森の恵みと沢にひたるツアー
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登山技術研修

調査同行ガイド

登山道調査
横川ゴルジュ(姫川)
2005年6月7日 L三井 古川
ゴルジュ入口林道終点1000−取水堰1150−ゴルジュ上流の橋15時ごろ(地質調査のためかなりゆっくり)
 地形図で見ると姫川から横川が分かれてすぐ、すさまじいゲジゲジマークが続く。増水時にゴルジュ入口を吊橋から見ると猛烈に難しそうで、しかも先が見えない。地質的にもこのあたりにフォッサマグナ西端があって調査したい。ウェットスーツに登攀具ジャラジャラ揃えてどきどきして臨んだが、ずっと雨が少なかったせいだろう、水が少なくてほとんど楽だった。



吊橋からゴルジュ入口を見下ろす
前夜拙宅にて出張の古川君を迎え、朝起きて水が冷たいだろうとのんびり出発。姫川温泉から雨飾に向かう林道を走り、ゴルジュ上流の橋のたもとに車をデポ。戻って大網集落から塩の道入口まで下り、吊橋手前から入渓。水が濁っている。いきなり淵の通過に首までつかる。吊橋を過ぎて巨岩帯的な川原を歩くと複雑なチョックストーン(CS)滝5m。
上部が不安なのでロープを出す。下部は左から取り付き、上部はさらに左の草付きへ強引に登ればいいのだろうが、正面のスラブを行ければ楽だ。見ると手元にピトンが打たれ、11mmぐらいのクライミングロープがフィックスされている!ところがスラブはホールド・スタンスがはっきりしない上に泥で汚れている。無線で古川君に「確保よろしく」と念を押してフィックスロープをつかんで登った。淵に首までつかった後にこんな立派なフィックスがあるとは、きっと大きなイワナくんがいるにちがいないと思ったが、水が濁っているせいか魚影は見なかった。以後CSを2つほど越えるとなんと取水堰の残骸。姫川温泉の発電所に水を引いていたのだろう。左から取り付き、右手の導水路に入って通過。以後どんどん平凡になってしまい、水も濁っていて遡行的興味はない。古川君はゆっくり調査していたが途中から変化がなくなってきたらしい。あっけなくゴルジュを出てぼろぼろの土壁が断層のあたりだそうで、また調査をゆっくりやっている。
深い淵ときびしいCSがすぐ出てきてどきどきしたがあれで終わりだった。水量の多いときはトレーニングにいいかもしれないが、水が濁っていてどうも再訪する気になれない。(三井)
技術度** 体力度** 雰囲気** 総合**