できるだけ日刊的生活
日々思うこと、いろいろを思いつくまま・・・

                          
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7   1999.10.30  コーヒー探訪記

 とにかくコーヒーが好きだ。カフェイン中毒かもしれない。しかし紅茶だと、なぜか気持ち悪くなったりすることもあるから、カフェインではないのかもしれない。

 朝、まず目覚めの一杯。グリーンスタンプで取った例の愛機でグィ〜ンン、といれる。少々音がやかましいのだが、眠りの淵にはまり込んでいる家族に聞こえることはない。いつもの音のせいか鳥たちも静か。少しずつ飲みながらMacに向かってメールを読む。飲み終える頃、私の憩いのひとときも終わる。

 長男が生まれて目が回るほど子育てに忙しかった頃、とてもきちんとコーヒーをいれる余裕がなかった。赤ちゃん時代の長男は体が弱くて、しょっちゅう小児科に通っていた。熱が出ていても元気だけはある子供で、おとなしく座って待っている良い子たちの間を騒がしく走り回ってばかりいた。
 そんな長男を追いかけ、周囲の人に頭を下げ続けていたから、病院通いは苦痛であった。
 
 ある日、いつものように、やっと診察を終えて外にある薬局に向かう途中、どこからかコーヒーのいい香りが漂ってきた。その正体はファーストフード店の安くて薄いコーヒーであったのだが、その香りだけでいっぺんにヘトヘトだった心がムクムク元気になっていた。
「帰ってコーヒー飲もう!」ところ構わずの長男がいたから、店に入ろうなんて思いもせずに飛んで帰った。これが私のコーヒー復活の日である。

 ビールは飲むけどタバコは吸わない。私にとってのタバコはコーヒーである。仕事の間中、いつも傍らにはコーヒー。Macを使うようになってからは、キーボードにごちそうしないようにと気をつけながら・・・。

 かなり飲む。客用のきゃしゃなコーヒーカップの倍は入る、大きなお気に入りのカップで、日に3〜4杯は飲むかもしれない。たっぷりたまるコーヒーかすは、乾かしてオットの会社の喫煙室の灰皿で再利用。結構あてにされているようで催促されたりもする。役に立つと思えば悪い気はしないものだ。

 以前見たアルコール依存症を扱ったドラマでは、アルコールの代わりに患者が好んで口にするのはなぜかコーヒーが多いのだという設定であった。アルコール依存症から立ち直り、今度は同じ苦しみに悩む患者を助ける立場になったヒロインを演じていた山本陽子さんは、しょっちゅうコーヒーをがぶ飲みしていた。私にもその気があるのだろうか。

 友人が集まってのおしゃべりで「ねえねえ、休みの日のお昼に飲むビールっておいしいよね」と言ったらみんな「そんなことしない!」と口をそろえるので驚いてしまった。明るいうちから飲むのはそんなにイケナイことなのだろうか?

 好みのあわない夫婦である私たちだが、ビールに関しては別である。しかしオットはコーヒーが好きではない。そして不幸なことに、彼の妻は毎朝オットのためにおいしいコーヒーをいれているつもりである。だってこんなにおいしいモノ、絶対飲ませてあげたいと思うから・・・違う?

6   1999.10.29  ネットとまつたけご飯

「HPは作らないって言ったのに」
 珍しく、Macに向かう私にオットが「何作ってるの」と問いかけた後に言った言葉。いきなり何だ?という感じ。

 オットによると、私はプロバイダーと契約していよいよネットを始めるぞ!というときに「メールしかしない。HPなんか作らないから」と言ったそうだ。
ネットのHPめぐりに熱をあげたりしない、と言う意味では言ったかも知れないが、HPは前からずっと作りたいと思っていたし、「一緒にPage Mill買いに行ったじゃない、いい?ってちゃんと聞いたのに」と切り返したがオットは覚えがないと言い張る。お互いに思い違いかな、という方向にもっていって、あまり波風を立てずに話は終わった。結婚して11年も経てば、お互いかなり丸くなってくるものだ。以前ならきっと「言った、言わない」でものすごい大喧嘩になっていたはずである。

 しかしオットのネット嫌いにも困ったものである。はなっからインターネットに対する先入観があり、ネットがらみの犯罪事件などあろうものなら、それ見たことかと鬼の首でも取ったかのような騒ぎである。
 じゃあどこがいけないのか?と突っ込まれれば何も答えられないのであろうが、とにかくダメ、キライという頑固者である。

 可哀相だな、と思う。こんなに楽しい世界を知らないなんて。非現実的だ、バーチャルだとかたくなに拒否するだけだなんて。彼にもその面白さ、可能性を知って欲しくて何回も声をかけたのだが、歯が立たなかった。
 それでも今回、HPを立ち上げ、たくさんの方にお祝いしていただいた喜びを一番身近なオットと分かち合いたいと話してみた。今、ちょうど仕事が一段落していてHPに力を入れられる、今のうちに頑張らなきゃ、ということを話したら
「そんなにヒマなら家のことをちゃんとやってよ」と、これである!あきれた。しかし私は、家事をするために結婚したわけではないし、子供が生まれたからといって人生をあきらめたわけではないのだ。やりたいことは、やる、と返って決意を新たにしてしまった。どこまで行っても平行線か。

 この前、オットがもらってきたまつたけの料理の仕方に悩んでいたときのこと(滅多にないこと、一般的でないというのか、私の持っている料理の本には全く載っていなかった)。どんなに高級な食材も、我が家にあっては猫に小判。いっそ道ばたで売ってしまった方がまつたけも私も幸せかも、と途方に暮れていたのだが、ふと思いついて友人の掲示板に「まつたけご飯の作り方を教えて!」と書き込んでみた。そうしたら、1時間待たずにレスが入り、土瓶蒸しの作り方まで教わった。夕方だったがぎりぎりで夕食に間に合い、おかげでおいしい晩ご飯にありつくことが出来た。

 うまいうまいと喜んで食べるオット。ねえ、そのおいしいまつたけご飯、ネットがなければあなたのお腹には入らなかったのよ、とノドまで出かけた言葉を飲み込んだ。私もずいぶん丸くなったものだ。

「まあ、もう作っちゃったんだから仕方ないけど」私のHPについて、最初の言葉の締めくくりにオットが言った。11年は伊達じゃない?12年目に望みをつないでみようかな。

5   1999.10.28  お料理にも使える!

 近所のスーパーはあまり人気のある店ではない。たとえセールのチラシが入っていても、行ってみると買いたくなるようなモノがなくて、セールとはまったく違うモノを買って帰ったりする。一応近いので、何か切らしたときや突発的に「どうしてもパンが食べたい!」とかいうときには便利。しかし夕方に行っても閑古鳥が鳴いている。

 その店の唯一の取り柄はグリーンスタンプのサービスをやっていることだろうか。今もあるんだなあと感動的だった。子供の頃、よく母がブルーチップを何か景品に取り替えていた。私は子供用のかわいいオルゴール付き宝石箱をもらい、とても嬉しかったことを今も覚えている。

 普通に買い物をして、オマケとして100円ごとに点数を貯めて、カタログの品物と取り替えられる。結構きちんとしたメーカーのものが多くて、「あと何冊貯まればこれがもらえる」と秘かに計算していたりする。家族それぞれが自分なりの思惑でカタログを見ていて、子供たちはおもちゃのページ、オットは男性用の鞄や靴なんかをじっと見ている。しかし貯まったスタンプを管理しているのは私なので、彼らが忘れた頃にちゃっかり自分の欲しいモノと交換してしまう。職権乱用。

 今までに取り替えたのはフィリップスのコーヒーメーカー。当時は1万円前後したと思う。ミル付きのファジー機能がどうとかいうモノだが、今も健在で私のために毎日働いてくれている。コレが来たとき、こんなにラクにコーヒーが飲めるのかとジーンとしてしまった。今まではせっせとやかんで湯を沸かし、たらーり、たらーりとドリップしていたから、遊びに来た友人もコーヒーが入るまでは落ち着いておしゃべりも出来ずに腰が浮いていた。味はやっぱりやかんドリップにはかなわないが、気軽に作れるのがいい。

 最近、ついに欲しくて欲しくてたまらなかったモノに交換した。それは料理用のデジタルスケールで、薄型でしまいやすいのとコンマ一桁まで正確に計れる機能が魅力的であった。実はずっと忘れていたのだが、近所の友人が交換して「パンを作るとき粉を計るのにとっても便利!」と絶賛していたので思い出したのだ。

 早速私もデジタルスケールを手に入れた!やった!これで私が計った、計りたかったモノとは?それは鳥達の体重である。鳥飼いの間では、数gの増減が一喜一憂の元となる。特に体の小さな鳥では、命にもかかわる数字である。健康の目安となるのだ。
 ウチの鳥達は小型ではないが、ずっと体重測定に憧れていた。モスラは病院で計ってもらえるから良いのだが、他の2羽は一体どのくらいの重さなのかずっと知りたかった。計り終えた後の満足感といったらなかった。

 そしてカメも、みんな鳥同様に体重を計るのだと知った。とても直には乗せられなかったが、体がやっと入るくらいのプラケースにクサガメを入れ、ドキドキしながら数字が確定するのを待った。数字になると現実味があるものだ。私はひとりクサガメの体重に感動していた。

 後でそのことを近所の友人(パン作りに秤を使う)に話したら、彼女は言った。
「ふ〜ん・・・でもこれ、お料理にも使えるからね」
 そうだったのかと、あらためて良いモノを取り寄せたと実感したのであった。
 まだ料理には使ったことはないのだが。

4   1999.10.27  ウチってヘン?

 Macに向かっていると時間がわからなくなって困る。特にHPを作り始めてからは、時間がいくらあっても足りない感じ。少しでも早く用事を切り上げてMacの前へ。まだわからないことも多いから、すべての作業がムダに終わることもある。ちょっとしたエラーに足を引っ張られて一日が終わることもある。

 この頃は日暮れが早くて、夕方5時には薄暗くなり始め、お!もう少し、と思ってから次に顔を上げると外は真っ暗。あわてて冷たくなった洗濯物を取り込んで、ダッシュで米をとぐ。オットの会社の定時は5時30分。会社から自宅までは車で5分・・・という恵まれた?環境だ。

 定時に帰ることはない。決してヒマな会社でもない。しかしその日の気分で「今日はもうや〜めた!」と速攻で帰って来るときもある。時間が無くてこっちが焦りまくっているときに限って早いのは何故か?謎である。

 で、オットが帰宅するとすぐに我が家はお風呂タイムになる。子供が赤ちゃんの時からの習慣で、よっぽどのことがない限り、子供のお風呂はオットの役目なのだ。彼はそれを義務のように感じているらしく、まじめにこなす。3人があがって来たら今度は私が入り、その後やっと晩ご飯。時計はいつも8時に近い。

「そんなのって絶対ヘン!」と言われたことがある。お風呂は寝る前、一日の終わりにゆっくり入るものなのだそうだ。ウチはただの体洗いの儀式でしかないが、その人は風呂で歌まで熱唱するという。

「必ず毎日風呂に入らねばならぬ」というのが我が家の家訓。風呂の後の食事はビールを飲みながら。これも、飲んだ後にご飯ではなくて、みそ汁代わりにビールでなくてはならない!何のことはない、空きっ腹で飲むと飲み過ぎるから。真の酒飲みの方々には「それじゃせっかくの酒がまずくなる!」と叱られそうだが、これも今や立派な我が家の家訓である。

 だってね、考えてみてください。飲んだ後に風呂!子供を寝かす!なんて大仕事、出来ればしたくない。飲まない奥様ならてきぱきとこなして「そんなこと大変?」って涼しい顔かもしれないけれど、私には無理〜。やっぱりご飯のときのビールはうまい!凍る直前までキンキンに冷やしたヤツね・・・あ、これも邪道?飲んだ後は、せいぜい皿洗いと明日の炊飯器のセットくらいにして、子供が寝たら自分の時間を楽しみたいではありませんか!

 小さい子を育てていたときには考えられなかった余裕の時間。やっと戻って来た自由な時間。独りのとき、時間は無限に思えたけれど、家族がいる今、私の時間は自分のモノであって、そうではないのだ。昼間家にいるからって、ヒマじゃないんだよ、いろいろあるの、形にならない小さなこと。それがあるから家庭はいつも平和なのだ。

 だからオット族のみなさま、「主婦はヒマでいいなあ」なんて言わないで!どうせ言うなら「いつもありがとう」今夜のおかずが違うはず、絶対。

3   1999.10.26  オープン初日とふたつの命

 いきなりのオープン決行だった。決して準備万端だったわけでは、ない。ページをいじって、Upして具合を確認して・・・という孤独な作業が嫌になってきていた。HPには完成という言葉は無いのかも知れない。いじればいじるほど、きりがなくなる。それで良くなっていくなら許せるが、私の場合、だいたいが面白味も何もなくなってしまうのだ。最初のあふれる思いから冷静な目になってしまうと、もうタダのヒトになる。

 気がついたらオープンのお知らせを流してしまっていた。もう後には引けないのだ。工事中でもいいじゃないか、ここまでのこと、誰かに見て欲しい!

 今までHPのことで相談にのってもらったり、気にかけてもらっていた人たちにメールしたり、掲示板を使わせてもらったりして、ほっと一息、やっと終わったと思ったとき、そのメールはやって来た。

 友人の大切に飼っていた鳥が急に具合が悪くなり、数時間後には落鳥してしまったのだ。折しも「HP出来ました!」メールを騒々しく送信した後だった。すれ違いといえば、あまりにもひどい状態である。私も落ち込んで、すぐに彼女にメールを書いた。
 そしてその数時間後、今度は違う友人の鳥がやはり突然の発作で落鳥してしまったのだ。何ということだろう。どう言ったら良いのだろうか。こんなとき、どんな美辞麗句もしらじらしく頼りない。

「卯乃さんのおめでたい日にこんなお知らせでごめんなさい」
 友人の言葉が痛い。切ない。なぜ?なぜ今日なのか、なぜこの日に決めてしまったんだろう。別れはいつもあまりにも突然過ぎる。何もかも手放しで喜びを分かち合いたかったけれど。
 そんな一大事の渦中にありながら、私のことを思いやってくれる言葉。私には言葉がない。商売道具のはずの、いつも何てことなしに操ってきた言葉は消えていた。

 この日、旅立っていったふたつの命。彼らは私にとって忘れられない鳥になった。彼らから何か大切なものをもらったのだと、信じている。

2   1999.10.25  ホームページで今夜も夜更かし?

 ついつい熱くなる性格なので、知らず知らずに時間が過ぎていく。最近は、HP作りでヒマさえあればMacに向かっているのでオットもあきれ顔。そう、彼は仕事以外で私がMacをいじっているのが大嫌いなのだ。

 しかし困ったことにMacは居間にある。電話線の都合である。子供達が寝室に去り、夫婦で語らいながらテレビの時間・・・のはずが、私はオットに背を向けてMacをかちゃかちゃ。テレビが大好きなオットは見ながらいろいろ話しかけてくる。以前は遠慮してMacの電源さえ入れられなかった私も、最近では堂々とキーボードをたたく。オットは決してMacの話題にはふれない。見て見ぬ振り、もしくは無視!
 私も一生懸命、話し相手はする。でもやっぱり真剣じゃないかも。そのうちしびれを切らしたオット退場。かちゃかちゃは続く。気がつけば2時間経過、オット、トイレに起きてきて、私に冷た〜い視線。

「もうちょっと理解してよね!」ということを言いたかったのだけれど、何だかこうして書いてみると私の方がワルイのかも。ヤだよね、こんなオクさん・・・
でも、ごめんね。これが私の性格。夢中になるとダーッと突っ走っちゃって、フッと我に返るまで、遙か彼方へ・・・・・・

 今までそれは、鳥、クワガタ、Mac、カメ、HPと続いてきた。少しは家事とかに興味を持って、そっちの方に突っ走れるように・・・ならなくちゃ、いけないのかな?
 ちょっぴり反省、でもわかって欲しいな。出来れば一緒に楽しみを分かち合いたいって、ずっと思っている。 

1   1999.10.24  遂に、やっとのマイ・ホームページ

 パソコンと、Macと出会って早いものでもう1年。ネットを始めたのはその4か月後で、すべてがおっかなびっくり、思えばいろいろな失敗もしたものだ。

 そんな私でもここまでたどり着けたのは、心やさしきネット仲間がいたからである。いろいろなHPで知り合ったみんなは、右も左もわからないド素人を親切に導いてくれた。
「HPまだ?待ってるから早く作ってね」というあたたかな励ましを何度も笑ってごまかし、買っただけで満足したHP作成ソフトは途中で放り出したまま。ぐうたらな性格に火がつくのは一体いつのことなのか。

 永遠に「HP作成中」を背負って終わるのかと自分でもあきらめていた、ホントに。ある日、ほんの気まぐれに表紙からリンクを作ってみたら、当たり前だけどキチンとリンク出来ていた、その時の感動が燃えない私に火をつけた。

 興味を持つと突っ走る性格である。その日から寝る間も惜しんでHP作りに没頭したのは言うまでもない。おもしろい!ホントにHPみたい〜!と、どんどんのめり込んでゆく。人間、やる気になれば出来るモンだ!

 ところで、私はPage Mill3.0というHP作成ソフトのありがたい機能に、すっかり頼り切ってこのHPを作っている。難しいことはわからない。HTMLタグも不勉強。でも楽しんで作れた、夢中になれた、そのおもしろさを教えてもらった! それでいいのではないかと、いいかげんで、ぐうたらな性格の私は開き直る。

 もしも、この間までの私のようにHPは持ちたいけれど今ひとつ、一歩を踏み出せない人がいたとしたら「大丈夫、私でさえ出来たんだから!」と教えてあげたい。ちょっぴり得意な今の私から・・・・・・

 そして、みなさま。これからもよろしくお願いいたします。