茅ヶ崎東海岸 (茅ヶ崎市)

 茅ヶ崎の東海岸に着いた時、空は晴れ渡り、海は碧色だった。海には荒い波がそこかしこに立ち、激しく水面にぶつかる。浜辺からすぐで、その分大きく感じられる海は、飛び散る滴が迫力を持ち、他を圧倒する。目をつぶると波の音が周り中から聴こえた。風とともに、巨大な塊のようにごうごうと響いたが、それは心を落ち着かせるものだった。

 何度も打ち寄せながら、二度と同じ形のない波。強い日差し。陽光を反射する、波が引けた後の砂浜。変わることのない夏。砕け散る滴。流れ去る雲。ブルーの空。これ以上、何を望むだろうか。

Pre    Summer    Next