きままに的生活
日々思うこと、いろいろを思いつくまま・・・

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96 2000.4.17 「熱出してるどころじゃない」事件

 かなり4月はお休みしてしまいました〜。

 かいつまんで書くと、4月6日午後入学式(午前中はお兄ちゃんの始業式)、7日初登校、12日は5年生の授業参観&懇談会(役員決め)、14日は1年生の授業参観&懇談会、15日は自治会の総会出席と、とにかく出歩いてばかりの数日間だった(言い訳〜)。

 さてさて、タイトルに戻る。
 この日、私は朝から何だか頭痛がしてノドも体も痛くて、風邪かな?花粉症の症状かな?と思いながらとりあえずアレルギーの薬を飲んで様子を見ることに。しかし一向に症状は良くならないし、だんだん悪寒もしてきて、熱を計ってみたら37度7分に上がっていた。私は滅多に熱など出さないので、これだけでもかなり熱がある、ということになる。
 次男のスイミングの付き添いの日だが、とても風に吹かれながら送迎バスを待つ体力はない。
 いつも一緒に行くお友達、Y君のお母さんに電話して、行きだけ頼んで、帰りは着替えや何かで大変なので、その時は行くからということにして薬を飲んで横になった。次男が帰ってくるのは2時ちょっと前くらいだろうから、それまで少しでも体を休めようと思い、目覚まし代わりのタイマーをセットして40分ほど布団に潜り込んだ。
 タイマーが鳴る。
 さて、そろそろ帰ってくるだろうなと起き出して窓から道を見下ろす。近所の1年生が4〜5人で帰ってきて、名残惜しそうに家の前でウロウロして遊んでいる。しかし、その中に次男と、仲良しのY君の姿はなかった。終わるのが遅いのかな? と思いながら、窓の向こうを見つめる。
 10分、20分待っても一向に帰ってくる気配がない。Y君のお母さんから電話がかかり、ちょっと途中まで出てみたが姿が見えない、これから自転車で見に行ってみる、ということだった。私は体調も悪かったので、行き違いに帰ってきたときのために自宅待機することになった。
 それから10分。自転車でY君のお母さんが戻ってきた。窓から様子を聞いたら下駄箱にクツがなかったというので、二人とも帰ったのは事実らしい。
「こっちの方で遊んでるかも知れないから、見てくる〜」と、また自転車を飛ばして行ってしまった。
 その少し後。オットの車が駐車場に現れ、なんと中から二人が降りてきたではないか〜!!
「どうして乗ってるの〜!?」窓から叫ぶ私。
 オットの話によると、1.5キロほど家から離れた道をとぼとぼと歩いている二人を偶然見つけたのだという。
 営業先から戻る途中だったそうで、いつもなら違う道を走るのだが、たまたまその道が混んでいたので違う道を通ることにしたのだという。ふと見ると、前方に黄色い帽子の二人連れ。同じ1年生を持つ親として、微笑ましくのぞき込んで通り過ぎようとしたら〜!! いるはずのない息子が歩いていたというわけだ。
「歩いてたらね、前の方に白い服の人がいて、近づいてみたらオトーサンだったの」次男・談。
 子供たちを追い越したオットが(ワイシャツ姿)前方で車から降り、無事彼らを保護した、というわけである。
 とにかく良かった〜!!
 このご時世、何が起こるかわからない。悪意に満ちた人物が「送ってあげる」なんて言って、いずこへと連れ去らないとも限らない、と1年生の親は取り越し苦労するのであった。

「ねえねえ、怒らないから本当のこと、おしえて」
 スイミングから戻り、ホッとしておやつを食べる次男に聞いてみた。彼は「道がわからなかった」と言い張っていたのだが、どうもおかしい。ここ1週間ほど通い詰めた道、今日から近くまで迎えに出るのをやめたからといって、そうそう間違えてしまうものだろうか。ハハのカン、きらり。
「本当に、怒らない?」私がウンと言うのを確認し、安心したのかやっと真相を話し始めた。
「あのね、違う道を通って帰ろうと思ったの」「???」
 ますますわからなくなってしまったが、わざと違う道を選んだことは確からしい。子供って、ホントに何を考えているのだろう。わからん〜〜。

 夕方、近所のお母さんが情報を聞きつけて心配して電話をくれた。様子を話しながら「アッ! そうだったのか〜!!」と子供の言っていたことの謎がとけた。そうだったのか・・・。

 我が家の斜め後ろにある児童公園の脇に、坂道がある。そこを降りていくと、通学路にぶつかるのだ。きっと、坂道からグルッと回って帰ってくるつもりだったんだろうなぁ。でも、グルッと回るには手前の横断歩道を渡って道の右側に来なければならないのを次男はそのまま、左側の道をまっすぐ歩いて行ってしまった。車の影に隠れて、反対側の道は見えない。そのまま、ずっとどこまでもテクテクまっすぐに歩いてしまったのだろう。子供だから、引き返そうという感覚がない。あれ? あれ? と思いながらも前進あるのみ・・・。

 なぜにここまで私が推測できるのかといえば、それはひとえに、自分がものすごい方向音痴で、次男のような失敗を勤めていたとき、たびたびやっていた経験から、なのである(取材先に間違いなくダイレクトに到着したためしナシ〜)。

 はぁ〜、とにかく一件落着。
 ホントに熱出してるドコロではなく、気がついたら風邪はどこかへいってしまっていた、という事件。