基板製作ノウハウ

アメリカンパトロールの専用基板をつくります

基板を作ろう! (孔あき基板ではなく市販のような専用基板を作る解説です。)
パターンを描く
写真@ 写真A
写真B 写真C
孔開けが完了したらいよいよパターンを描きます。

パターンとは回路図で結線される部品どうしを銅線の
替わりに銅箔で接続する為の図です。

孔開けが終わった基板の銅箔面を台所用スチール製
たわし(写真@)でピカピカになるまで洗浄してください。

配置図を見ながら配置図どおりにマジック(写真A)か
白のラッカーペンでとりあえず接続線を描画しましょう。
写真B

それが出来ましたら他のパターンとくっつかない範囲で
大胆にぎりぎりまでパターンを描いていきます。
描いたのが写真Cです。マジックで描いた部分の銅箔
を回路として残します。

ぎりぎりまで描くのは次のエッチング行程でエッチングの
為の塩化第2鉄溶液に溶け込む銅を極力少なくするため
です。
高周波の回路などでは殆ど接地部分に囲まれていますが
無用な発振を防止するなど回路が確実に働くよう動作を安定させる為です。

溶かす面積が大きいとそれだけたくさん銅を溶かすので溶液の使用限度が早まります。残す面積が大きいだけ接続抵抗は小さくなり回路が安定します。
エッチングする
写真@  写真A
写真B 写真C
 
 ここで必要な物 フライパンまたはおなべ(専用品)
  基板を入れるボール(プラスチックのもの)
  塩化第2鉄溶液
  プラスチックのピンセット(水草などをはさむもの)

ボールは100円ショップなどで売られているプラスチック
のものでガスコンロにおなべ(煮炊きするものと一緒には
しないで専用品を必ず使用して下さい。)をセットして
水をはりその中に塩化第2鉄溶液を入れたボールを
浮かして下さい。

この中にパターンを描いた基板を入れます。
基板をピンセットでつまみながらボールの中でシャブシャブ
します。火加減はとろ火ですよ。お湯加減は40度くらい
約10分くらいで銅箔が溶け出します。

ここで手を抜くと仕上がりがうまくないのでしっかり観察して完全に溶けたら取り出してすぐに水洗いしてください。
このとき台所たわしでマジック部分も洗いますと写真1の
ようにきれいな銅箔面が現れます。 

しつこく洗わないと塩鉄が残って後で腐食しますからね。
終わったらエッチング液は容器に入れてしっかり蓋をして保存します。溶けなくなるまでは何度も使用可能です。

よく水洗いしたらふき取り松脂(写真A)をラッカーシンナー
写真Bで薄めて基板に塗布します。(写真C)
完成 (^0^)/
写真B 写真C


以上で完成です m(_ _)m
松脂を塗って完了した基板はこのままでは後日さびてき
ますのでよく乾燥させます。(半日くらい陰干しする)

そのご導通テストと短絡テストを行います。隣のパターン
とくっついてないかとか、回路の途中で切れてないか
とかを調べます。万一ショートしていたらカッター等で
銅箔を削ってください。

部品の挿入面ですが市販のものは白のペイントで挿入
部品の図が描かれています。自作ではナンセンスなので
描きません。(複数作るなら別ですが)
その理由は図を描く時間があるならそこに部品をいれた
方が早い。2重手間かけてどうする←つっこみ (^^)

最後に部品を挿入して完成ですが親切なゆきちゃんは
部品面の図まで用意したのだ!!  図は こちら

以上で完成です m(_ _)m

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