森の恵みと沢にひたるツアー
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ツキヨタケ(毒)


2000/10/4 kuni
大きくて群生しておいしそうなきのこ...だが毒性は強いそうである。
ブナの倒木や立ち枯れによく生える。紅葉前から紅葉期。紅葉後は溶けてなくなっていることが多い。
シイタケ、ムキタケ、ヒラタケなどの「片葉」で肉厚のきのこと似ている。ただしシイタケやヒラタケと同様、倒木の上面では傘が丸くて柄が中心に付くものもある。
左下がツキヨタケ、
右の黄色っぽいのがムキタケ。

このツキヨタケはむしろシイタケと似ている。ツキヨタケは色のうすいもの、黄がかったものもあり、ムキタケも色の濃いもの(大体は緑か黒がかる)もあるので、色だけで判断はできない。

右の写真は山形県衛生研究所の
立派なカラーパンフ
「毒に注意 山菜とキノコ」
の表紙に使われました

2000/10/4 kuni
割ると茎の内部が黒くなっていることが多いが、小さめのツキヨタケで黒くないのもあるので、「黒いシミがないから大丈夫」という決め手にはならない。
決め手はこれ!柄は短いがしっかりとあり、傘との境目がツバ状に隆起している。これは特徴的であるが、「片葉」のきのこはいずれも柄が短くて見にくい。
シイタケの柄は短いながらも太さよりは長く、ツキヨタケの柄は太さより短い。

褐色がかった柄と白いひだひだとの境目が隆起しているのがわかる。

2000/10/11 nabekura
他のきのこがないときにもたくさん生えて
採りたくなる?
こうして見るとシイタケのようでうまそう。
天然シイタケは水の上などの湿ったところに出ることが多い。普通の立ち枯れにどばーっとバラバラに群生しているのはツキヨタケで、ムキタケも生え方は似ている。ヒラタケは株立ちするのが普通。
この辺も決定打ではない。
名前からして、暗い夜に光るらしいが、見たことがない。
ムキタケは皮をむけるが、ツキヨタケもむける。
最初のうちは以上の特徴をチェックしながら、あやしいものは食べないこと。
ましかし、ツキヨタケ、シイタケ、ムキタケ、ヒラタケをたくさん見ていると、わかるようになる。食べないからといって通り過ぎるのでなく、よく観察しよう。
毒性
胃腸系中毒で、過去には死亡例もある。ほんのかけらを試しに食べて猛烈に腹が痛くなったという話を聞いたことがある。