ballet box

なかなか生の舞台を見る機会もないので、テレビやビデオ/DVD鑑賞の記録も載せていこうと思います。

舞台鑑賞 2004・2 ニーナ・アナニアシヴィリの白鳥の湖ハイライト
舞台鑑賞 2004・5 マラーホフの贈り物(大阪フェスティバルホール)

2005・5 シルヴィ・ギエム「三つの愛の物語」(愛知県芸術劇場)
2005・7 ベルリン国立バレエ「ラ・バヤデール」(びわ湖ホール)
2005・7 スーパーガラ公演「メダリストたちの競演」(名古屋)




2004・2・21 琵琶湖ホール一階10列

ニーナ・アナニアシヴィリの白鳥の湖ハイライト (ボリショイ魅惑の王子達)


同じフィーリン好きの友人と二人、えっちらおっちら各駅停車の電車を4回も乗り換えて2時間半かけて行って来ました。
おしゃべりに夢中になっていると乗り換えを忘れてしまいそうで危ない危ない!

初めての琵琶湖ホールにはとても感動しました。おそろしく素敵なホールでした。
ホワイエという名のロビーの窓は天井まで総ガラス張りで、
美しい琵琶湖を眺めることができ、
休憩時間にはワインを飲んでくつろぐこともできます。
でもワインなんか飲むと上演中に寝ちゃうかも。
ホールの中も広すぎず狭すぎずで程よい感じ。
ホワイエで娘のためにレッスン用のニーナの絵(キトリ)のついたTシャツと、私のためにニーナ&フィーリンと、ニーナ&ウヴァーロフの絵葉書を購入。
パンフレットは1000円でしたが、フィーリンの写真が少なくてちょっと寂しい。


ハネ グリーン

音楽 アントニオ・ヴィヴァルディ
振付 スタントン・ウェルチ 

ニーナ・アナニアシヴィリ
セルゲイ・フィーリン
ドミトリー・ベロゴロフツェフ


パンフレットに載っている写真を見ると男性ダンサーはみんなお腹の上まで覆う魚屋さんが着るような衣装を着ている。
不安だ…フィーリンもこんな魚屋さんみたいな衣装を着せられるのか?
舞台後方が暗闇になっていて、ダンサーがここからいつの間にか現れたり
暗闇の中に消えていったり。入れ替わり立ち代り踊っては消えていく。
女性の衣装は丈の長いスカートでほとんど足が見えない。男性は魚屋さん…
たゆたうような音楽に乗ってエレガントに舞うダンサーたち。
ニーナはシニヨンに結い上げておらず自然なショートヘアー。
せっかくのニーナの踊りなのに足がスカートに隠れて見えず少し残念。丈が長すぎる気がする。
ニーナの腕使いがオデットを思わせるような動きでとても綺麗でした。
ベロゴロフツェフは、う〜〜ん特に印象なし。印象に残っているとすれば彼の着ていた衣装が、魚屋さんではなく
上半身裸でグリーンのタイツのみという衣装でそれを見てフィーリンへの期待も一気に高まったのでした。
そして最後の登場人物としてフィーリンが登場!待ってました!
彼もベロゴロフツェフ同様の衣装でなかなかいい衣装でした。(ってタイツだけなんだけどね)
この衣装の何がいいって?!それはフィーリンの素晴らしい腹筋が見られたことでしょう!かっこいいですね〜
そしてなんていういい表情をしているんでしょう〜フィーリンは。優美というかエレガントというか。
すごく綺麗です。うっとり〜〜
それなのに、それなのに…。
友人の目撃情報によると、フィーリンたら澄ました顔して後ろのおしりのところから白い「タグ」が出ていたらしい。
かわいいです。そういう無頓着なところが好きです。
踊りはやわらかく、それでいてスパっとシャープで。美しいです〜。
ちょっと踊っては暗闇に消えていくので「待って〜行かないで〜」と心の中で叫びます。
そして暗闇の中に消えていくときもフィーリンは油断しません。手の表情も綺麗でした。(ベロゴロ君はもうすっかり無防備で手はダラーンとしていました)
カーテンコールの時のフィーリンも素敵でした〜ええ人や〜
客席の隅々までなめ回すように見て深ーくお辞儀していました。
後ろにさがってからもう一度前に出てくるときも、後ろの群舞のみんなを振り返り手で「さあ、みんないくぞ!」と合図して前に出てきてくれました。ええ人や〜〜。

ハネ セコンド・ビフォー・ザ・グラウンド

音楽 アフリカンミュージック
振付 トレイ・マッキンタイアー

出演 インナ・ペトローワ エレーナ・パーリシナ ラリ・カンデラキ
   ドミトリー・ベロゴロフツェフ セルゲイ・フィーリン
   ユーリー・クレフツォーフ

色彩もイエロー〜オレンジ〜ピンクで明るくて楽しい作品でした。
女性の衣装はスカート付のレオタードでなかなか皆さんかわいらしい感じ。
男性は全員上半身裸でつりズボン。
女性3人はみんな綺麗な方ばかりで見とれてしまいました。
でも、誰が誰か判別つきませんでした。
最後にクレフツォーフと一緒に出てきた方(エレーナ・パーリシナ)は
特に身体も柔らかいし笑顔もかわいくってチャーミングでよかったんだけどな。
みんなの中でも特にフィーリンがイキイキして満面の笑みを浮かべて
本当に楽しそうに足も高々と上げてのびのび踊っていました。(奥様と一緒だったから?)
カワイイ踊り担当だったためか?フィーリンのしぐさがとても可愛らしかったです。
アフリカンミュージックなんていうもんだから一体どんな作品なんだ?
と構えてましたけど、そんなにアフリカ色は濃くなく
楽しくってはじけたフィーリンも見られたし良かったです。

続く「白鳥」にはもうフィーリンは出てこないので
なんだかここで既に「終わってしまった」むなしさが…
ここに来ている皆さんの中では「これから」やっちゅうに。
1部2部が始まる前はあんなにドキドキしていたのに、
友人と私二人はなんだかめっちゃリラックス。
ハネ 白鳥の湖ハイライト

追加振付及び演出 アレクセイ・ファジェーチェフ

出演 オデット/オディール ニーナ・アナニアシヴィリ
   プリンシパル/王子  アンドレイ・ウヴァーロフ
   他 コールドバレエ付

幕が開くとそこは鏡張りのレッスン場。
ひときわ大きなウヴァーロフ君が白いタイツに白いTシャツ・黒いレッグウォーマー姿で王子のヴァリエーションを練習している。
いきなりの大きな踊りに感動!
うまくいかず一人首を振り大きな溜息をつく。この溜息が大きくってまるでセリフのようでした。なんだか得した気分。
そして暗転し舞台は湖のほとり。
ニーナのオデットの登場です!
もう、なんて可愛くて可憐で綺麗で手足が長くて絵に描いたようなバレリーナなんでしょう!またまた感動。
その美しい手やつま先を見ているだけで幸せです。
王子が一目ぼれするのがよーくわかるわ〜
本当に綺麗です。ニーナは小柄なのに踊ると大きく見えるんですよね。
黒鳥のオディールになると、一転してキリっとした踊り、キリっとしたまなざしで同じ人とは思えない!
だまされる王子はよっぽどアホなのか…
噂の32回転フェッテも全く危なげなく終わった後も余裕の表情。
(たけしの誰でもピカソで若い上野さんがかなりつらそうだったのを思い出しました。)
ここで少し気になるのが観客の手拍子。普通ここで手拍子を入れるものなんですか?なんだか気になって気になって。ニーナの回るリズムとずれて見ていてニーナにお気の毒。ただの拍手ではいけないのかな。
王子のヴァリエーションもまあ、全く見事でした。特にあのおっきな跳躍!
舞台から落ちるんじゃないかとハラハラしちゃいました。
ウヴァーロフって本当に見目麗しい、キラキラ王子ですね〜〜
カーテンコールではウヴァーロフがかわいかったんですよ。
カーテンが閉められた後、カーテンの中からぴょーんと飛び出してきた時も、
どこかに迷い込んできたような演技で、先にニーナが舞台に引っ込むと
「待って、愛しのオデット姫〜」みたいな切ない表情で追いかけつつ舞台に引っ込んでいったのがかわいくって会場の笑いを誘ってました。                                                                               
  
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