本日の宿泊予定は九合目の山室ですので、残るはあと一合登れば到着です。しかし、八合目に着くと同時に上からあっという間にガスが立ち込めてきて真っ白になってしまい、休憩をそこそこに切り上げ出発することに...。
 ガスの中を歩いていると雨が降っているわけでは有りませんが水滴が体中に付いて冷たく、気温も10度ちょっと位になっており、歩いていてもかなり寒く感じるようになりました。すぐそこに見えるはずの九合目もまったく見えず、ただ黙って歩くのみ....  歩くこと1時間位で突然現れた建物が九合目の山室でした。
 五合目を出発したのが、am10:40、九合目到着pm3:40ですから5時間の登山になる訳です。
焼印(19.7K)
 この写真は、五合目で買ってきた「金剛杖」に焼印を入れている所と、焼印した杖の写真です。この焼印は△合目に到着する毎に200円を払い押してもらうもので、頂上まで全部押してもらえば良いお土産になると思います。
金剛杖(10.4K)

山室室内(17.7K) 山室に着くと室内に案内されましたが、そこは山小屋だけあり、さすがに狭く個室なんて有りません。1部屋は4人〜8人で、2段ベットのように上下に分かれています。ここは富士山の山小屋なんだと言い聞かせないと我慢できないほど狭く、隣の人の肩がぶつかるほどです。
 「早めに夕飯を食べて下さい」と言われていましたので少し休んだ後、さっそく食事に。出てきたものは、カレーライスでした。下界で買えば400円位で売ってそうなレトルトものでしたが、体が冷えていたので暖かい食事はうまく感じた事。(真夏だというのに...!)
 山室の就寝時間は早く、pm8:00に消灯となり何もやることもないので寝ることに。!トイレに行くのにも懐中電灯を持って行かなければ見えず、用を足せないのにはさすが富士山...て感じです。!




 いよいよ今日は、富士山山頂を目指す朝です。早速天気が気になり山室の外を眺めると下界には、町の明かりが、空には星がたくさん見え、地平線にはもうかすかに明るさが見えました。絶好のコンディションと思い、朝食をとる事に。!山室の朝食はライスにタクアン、ソーセージといった簡単なものです。
 部屋に戻り出発の準備を済ませて外に出てみるとちょうど日の出でした。(右写真)
 前日のガスも嘘のような快晴の中、出発したがさすがに空気は冷たく、酸素もだいぶ薄いため少し登っては息が切れ、休むを繰り返しながら進むため登ってきた下を見ても先程の九合目がなかなか遠ざかりません。そうこうしているうちに、すでに山頂でご来光を見て下山してくる人にも出会うようになり、「おはようございます。!」「頂上はもう少し、頑張って。!」と声をかけられるようになりました。
日の出(10.9K)

 山頂はまだかなり上に見えますが、やっと着いたのが九合五勺。富士山には△合目以外に、元祖△合目や△合目五勺というようにたくさんあり、登っていてがっかりさせられますが、ここは最後の休憩所です。
九合五勺(15.3K)  左の写真は、九合五勺の山室前の様子です。

 ここから山頂を見上げると、あと少しなのが分かります。(写真右)
山頂を望む(14.0K)

 AM7:00、鳥居をぬけてついに山頂に到着。そこには神社、お土産屋、臨時郵便局などがあり、大勢の登山客でにぎわっていました。
 さっそく金剛杖に最後の印を付けてもらいに行くことに。!頂上だけは焼印ではなく、頂上の文字が刻まれた刻印を金槌でたたいて杖に彫りを刻んでもらいます。(写真右)
頂上杖印(19.6K)

 富士山の頂上は狭いと思っている人も多いと思いますが、とんでもなく、一周まわる(お鉢参りと言います)には約1時間30分もかかるほどです。
火口(16.8K)
火口はこんなかんじです。(写真左)

右の写真は剣が峰。
剣が峰(15.2K)