事務局長の小部屋


No.16 <2007年11月23日> 

中崎昌雄さんからハーシェル関係資料の寄贈がありました

  読者の皆さんは、中崎昌雄さんをご記憶でしょうか。阪大の教授(化学)を定年退官される以前から、ご趣味の写真と天文にも長年にわたって没頭され、わが協会のニューズレターに度々御投稿を頂き、興味ある御研究の成果を発表して下さいました。

  ご高齢の中崎さんは最近、多数のハーシェル関係英文と独文の図書を加えて、未公表の和訳草稿などを、協会事務局に寄付して下さいました。先ずは初めに、添えられたお手紙(11月19日付け木村宛)をご紹介します。段ボール一箱分の資料そのものは、近日中に何回かに分け、木村を経て角田ウェッブ・マスターの手元に送られようとしています。いずれ、一部を選んでホームページに掲載され、今後の有効活用に繋がることを希望しています。

 

以下、中崎氏よりのおたより

 遅くなりましたが約束の品物をお届けします。初めはフロッピーもお送りしようと考えたのでしたが、ハーシェル関係を収めたフロッピーに、私の『世界写真史伝』関係の材料が混じっている物が多くて、ややこしいので中止することに致しました。お届けしたファイルの内容は、背中に書いてある「タイトル」から分かると思いますが、ご利用のご便宜に役立つかも知れないと考えて、以下に少し説明を書いておきます。

1. 「キャロライン」(1)、(2)
 (1)の初めに短い私の「解説」が付いています。また訳文の各所に私の「書き入れ」がありますが、これらは全て私の覚え書きなどですから、無視して下さい。この「書き入れ無視」は私の訳文の全てについて言えます。

2. 「クロニクル」(1)、(2)
 別に言うことはありません。

3. ホールデン 「W.ハーシェル伝」
 おそらくこの本は、纏まった「ハーシェル伝」として最初の物(1881年)だと思いますので翻訳しておきました。ただ、E. S. Holden と言っても、知らない人が多いと思いまして、最後に短い解説を付けておきました。

4. ホールデン 「ハーシェル伝」(1881年)(原文)
 この「ハーシェル伝」は、あまりそこらにない本だと思いますので、私がカリフォルニア大学図書館から取り寄せたものの、原文コピーを付けておきます。

5. ブットマン 「W.ハーシェル伝」
 ドイツ語原本から翻訳しましたので、天文学に詳しくない私が訳した宇宙論の部分には自信がありません。それで次に示すように、ドイツ語「原文」を、2冊のファイルに分けて付けておきました。

6. 「ハーシェル父」(1)、(2) 独、ブットマン

7. ブットマン 「J.ハーシェル」
 この本には英訳 「The Shadow of the Telescope」(1970) がありますが、私はドイツ語の勉強の目的に、主としてドイツ語原本(1965)から訳しました。それで次に示すように、ドイツ語原本のコピーを付けておきました。

8. ブットマン 「J.ハーシェル」(独) 全

9. ドライアー・アラゴ 「ハーシェル伝」
 このファイルの内容は次の4つの部分です。
 (1)ドライアー編 「W.ハーシェル論文全集」 の最初にある 「W.ハーシェル伝」 の和訳文、(2)アラゴ 「ハーシェル伝」 の英訳からの和訳文、(3)ブリタニカ辞典(1860)の中のJ.ハーシェル 「望遠鏡」 の全原文コピー、(4)上記のJ.ハーシェル 「望遠鏡」 の中にある 「金属鏡」 の部分だけ私が訳したもの。

10. ドライアー(原文)、アラゴ(原文)、ミッチェル
 このファイルの内容は次の3つの部分です。
 (1)上記ドライアー編 「W.ハーシェル論文集」 の最初にある 「W.ハーシェル伝」 の原文コピー、(2)同じく上記アラゴ 「ハーシェル伝」 の英訳の原文コピー、(3)W.ハーシェルの仕事に大きな刺激を与えた、J.ミッチェルの1767年、1784年報告の原文コピー。このミッチェルの報文は、訳そうとしましたが、当時の天文用語に暗い私の手に負えませんでした。

11. ハーシェル論文(40フィート大望遠鏡製作)
 このファイルには、大望遠鏡製作(1795)の原文コピーと、彼が発明した2種類の 「ランプ・マイクロメーター」 の原文コピーが入っています。

12. ハーシェル小話
 これは文字通りハーシェル家や、その周囲に関する私の駄文集です。中には既に 「協会ニューズレター」 に掲載されたものもあります。

 以上、何かのお役になれば幸いです。

(中崎 昌雄)


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