『星を追い、光を愛して』 各書評


 

「月刊天文ガイド」2009年6月号 『勝野源太郎の BOOK GUIDE 欄』より

 「有名なウィリアム・ハーシェルの 息子、ジョン・ハーシェルの伝記です。あまりにも有名な父ウィリアム・ハーシェルの栄光の陰に隠れてしまいがちですが、この伝記を読んでみると、やはり当時のイギリスきっての科学者であり、指導的立場の人であったことがわかります。

 彼は非常に恵まれた環境に育ち、高等教育を受けて成長したわけですが、経済力にも「超」が付くほど恵まれています。ウィリアム・ハーシェルの「星雲カタ ログ」と「二重星カタログ」を南天にまで拡大し、全天のカタログに仕上げようと、家族と助手を引き連れて南アフリカの喜望峰へ4年間移住し、観測に励みます。

  このとき,王立学会やイギリス海軍省からも援助の申し出があったのを断わって、自費で出かけています。スケールの大きさといい、実行力といい、さすが大英 帝国最盛期の人と感心しました。」

「金井三男のこだわり天文書評」より (AstroArts社、星ナビ.com 掲載)

 
「本書は、ジョン・ハーシェル研究の第一級の本である。と同時に、中崎氏、角田氏、日本ハーシェル協会による名訳書で、文章も内容も極めて優れている。評者は本書を一気に読みきった! 以前ご紹介した「ビクトリア時代のアマチュア天文家」同様、ぜひおすすめしたい。きっとみなさんはジョンの人柄の虜になるだろう。」

 ★全文はこちらから 
  http://www.astroarts.co.jp/hoshinavi/magazine/books/individual/4782801661-j.shtml

 


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