森の恵みと沢にひたるツアー
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登山技術研修

調査同行ガイド

登山道調査
粟ヶ岳西面の沢
加茂川暗闇沢・ナナトウ沢、五十嵐川駒出川中ノ俣沢


2008年10月23−27日 L内野 三井

10/23AM 暗闇沢下部
林道終点730−引き返す釜900/25−車1030ごろ

 北五百川の粟ヶ岳登山口Pに車をデポし、加茂に移動。地形図どおり、林道終点まで車、破線を踏跡で、以後沢歩き。踏跡は細くて草が茂って傾いていて、落ちると転落するのだが、内野君は早い。沢に入ってしばらくして、50mロープを持ってもらった。この方が速い。ここは下部はすでに調査済みなので、とっとと進む。等高線が密になるとともにけわしくなり、股までつかること数回。うっかりヘルメットに入れたメモ帳をぬらしてしまった。しょっぱい乗り越し2回ほどある。細引きfixとかハーケンが要所にある。三十三丈滝にあと100mぐらい?泳がないといけない釜でギブアップ。

泳いでも、すぐに岩壁が立ちはだかっていて、抜けられそうにない。行くとしたらかなり下から巻くのだが、急なヤブをトラバースすること数時間?とかの無茶な感じで、ヤメ。滝上の支流を下降して入るしかない。それには顕著な左岸支流から稜線をヤブこぎして粟薬師に出るか、あるいは北五百川の登山道から行くかだが、この時間からはいずれも中途半端になる。で、暗闇沢は今日はやめて、急いで中ノ俣沢に向かった。しょっぱい乗越の下りで、内野君は枯れ草をつかんで下ったが、おれは怖くてちょっとショルダー。
技術度*** 体力度** 雰囲気*** 総合***

10/23PM 中ノ俣沢
P1110−出合1140−沢に入る1205−30m滝下1245/1300−滝上1315−奥の二俣から引き返す1455−車1710

 北五百川の粟ヶ岳登山口の下の方のPから歩く。軽トラ道を進んで出合を過ぎてしまい、戻って沢から出合へ。右岸に踏跡があるというので、そのままスギ林の中を登って踏跡をたどる。何回か右岸、左岸と渡りつつかなり奥まで細い踏跡が続いている。ゼンマイ道か。踏跡が崩れたところから沢歩き。6mぐらいの滝を2つ巻いて、30m大滝。ここまでは調査済み。
滝下から右岸を巻く。踏跡から小沢に出て、そこからヤブを登り気味のトラバース。落ち口上15mぐらいから下る。ここから調査開始。地質的にもちょうど内野君の担当らしい。スピードアップのため2箇所ほどロープをfix。それ以外は容易に歩けて奥の二俣。まずまず調査できて露岩が減ってきたのと、時間がきたので引き返す。踏跡は不明瞭で、出合に近づいてわからなくなり、右岸をそのまま進んで工事現場に出た。天気はよいのだが最後は薄暗くなってきた。この時期だと1700には戻っていなければならない。暗い日はもっと早く。
技術度** 体力度*** 雰囲気** 総合**

10/25 暗闇沢上部
下のP710−5合粟薬師825−下降点845/55−暗闇沢1015/25−右岸に滝の見える伏流出合1145/1205−十字峡1230−ゴルジュ上(二俣下)1400−稜線(午の背上)1550−下降点1630−P1735

 0合目Pから1合目Pの間を農場作りの工事が進められており、途中で止められた。仕方なく0合目Pから歩き始める。粟薬師の先ですぐ稜線に出て、6合目の下が支流の源頭。靴を履き替えて下降。途中懸垂2回、出合も懸垂。
少し下って三十三丈滝上のゴルジュっぽいのを見て引き返す。5m洞状をまいて下るときに滑落したが、尻と手でずり落ちてセーフ。次は微妙な乗越でお助けを出す。以後は巨岩連瀑が続く。人の気配がなかったが、トラロープがひとつあった。十字峡を過ぎ、ナメコの群生を過ぎるとゴルジュで、左岸を巻き始めると、その先にも登れない滝が見え、大高巻きとなる。さらに絶望的な滝が見えたが、それは左俣かも?
懸垂で下ってロープを抜かずに偵察し、二俣を確認。右俣もすぐゴルジュで、カンテを登る。ちょっとした滝で左岸泥壁で苦戦した。源流の1030mは切り立った右壁から水が落ちているが、こちらが本流。行き過ぎてから巻いて水流に戻る。ここから少し進んで適当に右の小沢に入り、ヤブを登って馬の背の上に出た。私はハライ川に下る前からヘッデン。
技術度*** 体力度**** 雰囲気*** 総合***

10/26 am ナナトウ沢下部・地獄滝沢
砂防ダム640−釜のある滝720−7m滝下で引き返す1030/50−釜のある滝1240−砂防ダム下の支流出合1325−5段20m下(引き返す)−車

 第2貯水池の上の砂防ダムも水をたたえている。この右岸の巻き道を通り、支流を下ってナナトウ沢に出る。しばらくは平凡だが、最初の滝からきびしい。右から巻いて支流に懸垂、本流へも懸垂。
いくつか滝を越え、左岸支流のあとの滝は泥壁にステップを切ってまく。左岸支流下の滝はショルダーで越えたが、次が登れず、下って巻く。カラ身で登ったりしたあと、10mはザックを先に上げて空身で水流を左に移り、そこから登攀。その次は岩に頭をぶつけそうな乗越が難しそうで、ここで引き返した。
登れなくはなさそうだが、ここ自体が難しいのと、午後が雨かもしれないこと、この先もきびしいのが出てくる可能性があることを考えた。一番下の滝上には懸垂用の残置があった。

 時間が早いので、砂防ダム下に左岸から入る地獄滝沢へ。すぐの砂防ダムを巻くとしばらくは平凡で、突然5段20mが現れる。
ワイヤーが垂れており、途中まではシャワーをかぶりながら登れそう。最上段はわからない。右手のルンゼを巻こうとしたが、これも難しく、やめた。疲れているのが影響したかもしれない。
技術度**** 体力度**** 雰囲気*** 総合****