森の恵みと沢にひたるツアー
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登山技術研修

調査同行ガイド

登山道調査
容雅山 5/21/2003   L三井 古川

第3発電所手前ゲート600−送水管上端700−澄川取水堰(黒菱川分岐上)905/30−容雅山南面露岩1200/1320ー山頂1420/40−澄川取水堰1700/20−車1910

地質調査センターの古川くんの地質調査のサポート。沢靴とプラブーツを準備しての現地判断山行。渡渉、高まき、アイゼンでのヤブこぎ、切れ落ちた雪面通過。

8/20 前夜泊。第一発電所でゲートがあり、悩んだ末突破。第3発電所手前のゲートは鍵がかかっている。ここで仮眠。
8/20 ガスのち晴れ
おれは沢靴、古川君は皮登山靴。彼はフリートレックをかついでいる。澄川は水量が多く、北桑沢を登るのは無理で、澄川取水堰から渡渉して尾根に取り付くつもりで出発。発電所に下り、送水管ぞいの道を歩く。最初は送水管の左右に道がある。途中分岐で左折。谷沿いを登ると送水管上端の尾根に出る。ここからまっすぐブナの尾根。新緑で気持ちのいい場所だ。かすかな沢状が横切るところの右に道が見える。ここをトラバースしてゆくと急なルンゼが雪で、緊張して通過。皮登山靴の古川君に先行してもらったが、雪山は初めてだという。晴れてきて容雅山が見える。ここで東尾根はかなりのヤブこぎが予想されたし、露岩もない。容雅山南面に地層の線が見え、そこを調査したいという。
 黒菱川は橋で渡れる。ウドを見てすぐ澄川の取水堰。古川君はフリートレックをデポ。高まきもできるが沢靴で右岸を通過、次は高まき。南面に2本の沢があり、東側のは滝があるかも知れず、西側の広いのを狙う。そこまで行くと澄川をSBが埋めていて歩いて渡れた。3箇所水が出ていて、1つ越えてから雪靴+アイゼンに履き替え。古川君はアイゼン初だというので、レッスンしながら。ヤブこぎ1回、突破1回で、あとは雪上を歩いてドン突きの露岩へ。ここで古川君が調査、意外にも溶岩があり、どうやらこのあたりが火山だったらしい。なるべく雪がついているところを選んで直上、ヤブを強引に登って山頂すぐ東の稜線に出、ヤブをこいで山頂へ。火打東面の谷はでかい。黒菱山からの溶岩流&土石流が作った地形もおもしろい。容雅山北面はスキーで楽しそうな雪面だ。
 下りは南西尾根をヤブこぎし、途中で南面の雪上に。そこから南南東に向かう尾根に乗って下り、適当なところから沢に戻る。登りでのヤブを避けるつもりが、急で下れずかえって腕力下りで疲れた。取水堰に17時に着き、ヘッデン覚悟。しかしがんばって歩き、天気もよくてヘッデンなしで車につき、10分もすると薄暗くなった。ブナ尾根で古川君はやっとフリートレックを使えた。
技術度****、体力度****、雰囲気****(*最低−*****最高)