できるだけ日刊的生活
日々思うこと、いろいろを思いつくまま・・・

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82 2000.2.7 確定申告

 朝から久しぶりにものすごい大雪で、案の定幼稚園バスが遅れていた。
 最初は自宅待機の電話連絡だったが、20分遅れという再連絡があり、それにあわせて家を出た。次男はもう30分も前に出て、巨大な雪玉を作って遊んでいた。このまま、スキーウェアでバスに乗せるつもり。
 他の子やお母さん方も出てきて、おしゃべりしながらバスを待つ。しかし、バスはいっこうに現れない。まあ、この大雪、各停留所を回る間にそれこそ雪だるま式に時間は遅れるのだろうが、甘かった。
 結局バスは1時間遅れでやっと到着。その間、ひたすら雪まみれで遊ぶ子供たちと、待ちぼうけるハハオヤたち。すっかり冷え切った。

 ようやくバスを見送ってから、今度は雪をかきわけかきわけ、確定申告のため近所の公民館へ。いつもはどうってことない道も、大雪で歩くのも一苦労だ。
 会場は畳敷きの部屋になっていて、何人もの人が座布団に座って番が来るのを待っている。一緒に行った友人と「去年ほどではないね」なんて言っていたのだが、結局また1時間待たされた。

 私の担当になったのはいかにも若い、可愛らしい女性。しかし鮮やかな手つきでパチパチと巨大電卓をたたき、質問にもてきぱき答え、にっこりと笑う。税務署の人がみんなこんな感じだったら、喜んで税金も払うのだろうな。
 私の申告の後、医療費の申請。今回は25万もかかってしまった。喘息持ちの子供がいるから、毎日飲む薬や定期検診などで元気であってもお金がかかる。オットと私の所得から、医療費の還付額が計算される。
 一緒に医療費の申告にだけ来た友人も、やっぱり25万ほど。風邪をこじらせて子供とお母さんが立て続けに入院したりして、かなり大変だったのだ。彼女は体が弱いので仕事はしていない。だから旦那様の所得のみで還付額が出された。
 当然ではあるのだが、その額には差があった。私は思ったより少ない還付額にがっかり。一生懸命領収書をためて、まとめて計算してもこんなものか・・・

 以前妹に、盛岡では喘息治療の公費負担はないのか、と不思議そうに聞かれたことを思い出し、帰るやいなや、保健所に電話してしまった。
 もし私が知らなかっただけならば、手続きすればかなり助かる・・・しかし、必死の私の質問に保健所の担当者は気の毒そうに言った。
「1か月以上も入院が必要な重度の方くらいしか、岩手県では認められていないんです。公害が問題になるような市町村では、大気汚染による認定もあるんですけどね」
 がっくりしている私に、その人は優しく言った。
「色々行き届かないところはありますが、盛岡には良いところもたくさんありますから・・・」
 そうですねー、と言って電話を切った。担当者の言葉で、ちょっぴり心がなごんだりしてしまう単純な私であった。
 こうなりゃ、稼ぐっきゃないぞ〜〜〜!


81 2000.2.6 ハブラシの日

 連休に妹とその子供たちが遊びに来る。ちょうど雪祭りもあるし、いつかあの巨大すべり台をソリで思いっきりすべらせてあげたい、と思っていたので私も嬉しい。
 2年ぶりにやって来る大切なお客サマのために、少しは家の中を片付けないとと思い立った。そしていつも気になりつつ見ないフリしていたガスレンジまわりをお掃除、お掃除〜。
 ペンキが塗ってあるだけの壁は、もう古いので剥げたり油汚れがひどかったりで、一応キッチン用のシートを貼っていたのだが、それもやや限界。思いっきりベリベリとはがし、しみついた油汚れを洗剤とハブラシ片手に、ゴシゴシごしごし・・・これがなかなか、やり始めると夢中になってしまうものである。
 オットは掃除魔のお株を取られ、所在なさそうにウロウロしている。ひたすらゴシゴシの私。ちょっと優越感。
 キリの良いところで止め、新しいシートを買いに行った。サイズを計って貼るのはオットの役目。彼はいい加減な私と違い、きっちりと定規でサイズを測り、鉛筆で印を付けて線を真っ直ぐに引いてからシートをカットする。
 以前、学校に出す調査書の「学校から家までの略図」を頼んだら、かなり悩んでイライラしたあげく、小さなスペースにキチキチと距離を割り出し、定規で曲がらないように細心の注意をはらいながら書いていた。その時の様子があまりにもつらそうで、顔つきも引きつっていたので、もう彼にこの手のモノを頼んではいけないのだと思った。私なら、適当にフリーハンドで絵地図風に書くのに。
 だから、こういったきちんとサイズが必要なときはとっても頼りになるのである。貼ってみたら、シートが足りなくなってまた買い足しに出掛けたりして、久しぶりにジュージツした日曜日であった。

 しかし! クリーニングに出そうと思っていた長男のスキーウェアが悲しいくらいひどいドロンコ汚れであることが判明、再びハブラシ片手にゴシゴシやるはめになった。
 今年は雪がほとんどなく、スキーの授業に雪を求めて学校裏の山を歩いていたら、ドロンコになっちゃった、というのだが、よくもここまで・・・。
 木曜日にはスキー教室とかでスキー場に行くというのに。いっくらなんでも汚すぎる。これでは、クリーニングでもなかなか返してもらえないだろう。
 ひたすらこすり、タオルで拭き取り、またこする。この繰り返しを延々30〜40分ほどやっただろうか。あ〜あ、クリーニング代もらおうかなあ。

 ホッとするのも束の間、カメの水槽の水換えをすっかり忘れていたことに気づく。水は容赦ない汚れ具合。明日は還付申告に行くのと、次男のスイミングの付き添いとで1日中出ずっぱりの予定だ。う〜〜〜、やるっきゃないか!
 重い体をズリズリと起こしながら、水換え、陸場に使用しているブロックをハブラシでごしごし・・・
「ね〜、私今日はコレばっかりだよぉ・・・」
 オットは苦笑いしながらも、見かねて排水用のホースをベランダでセットしてくれたり、バケツで水を運んでくれたりといつになく好意的に手伝ってくれた。

 やっぱり、朝の掃除が効いたかな? ホント、いっつもこうならいいのに、って、お互いさまかな。

80 2000.2.4 お〜! 準主役だ?

 春には卒園の次男。保護者主催のお別れ会で、お母さん方が劇やダンスやクイズといった出し物を企画中。長男の時は園内のホールだったけれど、今回は人数が多いので外に出て、ナンタラ会館の舞台を借りてやるんだって〜。
 で、私は劇の担当。だってダンスなんて、振り付け覚えられないし、体動かないよね〜。若いお母さんにお任せしてっと。

 卒園対策委員のお母さんが脚本を書いてくれたのが、あの有名な「花咲かじいさん」。子供たちの大好きな昔話。
 ちゃんとお母さんのことを考えて作ってあって、声と役は別々。役の人は声にあわせて演技するだけ、声の人は台本を役になりきって読むだけ。暗記のいらない、よーく考えられた演出なのだ。

 で、今日は初顔合わせ。劇の説明の後、早速配役を決めるためのくじ引きとなった。ドキドキ、私の役は〜〜〜?

「シロ(声)」。おお〜〜〜っ! いいじゃないですか、ここホレワンワンのシロちゃん、準主役?ではないの。声っていうのも気に入った・・・と改めて台本を見ると、ううむ。ワンとかキャンとか言うだけかと思ったら、結構人間の言葉を話すじゃないのー。ま、おじいさんの次に良く出る役だからね、仕方ないか。

 早速みんなで読み合わせ。お母さんたち、普段子供相手に本を読んであげているだけあって上手い! もう、こういうのは任せて!って感じである。
 で、私もしっかりシロになりきって「きゃんきゃん!」とか声張り上げてみました。こういうのは、恥ずかしがらないで、思いっきりなり切っちゃった方が勝ちだと思う。イヤイヤやってると、かえって不自然さが目立ってひんしゅく。
 本番では、台本を見て読んで良いからちょっと気楽。後は色々な大道具を作ったり、衣装をそろえたりが待っている。お別れ会は3月初めなので、結構ハードスケジュールなのだ。せいぜいみんな、週一くらいしか集まれないし。

 ちょっと心配なのは、私はかなりのあがり症だってことかな。あとは風邪とかで声がかれなければいいな、とか。
 こんなことやるの、ホントにン〜〜〜年ぶりだから。でも結構楽しみだったりする。子供たち以上に、ね。

79 2000.2.3 災難

「また泥棒に入られたみたいなの〜」
 朝、一緒に幼稚園バスに乗るKちゃんのお母さんが言った。
「ええ〜っ!ホントに〜?」
「うん。バッグに入れておいたはずの財布と、ダンナのスーツがなくなってるんだよね」

 Kちゃんの家では、去年の暮れに子供を病院に連れて行っている留守に空き巣に入られ、置いてあったバッグの中から現金を盗まれてしまった。やっと幼稚園に入ったばかりのKちゃんを頭に3人の小さな兄弟がいるので部屋の中は散らかっていて、すぐには空き巣が入ったとは気づかなかったそうだ。
「でもね、空き巣と鉢合わせ、何てことがなかっただけ良かったよね」
 最近はどんなきっかけで災難にあうかわからない、凶悪な事件が多いだけに、お金よりも我が身の安全に感謝するしかないような気がする。ましてや小さな子供たちが巻き込まれなかっただけでも良かったと、そのときは慰めあった。

 しかし、どうもまた、やられたらしいというのである。小さな子供たちがいるので、そんなにしょっちゅう出掛けたりしないのに、まるで見ていたかのように狙われている。
「同じ棟にいるんじゃないの・・・?」
Kちゃんも、同じ団地に住んでいる。隣かも知れない、とポツリ。
「この前、おまわりさんが来たときに、隣じゃないか、って言われたんだよね」

 どうも隣の家にはよく中学生の溜まり場になっているようなのだ。親はそこにはいないらしく、いつだかガスメーターの交換で作業があったときも、その家だけ連絡がとれずにいつまでもお知らせの紙が新聞受けに挟まったままだったそうである。
 その棟の真ん前や近所の酒屋前に、いつも中学生数人がたむろしていて、何回か派出所のおまわりさんがやって来ていた。

 結局、年末の空き巣の犯人はまだわかっていないのだが、隣からならベランダづたいに忍び込むことも可能であるという。Kちゃんの家は2階で、それも出来なくはないかな、と思う。証拠がないので何とも言えないが、もしも隣だとしたらとんでもないことだ。

 そんな災難の話を聞いた後、家に戻ってボーッとヒーターの灯油を入れながら考えていた。目の前の水槽の濾過装置のチューブが外れているのに気がついて差し込んだりしていたら・・・あ〜〜〜〜っっ!! ゴボゴボという音とともに、灯油がタンクからあふれているぅぅぅ〜〜〜っ!
 1日1回は給油するので、給油用ポンプは電動式。ケチってオートストップ機能ナシ・・・いつかはやるかも、と思ってはいたが、あ〜〜〜あ、あ・・・。

 灯油まみれになりながら、ドバーッとあふれ広がった灯油をせっせとお片づけ。ニオイがなかなか消えないだろうから、この寒いのに窓を全開。火事になっては大変なので、乾くまでヒーターはつけれれないし。
 これも災難というものか・・・・・・。 

78 2000.2.2 家計簿奮闘中!

 ここのところ、とりつかれたように、パソコンで家計簿しようとMacにかじりついている。主婦向けパソコン雑誌の付録CDによく入っているようなのだが、よーく見るとエクセルがなければダメなものばかり。ウチのMacには入っていないのだ。

 それで、Yahoo! Downloadから簡単そうなものをいくつかダウンロードしてみて、あれこれいじっている。ここにはファイルメーカーでも使えるものがあるので私でも大丈夫そう。

 しかし、やっぱりピッタリとくるのはなかなかない。どれもあと1つ項目が足りない感じ。はっ、これはソフトが悪いのではなくて、自分がいかにワガママで面倒くさがりか、ということだろうか。

 週末にまとめ買いするので、レシートからいちいち項目をまとめて合計を出してから入力する、というのがもう面倒(例えば、長〜いレシートから菓子類だけを拾って計算し、たった1行の菓子の欄に入力する)。でも、このくらい当然のことなの?もしかして。

 それから、給料の明細表まで細かく入力するところがあって、やっぱり項目が足りない。保険や会費などの天引き欄に入力しても、マイナスされずに多くなってしまっている〜。こんなにもらってないってば!

 四苦八苦して、ある程度入力が済んで残高を見ると、真っ赤なマイナス表示。えっ、これ、赤字ってこと? まだお財布にはお金入ってるけど、このお金は一体どこから来たのでしょう〜〜〜?

 開くのにパスワードがかけられるモノは、絶対にパスワード間違った覚えはないのに『パスワードが違います!』ってガンとして口を開けてくれないし。

 これはもう、相性としか言いようがないのだろうか。

 頭痛の原因は、この家計簿かも。そういえばおとといの夜、寝る間際までビール片手に数字と格闘していたっけ・・・悪酔いしたかなぁ。情けないハナシ。

77 2000.2.1 30分の空白

 朝、起きるなり頭痛がする。アタマの内側からハンマーでぶったたかれているかのような、ガンガンというとんでもない頭痛。一体何なんだ? と思っているうちにだんだん気持ちが悪くなってきた。
 次男がまだ赤ちゃんだったとき、車で大がかりな買い物などに行った日の夕方など、この手の偏頭痛に悩まされることがあった。放っておくとムカムカしてくるので、仕方なく、まず胃の薬でムカムカをやわらげ、すかさずバファリンなどで頭痛を治す、という悲しい努力をしていたのを思い出した。
 とりあえず、胃薬を飲む。ムカムカはいくらかおさまったが、空きっ腹に頭痛薬を飲むわけにはいかないだろうし、もしかしたら風邪ということもありうる。
 時計はどんどん朝食の時間へと針を進めていく。よっぽどオットを起こしてみそ汁でも作ってもらおうかと思ったが、どうにか作る。我が家の朝食は、みそ汁さえあればどうにか形になるという、簡単なものなのだ。そのかわり、具が3品入ったみそ汁は必須だ。

 時間になってオットや子供たちが起きてきた。オットに「起きたときからひどい頭痛がする〜」と訴えるが、それよりもひどい低血圧の彼はブスッとしてジロッと見て、あとは無言。すたすたとテーブルにつき、食器を運ぶ手伝いもしてくれない。とにかく食べて薬を飲まなければ、と少量のご飯とみそ汁を機械のように口に運ぶ。やっと薬を飲んだところで、頭痛は限界に達していた。
「ちょっと横にならせて〜」とだけ言い置くと、返事も聞かずにそのまま布団にバッタリ・・・・・・。

 長男が出掛ける気配で気がついた。もう7時半、あれから30分経っていた。頭痛はまだ治らないが、さっきよりは少しいい。どうにか起きて居間に行くと、そこには寝転がってマンガを読む次男の姿。オットはYシャツ姿で出勤の用意をしていた。ここで私は大きなショックを受けた。

 洗い上がってもう干すだけになっている洗濯物はそのまま、流しの洗い物もそのまま、次男にいつものアレルギーの薬を飲ませてくれた形跡もない。オットはいつもならこの時間は、まだテレビなど見ながらコーヒーを飲んだり、もう1回布団に入って8時近くなるまでゴロゴロしていたりするのに。今日に限って、まるでこの状況から早く逃げ出そうとでもしているような態度は何なのだろう。

 大丈夫?と言うでもなく、ブスッとして黙々と出掛ける用意をしている男。これが私の夫なのか・・・? ヤツは私が寝込んでいた30分の間、一体何をしていたのだろう。

 これが、一切家事・育児には手を出さないという完璧亭主関白なら何も望まないから、ショックもヘッタクレもないのだろう。
 しかし、である! いつもうるさいくらいにチョコチョコ動き回り、洗い物の皿は即片付けないとジロリとにらんでガチャガチャ言わせながらこれ見よがしに洗い始める。手持ちぶさたなときは洗濯機をガラガラ回してせっせと干し、手を出そうモノなら「いいから!」と自分独自の干し方にこだわるオトコなのだ。だからこそ、なぜ?と思う。悲しくなる。
 いつもはいいから、こんな時こそ手を貸してほしかったのに。
 病気をして体がつらいときほど優しさが身にしみるように、このオットの姿は深く深く私の心に刻みつけられたのだった。

 初っぱなから嵐を感じさせる2月の幕開け。あ〜あ。