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その日起こった重要(かもしれない)出来事をメモしておくコーナー

2002.5.

31 (fri)

 ついにワールド・カップ開幕。そしてフランス破れる!

 いやはや、どうなることやら。期待と波乱の幕開けです。


 

29 (Wed)

 『 情報誌の制作会社にアルバイトとして入社、50日後の1996年6月に心疾患で急死した広瀬さん(当時21歳)について、大阪労働者災害補償保険は「過労死」を認定した。広瀬さんについては2000年1月、労働基準監督署が労災不認定を決定していたが、昨年12月、過労死につながる勤務実態の評価期間が、これまでの発症前1週間から6か月前にさかのぼるよう変更されたのに伴い、改めて死亡前50日間の実態を審査、労災不認定の決定が取り消された。

 広瀬さんは「カーセンサー関西版」の編集を担当。多い日には16時間勤務をこなし、死亡前1か月間の時間外労働は93時間だった。新基準が定める1か月100時間には満たないが、深夜残業など勤務が不規則、労働密度が高い、などの事情が考慮された。

 遺族は近く、制作会社を相手に約1億円の損害賠償を求める民事訴訟も起こすという 』

 これは読売新聞の記事です。ひどい話です。何がひどいって、昨年12月前までは、これは過労死ではなかったということなのですよ。まったくふざけた話だ。

 ということは、その12月より前の何年間か、150時間くらい残業(というかもはや残業ではなかったけど)していた自分が死んでも、たまたまタイミングが悪かったら、「過労死」にはならなかったということですよ!絶対それで死んでる人はいるはず。こんなことが許されていいのか!!


 

27 (Mon)

 朝日新聞が衝撃的な記事を!

 『世界最速の電気自動車が東京・霞が関を疾走した。走行ナンバーも取得したこの8輪大型乗用車は、清水浩・慶応大教授のグループが1億円以上つぎ込んで開発。最高時速なんと310キロ、家庭用電源で1晩充電すれば約300キロ走ることができる。1万台の注文があれば、1台500万円程度になるという。「問題は乗ってくださる方がいるかどうかだけです」と清水教授(以上、朝日新聞より抜粋)』

 さて、これでは衝撃を感じない、という人、この車の名前がすごいのです。なんと「KAZ」ですよ。僕のメール・アドレス(っていうか本名)と同じではないですか。全速力で突っ走れということなのか!まだまだ走り続けなければならないようです。


 

26 (Sun)

 今日はこんなエピソードを。

 秋田市の大森山動物園で、右前脚を切除、義足をつける異例の手術を受けたキリンの「たいよう」(9カ月)に、全国から激励の手紙やメールが届いている、という朝日新聞の記事です。

 「死に直面することやけがをすることも、希望や命の大切さを伝えるのだと、教えられた」と、動物園では反響の大きさに驚いています。たいようは足をひきずりながら、「生」への希望をつないでいます。

 今月14日に手術を受けて以来、25日までに全国から計50通の応援が届きました。動物園では全国からのメッセージを来園者に伝えようと、一部をキリン小屋の前に張り出しているそうです。

 「子供たちはたいようの姿からいのちを知り、大人も動物を慈しむ気持ちを思い出すのではないか」

 「募金すればもっと良い義足が作れる。たいよう君のために何かしたい」

 「たいよう君へ 義足が『自足』になるよう頑張ってリハビリしようね!私も義足だけど、今は自足に近い気がするの」

 『子どもたちからはイラストも届いた。「例のない治療に立ち向かったスタッフの方々に心からのエールを送りたい」など、職員を励ます便りも少なくない。動物園では毎日、観察を続けている。たいようは終日、寝室で母親モモに寄り添って過ごしている。獣医師によると、「体重を義足にかけているとはいえないが、目はキラキラしている」という。同園では、より良い義足を作れないかと模索を続けている(以上、朝日新聞)』

 ご存知のように(?)、僕は別に動物好きではないのですが、これにはちょっと心を動かされました。何かを精一杯ぶつけた時、少しだけ世界が開く時があります。


 

22 (Wed)

 秋田県の山中で、タケノコ採りを終え下山していた女性2人が熊に襲われ、1人がけがをしたものの、もう1人がとっさに熊よけの笛を吹き、熊は逃げていった、という話。

 朝日新聞の記事によると、熊は杉林から突然飛び出してきて、主婦の一人と鉢合わせたそう。驚いて倒れた女性の上にのしかかってきたものの、後ろから下山していた友人女性が気付き、笛を吹いて追っ払った、のだそう。とっさの機転で友人を救った女性は、「必死で笛を吹いた。無我夢中で、怖さは感じなかった」と話しているそうです。

 実はまともに対峙してしまえば、まったく歯が立たない、というのは周知の事実。それこそ、大怪我をしてでも生き残っただけラッキー、という世界です。しかしそんな熊が(会う前ならともかく)、こんな笛ごときで消えてしまうものなのだろうか。もしかしたらこの主婦(70代だそうです)はまじめに山姥の末裔かもしれない(いや冗談ではなく、本当にあり得るのですよ)。

 さて、この件で、猟友会が駆除に乗り出したそうです。秋田県内では昨年から熊による人身・農作物被害が続き、昨年度は420頭を駆除したそう。本当は人間が彼らを追い詰めたのですが、といって死ぬわけにもいかず、共存は難しそうです。


 

21 (Tue)

 今年上半期の音楽CD売上げは、なんと100万枚以上売れたシングルがゼロ、であることがわかりました。上半期にシングルのミリオンヒットがないのは、12年ぶりだそうです。

 ちなみに、最も売れたシングルは宇多田ヒカルの「traveling」。これが85万枚。2位はドラゴン・アッシュの「Life Goes On」で、80万枚だとか。アルバムのミリオンヒットも、4作のみだそうです。

 音楽業界も不況だと言われていますが、シングルは前年対比25%減、アルバムは同29%減だそうです。

 よく携帯電話の普及が、CDが売れない元凶と言われていますが、そうじゃないと思うな。確かに影響はあると思うけど、もっと根本的な問題が音楽業界内(というか日本だけど)にあると思います。ある程度の商業ベースはあっていいと思っていますが、(こと音楽に関してなんで青いことを言いますが)音楽は、音楽でこそすべて言い切れるようでなくては、いつか聴き手はついて来なくなると思うな。

 というのが、いつか音楽で何かが変わると信じて疑わなかった、元音楽キッズの言い分です。


 

20 (Mon)

 午後1時15分ごろ、群馬県藤岡市にある送電線の鉄塔に落雷があり、県内16市町村の約29万軒で停電があった、という読売新聞の記事。

 『東京電力群馬支店によると、落雷で埼玉県岡部町にある新岡部変電所の保護継電器が作動、高崎市の群馬変電所への送電が止まった。保護継電器は一般家庭のブレーカーにあたる装置で、同社社員が手動で復旧した』

 ふむふむ、巨大になっても構造は一般家庭と同じなのですな。

 『この停電で、群馬県中、北、東部の信号機が一時、作動しなくなったが、通電後、正常化した。JR東日本によると、JR両毛線は上下線計3本が7〜9分間停止し、乗客約200人に影響が出た』

 ラッシュ時でないとはいえ、200人、ですよ。まあねえ、地元は確かにそんなところですけどねえ。みんな車だし。


 

19 (Sun)

 ワールドカップ、日本での開幕戦は新潟スタジアムで行われますが、今、ここに全国の目が注がれている、というサンスポの記事。 『観客の輸送はスムーズにいくのか、宿泊客はどうなるのか。初戦の栄誉と引き換えに、ほかを参考にできない新潟は、不安を抱え開幕の6月1日を迎えようとしている』

 JR新潟駅から新潟スタジアムまでは約4キロ離れているそうです。バスに頼らざるを得ないのですが、往復で計320台投入、約2万人を輸送する予定だとか。 『昨年のコンフェデレーションズカップではバス輸送が混乱、試合開始に間に合わない観客が続出した。新潟県警では「考え得る準備は続けるが、観客はできるだけ早く会場にきてほしい」と神頼みの心境だ』

 なるほどねえ。さて続き。 『50万都市・新潟市のホテル、旅館の最大収容数は約8000人。新潟スタジアムの観客席数は約4万2000人。だが、東京−新潟を約2時間で結ぶ上越新幹線が増便、最終を延長することもあり、混乱することはなさそう』

 さて、この記事のハイライトは、なんといっても次の一節。

 『一方で近郊の温泉の予約は低調。月岡温泉旅館協同組合は「日帰りでも来てほしい」と寂しげだった (以上、サンスポ)』


 

16 (Thu)

 『不妊治療研究者のパナイオティス・ザボス氏は米下院公聴会に出席し、「クローン人間を年内に妊娠させるつもりだ」と述べた』

 またですよ!何なんでしょうね。

 『ザボス氏はまだクローン作りに着手していないが、「準備は十分整った。適切な方法でクローン人間作りを行うべきだ」などと主張した。医師や科学者ら9人のチームが、2か所で実施する計画で、12組のカップルが候補に上がっているという。

 イタリアの不妊治療医セベリノ・アンティノーリ氏が先月、「3人の女性がクローン人間を妊娠している」と発言したが、信ぴょう性は低く、もしザボス氏のチームが出産にこぎつけると、クローン人間第1号になる可能性がある(以上、読売新聞)』

 お前がクローンになっちまえ!では次の話題。

 『米CBSテレビは、パキスタンで誘拐・殺害されたウォール・ストリート・ジャーナル紙の特派員、ダニエル・パール氏の最期を映したビデオ映像を、米政府による自粛勧告を無視して放映した。これに対しパール氏の遺族らは「あまりにも残酷だ」と猛反発、他のテレビ局に放映しないよう要求するなど、報道の倫理を巡る議論に発展している』

 そりゃまあ当然ですよね。

 『パール氏の妻で元ジャーナリストのマリアンヌさんら遺族は「この映像を全米に流させようとしたテロリストの策略にはまった」などとして、CBSを厳しく批判した(以上、読売新聞)』

 この世から消えてほしい低俗な意識は残り、望まれない命は生まれ、愛する者は死んでいく。


 

13 (Mon)

 読売新聞は、「国内4頭目の狂牛病牛である、北海道音別町の乳牛を検査した釧路保健所の女性獣医師(29)が自殺していたことがわかった」と伝えました。現在、自殺の詳しい動機や、BSE検査との関係などを調べているそうです。

 女性獣医師は10日、今回発見された感染牛の生体検査を担当。BSE関連の仕事で出勤することになっていた12日朝、姿を見せず、連絡もないため、同僚が自宅を訪ねたところ、風呂場で首をつって自殺しているのを見つけられました。自宅に残された遺書には、「獣医師として許されない行為になったことに申し訳ございません」などと書かれていた、といいます。

 自殺がいいとは決して思わないし、今回など特になぜ死ぬ必要があるのか、と思いますが、きっと真面目な人だったのでしょう。ここにもまた、国の無能さの犠牲になる人が・・。どこまで痛みがともなえば、まともに生きられる世の中になるのでしょう。

 

 うーん、先程の件、朝日新聞の方が分りやすかったので載せます。

 「北海道音別町で育った国内4頭目のBSE感染牛の生体検査を担当した獣医師が自殺していたことが明らかになった。『BSEであることを見逃したのは、獣医師として許されない行為』といった内容のメモが残されていたことなどから、道庁は「検査の判断について不必要に自分を責めたのではないか」とみている。

 亡くなったのは、釧路保健所に勤務する29歳の女性獣医師で、12日に死亡していた。感染牛が10日に食肉処理場に運ばれた際に、目視などによる検査を担当。左前脚に神経症状があったが、BSEに特徴的な症状は見あたらないと判断し、牛は隔離され食肉処理された。

 道庁などによると、隔離されたことで感染牛の各部位が残り、今後のBSE研究に役立つ結果となったという。だが『病理検査に回した方がよかったと思い悩んだのではないか。検査は適切で、本当に残念だ』(道食品衛生課長)としている」

 ますます、犠牲になったとしか思えません。


 

11 (Sat)

 ジュリア・ロバーツが米・下院歳出委員会で証言し、女児のみに起こる神経疾患「レット症候群」の治療確立のため、研究費・大幅増額の必要性を訴えました。テレビのドキュメンタリーで知り合った患者の少女が亡くなったのがきっかけです。

「私と彼女は言葉ではなく、目を通じて心がつながっていた」

 ロバーツは涙を流しながら、そう訴えました。

 

 まさにハリウッド・シンデレラとして颯爽と現れたジュリア・ロバーツを、僕はあまり好きではありませんでした。作品も好きなタイプではなかったし。

 そんな印象を一変させたのが、偶然教育テレビで放送していたのを見かけた、アメリカのドキュメント番組でした。「ジュリア・ロバーツ モンゴルを行く」そんなタイトルだったと思います。

 そこで彼女は、遊牧民たちと一緒に暮らし、草原の中でいろいろ学びます。厳しくも豊かな自然、そこに生きる遊牧民たちの知恵、深い絆。その文化に大きな尊敬を払いながら、彼女はどんどん人々と触れ合い、ともに笑い、、言葉は通じなくても、そこには人間愛みたいなものが生まれます。

 アメリカ人の特徴か、彼女の性格なのか、思い切って飛び込んでいく積極性や、大らかさというのは、関心してしまいます。生き生きとした表情で大家族と暮らし、別れの時には涙ぐんでいた姿は、決して大女優の華麗さはなかったけれど、もっと素晴らしい美しさに満ちていたのでした。


 

9 (Thu)

 『日本総領事館に駆け込んだ北朝鮮出身とみられる5人のうち、建物の中まで入った男性2人だけでなく、進入を阻止された女性3人も、いったんは総領事館の門の内側に入っていたことが分かった。「人権保護を度外視した日中双方に対する国際的な非難が増すだろう」と言われている。また、朝鮮日報は「日本政府は事実上、拘束を了解したが、後になって国際社会の目を意識し、中国側に抗議した疑いも出ている」と報道した。与党・新千年民主党の韓和甲代表は「日本は国際的な地位にふさわしい人権を守る姿を見せ、米国などと同じ対応をとるよう望む」と述べ、日本の対応に不快感を表した(以上、朝日新聞の記事より抜粋)』

 まあいつものことですが、ほんとに情けないですね。奴らは人の命を守ろうだとか、国際社会の中でどう役割を果たしていくか、なんてこれっぽちも思わないんです。こんな奴らが大事な国の金を使って、こんなにも弱虫なのにいばっているのですぞ。拘束されるのはどっちだ。


 

8 (Wed)

 読売新聞の記事から。

 「千葉県警船橋署は自称無職の小井戸弘容疑者(59)を強盗の疑いで緊急逮捕した。小井戸は8日午後3時35分ごろ、閉店後の千葉興業銀行夏見支店で応対した行員に『金を出せ。爆弾を仕掛けた』などと手書きしたメモを見せて脅し、現金約5000万円を強奪した疑い」

 とまあここまでは普通(でもないけど)。

 「小井戸は犯行後、外に出て通り掛かった軽トラックに『乗せてくれ』と言って乗り込み、約1キロ先で降車。徒歩で逃げる途中に気分が悪くなり、路上に座り込んでいるところを、緊急配備で駆け付けた船橋署員に見つかった。同容疑者は容疑を認めているという」

 これはそうとう抜けた人なのか、運がないのか、まさか良心がそうさせたのか。しかしなんといっても軽トラックの運転手ですな。たった1キロの走行だけでここまでさせてしまったその運転を、是非見てみたいものです。


 

7 (Tue)

 絶滅危ぐ種に指定されているハヤブサが、なんと新潟県庁の外壁のくぼみに生息しているのが確認されました。

 これはサンスポの記事なのですが、確認されたハヤブサは2羽のつがい、新潟県庁18階にあるパラボラアンテナ裏のすき間を出入りしているらしいですよ。見晴らしが良く、獲物を探しやすいという利点があり、わきを流れる信濃川のカモ類や敷地内の森のヒヨドリ、付近の日本海のハトなどを餌にしているもよう。

 通常ハヤブサは外敵を避けるため、海岸近くの断がいの穴などに生息するとのこと。しかし都市部の海岸で開発が進むと、海に近いビルなどに巣を作るようになるのだそうです。庁舎を管理する新潟県管財課は「2、3年前から鳥がいると噂はあったが、今年になってハヤブサと分かった。アンテナにふんの汚れが付いているが、今のところ電波に障害はなく、人に危害を与えてもいない。静かに見守りたい」としているそうです。いいコメントです。


 

6 (Mon)

 ミャンマーの軍事政権がついに、民主化運動の指導者アウン・サン・スー・チー氏を解放しました。この背景には、軍政にとって、民主勢力弾圧に対する国際社会の批判をかわし、孤立を回避する狙いがあるらしいです。

 1年7カ月もの長きにわたり自宅で軟禁状態に置かれ、その間も自らの意志を貫き通したスー・チーさんは、解放後に記者会見を開き、こう語りました。

 「今後の活動に、何の制限もない。どこにでも自由に行くことができる。これから軍事政権と政治的課題についての交渉に入る」

 

 さっきニュースステーションを見ていてすごく関心したのですが、スーパーコンピュータとご老人の家を繋いで、老人からヘルプや話し相手がほしいことをコンピューターが受け付け、それをボランティアの携帯に連絡し、ボランティアが老人のところに連絡する、というシステムがあるとのこと。これはすべて自動です。地域別で、しかも一人目のボランティアから応答がない場合、二人目にコンピューターが連絡する、という優れもの。しかも、当初誰もいなかったボランティアが、地元の中学生たちが活動することで実現した、という話。

 これはまだ実験で、お金も相当かかり、3ヶ月でひとまず終了したのですが、ぜひ実用化してほしいと思いました。実験終了のため端末を取り外すときのおばあさんの寂しそうな顔。誰もが他人事ではありません。そして中学生たちの屈託ない笑顔は、事態の深刻さから、少しの間だけ、これに関わるすべての人々を救っていたのでした。


 

5 (Sun)

 今日からADSLになりました。ほんと、笑っちゃうくらい速いです。すごいもんですね。

 しかしまだ慣れてないせいか、なんだか味気ないような気もしないではありません。ほんの何年か前までは、ISDNだって夢の環境と言われたのに。



2002.4.

2002.3.


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