅日記Vol.27
緊急企画!!惜別の名鉄『北アルプス』

(すみません。今回のは少し長いです)


それはとても、とてもショッキングなニュースだった。
7月も終わろうという頃、ネット上に或る情報が舞い込んで来た。それは「名鉄の特急『北アルプス』がこの9月いっぱいで廃止される」というものだった。これは全くもって寝耳に水。特急『北アルプス』は名鉄がJR東海の高山線に乗り入れている異色の列車なのだが、その列車は車両がリニューアルされて10年少々ということもあり、初めは信じられなかった。ウソであって欲しかった。
でもその話は名鉄が自社のHPで正式に発表したものと判り、後日「鉄」雑誌や時刻表にも掲載され、驚きと共に落胆は正直隠せなかった。…でもそうなると「これはお別れを兼ねて乗ってこなければ!!」と「鉄」のココロが…(笑)。

早速有休をゲット、続いてキップの手配を…というところだったが…。

 ★キップの購入は苦労の連続

時刻表とにらめっこしていたら、朝金沢を発って名古屋へ向かい、『北アルプス』に乗って高山へ。乗り比べも兼ねて富山までJR東海の『(ワイドビュー)ひだ』、金沢へは夕方に戻るというルートはスグに決定した。しかし問題は名鉄からの直通キップをどうやって手に入れるかだ。口頭で言うのもなんだし、金沢-米原-名古屋/名鉄の新名古屋-高山-富山-金沢というカンジのメモを用意しておいた。

まずは金沢駅の「みどりの窓口」へ行ってみた。「こんなルートで発券してほしいんですけど…」と窓口氏にメモを見せたところ「ちょっとお待ち下さい」と奥に行ってしまった。しばらく待たされた後…

窓口氏:「あー北アルプスはねー、富山では発券出来るんですけど、金沢ではダメなんですよ」
えっ?そんなはずは…『北アルプス』はJRの発券システム「マルス」にも収容されていて、JRでも発券出来るはずなんだけどなあ。なんで金沢ではダメなんだろう…
窓口氏:「名鉄(名鉄観光のコト)さんか、旅行代理店さんだったら大丈夫だと思いますが…」
ボク:「そこのTis(JR西日本の旅行代理店)さんじゃダメですかね?」
窓口氏:「う〜ん、ちょっと判りません」

とにかく、Tisの窓口へ行ってみることにした。先程のメモを窓口のおねえさんに見せたところ、しばらくフリーズしてしまって全く判らない様子。メモではなくて備えつけの申し込み用紙に書いてくれと嫌味まで言われた。もっとも金沢から名古屋までの『加越』『ひかり』のキップはあっという間に出てきたが…

おねえさん:「名鉄の新名古屋からですね…」
ボク:「そうです」
おねえさん:「しばらくお待ち下さい…」「乗車券も、込みですね?」
どうやらコンピューターの端末を叩きながら、四苦八苦しているおねえさん。それでもようやく解決の糸口を見つけたか、キップが端末から出てきた。
ところが…
おねえさん:「美濃太田からでいいですか?」
なにっ?どうして名鉄の新名古屋からじゃなくて途中の美濃太田からなの?じゃ新名古屋から美濃太田までは空白になってしまうじゃないか。どうしろというんだ。確かに美濃太田-高山間はJR線内なので、JRのキップとして発売は出来るのは判っている。でもこれ以上押し問答を繰り返してもしょうがないので、後日別の旅行代理店で変更してもらうことにして、空白区間を残したキップを手にして泣く泣く金沢駅を後にした。

翌日、JTBの窓口へ行ってみた。ここなら間違いないだろうと思ったら、『北アルプス』という列車の存在を知らない様子。窓口のおねえさんは時刻表で探すがどのページかも判らない。仕方なくボクが「ホラ、このページ」と教える始末。

おねえさん:「ああ、列車コードありますネ。大丈夫ですよ」
ホッと胸をなでおろしたボク。しかし、おねえさんは端末に「新名古屋」というのが見当たらず、ここでも四苦八苦。あちこち電話してようやくその駅名を入力して特急券だけはオッケイ。次は乗車券だ。これがまた難関で何度も何度も端末を叩くが判らない。一旦は名鉄の新名古屋から新鵜沼までと、JRの鵜沼から金沢までの乗車券を別々に発券したようだが、あえなくVOID(無効)。
再びあちこちに電話して、ようやくJRの発券システム「マルス」で発券出来ることが判ったようで、名鉄の新名古屋から高山までの『北アルプス』の特急券と、同じく新名古屋から金沢までの乗車券がJR様式のキップで発券された。
おねえさん:「大変お待たせしました」
ボク:「難しいキップ頼んじゃってゴメンネ」
前日の分との差額を支払ってようやく難問解決!!それにしても金沢で『北アルプス』のキップを手に入れるのにこんなに苦労するとは思わなかった。

 ★まずは名古屋へ

ああ、来週には『北アルプス』に乗れる…とワクワクするボクの思いとは裏腹に、なんと台風15号が中部地方に接近!なんてこった。しかも台風は本州に近づくと速度を落とし、いつ去っていくのか判らなくなった。こりゃもしかして台風直撃で、苦労してゲットした今回のキップは無駄になってしまうのか…。

どうやら祈りが天に通じたか、台風15号は2日前に中部地方に最接近してから東へ去っていった。無事に旅に出られそうだ。

当日の朝は、金沢は台風一過とはいかず、ショボショボと小雨が残っていた。ボクは2月の時と同じ「加越」「ひかり」の乗り継ぎで名古屋へ行くことにしたが、実はこの日、名古屋行き「しらさぎ」が全列車リニューアル(といっても元ス―パー雷鳥の再リニューアルなんだけど)され、ホームにはテープカットの準備がなされていた。
7:10発「加越4号」は先発の大阪行き「雷鳥」に続いて入線。しかし隣のホームの電車越しに富山行きの快速が停まっていたのが見えたんだけど、それは富山までの「しらさぎ」回送を兼ねたもの。しかもグリーン車は普通車扱いらしい。一足お先に…ってトコロかな。

老優485系クラシックは金沢を発車した。雨が降ったり止んだり。小松では隣の席が埋まったが、これがイヤ〜なオッサンで、いきなりベローンと新聞を広げるわ、読み終わったかと思ったら靴を脱いで大股開きで寝るわで…ボクは知らんフリで文庫本を読んで、窓際で小さくなって寝た。飛行機だったら真ん中の肘掛も占領されていただろう(笑)。そのオッサンは米原乗り継ぎで東京までのキップを持っていたようだが、それなら飛行機のほうがよっぽど速いんじゃ?

目が覚めたらちょうど北陸トンネルを出たあたりで、程なく敦賀到着。ここから分岐する小浜線は電化工事が行われていて、もう電柱が建てられていた。近江塩津で湖西線と別れた頃から青空が広がりはじめた。琵琶湖越しに対岸の比良山系が、今回は雨上がりもあってかくっきりと見えた。

米原からはこれも前回と同じく「ひかり146号」で。岐阜羽島で「のぞみ」2本をやり過ごし、しばらく走ったらもう名古屋。まだ10時少し前。快晴で暑い。

 ★瞬間的?名古屋滞在

『北アルプス』は名鉄新名古屋を11:46に出発する。それまでの2時間弱は名古屋滞在。地下鉄東山線で栄に出てヒマラヤスポーツでエアロ買物でも…と思ったら、何と定休日。しかたなく地下街を駅に向かったが、前に名古屋オフで集合場所になった「クリスタル広場」がリニューアルしていたので写真を1枚。

クリスタル広場
現在のクリスタル広場

名駅に戻ってタワーズの三省堂書店で「鉄」本を2冊購入。早めのお昼は同じくタワーズの山本屋本店で味噌煮込みうどん(笑)。でもあまり時間がなかったので、旨かったんだろうけど、味はあまり覚えてない…(爆)。そろそろ発車時刻も近づき、地下の名鉄新名古屋駅へ。

 ★特急『北アルプス』の旅

中京圏は名古屋を中心に放射状に都市が広がっているのはご存知のとおり。その結果、名鉄の新名古屋駅は各方面へと発着する列車で大賑わい。改札を通り、特急ホームでしばらく待っていたら、案内にはいよいよ高山行き特急『北アルプス』の表示が。何本かスカーレット色の電車をやり過ごすと、「プァ〜ン」と少しカン高い電子ホーンを鳴らして『北アルプス』が金山方から入線!

高山行きも9月いっぱい…

新名古屋駅で発車を待つ『北アルプス』

案内には「高山行き」が

これが特急『北アルプス』

次々に電車がやって来るので、停車時間はごく短い。定刻に3両編成は地下駅にエンジン音を轟かせ発車。エンジン…って?

只今108km/h走行中

この『北アルプス』用の名鉄キハ8500系は、電化されていないJR高山線乗り入れのためのディーゼルカーなのだ。足回りはJRの「(ワイドビュー)ひだ」と同一になっていて、事実今のダイヤでは美濃太田から先は仲良く連結して高山へ向かう。でも車体は名鉄オリジナルというのがうれしい。イギリスのカミンズ製14リッター直列6気筒ターボディーゼルは1基あたり350psのハイパワー。これが1両に2台ずつ搭載されていて、走りはヘタな電車よりはずっと上!…のはずなんだけど、東枇杷島を通過して犬山線に入るまでは、まるで助走のようにゆっくりと走る。犬山線に入ると高速走行!しかも加速が鋭く、あっという間に最高速の110km/h近くに達してしまう。

『北アルプス』は名鉄自慢のパノラマスーパーの一員という位置づけのようで、ディーゼルカーとしてリメイクしたものと言ったほうがいいのかもしれない。内装はほぼ同一だし、客室内のスピードディスプレイも装備している。その絵表示がパノラマスーパーとはちょっと違い、ちゃんと『北アルプス』をデフォルメしているのは芸の細かいところ。

『北アルプス』は犬山遊園までは名鉄線内特急。ミューチケットでの乗車も可能だし途中の停車駅も同じ。でもその先の道路併用橋で有名だった犬山橋を渡り、左手に名鉄の新鵜沼駅が見えたら、駅をかすめるようにJR高山線との連絡線に入る。外には居るねえ「鉄」が。いよいよ車内も数人の「鉄」が騒ぎ出したぞ。ボクの前の席はなんと女のコ「鉄」だ。

犬山橋は現在工事中

名鉄とJR高山線をつなぐ鵜沼連絡線

JR「ひだ7号が接近!」

かつて道路もあった犬山橋

JRとの連絡線

「ひだ7号」と連結!

犬山橋は最近道路専用の橋が隣に出来て分離されたが、名鉄線も上り線と下り線の間隔が狭くて橋の上ですれ違いが出来なかったらしく、それを解消すべく工事の真最中だった。

無事にJR高山線に入ったが、スピードディスプレイは名鉄線内だけだったようで、「次は美濃太田」という表示に変わっていた。名鉄の乗務員は美濃太田までそのまま乗務してJRと交代する。その美濃太田では一足先に名古屋から岐阜経由でやって来たJR東海の特急「ひだ7号」が一旦岐阜方に引き上げていて、『北アルプス』が停車すると最後尾に連結。

高山線は木曽川とその支流の飛騨川に寄り添うように走る。有名な日本ラインや、上麻生から先で見られる飛水峡の眺めはすばらしい。

日本ライン

美しい飛水峡

犬山橋越しに見る日本ライン

見事な景観の飛水峡

この眺望を楽しめるよう、『北アルプス』の窓は大きく造られていて、下は肘掛のところまである。ガラスも熱線吸収タイプで日が射し込んでもカーテンを引くほどでもなく、さすが初代パノラマカーからの伝統が息づいているなと感じさせる。そのカーテンもシースルータイプとは実に細かな心遣い。

飛騨金山(みやさまー!元気?)を過ぎるとますます美しい渓谷ぞいを国道41号と連れ添うように走る。そこは中山七里と言われているという具合に、車内ではちゃんと案内のアナウンスがあり好感が持てる。白川口からは道が険しくなり、加減速の繰り返し。先代の『北アルプス』が富山地鉄に乗り入れていた頃、立山駅近くの急勾配をやっとこさ登っていたのを思い出したが、さすがにこちらはハイパワー。先代は平坦な区間でも鈍重な加速しか出来なかったのに対し、こちらは勾配区間でもスグに吹き上がる。エンジンブレーキも使うし、感覚的には高速バスに近いかな。

やがて飛騨川の両側が少し平坦になり、下呂到着。いやーあの下呂オフ以来だな。なつかしい。あのオフがなかったら、みんなとの出会いもなかっただろうし、このHPもなかったかもしれない。

下呂の街並

下呂の温泉街

下呂では約半数の乗客が下車。車内は閑散となってしまった。もっとも新名古屋を発車した時点で「乗り鉄」(爆)「撮り鉄」(笑)を含めても乗客は50人程度。JR高山線直通という観光需要は、近年はすっかり減ってしまい、連日30人程度にまで落ち込んでしまったと聞く。
これは東海北陸自動車道の延伸で名古屋から高山までの高速バスが大幅スピードアップして便利になったのが原因。しかもそれは自社のバス路線。名鉄としては社内で足の引っ張り合いは得策でないと思うのは当然だ。それに『北アルプス』は1往復のため総勢5両という小世帯。電車ばかりの名鉄にあって、ディーゼルカーという異質な車両のための検修施設と要員、給油施設まで維持していく理由がなくなったのが現実。こうしてこの9月いっぱいでの『北アルプス』廃止が決まってしまった。実は名鉄の高山線乗り入れは長い歴史があるが、その話は
こちらで
JR東海の「ひだ」も同様なダメージを受けている。特に4列シートで普通車とあんまり変わらないじゃないかと評判の悪かったグリーン車は、同じ型式を使う特急「南紀」に使っていた3列グリーン車を一部コンバートしてテコ入れを図ったというが…

高山線の最高点を過ぎると、それまで寄り添ってきた川は太平洋に注ぐ飛騨川から日本海に注ぐ宮川に変わる。気がつくと木々は少し色づき始めていて、コスモスが咲いていたり、もうすすきが揺れていたり。秋なんだなあ。
そこから終点の高山はすぐだ。実に名残惜しいが、列車は高山に到着した。

特急『北アルプス』高山到着!
特急『北アルプス』高山に到着!

高山でも特急『北アルプス』の名鉄キハ8500系は話題の中心的存在。次々とカメラが向けられ、駅員の人達もそれを好意的に受けとめてくれていた。もう最期だと知っているからだ。ありがとう『北アルプス』。そう心で告げて、お別れ。

 ★続いて特急「ひだ」の旅

次の富山行き「ひだ9号」まで少し時間があるので、一旦高山駅で途中下車。

高山といえば五平餅かみたらし団子か。おみやげは朴葉味噌?駅前を少し散策してみることにした。町のあちこちにある露店は平日とあってお休みだったのは残念だが、近くの土産屋でおばちゃんが香ばしい匂いをさせて五平餅を焼いていた。おやつにとさっそく1本買う。胡麻味噌味で美味しい。その足で朴葉味噌と、そろそろ味噌がなくなりそうなのを思いだし飛騨の田舎味噌を買った。

発車時刻が近づいたが、同じ頃大阪・名古屋行きの「ひだ14・34号」も出発するのもあって、駅は平日なのに観光客で混雑。ますます『北アルプス』の廃止が惜しく思えてならない。

高山駅

JR東海「ひだ」(キハ85系)

のどかな雰囲気のJR高山駅

こちらはJR東海の「ひだ」

初秋の飛騨路を「ひだ9号」は走り出した。ここからは宮川沿いに淡々と富山に向かって下る道がほとんど。足回りが同一の『北アルプス』と「ひだ」だけど、車体は全く別。車内の雰囲気も異なりどちらかというと新幹線「ひかり」の300系に似ている。ただし床は塩ビシートではなく全面カーペット敷きだ。『北アルプス』は塩ビシートだったが、高山へ向かう前に新岐阜-常滑-金山で社線内特急としての一仕事があるので仕方ないのかな?それとも新名古屋駅が地下だからかなあ。

併走する国道41号線はあいかわらずあちこちで工事中。これは絶えることがないようだ。

岐阜と富山の県境に近い猪谷からはJR西日本。高山では晴れていたのに雨が降ってきた。笹津を過ぎると車窓はそれまでの渓谷から急に変わって広々とした富山平野になるが、高山線はストレートに富山へと向かわず、先日おわら風の盆で賑わった越中八尾を経由してやや西よりのルートを走る。

八尾駅はすっかりいつもの駅に戻っていた。もうしばらく走り、宮川から名を変えた神通川を渡れば富山着。

 ★ラストスパート

富山から金沢までは特急に乗るまでもない距離。普通電車にした。平日の夕方とあって、電車は下校の中・高校生や買物帰りのオバサンでまずまずの乗り。「特急街道」の異名をとる北陸本線では、普通電車もうかうか走っていられない。ガンガン走りまくり。文庫本を読んでいたら、いつしか倶利伽羅トンネルを通過して石川県に入っていた。見なれた風景が広がり、程なく金沢着。

こうして駆け足ではあったものの、金沢から金沢へという中部地方一周旅行は無事終わった。その昔名古屋-岐阜-高山-富山-金沢-米原-岐阜-名古屋という、今回のような一周ルートを走る急行列車があった。急行「こがね」「しろがね」というのがそれで、循環急行と言われて親しまれていた。もっとも全区間を乗りとおすものではなく区間利用を繋げたものなのだが、国鉄急行ディーゼルカー全盛期を思い出した。

そのままリーヴへ行ってトレーニングをしようと思っていたが、やはり旅で疲れたのと、何と言っても台風とアメリカでの多発テロ事件のせいで、どうにも寝不足…ここは無理をせずに帰宅してゆっくり休むコトにした。

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さあ、『北アルプス』は10月以降どんな運命を辿るのだろう…今使われているキハ8500系は1991年生まれ。まだ10年そこそこだ。廃車にするには惜しい。事実名鉄はこの車両を売りに出しているというコトで、その行先に興味が沸くところだ。

高山駅でJR東海の運転士さんと少し話をしたが、どうやらJR西日本が買い取るという。JR東海が買いとって名古屋-奈良間の急行「かすが」になるのではないかという噂もあったが、どうやら違うようだ。じゃ、総勢たった5両の名鉄キハ8500系を使う列車はいったい何なのか??
JR西日本では山陰線の特急置き換えということも考えられるが、それじゃ5両じゃぜんぜん足りないはず…
ボクの妄想が入った予想では、金沢からのと鉄道直通の急行「能登路」の置き換えになるのではないかと。先日おわら風の盆で乗った臨時列車はずばりその車両が使われていたが、銘板を見ると昭和38年製とあった。いくらなんでももうご苦労さんだ。急行「能登路」はのと鉄道の一部区間廃止もあって今や1往復。それなら5両の名鉄キハ8500系はバッチリではないかと思う。しかも中古車とあればJR西日本のサイフの負担は軽いはず。

もしそれが実現したら…当然おわら風の盆の臨時列車にも使われて、富山でなつかしいJR東海「ひだ」と対面…もしかしたら臨時特急として高山まで遠征したりして…なんて話を想像したり(笑)。

『北アルプス』のその後については、後日名鉄がHPで正式に発表した。福島県の会津鉄道へ売却が決まったという。金沢での対面は妄想に終わったが、次の活躍に期待しよう。

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帰宅して古いアルバムをひっくり返していたら、先代キハ8000系の頃の『北アルプス』の写真がいくつかありました。興味があったら昔を懐かしんで、見て下さい。

先代『北アルプス』の急行時代

先代『北アルプス』の特急時代

急行時代(1975.3 上枝にて)

特急時代(1976.11 富山にて)

今回の旅日記は、思い入れが多くてすっかり長くなってしまいました!ごめんなさい!では次回作で逢いましょう!!

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