MOVIES

          映画について大いに語ろう
 
 池袋駅西口のちょっと奥まった所に「文芸座」という映画館がありました。Mは浪人時代、予備校代わりに通いつめていました。2、3本立てで当時5百円。ぴあ割引もありました。古い小さな映画館でしたが、とてもいい映画館でした。一度、取り壊されてしまい、嘆いていましたが、「新文芸座」としてリニューアルされました。だいぶ趣は変わってしまいましたが、「文芸座」の復活を喜んでいます。


<2017年度>

Mの選ぶBEST3  1.スター・ウォーズ/最後のジェダイ
           2.美女と野獣
           3.IT/イット”それ”が見えたら、終わり。


Vol.212 グレイテスト・ショーマン ★★★★

2017年 アメリカ  監督: マイケル・グレイシー
出演:ヒュー・ジャックマン、ザック・エフロン、ミシェル・ウィリアムズ、レベッカ・ファーガソン
 19世紀に実在した興行師P・T・バーナムの成功物語。主演は「X-MEN」のヒュー・ジャックマン。肉体派アクションのイメージですが、「レ・ミゼラブル」などミュージカルもやっていたのですね。音楽も良かったですが、担当は「ラ・ラ・ランド」と同じということです。
 ミュージカルスターのお話しかと思っていましたが、ホラ男、山師と呼ばれていた男のお話しでした。でもストーリーも面白かったです。


Vol.211 ジオストーム ★★★★

2017年 アメリカ  監督: ディーン・デヴリン
出演:ジェラルド・バトラー、ジム・スタージェス、アビー・コーニッシュ、エド・ハリス
 テレビCMで「彼氏も凍る」っというのはインパクトがありました。衛星によって気象をコントロールするようになった近未来。その気象衛星が暴走して、異常気象が発生し地球滅亡の危機にというお話しかと思っていましたが、まあ大体そんな感じなのですが、少し趣が違っていました。
 危機を救うため一人の男が立ち上ります。決して立派な男ではなく、どちらかというとダメ人間。カウントダウンギリギリの攻防。最後は男が人類のために我が命を犠牲にして、それでも最後は奇跡的にというアルマゲドンとかインディペンデンスデイとかのパターンのお話しが好きなんですね。思っていた以上に面白かったです。


Vol.210 オリエント急行殺人事件 ★★★

2017年 アメリカ  監督: ケネス・ブラナー
出演:ケネス・ブラナー、ペネロペ・クルス、ウィレム・デフォー、ジョニー・デップ
 原作は有名なアガサ・クリスティーのミステリーで何度も映像化されています。ジョニー・デップら豪華キャストということで観に行きました。
 簡単に言えば、オリエント急行の中で起きた殺人事件を乗り合わせた名探偵ポワロが解決するというお話しです。それなりに面白かったですが、あの犯人はちょっと推理できないですね。以前に原作も読んでいるし、映画も観ているはずですが、もう何十年も前なので覚えていません。こんな話しだったかな。


Vol.209 スター・ウォーズ/最後のジェダイ ★★★★

2017年 アメリカ  監督: ライアン・ジョンソン
出演:マーク・ハミル、キャリー・フィッシャー、アダム・ドライヴァー、テイジー・リドリー
 遂にエピソード8が公開されました。発表された時は、まだまだ先と思っていましたが、あっと言う間でした。エピソード7はハン・ソロ、レイア姫ら懐かしいキャラが出て来るだけという感じでした。最後に一瞬のルーク登場がハイライトでした。今回はハン・ソロ亡き後、ルークが軸になりますが、新しいキャラも交えてしっかり物語が描かれていて面白かったです。エピソード9が楽しみになりました。
 来年、若いハン・ソロの物語をはさんで、再来年はいよいよエピソード9です。今はまだまだ先と思ってもきっとあっという間なんでしょうね。最後にキャリー・フィッシャーメモリアルとか出ておやっと思ったのですが、昨年亡くなっていたのですね。レイア姫存在感を増していましたが、エピソード9にも登場し、過去に撮った映像を使用するそうです。


Vol.208 IT/イット”それ”が見えたら、終わり。 ★★★★

2017年 アメリカ  監督: アンディ・ムスキエティ
出演:ジェイデン・リーバハー、ビル・スカルスガルド、ジェレミー・レイ・ティラー、ソフィア・リリス
 スティーヴン・キング原作のホラーです。とある田舎町で子供たちの失踪事件が相次ぐ中、主人公ビルの弟も姿を消してしまう。やがて正体不明の”それ”の存在が明らかになり、事件は”それ”の仕業ということが分かり、主人公の少年の友だちが”それ”と闘うというお話しです。
 ”それ”は27年周期で現れ、原作では少年時代と、27年後に彼らが大人になった時代とが交互に同時進行で進んでいくそうで、原作小説も読んでみたい気がしました。映画は少年時代だけを切り出して描いています。それはそれで、スタンドンバイミーのような青春物語の趣もあってなかなか良いです。
 27年周期は話しが出て来て、また”それ”が現れたときにはもう一度集まろうみたいな話しもあり、最後はIT第1章完と出るので、27年後の第2章があるのでしょう。続編て残念な感じが多いのでどうなんでしょうか。


Vol.207 バリー・シール/アメリカをはめた男 ★★★

2017年 アメリカ  監督: ダグ・リーマン
出演:トム・クルーズ、ドーナル・グリーソン、サラ・ライト・オルセン、ジェシー・プレモンス
 主演はトム・クルーズ。天才パイロットでCIAのエージェントに転身する一方、麻薬の運び屋としても暗躍した実在の男の話しということで、結構面白そうだなと思ったのですが。
 能力を駆使して法の目をかいくぐりという感じではなく、ただ周りに流されるまま荒稼ぎして、破滅していくという感じで今一つな感じだなと思いました。アメリカの実話に基づいた話しって何かいつも残念な感じになってしまう気がします。


Vol.206 ブレードランナー2019 ★★★

2017年 アメリカ  監督: ドゥニ・ヴィルヌーブ
出演:ライアン・ゴズリング、ハリソン・フォード、アナ・デ・アルマス、マッケンジー・デイヴィス
 レプリカント(人造人間)がはびこる近未来。移行のレプリカントを処分する警察官がブレードランナーと呼ばれています。前作はSF映画の金字塔と呼ばれています。監督を務めたリドリー・スコットは今回は製作総指揮となっています。
 前作から30年後の2049年が舞台。旧型のレプリカント、新型のレプリカント、人間が混じり合った世界。ハリソン・フォードが演じた元捜査官のデッカードが登場し、前作とも話しがつながります。それなりに面白かったですが、重苦しい感じで、スカッとするような話しではないので、2時間45分はすごく長く感じました。


Vol.207 ザ・マミー/呪われた砂漠の王女 ★★★

2017年 アメリカ  監督: アレックス・カーツマン
出演:トム・クルーズ、アナベル・ウォーリス、ソフィア・プテラ、ジェイク・ジョンソン
 ユニバーサル映画による往年のモンスター映画をリメイクしシリーズ化するという「ダーク・ユニバース」の話しを聞いたときは、これは面白そうと思い、第1弾としてトム・クルーズ主演で1932年製作の「ミイラ再生」が公開されると聞いて、これは観たいと思いましたが、予告編など観た感じでは面白いのか面白くないのか微妙な感じでした。
 それでもとりあえず観ようと思ったのですが、やはり微妙でした。トム・クルーズは相変わらず格好いいですが、ラッセル・クロウが老けたなという感じでした。ジョニー・デップの「透明人間」も面白そうと思うのですが、どうでしょう。


Vol.206 美女と野獣 ★★★★

2017年 アメリカ  監督: ビル・コンドン
出演:エマ・ワトソン、ダン・スティーヴンス、ルーク・エヴァンス、ケヴィン・クライン
 あのディズニー・アニメが遂に実写化ということで観たかったのですが、なかなか機会がなく、それでもやはり大ヒットしてロングランになったので、だいぶ遅ればせながらやっと観ました。来週には終わってしまうようでギリギリ間に合いました。
 ハリー・ポッターのハーマイオニーとして子供の頃から観てきたエマ・ワトソンはとても美しい女性になりました。ベル役にピッタリです。音楽もストーリーもお馴染みですが、良かったです。


Vol.205 LOGAN/ローガン ★★★

2017年 アメリカ  監督: ジェームズ・マンゴールド
出演:ヒュー・ジャックマン、パトリック・スチュワート、リチャード・E・グラント、ダフネ・キーン
 マーベルものはどうも観る気にならず、X−MENシリーズも観たことはありません。超合金の爪と不死身の体を持つウルヴァリンのことは知っていました。ヒュー・ジャックマンの当たり役というのも聞いています。そしてその完結編ということで、ウルヴァリンと同じ能力を持つ少女が現れ、ミュータントたちを救うためウルヴァリンが最後の闘いに挑みます。
 不死身のヒーローが衰えてしまうというのも哀しいですし、アメコミの能天気な明るさはまったくありませんでした。人間ドラマとして描かれているということなのでしょうか。暗く、重苦しい感じでした。


Vol.204 キングコング 髑髏島の巨神 ★★★

2017年 アメリカ  監督: ジョーダン・ヴォート=ロバーツ
出演:トム・ヒドルストン、サミュエル・L・ジャクソン、ジョン・グッドマン、ブリー・ラーソン
 キングコングは何度か映画化されていますが、子供の頃に観た1976年版が一番良かったです。というかその後の作品はイマイチでした。今回は怪獣のバトルがメインのようなCMで、それはそれで面白いかなと思い、観てみました。
 ストーリーは従来のものと違っていましたが、巨大生物は思っていたほど出て来ず、戦闘シーンもそんなにありませんでした。特撮技術は格段に進歩しているのでしょうが、やはり昔のものがいいです。
 エンドロール後におまけ的なシーンがあるのは好きです。話しには聞いていたのですが、それほど凄い内容でもありませんでしたが。


Vol.203 ゴースト・イン・ザ・シェル ★★★★

2017年 アメリカ  監督: ルパート・サンダーズ
出演:スカーレット・ヨハンソン、ビートたけし、マイケル・カルメン・ピット、ピルー・アスベック
 士郎正宗のSF漫画「攻殻機動隊」の実写化。スカーレット・ヨハンソン主演ということですが、どちらもよく知りませんでした。近未来を舞台に、脳以外は全身義体の少佐が指揮する捜査組織公安9課の活躍が描かれます。
 微妙な感じだなと思ったのですが、面白かったです。ストーリーも良かったですし、変なアジアな感じの雰囲気も良かったです。ビートたけしは渋いですね。桃井かおりもいい味出してました。


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