森の恵みと沢にひたるツアー
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渓流保護ネットワーク
2004 3/20 第5回渓流保護シンポジウム
     3/21 見学会Bコース 島島谷川

シンポジウムは松本で。
川虫の講演、現地報告、パネルディスカッション。
川の瀬にも淵にもそれぞれ岩盤、浮石、砂地、こけ、落ち葉堆積地などなどがあり、そこに住む川虫たちも違うのだ。
砂防ダムなどはその環境を偏ったものに巨大化し、生態系も偏らせてしまい、しかも固定する。

詳細は渓流保護ネットワークHP

島島谷見学会
渓流保護ネットワークHPにはきちんとした解説があるので、ここでは私のような少しだけわかってきたシロートの意見を書いてみよう。
春先で林道に落石が多い。石をどける田口代表。
そこそこ側面に傾斜のある谷で、土砂がしょっちゅう出るのが当たり前。林道はその斜面を削っているので余計落石が多い。
上流には取水堰と登山道があるだけなので、砂防ダムの工事でもしない限り、車をひんぱんに通す必要はないのだ。
アーチ式の3号砂防ダムから歩く。
堆砂が長く上流にのびているが、満砂はしてない。
コンサルの方が多く、「アーチ式はコンクリを節約しているので、スリットや穴を開けるとダムがもたないんだよ」、などと説明してもらう。
上流の5,6号の工事の土砂で埋まった4号砂防ダム。人がいる場所はもともと土砂がたまったり流れたりするところに、工事で出た土砂を積んだ。ダムができる前はイワナの産卵場所だった。砂防ダムは満砂しても土砂をためたり流したりする機能が少々はあるが、自然のままでもその機能はあるのをわざわざつぶしてダムを作った形となった。というか、目的であるはずの土砂調節などあまり興味がなくて、発注したり工事を請け負ったりしてるんでしょう。
5号の横のトンネル。急斜面を削って道をつけたので、もちろん岩も木も落ちてくる。以前は落ちてきた木が金網を突き破り、トンネルをふさいでいたが、通れるように切ってある。
トンネルを抜けるとそこはトンネルだった。。。全て「砂防ダムを作るため」に作られたトンネルである。右手に見えるトンネルは6号(田口さんがうるさいので工事を中断している)のために作られ、その土砂が目の前に積まれ、大雨で流されて5号を埋める。ここももともと土砂調節機能のある場所だった。
つまり作る方は土砂がどうのこうのということは、ダムやトンネルを作る理由にしているだけで、本心は興味ないんだね。
5号の上の狭窄部。島島谷北沢の中でも岩山的に美しい場所。この右手の尾根の向こうにトンネルがぶち抜かれており、そこに6号を作る計画だ。手前は工事で出た土砂を積んでできたところ。やはり元々たまったり流れたりする場所で、実際にこの土砂の川の方は大雨で流されて5号を埋めた。

ま、作る方は目的のはずの土砂すら気にならないんだから、景観とか生き物とかなんて、反対派がうるさいな、ぐらいにしか感じてないんだろうな。自分の金を使うわけでないどころか、ダムを作れば仕事がつづくんだし。お役人はダムを中止したら出世にひびく?だろうなあ、あの砂防事務所のふんいきだと。国交省の上からの方針転換と、市民の要求と、両方からの正当化が必要か。
参加の方にはコンサルの方が多く、このようにして景観や生態系を感じ、また机上の計画が実際に役に立ってない(あるいは悪さをしている)のを目の当たりにして、今後に生かしてもらえればと思います。

ああ、報告を作っていると怒りモードに入ってしまう。