88星座展が毎日新聞で紹介


 飯沢会員による、全天88星座の七宝作品完成の偉業と同作品の展示が、毎日新聞で2度にわたり取り上げられました。飯沢さんからお送りいただいた記事をご覧下さい。(写真をクリックするとオリジナルの紙面がご覧いただけます。)
 

  全88星座 七宝焼に
    12年かけ完成/長沼の飯沢さん 母校、札幌の北星学園に展示呈式

  空知管内長沼町の七宝工芸作家、飯沢能布子さん(65)が世界で公認されている全88星座をモチーフにした七宝焼を12年がかりで完成させた。母校・北星学園女子中学高等学校(札幌市中央区)の校長室特別展示室で12月21日まで展示している。入場無料。

 飯沢さんが星座の七宝焼を作り始めたのは、田園地帯の長沼町に移住し、見上げた星の美しさに感動したのがきっかけ。星占いでおなじみの黄道12星座をはじめ、冬の空に大きく輝くオリオン座、日本からは見られない南十字座などを繊細な色遣いで表現した。飯沢さんは中学、高校時代、同校で学び、61年卒業。今年が母校の創立120周年に当たることから、12年間取り組んだ星座の七宝焼を母校で展示することにした。全星座を一カ所で展示するのは初めて。飯沢さんは「後輩の中高生たちに見てもらい、科学や美術への関心を持つきっかけになればうれしい」と話している。 【鈴木勝一】

(毎日新聞・2007年11月14日・「ひと 地域 くらし」欄)

 

 

 

星座を見上げて 

 夜空を駆けるペガサス座、流星群を背に堂々とたたずむしし座―。星座をモチーフにした、七宝焼工芸作家の飯沢能布子さん(65)=空知管内長沼町=の作品が、母校の北星学園女子中学高等学校(札幌市中央区)創立120周年に合わせて展示されている。

 北半球の星座名は、主に西欧の神話から来ている。一方、南半球では、物差し、コンパス、羅針盤など、モノの名前が多い。調べたところ、昔の航海士は星を見て位置を確認し、測量道具を大切にする気持ちが星座名につながったことを知った。「知れば知るほど奥深い」と夢中になり、95年から星座を題材にした作品作りに没頭。七宝焼は銅板に上薬や銀を載せて焼く作業を十数回繰り返すため、直径約21センチの円盤状の作品1枚を作るのに数週間かかる。飯沢さんは今年、ようやく全88星座の作品を完成させた。

 「暗い世にあって星のように輝きなさい」という聖書の言葉が母校の名前の由来だ。「星座の面白さを伝えられてうれしい」と飯沢さん。その願いは、星が導いてくれたのかもしれない。 【鈴木勝一】

(毎日新聞・2007年11月22日・「街の詩」欄)

(2008年4月28日 受領)


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