Since Yesterday

その日起こった重要(かもしれない)出来事をメモしておくコーナー

2002.6.

30 (Sun)

 ついにワールドカップが終わってしまいました。ブラジル優勝!大会前の下馬評を覆す、強力な攻撃陣でした。

 しかしそれより何より、寂しくて仕方ありません。ここ一年くらいずっと、このことを考えてきたので。思えば今とは違う会社で、サッカー好きの後輩たちと、ああでもないこうでもないと、熱い論議を交わしていたものです。まるで昨日のことのようだけれど・・。

 次はドイツ大会。そのとき僕はどうなっているのだろ。


 

29 (Sat)

 ちょっと長いのですが、まずこちらを見てください。

 『 東京女子医科大病院で昨年3月、心臓手術のミスで高崎市の平柳明香さん(当時12)が死亡した事故に絡み、医師2人が28日、業務上過失致死容疑などで警視庁に逮捕された。同日、県庁で会見した歯科医で父親の利明さんは、「(2人の逮捕は)トカゲのしっぽ切りのようなもの」と病院組織に問題点が残っていると指摘。医療関係者からは逮捕の衝撃とともに、医療事故と捜査をめぐる議論に一石を投じたケースという声も出ている。

 医療事故によって医師逮捕という異例の事態を受け、利明さんは弁護士とともに県庁の記者クラブで会見に臨んだ。詰めかけた約30人の報道陣を前に、利明さんは終始落ち着いた口調で質問に答えた。

 明香さんが亡くなってから1年3カ月。同病院に説明を求め続けてきたという利明さんは「女子医大にとっては迷惑だったかも知れない。だが、戦うことの方が心が休まった。明香が『終わっていない』と言っているんだと思う」と語った。

 逮捕については、「医療事故での逮捕はありえないと考えていた」と率直に驚きを口にした。だが、現場の医師2人だけが逮捕されたことに、「もっと(上からの)大きな力が働いて、隠ぺいが行われたと思う」と、いまだに同病院の組織内に問題が残っているとの考えを明らかにした。さらに利明さんは「腹が立つのは、隠したり、嘘を言い続けようという人たちのこと。罰せられてもいいのではないかと思う」と話した。

 病院側は結局、証拠隠滅がどのように行われたかを遺族側に明確に答えなかったという。同席した根岸茂弁護士は「今後の捜査で明らかにしてもらいたい」と捜査当局へ期待を寄せた。また、これまでの病院の対応について、利明さんは、「調査報告書を出した後、どんどん、どんどん閉鎖的になっていった」と不信感をあらわにした。電話で問い合わせても、担当者と連絡がついたことはほとんどなかったという。「本来はお互いがきれいな形で話し合うのが理想。医療事故というものを根本的に考え直す時期に来ていると感じる」と述べた。

 利明さん自身も歯科医師として医療に携わっている。「今回の事件で、現場の医師は委縮しないでもらいたい」とも付け加えた。会見後、利明さんは、「これから(明香さんの)墓参りに行きます」と話し、まだ捜査が終わっていないことを踏まえ、「何を報告したらいいんでしょう」と言った。

 明香さん死亡事件で東京女子医大の医師が逮捕されたことを受け、医療事故の現状とその対応をめぐっては、様々な見方が出ている。

 「日本では、司法が刑を確定しない限り、医師資格を含むような処罰は難しい。第三者を含むような調査をすることも少ない」。川崎医療福祉大の大林雅之教授(生命倫理)は、医師側の事故解明の姿勢に疑問を持つ。カルテ開示など患者の権利については認められるようになってきた。だが、いまだに「ほかの医師を尊重する」という名目で、医師同士での批判はタブーという。

 「病院内の調査では、真相は出ないと患者側から思われるのも当然だ。医師会などが率先して現状を変えない限り、司法に真相究明の役割を期待する声は続くだろう」

 一方、公衆衛生審議会の専門委員などを務める名古屋大医学部の大島伸一教授(泌尿器科)は、医療事故へ安易に司法が介入することには危機感を持つ。

 「医療ミスが簡単に犯罪ということになれば、隠したり、逃げたりという心理は逆に高くなる。そうすれば、失敗が次に生かされることもなくなる」という。さらに「まずは医療側の責任で徹底的に事故原因を明らかに出すべきだ。そうしなければ、社会から医療が信頼を得ることはできないし、淘汰されるだろう」と話す。

 医師の倫理教育が不十分という指摘もある。文部科学省によると、全国80医学部のうち、ほとんどが医療倫理の講義をしているが、「内容については特に指示はしていないので、大学によって差はある」(医学教育課)という。

 京都大医学研究科の浅井篤・助教授(一般内科、医療倫理)は、「医療不信をなくすには、できる限り情報を明らかにする必要がある。医師のすべてがそのような教育を受けているとはいえない」とし、学生への倫理教育の強化とともに、医療現場で働く医師に対しても再認識を求めている(以上、朝日新聞・群馬版より) 』

 

 冒頭にもあるように、女の子が亡くなったのは昨年の3月。そのときの病院側の説明があまりに不十分だったのと、その後の対応がまったくないため、なぜ死亡したのかの真相を知るため、家族は訴訟しました。なぜ死ななければならなかったのか、これは家族がすごく当然に持つ疑問であり、どんな理由であるにせよ、せめて事実を知りたいというのは、ごく当然のことであると思います。

 ところが病院側はたいした説明をしなかったばかりか、隠そうとし、さらには嘘までついたので、訴訟にまでなったのです。ここまでは、昨年新聞の群馬版で見て知ったことです。その後どうなったんだろうと思っていたら、昨日医師たちが逮捕されました。おまけになぜ逮捕されたかというのは、(直接)医療ミスだから、というのではなく、あまりに反省の色が見られない悪質なケースだから、というのです。

 安楽死のところでも書いたのですが、ほんとうに許せないのです。単に医療ミスが許せないと言っているわけではありません。もう恥ずかしくて改めて言えないような倫理とか人間性だとか、そんな最低限なことが、まったくないところで物事が進んでいることが、もうはらわたが煮えくり返るくらい許せないのです。もちろん、このばかな医師どもは当然のこと、その上で正義ぶった顔をした幾多の偽ヒューマニストたちのことを考えると、絶望的に全員に石を投げつけ血まみれにしてやりたい、と思います。まあそれで捕まってしまうのは僕の方なんですが。

 最後に、残されたご家族がいみじくも言われたことを。「『終わっていない』と言っているんだと思う」


 

27 (Thu)

 『 神奈川県警の採用試験のポスターが、米国映画のポスターに酷似していることがわかり、新しいポスターに差し替えられた(朝日新聞) 』

 どうなんでしょうねえ。

 『 映画はタランティーノ監督の「レザボア・ドッグス」。黒い背景や4人が暗い場所に入ってくる構図などがそっくり。約2万枚刷り、1月から署などに張っていた 』

 レザボア・ドッグス!名作ですよ。

 『 「参考に見ていたら似てしまった」と広告会社。ポスターの4人は警察官だが、映画では実は宝石強盗。一般からの指摘でわかり、担当者は、「よりによって強盗とは」 (以上、朝日新聞)』

 さて、宝石強盗かどうかよりも、この広告会社の方が気になります。もうきっと仕事出ないんだろうな。何かに似るのは(それも相手が名作ならよけい)しょうがないよ。そうやってうまくなっていくもんだよ。


 

26 (Wed)

 『 英国北部にあるティーズ川で、激流に流されおぼれ死にそうになった老犬が、突然現れた「アザラシ」に助けられ、一命を取り止める出来事があった。目撃者のクリス・ヒンズ氏がロイター通信に明かした 』というCNNのニュース。さて、注目の内容は・・。

 『 犬はけがを負っている状態で、反対側の岸に渡ろうと川に駆け込んだが、激流にのまれてしまった。しかしそこに、どこからともなくアザラシが出現、犬の体を優しく押しながら、岸まで運んだ。

 クリスさんは、「こんなことは見たことがないし、二度と起こるとも思わない」と感激した調子で出来事を説明した。アザラシと犬の仲が良いということは知られていないが、「アザラシはもともと好奇心おう盛な生き物なので、ただ遊んでいただけなのかもしれない」ともみられている。

 協会はこの犬に、日韓共催のワールドカップで活躍中したサッカー・イングランド代表のゴールキーパー、デービッド・シーマンにちなみ、「シーモ」と名付けた。「素晴らしいセーブだったから」と話している 』

 しかしこれ、内容自体もいいのですが、CNNがまたいいですね。だって、「突然現れた」とか「どこからともなく」とか、表現がいいですよ。そして最後、「素晴らしいセーブだったから」。やっぱり英国人ってどこかおかしいですよね。


 

23 (Sun)

 『 W杯準々決勝で韓国に敗れたスペインには落胆が広がった。テレビやラジオは審判の公平さに疑問を投げかけた 』との朝日新聞の記事。さてどんなものでしょう。

 『 「アンテナ3」局はスペインの試合運びを評価しつつ、審判を「恥知らず」と非難した。解説者は「対イタリア戦と同じで、すっかり韓国寄りの判定をした。本当ならわが国が1、2点入れていた」と不満をぶちまけた。出演したカバニリャス政府報道官も「決まったと思ったシュートが幻となった場面を私たちは一生忘れられないだろう」と述べた 』

 なるほど。さて、では純粋な1ファンの意見。

 『 マドリードの自宅でテレビ観戦していた翻訳業アントニオ・マリンさんは、「確かに試合が進むに連れて審判がおかしくなった。でも、負けたら審判のせいにするのはいつものことだからね」と苦笑 』

 うーん。これが最も適切な表現ではないでしょうか。正直僕もスペインは2点は入れたし、特に延長の得点が取り消されたのは、審判(主審ではなく副審の方)の明らかなミスジャッジだと思います。

 ただねえ、やばいとは思ってたんだよねえ。と言うのは、延長が始まる前、(審判の判定に)フラストレーションがたまっていたスペインの監督や選手たちが、審判に抗議していたところ。ミスジャッジのすぐ後の抗議は当然必要なのですが、後々までやると審判の印象が悪くなるんだよね。それはこのコーナーの10日でも書いた通り。比べて韓国側は誰も詰め寄ったりしてないのです(まあ攻め込まれてたから当然なのかもしれないけど)。

 だからひょっとしたら、その前の抗議がなかったら、延長でのあれは得点として認められていたかもしれないのですよ。スペインはいい選手が多いし、プレー・スタイルも流麗で、見ていて面白いし、優勝も(今度こそ)狙えると思っていたので、ほんとに残念です。

 さて、記事の最後はこうです。

 『 仏スポーツ紙レキップはこの日のスペインの試合を、「ラテンが受ける試験」と位置づけた。サッカー熱の高い欧州ラテン諸国のうちポルトガル、イタリアに続きスペインも韓国に敗れ、サッカーの本場は面目を失った形となった 』

 

 と、ここで終わるはずだったのですが、読売新聞に出ていた記事を。そのまま載せます。

 『 無敵艦隊、無念の敗退

 PK戦に敗れた後、怒りがおさまらない選手たちが副審に詰め寄るのをカマチョ監督が止める。開催国を相手に、スペインのW杯は悲しい終わり方をした。

 スペインから見れば、納得の行かない判定があった。92分に、右サイドをホアキンが突破し、クロスを上げてモリエンテスが頭で押し込んだが、クロスの前にボールがゴールラインを割っていたとの副審のアピールで笛が吹かれた。ビデオを見れば、ラインを出ていなかったのは明らか。「これは親善試合ではなく、W杯の準々決勝だ。こうしたことは起きてはならない。まして、ゴールデンゴールの時間帯に」とモリエンテスは憤ったが、結果が覆るはずもなかった。

 ここまで3得点を挙げるなど、素晴らしい活躍を見せてきたエースのラウルが足の付け根の痛みで欠場した。それでも、スペインは優勢に試合を進めていた。今大会2度目の先発となった期待の20歳、ホアキンは何度も右サイドを破った。そのホアキンがPK戦で唯一の失敗した選手となったのは、皮肉だった。

 52年ぶりの準決勝進出は夢と消えた。伝統国が相次いで敗れる中、今回こそは、と思われた悲願のW杯制覇は、またもお預けになった。今大会を最後に、長く代表を支えてきた主将のイエロらベテラン勢は代表を去る。「負けたのはつらい。心が痛む」とカマチョ監督は言葉少な。技術的には最高のレベルを披露した“無敵艦隊”は、今大会、ゲームの中では敗れぬまま、帰国の途に着いた 』


 

22 (Sat)

 「およげ!たいやきくん」の作詞家・高田ひろおさんが、27年ぶりに続編の「踊れ!たいやきくん」を作った、という朝日新聞のニュース。最後にたいやきが食べられたことを気にしていた高田さんが、「たいやきに旅をさせたい」との思いを込めて作ったそうです。

 『 新作の主役は「たいやきくんJr.」。ソーラン節風の明るい曲で、踊りの振り付けもある。民謡調にしたのは、声を張り上げれば子どもが発散できると考えて。今回のたいやきは、海の中でカニやタコと遊びまくる 』

 これは注目の展開ですよ。

 『 「僕が思うたいやきは、おしゃまで元気がよくて活発。今の子どもは友達作りが下手だけど、こういう歌と踊りで天真爛漫さを回復して欲しい」 』

 うむ。あのちょっと哀愁あるところが良かったんだけどなあ・・、と思う人には記事の続きをどうぞ。

 『 高田さんは北海道の釧路で育った。いつも銭湯を出て熱々のたいやきを買い、新聞紙にくるんで腹巻きに入れて帰った。「寝る前に食べて、身も心もホカホカになった。釧路の広々とした環境も、たいやきに大海原を泳がせようと思う原点になっていると思います」 』

 歌は世に連れ・・。でもその奥底には、決して変わることのない故郷の情景が潜んでいます。


 

20 (Thu)

 今日は悲しいお知らせをしなければなりません。

 『秋田市・大森山動物園で、義足を着ける手術を受けたキリンの「たいよう」が、18日夜、死んだ。義足装着から36日目だった』

 このコーナーでも紹介した「たいよう」。朝日新聞はこう伝えています。

 『たいようはこの日、切断した右前脚の患部の確認と、新しい本格的な義足の型どりのため、麻酔したうえで治療を受けた。しかし、義足の再装着がうまくいかなかったのか、立ち上がったものの不安定で、再々装着のため改めて麻酔をしたが、午後8時30分頃、死亡が確認された。

 たいようは3月に骨折し、5月14日に義足手術を受けた。激励のメールや手紙、イラストが全国の子どもたちから寄せられた。義足をつけているという女性から、「一緒にリハビリしよう」とエールも届いていた』

 このニュースは18日、つまり日本中が失意と感謝の入り混じった騒然とした中で、ひっそりと伝えられました。日本代表が負けて打ちひしがれていた僕は、家に帰ってきてこのニュースを知り、ほんとうに切なくなりました。

 たいようは動物愛護や人々の善意のためなどでは決してなく、当然の行為として生きようとしたのだし、その姿を見て心から助けてやりたいと思った人が現れ、だからこそ心動かされた人もまたいたのです。そこには安易なヒューマニズムなんかが簡単に打ち砕く、美談なんかでは絶対に解決できない生と死があり、天秤にかけられるまでもなく、きりんはひっそりと死にました。そのあまりに静かな最後は、だからこそこの裏で必死に現実と向き合おうとしたであろう大勢の人々の、本当の無念さが滲んで、悲しくて仕方ありません。


 

19 (Wed)

 『 サッカーの日本代表23選手は19日午後解散し、お別れ記者会見を行った。トルコ戦の悔しさをにじませながらも、1カ月に及ぶ“臨戦態勢”から解放され、ほっとした表情を見せた。大舞台で世界と互角に渡り合えた満足感も口にした 』

 これはサンスポの記事

 『 先陣を切った中田英寿選手は、「日本で開催したということもあって、ワールドカップに出場したという気はあまりしなかった。ドイツやブラジルなど真の強豪国と、ぎりぎりの真剣勝負ができなかった。何か足りなかった」と物足りなかった様子を口にした。

 具体的には、「日本はプロが始まってまだ日が浅い。歴史的なものがあるんです。ただトルコ戦に限っていえば、経験のなさよりも、自分も含めて個人が最終的な部分で力が出せなかった」と話した。

 「でも日本にとって決勝トーナメントまで進んだ経験は大きい。精神、技術ともに強くなれた」。またこの4年間で一番変わったことは、と聞かれ「それは年齢です。すべてのことで表れました」とリーダーとして代表チームを牽引した自信なのか、そう表現した。

 チュニジア戦で先制点を挙げた森島寛晃選手は、「いい雰囲気のチームだった。このメンバーでもっと試合がやりたかった」。

 中田浩二選手も「4つの試合すべてが苦しく、充実感があり、記憶に残る。このチームにもっといたいと思った」と名残惜しそう。

 「みんな死ぬ気でやった。自分たちの戦いを恥じることはない」とは、赤いモヒカン頭の戸田和幸選手。「終わってしまった寂しさと感謝の気持ちがある」という。

 出場機会はなかったベテラン秋田豊選手は、「バスから見える沿道の応援が全員の心の支えだった。プレーヤーと人間の両面で幅ができた」と満足げに話した。

 骨折した鼻を守る黒いフェースガードがすっかり有名になった宮本恒靖選手は、「主将を任され、トルシエ監督とは信頼関係の中でいい仕事ができた。本当に熱い人だった」と笑顔だった 』

 

 そう、この一ヶ月、ほんとにいい気分にさせてもらいました。このことはずっと忘れないし、ちょうど生活が変わったことも含め、新たな目標を提示してくれたような気がします。


 

18 (Tue)

 サッカー負けてしまいました。ただ、ここまで本当によくやってくれたと思います。今はただ、ありがとうと言いたいです。


 

17 (Mon)

 なんと、自分の名前が奥付に載っている本が出来上がりました。(一応)全国の主要書店で手に入ります。欲しい方は言って頂ければ差し上げます。なんて、買ってください、って言った方がいいのかな、一応は・・。


 

14 (Fri)

 やはり今日もこれしかありません。

 日本H組1位で16強入り、世界へ名乗り!以下は読売新聞の記事。

 『 サッカー・W杯――日本がチュニジアに2-0で快勝し、無敗のままH組1位で初の決勝トーナメント進出を決めた。鋭い出足を見せる日本は前半から圧倒的にボールを支配。48分、途中出場の森島が相手クリアボールを右足で決めて先制、75分には市川の右からのクロスを中田英が頭で決めた。宮本を中心にしたフラット3も最後まで集中力を切らさず、2試合連続の無失点に抑え込んだ。

 アジアから決勝トーナメントに進出したのは1966年大会の北朝鮮、94年大会のサウジアラビアに続いて3チーム目。 

◆エースの自信、チームを一つに◆

 日本中が、まさにこの瞬間を待ちこがれていた。日本のエースとしてサッカー界をリードしてきた中田英が、W杯の大舞台で挙げた初ゴールは、きれいなヘディングシュートだった。

 初出場の4年前も、チームの中心だった。それだけに、W杯の厳しさはわかっていた。だから周囲が騒ぐ中でも、決して安易な星勘定などは口にしなかった。しかし試合後、「グループリーグ突破は、開催国として最低限の目標。それを果たせたことは大きい」と、初めて具体的な目標を設定していたことを明かした。しかも、「第2戦の後で、1位突破を考えた。だからこの試合は、勝利だけを目指した」という。記念すべき初ゴールも「1-0で相手にもチャンスがあった場面。そこで試合を締めることができたのは大きい」と、その意義を評した。

 「(海外経験等も)チームには良い影響を与えたと思う」という。エースの揺るぎない自信が、チームを精神的に落ち着かせたことは、間違いなかった。「日本サッカーの盛り上がりはうれしいし、韓国とともにアジアのレベルが上がったことも証明できた。今後アジアのサッカーが、世界から注目されればいい」と、素直に喜ぶ。

 反面、「まだいろんな問題もある。ルールを守りながら喜ぶこととか……」と、冷静な現状分析も忘れていない。日本サッカー界を盛り上げてくれた立役者は、日本のファンに世界のベスト16という大きなプレゼントを贈るだけにはとどまらない。

◆日本・トルシエ監督 「(就任最初の試合が98年10月、長居でのエジプト戦で)私の日本でのスタートとなった大阪で、アフリカのチームを破って決勝トーナメント進出を決めた。アフリカで長年仕事をした私個人にとって、そしてチームにとっても特別な瞬間だ」

◆森島 「(前半、チームは)全体的に落ち着いていて、リズムは悪くなかった。目いっぱい自分の力を出すよう心掛けていた。ゴールの瞬間は思い切ってけったら入った。よく覚えていない。ここを目標にしてやってきた」

◆小野「トルコもブラジルも強いが、僕らもグループ1位。自信を持ってやりたい」

◆戸田「後半、みんな動きたいだろうし、僕と明神だけは粘り強く守ろうと言い合っていた。(戸田から市川、中田英と渡った)2点目は自然なプレー。でも流れは良かった。でもまたチャレンジが始まる」

◆小笠原「攻撃にいくときには思い切っていこうと思っていた。日本が勝ったのは驚きではない。これまで相手は強くなかったし、これからは強い相手ばかり。(決勝トーナメントで)日本の実力が試される」

◆中田浩「(グループリーグ突破は)最低限の目標だったのでうれしい。これで終わりではない。どんどん歴史をつくっていければと思う。勝てたのもうれしいし、1位突破もうれしい。個人技主体のチームに落ち着いて対応できた。攻撃にも絡めた。いい出来だった」

◆楢崎「(グループリーグ突破は)うれしい。きょうに関して言えば、フィールドのみんなが頑張っていて、GKとしての仕事量は多くなかった。期待されている中、いい戦いができた」

◆柳沢「グループリーグ突破を決める大切な試合だった。一戦一戦、勝つことしか考えていないし、これからも同じです」

◆鈴木「スペースに走り込むことだけを考えた。(1点目は)ボールに触っていません。DFに当たっていい所にころがった」

◆明神「日本全体の勝利。トルコについてはまだ情報はないが、決勝トーナメントに出てくるチームだし、そう簡単に勝てる相手ではない。ただ日本でやるし何とか勝ちたい」

◆松田「セットプレーの守備は今後話し合わなくてはいけないが、他はまずまずだった」

◆岡野俊一郎・日本サッカー協会会長「いい形で決勝トーナメントに進めた。選手全員やトルシエ監督には、心から感謝している。次のトルコ戦でも、いい形で試合をしてくれることを期待している」

◆川淵三郎・Jリーグチェアマン(日本協会副会長)「地元セレッソ大阪の森島選手が得点し、試合の流れがいい方向にいった。2勝1分けという成績は予想以上のもので、決勝トーナメント第1戦のトルコにも平常心で臨めるだろう。新しい歴史に期待を持たせる試合内容だった」

◆長沼健・日本サッカー協会名誉会長「感無量。これからは新しいチャレンジあるのみ、堂々と戦ってほしい。サポーターの力は何にも例えようがない」 』

 ほんとによくやってくれました。戸田も明神も良かった、市川も中田(両方)も良かったし、今日は小野良かったですね。そして何と言ってもあの1点目が大きかった。森島は一つ下、唯一の30代ですよ。

 後半は攻撃も良かったわけだから、あとはバリエーションを増やしていけば、今大会、中盤・ディフェンスといいので、いけるかも。でもなにしろ、よくやってくれた、その一言に尽きます。これ以上何を言うことがあるでしょう。ありがとう、最後まで精一杯頑張って!そうほんとに思います。


 

12 (Wed)

 スウェーデン・ラーゲルベック監督 「アルゼンチンは次第に優位になり、うちは最後の20分間は完全に支配されていた。GKヘドマンの好セーブなど、こちらには運もあった。でもそれがサッカーだ」


 

11 (Tue)

 『神奈川県相模原市の国道413号の歩道を1人で歩いていた男児(1)が保護された事件で、相模原署は男児の母親の東京都板橋区、無職少女(17)を保護責任者遺棄の疑いで緊急逮捕した(読売新聞)』

 うーん、これは昨日あったニュースの続き。昨日の時点では母親は相模原の友人宅に来てから行方不明、だったのですが、捕まったのですね。

 『調べによると、少女は10日午前4時ごろ、男児をベビーカーに乗せ、同署相原交番に置き去りにした疑い。同4時40分(!起きてるか、普通)ごろ、近所の女性(70)が、交番の近くで泣きながらはだしで歩いている男児を見つけた。

 調べに対し少女は、「自分と子供の将来を考えると、不安になり、混乱してしまった」と供述している』

 そりゃ確かに不安になるわな。これはですね、この事件の背後に潜むものの方が、いろいろ問題がありそうですね。

 

 あー、カメルーン負けちゃいましたね。応援してたんだけどな。しかも監督がですね、「もっと早く日本に来ていればよかった」なんて言ってるのですよ。泣けてきます。


 

10 (Mon)

 日本はピッチ外でも“クリーン”だった−。

 これはサンスポの記事。さて、どういう事なのでしょう。

 『日本がワールドカップ初勝利を挙げた9日のロシア戦(横浜)での日本選手のマナーの良さが、国際サッカー連盟(FIFA)内で評判になっている。FIFAは10日、「日本のロッカールームは、誰かがいたとは思えないほどきれいだった」との横浜の担当者からの報告を、ソウルでの定例会見で明らかにした。FIFA広報担当者は「普通はバナナの皮やゴミが散乱するひどい状態だが、日本はロッカールームの中でも素晴らしかった。驚くべきことだ」と手放しで褒めた』

 なるほど。って、他の選手がひどすぎるんじゃないか!

 あー、でも一応補足。今の日本代表はけっこうクールで、確かにしっかりしてそう。例えば中田ですが、他国の一流選手がよく使う、わざと倒れたり必要以上に痛がったり、ということを全くといっていいほどしません。そういうことも世界で戦うためには必要なのですが、過剰だとけっこううんざりでもあります。だから中田が倒れたときは、大体相手はファールを取られます。それは中田の印象がいいからです。よく態度がでかいとか冷静すぎると言われる中田ですが、彼は本当に徹底したプロです。そういう意味ではこのワールドカップ、日本も世界に飛び出す資格は十分以上にあります。


 

9 (Sun)

 いやもうこれ以外何があるでしょう。日本勝利!!

 コメントは最後にするとして、まず朝日新聞の記事から。

 『サッカーW杯で、日本はロシアを1−0で破り、W杯で悲願の初勝利を挙げた。日本は後半6分にMF稲本のシュートで先制し、逃げ切った。日本は勝ち点を4に伸ばし、決勝トーナメント進出に向け大きく前進した。

 日本の決勝点は後半6分。左サイドを上がった中田浩がグラウンダーの速いクロスボールを出し、柳沢がダイレクトで落としたところを、稲本がワントラップで受け、右足でゴール右に決めた。稲本は今大会2得点目。

 歓喜の輪に包まれたのは、またも稲本潤一だった。後半6分、先制点となるシュート。4日のベルギー戦に続くゴールで、日本の選手は一斉に稲本に抱きついた。しかし、2試合連続得点のヒーローに匹敵するもう一人の殊勲者がいた。柳沢敦だ。稲本は言った。「決勝点は3人が絡んで取ったゴールだと思う」

 得点のシーンは中田浩二が縦へ出したクロスがきっかけだった。それをゴール前で受け止めたのが柳沢だ。大柄なロシア守備陣の激しいプレッシャーに耐えて左側の稲本へ。柳沢が踏ん張って、少しの「ため」をつくったおかげで稲本がゴール前へ攻める時間もスペースもできた。

 柳沢は不思議な感性を持ったフォワードだ。点を取ることだけに執着していない。「常に心がけているのは状況の中でいい働きをすること。得点は最後の結末ですよね」。自分の力で点を取らなくても、それにつながる役割をこなす。そこに美学を持っている』

 

 次は読売新聞。

 『日本、歴史的なW杯初勝利――。

 日本は序盤、こぼれ球をロシアに拾われ苦しんだが、次第に盛り返し、中田英らが積極的にミドルシュートを狙った。51分、中田浩の左からのクロスを柳沢が相手DFラインの裏に出し、走り込んだ稲本が先制ゴールを決めた。稲本のゴールは初戦のベルギー戦から2試合連続。負傷した森岡に代わり出場した宮本は、冷静にDFラインを統率、後半のロシアの猛攻をしのぎ切った。

 「見たか!稲本2戦連発」

 前半30分過ぎに、オフサイドトラップの掛け損ないから相手のFWピメノフがゴール前に抜け出した場面のほかは、本当に危険なシーンは少なかった。

 前半を無失点で乗り切り、日本の攻撃にエンジンがかかった後半開始早々に、稲本が2試合連続ゴール。あまりに理想的な展開は、ロシアの攻撃陣をあわてさせるのに十分だったが、終盤にかかるところで小野に代えて守備力の高い服部を投入。両サイドに完全にカギをかけようと試みた。ロシアに敗れ、グループリーグ最終戦のチュニジア戦に最悪の状態で臨むことだけは避けたい。不可解さを指摘されることも多かったトルシエ監督の選手起用は、大きな敵を前にした決戦で、分かりやすく、そして現実的だった』

 

 さて、これはまあ何と言うか、心配されるニュース。

 『W杯の日本―ロシア戦で9日、日本の勝利が決まると、モスクワ市中心部では、興奮した一部の群衆が火炎瓶を投げたり、止めてあった車20台以上を破壊、7台が放火、炎上するなど騒乱状態となった。インターファクス通信によると、この騒ぎで何者かにナイフで刺されたとみられる男性1人が死亡、約30人以上が負傷して病院に運ばれた。

 クレムリンそばのマネージ広場には、特設された大型スクリーンの前に2万人以上のファンが詰め掛けた。前半はロシアの選手の活躍のたびに大きな歓声が上がるなど盛り上がっていたが、後半に稲本選手がゴールを決めると「オー」と大きなため息。ビールを飲んでいた若者の一部が群集の中に火炎瓶を投げ始め、火傷やガラス片で負傷する人が続出した。また、本紙記者に対し、「もう帰れ」と口汚くののしるなど激しいいらだちや憤りを示す者もいた。

 若者たちはその後、下院ビル周辺に止めてあった乗用車を横転させたり、商店街のガラスを打ち割るなど暴徒化。オクチャブリスカヤ通りの日本食レストランも窓ガラスを割られた』

 

 さて、読売新聞のドキュメントを。

 『「勝った!観客総立ち、6万人が歓喜の歌」

 この瞬間を、サポーターたちは忘れない。9日のサッカー・ワールドカップ、日本―ロシア戦。悲願のW杯初勝利が現実となった。青一色に染まったスタジアムに、歓喜のとどろきがいつまでも続く。街でも、興奮は最高潮に達した。決勝トーナメント進出まであと一歩。トルシエジャパンが加速した。

 勝利の瞬間、スタンドを埋めた6万6000人が絶叫とともに総立ちになった。ニッポンコールでスタジアムは揺れた。

 友人3人と来た埼玉県所沢市の会社員森田一女さん(29)が立ち上がって、叫ぶ。地元・神奈川出身で、直前に日本代表から漏れた中村俊輔の名前をプリントした「背番号10」のユニホーム姿。「ここまで来たら、絶対、決勝トーナメントまで進んでほしい。俊輔の分まで応援します」と興奮で声をうわずらせた。

 シーツとサインペンで作った国旗に、メッセージの書き込みを募っていた大阪府豊中市の会社員井上欧生さん(22)は「子供や孫にまで語り継げる歴史的瞬間。それに立ち会えた。幸せ」と大喜びだった。

 最初に大観衆の歓喜が爆発したのは、稲本のゴールの時。顔に日の丸をペイントした東京都渋谷区の主婦岩村秀子さん(69)は、開幕の50日前から毎日近所の神社で「日本がベスト8に行けますように」と祈ってきた。サッカー観戦歴は40年以上。「日本で開催されるW杯のために生きてきた。うれしくて涙が出ちゃう」。言葉にならない叫びを上げた。

 すべてが勝利に向かって動いていた。背番号10をつけた中山雅史が登場すると、大歓声は一層トーンを上げる。「ゴン」ファンの東京都練馬区の会社員平田厚志さん(23)が両腕を突き上げた。中山の名前のTシャツ姿。「彼の闘志あふれるプレーを見られるのは、このW杯が最後。サッカーを面白くしてくれ。頑張れ」と声をからした。それは、試合終了のホイッスルが鳴るまで続いた』

 

 今日はほんとにいい試合でした。選手はみんな良かった。これは今のメンバーになって初めてです。森岡が出ないということで心配でしたが、宮本は一番の出来。戸田も明神も良かった。あと中田はほんとに今回リーダーシップを発揮してますね。

 さて、MVPを選ぶとしたら、やはり稲本です。


 

8 (Sat)

 読売新聞の記事。

 『8日午後4時50分ごろ、島根県益田市の海岸で、散歩をしていた近くの無職・糸賀春光さん(70)が「子どもがおぼれている」との叫び声を聞き、服を着たまま海に飛び込んだ。糸賀さんは約50メートル沖でおぼれていた小学1年男児にタオルをつかませ、岸の近くまで泳いできたが、海中に沈んだ。男児は自力で岸にたどり着いて無事だった。糸賀さんは間もなく近くでサーフィンをしていた男性に発見され、救急車で近くの病院に運ばれたが、約1時間後に死亡した。益田署は、糸賀さんが浅瀬で力尽きたとみている』


 

7 (Fri)

 やっぱりイングランドが勝ちましたね。会社で、2−1でイングランドが勝つ、と言ったのですが、まあまあの当たりです。ベッカムが決めるというのもね。しかもすごい試合(見たのはダイジェストですけど)だったし。いや普通に考えればもちろん、アルゼンチン勝利だったのですが(しかもこの前の試合アルゼンチンは好調でイングランドはやっと引き分けた)、こういう時は意外に劣勢と思われるチームが勝ってしまうものです。

 でも何と言ってもすごいのは、(とりあえず今のところ)フーリガン暴動が起こってないことですね。日本人の曖昧さとアイデンティティのなさが、いい方向に出ているのか。警察だって頑張ってます。

 

 池田小事件から一年。あれは一年前のことだったんですね。つくづく、時の流れ方の早さ、事件の風化の早さを感じます。世の中、どんどんスピードばかり速くなり、悲しみは置き去りにされます。


 

6 (Thu)

 これはすごいですよ。

 高校生、犯人を捕まえる!

 『京都市中京区の繁華街新京極通のゲームセンターで、大学生の女性が足元に置いた鞄から男が財布を盗んで逃げるのを、京都市の男子高校生3人(17)が目撃し追い掛けた。男は「おれは暴力団やぞ」と言いながら逃げたが、「泥棒や」という3人の声で通行人も追跡に参加。約200メートル先で十数人が取り囲んで交番に突き出し、五条署は窃盗の現行犯で男を逮捕した。

 調べによると、男は住所不詳の自称会社員(35)。高校生らは、友人の女子生徒がゲームセンターで財布を盗まれたと聞き、「自分たちで捕まえよう」と周囲を警戒中だったという(以上、サンスポ)』

 通行人もいいですね。やっぱ見て見ぬふりはいかんよ。


4 (Tue)

 もう今日はこれしかありません。サッカー・ワールドカップ。いや予想以上によくやってくれたし、それだけに悔しくてしかたありません。あの判定がねえ・・。

 さて、ではサンスポの記事を。

 『W杯第5日の4日、日本は埼玉スタジアムでの1次リーグH組初戦で、ベルギーと2−2で引き分けた。

 日本は後半12分にベルギーに先行された。しかし14分に鈴木隆行、22分に稲本潤一が相次いでゴールを決めていったんは逆転した。大型選手をそろえるベルギーに30分に追いつかれたが、後半40分、日本の2点目を決めた稲本がエリア内で切り返し、ゴール右に決めたかに見えたが、審判にオブストラクションを取られ、幻の決勝ゴールとなった。入っていれば・・・の悔しさがにじむシーンだった。

 しかし、稲本は試合後、「思い切りけったのが、ゴールの枠に入ってよかった。(引き分けたのは)チーム力が上がっているからだと思う。W杯は甘くない。イングランドでは一年間そんなに試合に出られなかったので、モチベーションは高かった。点を入れられたことはとてもうれしい」と素直にW杯ゴールしたことを喜んでいた』

 稲本、今日はすごく良かったですね。さて、選手の声は。

 『同点ゴールの鈴木 「ベルギーはディフェンスが強くて苦しい場面が多かったが、それなりに戦えた。競り負けないようにしようと思っていた。(勝ち点1は)非常にうれしいが、気持ちを切り替えてロシア戦も頑張りたい」

 中田英寿 「先に点を取られて先行されたとき、日本選手は首をうなだれがちだったので、なんとか自分が盛り上げないという気持でがんばりました。最高にうれしい・・・という結果ではないですけど、3試合やって1点しか取れなかった前回に比べれば2点も取れたんだし,負けたわけではないし、まあいい発進だったと思います。楽に勝たしてくれるほど、W杯は甘くはありませんからね」(以上、サンスポより)』

 ううむ、この中田の発言には、すごく勇気づけられた人も多いのでは。なにしろ、悔しくてたまらない人は、今日本中に溢れてると思うんですよね。そこに、まあ中田もああ言ってるんだし・・、と(無理やり)納得させようとしている人は多いはず(って何しろ自分がそう)。

 ただ、やっぱり選手はほんとよくやってくれました。ここまでやってくれるとは思わなかったよ。あとの試合も頑張れ!


3 (Mon)

 『「1人の逮捕者も出さなかった」。英各紙はワールドカップのイングランド第1戦が行われた埼玉スタジアムで、フーリガンが現れなかったことを大きく伝えた』というサンスポの記事。ふむふむ。

 『ミラー紙は、スタジアムの日本人のうち少なくとも3万人がイングランドを熱狂的に応援したと伝え、約5000人の英国人ファンは、彼らのイングランドへの「崇拝にも似た傾倒ぶり」に圧倒され、友好的に振る舞うしかなかった、と分析。サン紙も、「ベッカムの人気もあったが、日本人にここまで温かく迎えられては騒ぎようがない」という調子だ。インディペンデント紙は、規則をきちんと守らせる点で日本を上回る国はない、と伝えた』

 ううむ、そうですか。本当だとしたらすごいことですよ。ただ、一番危険なのはイングランド対アルゼンチンの札幌での試合。ここでも同じようなら、日本人もまだまだ捨てたものじゃないかも・・。


2 (Sun)

 赤れんがで有名なJR東京駅の「東京ステーションホテル」に、57年ぶりにエレベーターが復活!開業時にはあったそうですが、空襲で被災。戦後はなくなっていたそう。

 これは朝日新聞の記事。バリアフリー化のため新たに設けることになったそうです。設置個所の壁板をはがすと、当時の赤れんがが現出、保存状態がよかったため、そのまま表面の壁にしたそうですよ。ホテルは、「駅のひそかな新名所になるのでは」と期待をよせています。しかし記事の最後はこう締めくくられています。

 「W杯で外国人客も増えて華やぐロビーで、気づく人は、まだ少ない」

 

 しかしワールドカップですが、すごいレベルですね。やっぱ世界はすごいや、ってかんじです。日本の明日はどっちだ。


 

1 (Sat)

 また理解しがたいニュースから。

 米エネルギー省は、89年以来停止していた核弾頭用プルトニウム塊の製造再開方針を表明した、との朝日新聞の記事。「米国の核抑止力を将来とも維持するために必要だ」などとエネルギー長官は述べているそうです。

 現在ではプルトニウム塊が必要になった場合、解体した古い核兵器から取り出して(!)再使用することにしているそうですが、エネルギー省は「こうした限定的な製造能力では、将来不足する」と述べ、20年までに実際に製造を始めるとしています。

 さて、ここがすごいのですが、核物質は年月がたつと少しずつ別の物質に変わるらしいです。このため、核兵器保有国は安全に長期保管できるか、実際に使った場合に想定通りの破壊力を示すか、実験を繰り返すなどしていたそう。新弾頭に更新していけば、こうした懸念は薄れる、ということなのです。

 あー、なんか堂々巡りですね。愚かしくも弱虫な奴らめ。『今回のプルトニウム塊製造再開は、ブッシュ政権が核戦力の維持はもちろん、新弾頭による強化をにらんでいることを改めて鮮明にした』との朝日新聞の記事。猿の惑星は現実となるのか!

 

 えー、次も名状しがたいニュース。

 通りがかったマンションに火をつけたとして、船橋署は住所不定のフリーター(32)を現行犯逮捕した、という事件。

 『フリーターはたまたま通りかかったマンションの中に入り、4階通路に置いてあった10リットル入りの灯油をまいてライターで火をつけた。マンションの住人が気づいて消火し、フリーターを取り押さえた。この火事で通路と壁が焦げた。フリーターは知人の家を転々とする生活で、「金もないし、家もない。定職も見つからず、自暴自棄になっていた」と話しているという(以上、朝日新聞から抜粋』

 自暴自棄になる気持ちはすごくよく分りますが、火はつけちゃいかんだろ。それに何より、これによって世のフリーターたちがまた暗くなるじゃないか。風当たりがますます強くなったらどうすんだよ。

 

 さて最後は、ついに日本でも始まるワールド・カップ関連で、特にフーリガンの出現が心配される札幌のニュース。サンスポによると、各店のフーリガン対策は以下のようです。

★ラブホテル

 英語、独語など4カ国語で書かれた「当店は会員制です」という看板を出すホテル。フロント女性は「うちは会員制ではありません。表の看板?外国人の入店を断ってます」。

★風俗店 

 すすきのにはソープ、クラブのほか約200店ものヘルスが存在するが、普段から外国人はお断り。私立札幌女学院の店長は「試合後にサポーターが町に繰り出す前、午後11時に閉店し、女の子を早く帰します」。またプラチナの店長は「期間中は通常営業。試合当日は、女の子を安全なところまで送り、そこでタクシーに乗せる」という。

★ストリップ劇場

 「道頓堀劇場」では、外国人向けに、パスポート持参で5000円が3000円に割り引くキャンペーンを実施。外国人を迎え入れ、ストリップ文化を世界に発信する。

★裏風俗

 札幌ドームとすすきのを結ぶ国道36号沿いに20店ほど存在。混雑する地下鉄を避け、1時間強を歩くサポーターの出現も予想されるが、女の子は「全然気にしてないし、怖くない」とか。

★飲食店

 「W杯の話題はほとんど出ない」とは、ある飲食店のマスター。街自体は「よさこいや雪祭りのほうがよっぽど盛り上がる」と経済効果を含め、期待薄?

★刃物専門店

 「宮文」では、札幌で試合がある1、3、7日は休業。さらにショーウインドーをベニヤ板で覆う。「中を見られたら危ないですから」。ここ数日で、外国人5、6人が刃物を買っていった。(以上、サンスポの記事)

 これを見ると、風俗店が一番対策が考えられてます。さすがです。

 



2002.5.

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2002.3.


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