可燃物な日々

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 日本酒8合飲んだ勢いで、新しい掲示板を作りました
2月29(金)

 残業ちゅうか、会社の人事異動に伴うレイアウト変更で、他のフロアもやるから、業者が我がフロアにやってきたのが7時で、終ったのが9時過ぎで、それからいろいろ整理していたら10時過ぎてしまい、さっき家に着いたらもう11時半でした。
 毎日、こんな生活している人いるのよね。帰りの電車でも鮭臭く・・・じゃなくて、酒臭くない真性仕事帰りの浩多かったし、まあ、月末っていうこともあるんだろうけど、みなさん、たいへんですね。

●そろそろ夏フェスの話題沸騰?てゆーか、点火?

 先にサマソニの第一弾が発表されたので、さっそくT嬢にメールしてみた。

 「ジザメリがサマソニ・・・・・フジロックの眩しい昼間に観たかったのだが、サマソニか・・・スタジアムでやってくれるのなら、もの珍しいから(日本では)ちょっと観てみたい気もする。ノーマンくっく君もサマソニでした。砂浜でやれ。どっちでもいいから、ゼイ・マイト・ビー・ジャイアンツ呼んでくれないかと、最近CDを愛ポッドに入れてみたら「やっぱいいねえ」とお気に入りなので、切に願う私でありました。」

 T嬢からのお返事。

 「ジザメリ、昔通りなら音は乱暴なんでスタジアムでも若い人が暴れられるからいいんじゃないでしょうかね。ただし本人達は下向いてるわけだが。(中略)ノーマン・クックと天敵ポール・ウェラーがいるじゃないか。喧嘩してくれないかな、わくわく。ビーチで殴り合いとか見たいな。さすがに日にちを分けるのかな。」

 ほお、そりゃぜひ、同じ時間にやって音かぶり合戦でもしていただきたいです。

 「ピストルズってものすごく「夏が終わる」感を醸し出してくれそう。」

 でも、サマソニは、一番暑い時期なんですけど・・・・

 「そう言えば今年のFUJIはメタリカ説が出てる。怖いんだよ、メタリカ。」

 たしかに、怖いよ・・・・・

●鹿男あをによし

 中盤ちょっとダラけてきたが、我慢して昨日も観たが、今回はやっと待望の多部未華子ちゃん大活躍!セリフ多いぜ!

 いや〜〜〜、いいな〜〜〜未華子ちゃん。あの不思議な顔立ちに吸い込まれる。

 私が女優さんに入れ込むのは珍しいので、将来はオスカー女優かもよ〜〜〜〜(笑)

 私は映画やドラマを「役者で選ぶ」ことが多く、予告編がつまらなそうでも「キアヌだからしゃーねーか」とか「デンゼルたんに1000円払っちゃるか」ということはよくあるが、女優でそういう地位(私の中で)にいる人は、ええと・・・・まず、シャーロット・ランプリングでしょ?(と、いいつつ、彼女の作品はあまり観ていないんだが、「生まれ変わったら、どういうルックスになりたい?」と言われたら「シャーロット・ランプリング!」と元気に即答していた時期があった)そんでティルダ・スウィントンに、あとは誰?ああ、マギー・チャンですね。

 そんくらいか?
 まあ、期待しないで観にいった映画にジュリー・デルピーが出てると「らっき〜」と思いますが、「ジュリー出てるから、しゃーねーな、観てやるか」ってほどでもないし・・・・

 海外の女優でも、すぐに思い浮かべられるのはその程度ですから、日本の女優だとさらに少ない。

 一時期は中谷美紀が出てるドラマにけっこうハマったけどなあ。

 そんで、宮崎あおいは全然タイプじゃないのに(?)大河ドラマ「篤姫」は今んところ毎回欠かさず観ている自分がとても不思議であるが、まあ、たしかに宮崎あおいのあの笑顔にノックアウトされてしまったのは事実だとしても、やっぱ物語自体が面白いんだよね。

 と言っても、私は時代劇音痴なので、江戸時代や幕末にはほとんど興味もなくて「へえ、テンショー院の次が、和宮だったんすか」と思っても、和宮モノも観たことも読んだこともないくらいなので、今のところ「篤姫」をチャングムを観るようなピュアなキモチで観ております。

 「チャングム」に夢中だったとき「NHKも大河ドラマの不振で悩んでないで、あの枠でチャングム放送すればいいだけじゃん」とマジに思っていたが、私と同じこと考えていた人が内部にいたんでしょうか?

 しかも「篤姫」の少女時代は、瑛太演じるキモツキさんとの淡い恋というか、なーんか、冬ソナっぽかったし。

 特に、二人の最後の囲碁の対局なんか、悶えましたわよ。
 対局が終って、碁石をジャラジャラと片付けるのだが、その手の動きだけで「あ、これでもう最後なんだ・・・」っていうベタな表現に「くぅううううううう」でした。冬ソナの「雪だるまがキッス」では、恥かしすぎて目をそらせてしまいましたが、「篤姫」の最後の囲碁シーンはちゃんと観ることができました。

 おっと、なんか眠いと思ったら、もう12時過ぎてるし。

 もう寝よう。
 実は明日から6日間の休暇なんだが、ノープランなのである。
 できたら部屋の掃除とか、あとは暇つぶしに美術館でも行ってみたいなあ。あと春物の服をみつくろいにとか・・・・

 でも、6日間、部屋でゴロゴロする可能性が大きいのであった。
2月27(水)

 電車内の広告で、前からよく目につくものがあって、それは「富裕層はなぜYUCAなんちゃらに入るのか」という書籍の広告で、その広告によると、若い富裕層のことをインテリッチと呼ぶらしく、資産1億円以上のことを富裕層と設定しているようだ。

 私は資産1億円程度の人は「コ金持ち」だと思っているので、そういう、変な上昇志向の貧乏人をターゲットにしたような文言には心ときめいたりしないが、ちなみに私の言う「変な上昇志向の貧乏人」というのは、「世の中には、汗水たらさなくても大金をつかむ人がいるのだ」という幻想を信じる人のことである。そういう人はホンモノの資産1億円以上の人に会ったことがないに違いない。

 私が今までに会ったことのある資産1億円以上の人は、私なんかより、よっぽど働いていたよ。そんで、リスクもたくさん抱えていた。(経営する会社の借入金が10億だったり)
 なので「私はサイドビジネスでこれだけ稼いだんですよ。だから、あなたも是非」と言う人はニセモノである。だいたい、本当に資産運用だけで儲かっている人は「あなたも是非どうぞ」なんて言わないでしょう。資金集めて村上ファンドみたいなの作っているなら別だけど。

 話はちょっと違うかもしれないが、その昔勤めていた会社の関連会社で某高級化粧品を売る部門があったのだが、部門といっても社員3名くらいでやっていたのだが、そこの経理の面倒を見ていたので、ときどき試供品を貰ったのだが、高いだけあってなかなか良い商品だったので、「あまり日本では有名じゃないけど、これだけ良ければ、そこそこ口コミが期待できるでしょ」と、そこの女性社員に言ってみたら「それが、そうでもないのよ」

 クリームが3万円くらいする商品ラインだったので、かなりの有閑マダームじゃないと手が出ないクラスの基礎化粧品だったが、顧客のマダームは「自分だけキレイになりたい」と思うらしく、あまり友だちに教えたがらないんだとか。なので、うちはただの代理店だったが、本部のほうでは、「狭く深く」のマーケティングをする方向になったようで「一週間集中キット 10万円」みたいなのを開発していた。「ひええ、誰が買うんだ、そんなもん」と言ったら、そこの社員が「そりゃ、そのお値段ですから確実に効果あるんで、リピーター多いのよ。ミヤノさんもどお?お安くしておくわよ(笑)」

 さらに話は飛ぶが、ここ最近、とてもセールス電話が多い。雰囲気的に資産運用のセールス電話が。
 2月はそういう時期なんだろう。

 そういう電話をブロックするのも面倒な仕事だが、総務部に来てやっと1年を迎える部長も、私がエビワカちゃんに「たぶん、その電話は先物系」と「先物とは・・・」説明していると、「いつも、そんな電話多いの?」とびっくりしていた。

 そして部長が「そーいえばさあ」と語り始めた話は・・・・

 TK部長は学生時代にうちの会社でバイトしていたが、その後、普通に他所に就職して、その後、ちょっと転々としていたところを「だったらうちにこないか」と誘われて入社したのだが、その当時に配属されたのが、新規の仕事をやる部署で、場所が無いので、会社から徒歩10分くらいの社員寮用のマンションの一室だったらしい。

 もう10数年前の話だから、時代はバブルがはじけていた頃で、先物商社の若い営業マンがひっきりなしに訪ねてきたそうだ。TK部長もまだ若造だったから、ついうっかり名刺を渡してしまったらしく、そしたら今度は電話攻勢。

 「TKさん、今、金が凄いことになってます!」というようなイケイケ電話が毎日のように掛かってきたそうである。
 「あなたに、絶対に儲けていただきたいのです!って言われても・・・・さ・・・」とTK部長が言うので「そうですよねえ、だったらお前が先に儲けろって普通は思いますよね」

 うっかり名刺を渡してしまった営業マンからの電話攻撃に辟易していたら、またマンションの呼び鈴が鳴り「○○商品です!」と言うので「ああ、君んとこの会社の他の子が、毎日のように電話してくるよ?金が凄いって言うんでしょ?」と答えると「そうなんですか?えっと・・・・でも、自分はプラチナ担当なんです!」

 なんだか学芸会でタイやヒラメの扮装した人に攻撃されているようでゴージャス極まりない話である。

 さらにTK部長の話で笑ってしまったのが、つい最近、うちの会社を退職したT君の話。

 彼がうちの採用募集に応募してきたときに、面接官として立ち会ったのだが、「前職は?」と質問すると「商社でした」と答えたらしい。
 TK部長曰く「Tって、ほら、ちょっとカッコつけ屋のとこあったじゃん。ほんとはそういう奴じゃなかったんだけどさ(笑)」

 あー、わかるわかる。可愛い奴だったけど、堂々と「最近、読書にハマってるんです。良かった本?そうですねえ、『国家の品格』かな?」って、カッコつけて言うもんだから、その天然ぶりで、けっこうみんなからバカにされつつも愛されていました。

 で、面接の話に戻ると、TK部長が「へえ、商社かあ、すごいねえ。で、どういうのを扱っていたんですか?」と質問すると、T君は胸を張って「金とか、プラチナとかです」

 噴出しそうになったTK部長が、相手のプライドを傷つけないように「それは例えば、名簿を手にして電話して・・・」とか具体的なことを言うと、T君は「なんで、そんなによく知ってるんですか?」と本気で不思議がっていたそうだ。

 うーむ、たしかに商社は商社なんだが、世間知らずの若者は、その怪しさをわからないまま、「この仕事は自分には向かない」というピュアなキモチで転職したんですかねえ?

 話が逸れてしまいましたが、その「YUCASEE」とかの宣伝(さっきネットで調べてみたら、それでした)では、「日本人の83人に1人が富裕層です」と書いてあった。

 その数字に憶えがある。

 競輪の3連複の確率がまさに「1/84」

 うまいなあ〜、その射幸心の煽り方。勉強になりますよ。   
2月26(火)

 ティルダ・スウィントンが、アカデミー助演女優賞ですと。

 今年のアカデミー賞は、去年(だったっけ?)のリンコ騒動のときにはかなり事前から日本のメディアが大騒ぎしたので、特に興味なくても、いろいろ情報を得ていたのだが、今年は「ふーん、今日やるんだ」くらいのことだったので、ティルダがノミネートされてることすら知らなかった。

 だいたい、主要部門にノミネートされるような作品に出たことないじゃん?

 調べてみると「オルランド」が衣装デザイン賞にノミネートされていたらしいが、そういえば、今さかんにCMをやっている、ケイト・ブランシェット主演のエリザベス女王モノのCMを観るたびに「なんか、オルランド思い出すなあ」と思っていたのだが、そのケイト・ブランシェットはそれで今年の主演女優賞は逃したみたいだ。

 私の中では「デレク・ジャーマン女優」のティルダが助演女優賞で、そういうカルト系からとっくの昔に抜け出しているものの、私の中では今だに「マイ・ビューティフル・ランドレッド」だったり「眺めのいい部屋」だったりする、ダニエル・デイ・ルイスが主演男優賞って、20年前にその結果を予言されてたら、そうとうズッコけましたよねえ、きっと。

 ついでに、ジョニー・デップがこんなに普通の大スターになるなんてことも想像もしなかったしなあ。

 それを言うなら、ビートたけしがカンヌ映画祭の重鎮なんて未来を「ひょうきん族」の頃には想像もしなかったし。

 そーいや、また再燃している「ロス疑惑」ですが、何がショックだったかって、あれが27年も前の騒動だということです。
 そーいわれれば、たしかに自分が高校生の頃の話だが、27年前っつったら、会社で隣の席にいる、エビワカちゃんは生まれてねーという、当たり前の事実をつきつけてくれなくても・・・・・

 エビワカちゃんに恐る恐る「ロス疑惑のことって知ってた?」と聴いてみたら「三浦和義って、ずっとタレントなんだと思ってました」

 あー、わかるわかる。私も川俣軍司って、ずっと俳優かなんかだと思ってましたもん。あと、大久保清も。

 エビワカちゃんより10歳上のM嬢に「M嬢も小学生だったから、あんまりよくわかってかったりする?」と聴くと「うーん、毎日のようにテレビでやってのは、なんとなく憶えているけど」

 あー、わかるわかる。私も浅間山荘事件なんかは、そんな感じで漠然と記憶していた。でも、小学生のときのロッキード事件については、もう少し把握していたつもりだったがなあ。「よっしゃ、よっしゃ」程度は。

 でも、そのM嬢に「あの頃は、お笑い芸人がみんなネタにしてさあ。『弁護士通してください』とか・・・・」って言っても、あんましピンと来ないようだった。

 かくいう私も、三浦和義関連で一番記憶にあるのは、その前に「大久保林清」というペンネームをシャレみたく使用していた放送作家の景山民夫が、三浦和義にクリソツということで、「ひょうきん族」のプロレスねたで「フルハム三浦」というリングネームで、三浦和義のモノマネをしていたことである。

 景山民夫はすでに故人であるが、(亡くなったのは1998年だって。もう10年も経つのか)、その晩年には新興宗教に走ったりして、かつてのおふざけをしなくなった景山民夫の面影と、かつては甲高い声で取材するマスコミを追い払っていた三浦和義が、すっかり落ち着いた雰囲気になり、なんだか新興宗教の教祖っぽい感じなのが、自分の中では、複雑なパラレルワールドである。

 20歳の頃の自分の中で確定していたはずのものが、20年後にこんなに覆されるというのも、おもしろい。

 さらに20年後には、また別の「サプライズ」が用意されていることであろう。

 猫ひろしがハリウッドで大ブレイクとか?(笑)

 この大予言が、当たってしまったらどうしよう・・・・

 もっと、大風呂敷広げておくか。

 猫ひろしが、ノーベル文学賞受賞とか?(笑)

 うん、このくらいのほうが夢がある。

 と、ささやかな希望を抱いて、次の20年を地味に生きていこうと思う。
2月25(月)

 昨日の日記は、途中で「篤姫」がはじまっちゃったので、アップしてませんでしたが、昨日からモヤモヤしているのは「どーして私は3連複の確率くらいすぐに計算できないのだ〜」ということでした。

 なので、今日の昼休みにお弁当を食べ終えた後、電卓片手に真剣に考えてみることにした。
 傍から観れば、昼休み中にも仕事しているみたいです。

 3連複とは、9人が走って、上位3名を当てるのである。順位は問わない。順位まで当てるのが「3連単」


 たぶん、こういうのが得意な人は、電卓があれば、すぐに計算できるんだろうけど、こういうのが苦手なので、かなり苦労したので、わざわざそれを書き残して「青春の思い出の1ページを飾ろう」としているのである。

 私が最初にどう考えたかというと、「9人中3位に入ればいいんだから、1人の選手が3位に入る確率は3分の1」
 で、確率が3分の1の人が9人いるので、333333333とメモ帳に書いてみた。
 それを足し算するのも違うような気がして、横に掛けてみた。3×3×3・・・・・=19683

 それは無いだろうな・・・・

 じゃあ、なんだかわからんが、とりあえず9を掛けてみるか?

 直感的に9の9乗は、10の9乗にわりと(この計算レベルからするとって意味)近いんだから、それをやってしまうと、1000000000っていうのは(いち、じゅーと指折り数えて)、10億ですぜ。

 もちろん、そんな確率ではないことはわかるが、その数字を元にさらに計算するにしても、10億とかじゃないだろうし、たぶん、1千万とかも出てこないだろうということは、小学校や中学校のときの確率の計算のことを漠然とも思い出せなくとも、「そんな巨大な数字は出てこなかった」ということだけは確かである。

 うーむ、やっぱり、今の私には無理なのか?

 でも、時間がかかっても、ぜったいにできるはずだと気を取り直して、ボーっと考えるというか「発想を見直そう」と考えてから数分後、「いきなり3連複は高度だから、まず2連複で考えよう」とひらめく。

 で、選手の人数も3に減らしてみました(笑)
 ルービックキューブの側面というか、○×ゲームの升目を書く。
 3対3で対戦すると、組み合わせは9通りだが、そうそう、対角線は斜線よねえ。
 3×3−3=6通りだ!

 ここで、やっとヒラメキました!

 「そっか、3人でやる試合の組み合わせを考えるときには、これを立方体にすればいいんだ!」


 そう、3連単のオッズは画面に表示されると大変に観づらいのですが、立方体にしてみたらコンパクトだわ。(もっと観づらいけど、3D映像にしてバーチャルでアクセスしているのが未来のギャンブル場だと確信)

 するってえと、9×9×9の立方体を作って、729通り!お、なんだかいい感じ!で、どこに斜線を引こう・・・・えっと、まず平面の対角線・・・・をそのまま下に下ろす(立方体を斜めまっぷたつ)

 ん?それだけじゃ、ダメだろう?それだけだと、たとえば縦横斜めが「1−3−3」っていう座標が消えてない。

 わーん、どう消せばいいんだ?

 そこで、驚愕の事実が判明したのだが、私が今考えているのは「3連単」であって、3連複の場合には「1−2−3」と「3−2−1」の区別も無いのである。
 つーか、そもそも最初に「サッカーの対戦表」を想定したときに気がつけよ!対角線で「1−1」や「2−2」を消しただけじゃダメじゃん!ばーか、ばーか、ばーか!

 戻って考え直しだ。9×9で87。対角線の9個消して72。それを半分にして36。
 それを立体棒グラフみたいに伸ばして・・・・ああ、だめだ。もう限界です

 ギャンブル以前に、えらい壁にブチ当たってしまいました。

 さらに上級の問題です(ホントーか?)

 ミヤノさんは9レース分、すべて3連複の一点買いで、見事に全て外しましたが、そのうち2回、「あ、なんだか観たことある数字の並びだと思ったら、前のレースに私が買ったやつだった」ということがありました。

 要するに第9レースの結果は「1−3−7」だったのですが、第8レースで私が買っていたのが「1−3−7」だったのです。上司に「他のレースのは当たったんですが?バク才ありますか?」というと苦笑されましたが、1回ならともかく、2回も「他のレースの3連複を的中」っていうのは、けっこうクジ運いいほうなんでしょうか?それとも「クラスに一組は同じ誕生日の人がいる」の法則(?)みたく、偶然のようで、必然というようなものなんでしょうか?

 そんなこと考えていたら、上司からメールが届いてました。「次回は、3月8日川崎競輪です。ふるってご参加ください」

 しょーがないから、ネットで3連複の確率調べてみたら「1/84」でした。まあ、10回で当てるのは難しいのね。1レースに10通り買ってもなかなか当たらんだろう。

 ただ、「他のレースのは当たった」ということは、するってえと「10/84」を2回とったということで、ええと8分の1の確率のはずを自分の「運力」で5分の1まで上げたっちゅーことで、えらい微妙だなあ。

 でも、上司のメールによると「川崎競輪はB級グルメ関東一です」とのこと。心が揺れるわ。

 しかし、その気になればいくらでも使い込みができる環境にある、経理のお局様のワタクシをそんな頻繁にギャンブルに誘っていいんだろうか?

 まあ、自分でもあんまりギャンブルに夢中にならないタイプなのは自覚しており、負けを取り返そうとして高配当につぎ込むなんてことやるわけでもなく(ありがちなことらしい)、それどころか上司もびっくりするくらい淡々と「100円一点買い」を貫いたので「これなら大丈夫そうだ」と判断したのかもしれないが、こーゆー人に限って、一度偶然当たると、すっごいムキになったりするんですぜ?

 しっかし、せっかく確率について、一生懸命考えたというのに、ちっとも答えが出ないので、やっぱりバクチの才能ないような気がしてきた。いや、バクチの才能以前の問題ありありですが・・・・

 最近はコンピュータ化のせいか、「経理って計算得意じゃないとダメでしょう?あたしなんて、数字全然ダメで〜」なーんて言われること減りましたが、以前はよくそう言われて「計算?そりゃ、電卓は打つけど、あれは計算っていうのか?」って思ったが、算数能力はこの程度でも全く問題ないです。

 人間としても多分、あんまり問題じゃないでしょう。

 まあ、3連複の確率について、三日間も考えつづけているのは、けっこう「変人」だとは思いますけど、こんな話を職場で言うと、また「ミヤノさんは、変なところに妙に探究心がある」と絶賛されて(?)しまいますから、こうして日記に記録しておくことにしました。

 ところで、「競輪友の会」への入会は歓迎されたようですが、今日は直属上司であるTK部長が私が給湯室で食器を洗っているとコーヒー汲みにやってきて、「いや、いろいろまた大変でさ」と、以前からチラホラとは伺っていたのですが、部長の弟さんの夫婦仲がうまくいってないようで、離婚寸前だったのが、最近またトラブル続きで、兄貴としはどうしていいのかわからず「とりあえず、俺が出ていってもできることはないから、第三者立てろ」という状態らしく、それでストレス溜まってたから、片鱗でも事情を知っている私に愚痴りたかったようで、給湯室でヒソヒソと20分くらい立ち話してしまった。OLか?
 部長は一通り話すと「はあ、よかった誰かに聴いてもらって」って、女友達か?

 つーか、お局様の私と部長がヒソヒソ話しているので、みんな給湯室に近づかないようで、なんかきっと誤解されたな。(いや、二人がデキてるとかいう話じゃなくて、仕事上の重要な内緒話をしているんだと思われただろう)

 運気的には「モテ期」であるが、なにかがすごく間違っているような気がして、そう、3連複を考えるときに、3×3×・・・・・・ってやったくらい間違っているような気がする今日このごろであるが、ま、いっか。    
2月24(日)

 今日も凄い風。外出する気ゼロ。

 さて、昨日は予告通りにケイリン・デビューしてきました。

 K取締役という「大先生」がいろいろ講釈してくれるはずなので、予習無しでもいいだろうし、だいたい前日の夜にインターネットで予習してみたところで、どーということは無いのであるが、まあそれでも私の性格としては「ある程度自分で調べたんだけど、ここらへんがよくわからなっくって」という具体的なヒツモンのほうが好きなので、行く予定になっている「花月園競輪場」のHPくらいはチェックしてみました。

 素朴な疑問その1。
 競馬は女性客集客に大成功して、大きく収益を伸ばした時期があったし、それを資本に(なのかどうか知らんが)競馬場もどんどん豪華に改装し、今では「ハンチングかぶってジャンパーを着ていて背中丸めてて耳に赤鉛筆さした酒焼けしたオッサンの娯楽」というイメージは少ない。そういうオジサンが今だに主流かもしれないけど。
 競馬がそれでマーケットを拡大したので、他のギャンブルも「競馬に続け!」とばかりに戦略を練り、女性客獲得作戦をけっこう展開していたと記憶しているのだが、結果的に女性客をうまく取り込めたのはパチンコくらい?

 でも、自分があまりギャンブルに興味がないので、知らないだけで、実はケイリンにもそこそこ頑張っているのかなあ?と思って、花月園競輪場を眺めていたのだが、そもそも、マスコットキャラクターがこれって・・・・・

 素朴な疑問1に対する自分なりの回答「ケイリン君は、女性と付き合うのをすっかりあきらめている」

 イケメン選手を表に出そうという気配もないし・・・
 あんなマイナーだったハンドボールが、たった一人のイケメン選手のために、あんなことになったんだから、少しは参考にしろよ、と思うが、余計なお世話なんだろうな。彼女つくる気ないやつに「もう少し、オシャレすればっていうか、そのダサいトレーナーどこで買ったの?」と説教するようなもんなのだろう。

 というわけで、行く前から「こりゃ、女性ウェルカムムード無いな」と覚悟はしていた。

 さて、午前11時に鶴見駅に集合。
 メンバーは、うちのK取締役、取引先役員S氏と、別の取引先営業マンK氏と私。と書くとおエラ方に囲まれてって感じだが、中小企業のお話なので、40代前半から半ばのオジサン3名とお局様の私という地味なチームです。
 取引先のS氏とK氏は、うちのK取締役によく飲み会にも拉致されているので、K取締役の子分として公認されているというか、言葉は悪いんですが、「桃太郎さんと犬とキジ」ってかんじです。てゆーことは、私はサル?

 私以外の二人は、たまにケイリンにもお付き合いしているらしく、まあゴルフ接待みたいなもんなのだろう。だいたい、私以外の全員がスーツ姿ってどーゆーこと?それをキジ氏に指摘して「みなさん、妻には仕事だと言って出てきたってことですか?」と言ったら、キジ氏は弱々しい笑顔で「そ、それは言わない約束ってことで」

 私に声をかけたキジ氏はうちのグループ企業で仕事しているので、土日出勤も普通にある会社だが、土日祝日は普通に休日である普通の大企業の犬氏はそれで通るのだろうか?まあ、妻はなんでもお見通しだと思うけどね。

 で、花月園競輪場であるが、予想通りに昭和の香りを色濃く残す、実に渋いというか、絶妙に鄙びたところでしたよ。
 ああいうのを試しにディズニーの技術者に作らせてみたらどうだろう?あの渋さを再現できるものなんだろうか?億番長者になったら暇つぶしに試してみたいものである。

 建物や設備もそうとう古めかしいが、客の年齢層もそれにマッチして異様に高い。女子の姿なんて皆無であるが、オバチャンというかオバーチャンはたまにいるのはいいとしても、私より年少の男の姿ですらまばらで、たまに30代くらいの男性を見つけても、いったいどこから沸いて出てきたのかと思うくらいヤサぐれているというか、渋谷や新宿では見ない類のヤサぐれぶり。

 さて、桃太郎さんこと、K取締役が「応募したら当たったんで」と建物内の指定席に入れたのであるが、もの凄い強風だったので、中の席に座れてよかった。もう外は車券やゴミがビュンビュンと舞ってましたもん。

 さーて、とにもかくにも、ケイリンなんてさっぱりわからないので、「とりあえず、ビギナーは3連単で、ナンバーズ気分でビギナーズラック狙い」と決めたのだが、色気を出して3連複にしておいた。(私よりもビギナーな人のために解説すると、3連単とは一着から三着を当てるので、競馬でときどき何百万の高配当を出すのがこれ。3連複は順位を問わないので、配当は低くなるが、ケイリンは基本が9人出走なので、私みたいな数学苦手な人は一瞬「9人のうちの3位に入るのを当てればいいだけだから、確率3分の1」と勘違いするのかもしれない。私には3分の1では絶対にないということは漠然とわかるが・・・・)

 さて、適当に名前で選んで数字を三つ選ぶが、最初のレースは二つも当たりました。

 しかし、競馬と違って、名前が地味なので「この名前好き〜」で選ぶのが難しい。父母の名も無いので、血統で選ぶこともできない。馬体重の増減もない。さらに「ラインがどうの」という聴きなれない用語。K氏が丁寧に説明してくれたのだが、選手は登録地でつるむらしく、チームで固まって走るらしいのである。なので、「登録地」が馬でいう血統くらい重要らしい。

 上司曰く「ケイリンは一番、ビギナーズラックが難しいだよねえ」

 そーいや、その昔「動物に賭けるなんて、怖くてできねーよ」と言っていた競輪好きの人がいたっけ。

 たしかに、今日みたいな格下のレース(同時開催していた別府でのレースは競馬で言うところのG2だったらしい)だと、実力が読みやすいので、それなりに研究してないと難しいようだ。

 かといって、どのギャンブルでもそうだが本命が必ず来るとは限らないので、私みたいな「一点買い」ではなかなか当たらない。
 少しは当たらないと面白くないかも、とK取締役が気をつかってくれて、「次のレースはこのあたりが固いところだけど」と教えてくれるのだが、「他人に教えてもらったので勝っても、自分の実力ではありませんから」と天邪鬼を貫く私でありました。

 3レースくらいから始めて、12レースまであったのだが、9レースくらいになっても私が全く当たらないので、上司が「どういう買い方してんの?」と聞くので「え?最初から最後まで3連複の一点買いっすよ?」と言うと「・・・・貫き通すんだね、いいことだ」と呆れたのやら、褒められたのやら・・・・

 さすがに最後のレースだけは、「でたらめ数字」と「一応、競輪新聞予想に一ひねり」と「名前で選ぶ」の3つ買ったが、やっぱし当たりませんでした。
 でも、1200円くらい買って、半日たっぷり遊べたし、上司が「競輪場はB級グルメの宝庫で、それも好きでさ」と言っていたが、昼食に食べたモツ煮をご飯にぶっかけたのは、学生街やオフィス街にあったら行列ができる店でしょう。あれが食べたいだけで、また足を向けてしまいそうな予感(笑)

 ほんとは、「賭けはいいから、純粋にスポーツとして鑑賞したい」と外のかぶりつきで観たかったのだが、1回だけ外に出たら、顔がザラザラするし、目はゴロゴロするし、だいたい真っ直ぐ立ってられないくらいの強風だったので「よくこれで、チャリであんなスピードで」と感心した。

 5時くらいに終了し、横浜に飲みに行ったのだが、強風で電車が遅れているのに加えて、「さきほど線路内に布団が落ちていたので」ってアナウンスで、電車がなかなか進まなかった。

 飲み屋で反省会を開き、解散したのが8時過ぎくらい。
 東横線で帰ったのだが、途中でトイレに行きたくなり、武蔵小杉で降りたのだが、ほろ酔い気分だったし、まだ時間も早かったので「こっから歩いて帰ると、どのくらいかかるかな?」と思ってしまい、改札を出てから「さすがに、遠いぞ」と気が付いたけど、南武線沿いに溝の口までだったら、それほどでもないだろうと、歩いてみたのだが、昼間ほどの強風ではなかったけど、けっこう寒かったので、途中で少し嫌になってきたが、1時間ちょっとで溝の口に着いた。あんなに寒くなければ、わりといいお散歩コースだ。
2月22(金)

 えっと?こういうゾロ目な日って、「1月11日」と今日だけでしたっけ?あ、そっか、「11月1日」もある。「2月22日」と「11月11日」が勝負したらどっちが勝つんでしょう?(ポーカーは小学生のとき散々やったが、今となってはルール忘れてる)

 さて、私は英会話は犬程度であるが、英単語はもっと苦手である。いまさらながら、どうやって大学受験の英語の問題を解いていたのかさっぱり思い出せないが、たしか読解力だけはそこそこあったので、知らない単語も気合で判断していたような遠い昔の記憶・・・・

 漢字もそういうデタラメで覚えてしまったので、ときどきびっくりするくらい間違って憶えていることに気が付いたりするが、英単語の多くも、ちゃんと辞書的な意味を知らなくてびっくりしたりする。
 たとえば、「アメニティ」っていう言葉の辞書的な意味は知らないが、「あそこのホテルはアメニティも充実しているらしいよねえ」という会話の意味はわかる。
 あと、コンプライアンスとかガバナンスがどうのという会話はテキトーに聞流してOKとか。「だから、コンプライアンスがどうたらで、やっぱそれはやらないといけないから・・・・・」という部分は聞流して、その後の「具体的には何をやるか」ってところだけ押さえておけばいいのである。なので「コンプライアンスって辞書で引くと、どういう意味?」ってことを考える必要もない。

 イマドキのそういうカタカナ用語は、たいていが意味わかんないので、それを乱用する人は「バカだ」とか「中味がない」と決め付けることで心のバランスを維持しているのだが、どこの会社にもいるんだと思うけど、うちの会社にも当然いるわけで、以前にも、とある会議での決定事項が回ってきたときに、そのファイルの題名が「なんちゃらアブストラクト」で「なんじゃそりゃ?」と思って、周囲の同僚たちに「この単語知ってる?」と聴いてみたが、誰も知らなかった。
 なんで、そんなマイナーなカタカナ英語を使用したがるのかさっぱり理解できない。

 でも、「リテラシー」だって昔は「なんじゃそりゃ?」と思ったけど、あまりに連呼されているから、なんとなく馴染んでしまったのも悔しいが、「マニフェスト」みたいに流行りすぎてしまったため、今使うとちょっとダサい気がするようなものもあるね。

 で、自分が勤めている会社で、そういう「わけわからんカタカナ英語」が氾濫していると、すっげくダメな企業で働いている気分になって、「私の給料、これ以上あがらないかも」と悲しくなってくるのであるが、昨日も「直接総務部には関係ないが、目を通しておくように」と回覧されてきた資料があって、それの題名が、ええと、なんちゃらプロなんちゃら・・・・・ええと、もう忘れちゃったよ、プロディジーみたいな感じで、もっと長くて、もっと軽い語感・・・・ぷろふぃしえんしー?

 うん、「プロフィシエンシー」でした。

 部長はそのプロジェクトの社内プレゼンに参加していたので「プロフィシエンシーってなんなんすか?さっぱり知りませんが?」と問い詰めると、なにやらモゴモゴと説明してくれたが、よくわからないので、グーグルで検索してみたものの、100件くらいしかヒットしないので「ん?スペルミスしたか?(カタカナですが)」と思ったが、合ってるらしいので、「ほら、こんだけしか出てこないって!」と絶叫してみたが、ふと思いついて「プロフィシェンシー」で探してみたら、ヒット数が数倍に増えたが、それでも少なくね?

 つーか、社内文書とはいえ、プロジェクト名を「○○プロフィシエンシー」と名づける人のプロフィシエンシーの程度が知れるではないか。やや古い例であるが、「リスペクト」と連呼する人が、実な何もリスペクトしてないのと同じである。つーか、普通の知能程度の人はちゃんとわかっていて、たいしてリスペクトしてないときに、わざとリスペクトって言っていた。

 それがさあ、もっと実験的なプロジェクトだったら「好きにすれば?」って思えるけど、けっこう基幹的なことだったんで「うちの親会社大丈夫なのかしら?」と自分の将来が心配になるではないですか。
 しかも、部長によると、それをプレゼンする人たちも、「プロフィシエンシー」と言うときにけっこう噛んでいたらしいし・・・・・

 今日の昼休みに朝日新聞のサイトを眺めていたら、「ママカースト制の終わらぬ地獄」という記事の題名に目がとまり、ちんたら読んでみたのだが、なーんか全然わかんない世界ですね。
 ってゆーか、ほんとにこんな人たち、実在するの?私の周囲にはいないなあ、と思ったのだが、でも、ママではなかったけど、こういうマインドの友だちけっこういたなあ、そういえば。

 ある時期けっこう親しくしていた友人たちは「英国帰国子女チーム」で、向こうでつるんでいた子たちが帰国してもつるんでいたので、その内の1人と仲よくなったら、次々と色んな子と交流するようになった。でも、その中でも、10年も英国にいた人もいれば、半年くらいの短期留学してただけの人もいれば、3ヶ月の長期滞在だけだった人もいれば、日本と英国を股にかけてバリバリとビジネスしている人もいたので、「カースト」でいえば、けっこうまちまちだったのである。
 日本国内だったら、ぜったいにつるまないような人たちが、遠い異国で「日本人だから」という理由だけで、つるんでいたからであろう。

 私が一番仲が良かったA嬢が連れて来たB嬢は、テレビや映画の模型を製作する会社でアルバイトしているフリーターだったので、四畳半のボロいアパートに住んでいるらしかった。
 A嬢とそのグループの中でも最も仲がよくて、よく一緒に旅行していたC嬢は、けっこうヤリ手の実業家らしくて、その業界ではそこそこ名の通った人だったらしい。

 で、A嬢がいないときの飲み会(誰かんちで)にB嬢がいて、そこで「Cさんって、凄い人らしいね」なんて話題になったとき、B嬢が「ふんっ」という態度になった。B嬢はC嬢のことが嫌いらしかった。

 ひとしきり「そりゃ、あれだけ活躍してるから、いい気になるのもわかるけど」って悪口が続いた後、こんな話をした。

 なにかのイベントだかパーティーだかで、AとBとCが3人で帰ることになり、Aが終電逃しそうだったので「Bちゃんちに泊めてよ」と言うので、「うち、ボロで狭いけど、それでもよかったらいいよ〜」と快諾したら、横にいたC嬢も「私も泊まってみたい」と言い出したのだそうだ。

 「あんな、代々木の家賃50万もする高級マンションに住んでいる人をうちなんかに泊まらせるのやだったんで、断ったんだけど、『え〜、別にいいじゃ〜ん』とか食下がってきて、ほんとムカついた」

 私はその心境がよくわからなかったので、黙っていたのだが、他の子は「そうだよね、失礼だよね」と相槌を打っていた。

 こうして文章に書くと自分でもわかりにくいが、A嬢の紹介(?)でやってきたB嬢が、そうしてA嬢の別グループの友人であった私らとの飲み会に参加していたのは、B嬢のそういう「どーせ私は貧乏だけど、ブルジョアのやつらにバカにされるのだけはごめんだ」という志向にマッチする人がいたからである。

 私にはわからんのだが、なんで家賃50万円の部屋に住む人を家賃5万円のアパートに入れたくないのだろうか?
 仮に、そういう人を招待したら「え?こんなボロいところに住んでいるの?」と言ったというのであれば「失礼だな」と怒るかもしれないが、B嬢の話だとシチュエーション的には、1人が「泊めて〜」と言ったので、もう1人はそりゃタクシーで帰る財力はあるが「ええ?お泊り?楽しそうだから私も〜」って言っただけのような気がした。

 で、たぶん、B嬢はC嬢が住む豪邸(ってほどのもんでもないと思うが・・・・代々木で50万じゃ)に行ったこともあるから「あなたが住むところとは雲泥の差だから、とてもあなた様にお見せできない」というつもりで「うち、ボロだし」と具体的に説明してしまい、そう言われてもC嬢のほうは「そんなの全然気にしないから〜」と普通に受け答えしているだけなのだが、ひがみ根性の塊のようなC嬢は「私が嫌だって抵抗しているのに、ぜんぜんわかってない。なんか、バカにされてるのか?」と悪いほうに悪いほうに解釈してしまったのだろう。

 で、そのB嬢と気の合っていた私の前からの友人も、ずっと派遣で働いていて、社員とも仲よくなり、会社の人や私らを集めて彼女の部屋で飲み会を開いていたのだが、あるとき私にボソりと「実はあの人たちをあまり招きたくない」と言うので「なんで?いい人たちだし、仲良さそうで羨ましいけど」と言うと、「だって、彼らは正社員だし、けっこうリッチだから、いろいろ持ち込んでくれるじゃない?そうなると、こっちが用意した鍋の材料費を集金しにくくて、けっこう負担なんだ」

 え〜〜〜〜、そんなの言ってよ!私が代わりに集金してあげるから!ってゆーか、そもそも私も金払ってないし(笑)

 でも、彼女にしてみれば、自分の薄給さかげんをわかろうともしない彼らが面白くないようだった。たしかに、日本有数の大企業のエリートたちだったので、ひがむのはわかるとしても、「こいつら、私の何倍も給料貰ってるんだから、大目に集金しちゃえ〜」くらいの根性出さんか!と励ましたのだが、「まあ、今度からちゃんと集金しようと思うけど、でも、普段でも外の飲み会によく誘ってくれるんだけど、私の稼ぎでは、あの人たちと同じようには飲食できないのに・・・・割り勘だし」って、ああ、こういう話もよく聞くよな、金銭感覚違いすぎて付き合えないって、まあそういうことはあるだろうけど、でも、なんかなあ。大企業の正社員さんたちに悪気は全くないわけだし、それに、いくら彼らが比較的リッチでも、飲み会で1人3万円が普通とかじゃないわけだし。

 そういや、自分が日本有数の大企業で派遣で働いていたときに、ランチをご一緒してくれた女子社員もそんなマインドだった。
 その会社は、某大企業の子会社で、でも、社員のほとんどが親会社からの出向という、雰囲気的には「某大企業の一部門」だったのだが、数人の女子社員だけが、いわゆる「プロパー社員」で、その女子社員もまさにその1人だったのである。

 学歴も短大卒とか、そんな子だったが、その会社は海外輸出部門だったので、某大企業の中でもバイリンガルだったりと、けっこうなエリートが集結していたようだった。有名大学から有名企業に就職して、すくすくと育った若い人が多く、私の人生の中では、最も居心地のよい職場だった。短期契約だったこともあるが、みんないろいろ気遣ったり励ましてくれたりして、ほんとに全くストレス感じなかったのである。

 たしかに「わー、大企業でエリートに囲まれると、こんなラクなんだ〜」とは思ったが、あそこで正社員として何年もいたら、他人の悪口を言って発散できないから、ついつい「私が一番ダメだ」と自傷方向に向かうのかもしれないが、その女子社員と昼食時に会話しているときにも、私が「いやあ、こんなエリート集団の中で働くのって初めてなんですよ」と話すと、彼女は「たしかに、みなさん、ほんとに凄いですからね。ほんとは、私なんかが口もきけないような人たちなんですよ」

 まさに「カースト」マインドである。
 私が自信家なだけかもしれないが、温室育ちの立派なエリートたちに囲まれても、彼らより自分が劣るとは全く考えてなかった。ただ、彼らが上司に相談したり、私の失敗をフォローしたり、私が思ったよりも仕事してくれたのを褒めてくれる態度が実にエレガントだったので、「ほほお、こういうんもんか。テレビの中の絵空事かと思っていたが、ほんとにあるんだなこういう世界が」と感心しつつも「いいところは積極的に真似しよう」と、じっくり観察していたのであった。

 そういえば、その時の同じ部署の若い男子が、彼女に仕事を頼まなくてはならなくなり(そこの部署内で二人も長期研修に出てしまったので、私はその穴埋め派遣だった。難しい仕事は社員たちで割り振り、各自が抱える簡単な仕事を私が受け持つことになっていたらしい)、そのことで、私の後ろの席にいた次長(頭は良く無さそうだったが、えらく人柄がいい人で、部下にもたいそう愛されていた。私も大好きでしたよ)に相談していて「これ、自分が言うと、まあ、なんだかちょっとなんで、○○さんから言っていただけませんか?」と言うと、次長もわかっているらしく「ああ、じゃあ、ボクから言っておくね」

 「どうせ私なんて・・・・」っていう人は、非常に階級意識に厳しいので、自分より年下の若造から指示されると、本能的に面白くないらしく、相手が丁寧に説明すればするほど「バカにしやがって」と悪くとるらしい、と自分の友人でもそういう人いるしなあ、と想像してみたが、あの若い男子にはそこまでわかんないだろうから、「なんだか難しい人だなあ」って程度であろう。

 この日本では、いくら格差社会といっても、せいぜい10倍くらいの話でしょう。
 年収200万が「ワーキングプア」で、年収2000万だと「あの人は金持ちだから」って言われる程度。

 何度も日記に書いているが、私は首都圏の新興住宅地育ちなので、今でいうところの「年収500万〜1000万」程度の幅しかない世界で育ったので、平等思想が刷り込まれているらしい。
 自分ちは、あんまり裕福ではないというか、「衣食住でギリギリで、遊びに使う余裕はない」というのはわかっていたが、自分が小学生のとき、高校生のお姉さんがいるような同級生の家に行くと立派なステレオセットとお父さんが集めたジャズのレコードなどがいっぱいあったりして「わー、すっご〜〜い」と思ったが、賢い私は当時の「年功序列制」を理解しており「この生活レベルの違いは父親の年齢に比例しているのだろう。だから、私が高校生になったころには我が家だってこのくらいの暮らしをしているはず」と思っていたのである。

 一間のアパートで子供3人の5人家族で暮らしている同級生もいたけど、うちの両親もそんな暮らし出身だったのは知っていたので、そういう家庭は「発展途上なんだ」と勝手に解釈していた。私がそう思っていただけなので、庭付き一軒家の我が家(初期の入植者だったので、土地はわりかし広かった)に遊びに来たそういう家庭の子がどう思っていたかなんて、全然わからないんだけど。

 なので、もっとクラスが落ちて、「母子家庭でお母さんはどうやら夜のお仕事でアパート暮らし」の同級生の家に遊びに行っても、そこが「うちよりランク下がるな」なんてことは全く思わなかったのである。それよりも、一間に凝縮された暮らしが興味深くてしょうがなかった。やはり相手は「この、一軒屋に住むブルジョア娘が」ってコンプレックスにジリジリしていたんですかね?だったとしたら、今、そのブルジョア娘が独立して1人で住んでるアパートの部屋に招待してあげたいものです。足の踏み場も少ないです。いや、当時の「アパート暮らし」の人たちは、たいへんきれいに住んでいて、「へえ、ここでご飯食べて、テレビ観て、布団敷いて寝るんだ!そーいや、うちのオカーサンも実家はそうだったから、昔はいちいちきれいにしてたのに、ってゆーよ?」と心から賛美していたのです。だって、そこそこ部屋数あるもんだから、母親に毎日のように「オモチャ片付けなさ〜〜〜い!私が子供のころは、ちゃんと片付けないと布団敷けなかったのに〜〜〜まったくも〜〜〜〜」と怒鳴られていたものですから。

 話はまとまりませんが、健全な貧乏人は、セレブと友だちになったら、「うわ、部屋ひろ〜、夜景きれ〜、もっと仲よくなって頻繁に招かれたい。金は無いけど、持ちよりで肉じゃが持ってったらけっこう受けたぜ。肉ジャガ持ってけば、他のセレブが持ってきた高級ワイン飲み放題!らっき〜〜〜」で、いいのではないでしょうか?

 まあ、次に招かれなかったら「失礼な」って怒ればいいだけですし、セレブは自分より下の人のこと、あんま気にしてないので、ってゆーか、「本当のセレブは自宅パーティに来てくれた人が心から楽しんでくれればOK」という基本を押さえておけばOKちゅうか、「向こうのほうが明らかに上」とわかったら、堂々とタカればいいだけのような気がするんだけど、私が単純なだけでしょうか?

 うちの社長宅で開かれるホームパーティで、ワインセラーからなるべく高いワインを選ぼうとする社員のほうが、実際、仕事できますし、人望も厚いよ?

 さて、明日はもしかして、競輪デビューかも。

 一昨日、うちのギャンブル&酒好き役員氏が「ミヤノさん、Sから電話あった?」と言うので「ありませんけど?」と言うと「おかしいなあ」
 「なんですか?何の話ですか?」と言うと「いや、まあ、いいんだけど」

 Sさんというのは、その役員の子飼いである主要取引先(うちが金払っている)の副社長である。

 今日の午前中になって、そのS氏がやってきて、私の横に立つと「あの〜〜〜〜」とか仰るので「あ、そういえば、昨日、役員K氏が言ってましたが、私になにやら御用とかで?」
 「・・・・・・・・・」
 「なんなんすか〜。用件言ってくださいよ〜、気になっちゃうじゃないですか〜」

 散々問い詰めたら、やっと「ミヤノさんって、明日お休みですか?」「休みですけど、何か?」「・・・・・・」だから、なんなのよ〜〜〜〜

 向こうは既婚者だけど、プロポーズでもされるのかっていう緊迫感が続いた後、「いえ、土曜日にK取締役とコレやるんですが」と自転車漕ぎポーズで「ああ、ケイリンね」で、その後、お食事するので、ご一緒にどうかというお誘いであった。
 お食事っていうか、飲みだろう。

 たぶん、K取締役が「おお、S、今週土曜日、ケイリン行こうぜ」ということになり、「オレとお前と二人じゃ寂しいから、誰か誘うか?誰がいい?」って話になり、S氏が困っていると「そーだ、お前はミヤノさんがお気に入りじゃあないか、この間、某社(S氏の会社よりも、うちへの売上額が大きいのでK取締役に絶対逆らえない)のKがいたとき、ミヤノさんたいそう酔っ払ってな。誰でもOKって感じだったぞ、よし、じゃあ、ミヤノさん誘ってみろ」ってことになって、昨日の「Sからミヤノさんに何か連絡あった?」って話になったのは、手にとるようにわかる(笑)

 まあ、よく考えれば「セレブが私をバカにして」って怒ってもいいような話ではあるが、残念ながらデートの予定もないし「ケイリンやったことないし」で好奇心は猫をキルキル状態なのである。「ケイリンって馬体重は重要じゃないんですね」とか「ケイリンって親の出自というか血統重視じゃないんですね」「馬だとついつい変な名前に気が向きますが、ケイリンは変な名前の人いないんですか?ドン・ホセ・田中みたいの?」などの、お約束シロート・トークの準備に余念が無いのであった。
2月21(木)

 最近、日記に音楽のことばかり書いているのは、仕事が暇だからである。
 今日はとうとう、長い間の課題であった「エビワカちゃんに仕訳伝票入力を教える」を敢行した。
 簿記の知識も経験もないシロートであるので、なんでも素直に聴いてくれるのが大変ありがたく、そうなると私は琵琶法師のように、ベベンベンベン♪ぎ〜〜〜〜〜〜ぃ〜〜〜〜〜〜いぃ〜〜〜〜〜、と唄ってしまうのであった。

 ちなみに、琵琶法師による「平家物語」を古文の授業の参考としてカセットテープで古文の先生が流したときには、そのあまりの悠長さに教室大爆笑であった。平家物語の触りを暗唱する宿題が出ていたので、みんな勢いにまかせて「ぎおんしょーじゃのかねのこえしょぎょうむじょうの・・・」と捲くし立てていたというのに、「ホンモノ」は♪ぎ〜〜〜〜〜〜〜〜ぃ〜〜〜〜〜〜いぃ〜〜〜〜〜、というテンポだったのである。

 「これじゃ、ピッチ遅すぎて、何て言ってるのかわかんないじゃ〜〜〜ん」と爆笑する生徒たちに、先生は「大昔はテレビやラジオや映画なんていう娯楽もなかったので、こういうのを何日にも分けて、悠長に聴くのが娯楽だったんです」と必死に説明してたっけ。

 話が逸れたが、今日の私の「経理初歩講座」の講義で「お、これはなかなかイケてる」と思ったのは「勘定科目っていうのは、だいたい常識的な決まりみたいなのはあるけど、会社ごとに違うものなので、うちの会社で覚えたことは他の会社では通用しないし、簿記のテキストに書いてあるのが正しくて、他が間違いということでもないのです」という説明するときに、「例えば、うちの会社で給湯室用のコーヒー豆を買うと、それは福利厚生費って科目にするけど、もし、うちが喫茶店やファミレスだったら、コーヒー豆は原価になります。うちの会社でノートを買うと事務用品費にしますが、もしうちが文房具屋だったら、やっぱりそれも原価」

 口から出まかせ講義のわりには、「わかりやすい初心者向け教科書」っぽいではないか。エビワカちゃんも「ほお〜〜〜〜、なるほど」と感心してくれた。

 そう。こういう「勘定科目っていうのは、そういうものである」って最初に叩き込んでおかないと、マスオさんみたいに、領収書に「販売手数料」と書いてあると、名称検索で「手数料」を探して、うちで使っている「手数料」という名の科目は「支払手数料」と「仲介手数料」しかないため、「支払手数料じゃないから、こっちか」って、不動産業を廃業してから使用することもなかったはずの「仲介手数料」という「売上の科目」が突如、試算表に登場し「なんで?」と思って確認するとマスオさんの仕業で、「販売手数料って書いてあるのは、向こうの都合であって、それに合わせて死滅した科目を勝手に使わないでよ〜〜〜だいたい、これはうちとしては販売管理費なのに、なんで売上科目なのよ〜」と説教しても「はあ?」をか言われて、へこんだりしますから。

 まあ、とっても専門的なお話ですが(笑)、たとえば、うちの会社の場合、資料的に雑誌や書籍を買った場合には「図書費」という科目を使うが、ネットでのアンケートに答えてくれた人に抽選で書籍をお送りした場合には「広告費」だったりするかもしれないし、さらに難解なのは、HPを管理している顧客から「アクセス数増やしたいから、アンケートキャンペーンをしたい。抽選で書籍をプレゼントする。そのHP作成やプレゼントにかかる費用はもちろんお支払いいたしますとも」という場合には、それは「原価」になるのである。

 新聞、雑誌、書籍→図書費
 コーヒー、砂糖→福利厚生費

 と丸覚えだけじゃ、できない仕事なのである。特に中小企業の経理は。
 そういうことは簿記の教科書には書いてないので(たぶん)、特に口をすっぱくして、ベベンベンベン♪ぎ〜〜〜〜〜〜ぃ〜〜〜〜〜〜いぃ〜〜〜〜〜、と熱く語ってしまうので、今日はほんとに触りだけだったのだが、それで2時間もかかってしまった。喉カラカラでした。やっぱ、こういうのは暇なときじゃないと、とても出来ないわよね。

 「わたしって、デキた人よね」っと、いつも自信満々だが、後輩に仕事を教えるときには、なるべく「Aは1で、Bは2」っていうことだけを教えるのではなく、あくまでも私がわかる範囲ではあるが「元になっている考え方」というか、「広い視野」を教えてあげたい。そういう考え方ができれば、転職しても、転職先の伝票仕訳をザっと見て「ふーん、ここはこういうのを原価科目にしてて、こういうのを販売管理にしてて・・・・ん?この科目はよくわからんが・・・・ほお、こういう費用をこの科目にしてるのか」って大体把握できるはずだ。

 伝票入力で、できることは限られているのだが(摘要欄の文字数には制限があるし)、その中で「自分用メモ」と「社内の他人用メモ」(の中にも、同じ経理の同僚向け情報と、財務分析する上司向けに分かれる)と「社外向け」(株主というか出資者に関してはオーナー企業であるためアバウトだが、その代わり銀行があるし、概ね「社外」と言ったら税務署であるのが中小企業の宿命)という3つの段階を満足させるのは、けっこう知的で面白い作業であるからして、世間一般的には「つまんねー仕事」ではあるのだが、そこには俳句の575さながらの工夫があることを後輩に気がついてほしいというか、それに気がつけば、この仕事もけっこう楽しいんだよね、ってことを教えたい。

 仕事の引継ぎというか説明って、自分の好きな曲を他の人に「これがいかに素晴らしいか」って説明するのに似てますね。「いや、このイントロがさあ」とか「ああ、ここの転調が!」とか「このコード進行ありえないっしょ」とか。

 わかってもらえない人には一生わかってもらえないかもしれないが、稀にわかってくれそうな人がいると一生の友だちだ!みたいな?(笑)

 さて、1200曲ばかり入っているので、朝の出勤で新たにシャッフルすると「今日の星占い」よりも真剣に拝聴してしまう国木田君の選曲であるが、今日はなんと、朝の一発目がスミス家の「へぶん のーず」でありました。ああ、出勤の背中押してるような、引いているような。でも曲調はネアカなのでよし。

 で、電車に乗って「そろそろ会社の駅だな」と降りたところで、ビコビコと始まったのは、先日入れたばかりの(CDがなかなか見つからなかった)ニューオーダーの「ブルーマンデー」でした。はあ、月曜日じゃないので、聞流せましたが(笑)

 しっかし、最近、めきめきと「80年代モノ」を投入しているので、ブルーマンデーの次がキュアで、その次にヘブン17が始まるという、80年代へっぽこエレポップ攻撃になってしまい、自業自得とはいえ、苦笑を禁じえない。

 なんつーのか、サンプル数が多くなると、それだけ「ホンモノ」に近づいていくのかどうか知らんが、iPodに入っている曲数が300くらいのときには、テクノ、トランス、ハウスが主流で、特にMAW(マスターズ@ワーク)を核にすると「もう、めちゃくちゃ、かつてのJ−WAVEぽくて、おサレ」だったはずなのに、サンプル数が1000を越したら、「ほんとうの自分」が浮き出してくるので、こっぱずかしい。

 これでも、まだまだ「これを入れちゃうと、ちょっと・・・」と躊躇しているのがいっぱいあるのです。ニック・ケイブとか散歩には向かないしなあ・・・・フリージャズ系も散歩には向かんしなあ・・・・クリエイション・レーベルのコレクターズアイテム・コンピ「クリエイション・スープ」5枚組みも、ちょっとなあ。

 そういうの全部入れちゃうと、ほんとシャレにならないくらいの「本当の自分」になってしまうので、別に通勤途中やハードなお散中にに音楽聴いているのは「本当の自分」と対峙したいからではないので、もうこれ以上、80年代は増やしたくないような気がする。
 ああ、でも、まだスタカンとか入ってないしなあ(笑)

 (スタカンのLPはたぶん実家にあるが、CDも持ってないので、ああ、またうっかりブックオフで買ってしまいそう。いまだ、ネットで音源買う勇気がないのが、せめてもの救い)
2月20(水)

 iPodの独歩君と出会ってもう1年以上になるが、着実に月日を積み重ねたことで、今では1200曲あまり読み込んでいるし、最近やっと5ギガを越えました。それでもまだ容量の5分の1くらいだが・・・・

 何年か前、ミュージックバトンというものが回ってきたときに「パソコンに入っている音楽ファイルのサイズは?」とかいう質問があり「へ?音楽ファイルって?ウィンドウズの起動音のこと?」と本気で困っていた自分が遠い昔の人のようです。

 しかし、あまりにもたくさん食わせすぎたので、シャッフルしちゃうとなかなか出てこない曲も多数あるようですが、なぜかテクノ系にはよく登場する曲があるのですが、よく考えてみると、私が「DJミックス」みたいなCDを多数食わせているので重複している曲もけっこうあるのでしょう。重複しているからには「名曲」だったりしますので「あれ?この曲はよく出てくるな?」ってことになるようです。

 前にも書いたけど、いろいろ入っている中でもプライマル・スクリームは「散歩にも仕事にも不向き」ということが今さらながらはっきりくっきりわかりました。いったい、いつ聴くと、ドンピシャなのか・・・・な?(笑。わかってるけど書かない。ちゅーか書けない)

 そんで、同時代の同じレーベルでの2枚看板だったはずのマイブラが意外にも「散歩でも仕事でもOK、というか最高!」だったのも新しい発見でした。

 わりと最近になって、マイブラのダンスMIXバージョンを入れていたのだが、今朝、家を出て、駅が近づいたところで、クリエイションのダンスコンピに入っていた「SOON ウェザオールMIX」というのが流れてきて、いきなり「ひやうぃご!」と煽られ、「わー、この曲、気が重い朝の通勤の背中を押すチカラあるなあ」と「マイブラは勤勉な労働者のお友だちらしい」という仮説にさらに確信を持ったのだが、その後の展開がまさに電車の揺れを再現したリズムで「通勤ラッシュにも負けずに頑張れ」という感じで、慌しい乗換えを繰り返し、雑踏の流れに乗り、最後のほうには「はあ〜〜〜〜」と溜息までついていて、笑ってしまいました。

 さあ、皆さんも(誰?)ご自分の通勤経路を思い出しつつ、この曲を聴いてみてください。

 「ふー、さて会社行くか」と駅までテクテク歩いていると、満員電車がやってきて、無理やり体を押し込んで、ああギュウギュウで「はあ〜」でも電車はマイペースにドンチャカと軽快にリズムを刻みながら進み・・・・「はあ、乗換えかよ」でターミナル駅で吐き出された群集が一瞬あちこちに散らばって、また満員列車に大人しく詰め込まれ・・・・「はあ・・・・・」と外を見ると、ああ、京浜東北線と山の手線がデッドヒート、がんばれオレが乗ってる山の手線!とか、そういう感じ・・・・・に私には聴こえるようになってしまったのですが・・・・



 ところで、この曲の題名って「SOON」なのか「GLIDER」なのか、はっきりしないというか、CDには「SOON」って書いてあるのですが、iPodには「GLIDER」って出てくるのですが、まあ、どうでもいいってことなんでしょう。

 どっちにしろ、このチャカポコ・ビートがいわゆる「おマンチェ」なわけで、プライマルにもこういう曲があったけど、世界で一番、東京の通勤ラッシュを音で完璧に表現しているのは、この曲だろうなあ。今んとこ。腐るほど金があったら、試しに車内放送で流してみたい。
2月19(火)

 ポリス公演の感動を燃料にして、やっと去年のフジロック日記を書き終わる。
2月18日(月)

 今日、会社の給湯室で食器洗っているときにふと思いついて、そして、今の自分にできるかぎりの切ないキモチでいっぱいになった駄洒落。

 「ちっ、脇肉踊る」

 二の腕のたるんだ肉は中年女性のお友だちです。ほんとはダイヤモンドとお友だちになりたいのですが。

 さて、うっかりユーチューブで「ぽりす探し」しちゃったら、案の定ずっぱまって、80年代MTV最盛期(なのかどうか知らんが、個人的にはあれほど夢中になったわけで)のビデオ観まくってしまった。ほんと、いろいろあるのですてき〜

 驚いたというか、まあ予想はしていたが、今回のポリス再結成ライブも世界各国で無断撮影されたものが沢山アップされてますねえ。
 私が今回のポリスの公演を「ど素晴らしい」と絶賛する原因の一つに「恐竜の影絵」(?)があるのですが、「どーせ、どいつもこいつも海賊撮影でロクな映像や音響じゃないどころか、外人はライブ中にも喋りまくったり、一緒にコーラスしたりするから雑音多いし」というのを我慢して、あちこち探して確認していたのは、あの影絵をちゃんと撮ってる人がいるんじゃないかと期待したからなのですが、残念ながら会場で見れば素晴らしかったのですが、セコいハンディでこっそり撮影するのには、明るさが足りなかったようです。

 巨大な恐竜の化石の映像が主役の曲だったのですが、みんなメンバーの顔が映ってるモニタばっかり映して〜、恐竜ちゃんと撮れって。

 あと、MSGでのハロウィーンのライブがけっこう羨ましかった。

 その昔、マジソン・スクエア・ガーデンと、マイケル・シェンカー・グループは紛らわしかったですよね、そーいえば。(FMの番組欄ではよく省略されていたので・・・・)

 私が服飾品以外には、けっこうブランド志向なこともあって、チョコはやっぱりゴディバなのと同じように(これを与えておくとニッコニコである。本当)、ライブといえばマジソン・スクエア・ガーデンと信じているので、10数年前、MSGの前を通ったときには「ここか〜〜〜!いつかここでライブ観たいなあ〜〜」と感激したっけ。

 でも、そんな私も大人になったから「武道館だって立派なブランドじゃん。それにMSGより、よっぽど風情あるし。千鳥が淵まで含めて」と思えるようになった。

 ポリスの話題は今日はこれくらいにして、そういえば先週のいつか忘れたが、テレビのチャンネルをかえていたら、加藤和彦と泉谷しげるが並んで座っているのを発見して、思わず見入ってしまった。当然のことながらNHKで、坂崎幸之助がホストの音楽番組だった。

 それで、「悲しくてやりきれない」を演奏していたのだが、その歌詞の「ネガティブワード満載」な世界にびっくりした。これは作詞はサトーハチローだけど、幼少時の私には、番組内でも坂崎氏か泉谷氏が指摘していたけど「今のおしりかじり虫なんてもんじゃなかったぞ」な「帰ってきたよっぱらい」なんて死因が飲酒運転!

 あの当時のガキは、今のガキが「そんなのかんけーねー」と言うように、「オラは死んじまっただ〜」と叫びまくって、親を困らせたんだろーなー、あたし。

 幼少時に「帰ってきたよっぱらい」を唄いまくり、その後、ピンクレディーで踊りまくり、沢田研二も歌い捲くったので、そのまま洋楽の世界に一本道だったんだなあ。

 話は戻るが、ポリスの再結成ツアーの海賊映像がユーチューブに大量にアップされているのを観ると、「これじゃ、海賊版屋さんあがったりだなあ」と思うんだけど、実際はどうなんだろう?

●最近、ショーゲキを受けたこと

 どうやら私には、探究心というものがあるらしい。

 つーか、自分的には「ちょっと気になったら、なんでもネットですぐ調べられる幸せよ」を謳歌しているだけなんですが、わりと、私の周囲というか、職場にいる「普通の人々」はそれをやらないんですかね?

 今の直属の部長が、なぜか「B級グルメ」に造詣が深く、雑談しているとよく「そーいや、ラーメンとカレーを一緒に食べさせる店があって・・・ええと、インディアンって名前だったかなあ?」なんて言うと、さっそく検索して「この蓮沼ってとこにある店ですか?」「あ、そうそう」「ほんとだ、けっこう評価高い。つーか蓮沼ってどこ?」なーんてやってるのですが、最近、その部長がよく使っている某外注先の担当営業マンの名前が、ええと、大変珍しい名前なので、名は伏せるが、語感的には「ランランとカンカン」みたいな、連想ゲームな苗字だったのです。

 あまりにも意外な苗字なので、電話取り次ぐ私らも「え?」とちゃんと聞き取れないくらいだったのだが、だんだん定着してくると「あれは、中国系の名前なんですかねえ?」なんて話で盛り上がった。

 でも、たしかにパンダだと「ランラン」「カンカン」「ホワンホワン」だけど、中国人の姓っていうのは、パンダのことは忘れて政治家だけを思い出すと、そーゆーのは「ありえない」と私は判断したので「そういう中国名はありません」と断言。中国人の「カンさん」というのはアリでも「カンカンさん」っていうのは聴いたことがない。

 しかし、他のみんなは「えー、でも、中国っぽいじゃん」と何の根拠もなく言いやがるので、こっちの「そういう姓は中国っぽく思えても、中国じゃないです」という主張も実は何の根拠もなかったのに気がつき、「もー、だから、こういう素朴な疑問はネットで検索すればたいていわかるんですってば」とググったら、珍しい苗字を集めたサイトにヒットし、そこではその苗字の説明として「日本でも最古の部類に入る大変由緒正しい苗字」みたいなことが書いてあった。

 そのおかげで、一躍、カンカンさん(仮名)は「中国系なのかね?」から、「由緒正しい家柄なんだ!」と評価が大逆転したのである。

 で、その話はカンカンさん(仮名)も委託された某イベントに集まった、うちの社員たちにも部長経由で語られ、今まで「変な名前〜」と思った人たちも「え?そんな由緒正しい名前なの?」とカンカンさんに対する見方が変ったらしいので、それを後で聞いた私は「ふむ、いいことをしたらしい」と、そこそこ満足していたのだが、そしたら部長が「そんで、その場で、ミヤノさんて凄いよね〜って話になってさ」

 「へ?私の話?カンカンさん(仮名)じゃなくて?」

 カンカンさん(仮名)の苗字の由来をミヤノさんが調べたら・・・・という話を部長が披露したら、そこにいた中堅社員が「ああ、ミヤノさんて、そういうとこありますよ」って語ったところによると「以前、何かの飲み会でミヤノさんと一緒になって、そこが中華料理屋だったのですが、ミヤノさんは、『ここって、中華でもどこ方面の店なんでしょうか?』と言うので『どこ方面って?』って言ったら『ですから、広東とか四川とか?』って、なんだかスゲーなーと思ったんすよ」

 うーん、それは単なる食いしん坊というか、私の友人相手だと普通のことなんだけどなあ。

 純粋に褒め言葉だろうとは思うのだが、そんなので「探求心がある」って評価されてもねえ?

 で、先日、私が急に探究心のスイッチが入ってしまったのは、会社に送られてくる電話料金の請求書の封を開けたときである。
 電話料金の請求書には、小冊子みたいのが入ってますよね。あれのNT○DOCO●Oの小冊子の表紙を眺めると、CMでお馴染みのタレントの顔がズラリと印刷されていた。

 8人くらい?
 男性陣が浅野忠信、妻夫木、英太、アンド長瀬
 女子が、土屋アンナ、蒼井優、吹石一恵。

 テレビ視聴者偏差値35以上の人だったら、たとえ名前はド忘れしても、「ええと、あの人〜」と顔はよく知っている超売れっ子ばかりである。

 しかし、CMも普段バンバン観ているはずなのに、そこには1人だけ知らない顔がいた。

 ああ、最近、こういうの多いな〜

 化粧品のCMでも、資生堂のツバキシリーズを筆頭に「売れっ子囲い込み合戦」が盛んだが、最近はそういう中に必ず1人は「これ誰?」っていうのが混ざっていて、「ああ、年とった証拠ね」と自主的に「としより」の烙印を押していたのである。

 なので、その「どこも」の出演者一覧でも、「ふ、私はわからないんだけどさ、どーせ、若い皆さんはよく知ってるんでしょーよ」と、試しにフロアで最年少のエビワカちゃんに「このコ、誰?」と差し出してみると・・・・「え・誰でしたっけ?」

 エビワカちゃん、若いけど二人の子持ちでフルタイムで働いているから、意外とテレビ観てないのかもしれない。でも、去年、「ダルがサエコと結婚って、サエコって誰?」と私が言ったら「ああ、サエコですか」と即答してくれたではないか。「でも、サエコって他の人と付き合ってなかったっけ?」とまで言ってくれたのに。自分の身近にいる「20代標準」の指標として重宝してたのよ?

 しょーがないから、その奥にいる30歳女性に「このコ知ってる?」と冊子を差し出すが、やはり「え?誰だっけ?」

 思い出すと恥かしいが、ミヤノさんはそれでそうとうテンションがあがり、「人民の人民によるジンマシンがどうの」さながらに、大演説始めてしまいました。

 「いや、だって、このメンツの他の人は、押しも押されぬ超売れっ子揃いなので、当然、このコだってと思っていたけど、そうじゃないって、どーゆーこと?」

 「はあ・・・・」と、どうでもヨサゲな他の女子たち。

 「いや、これは重要なことだ。普通の人(テレビ偏差値の35〜60くらい?)が10人中10人が知っている8名中7人なのに、1人だけ、4人中1人も知らない人が混じっているのは不自然だ!」

 「まあ、そう言われれば、そうかも・・・・」と、かなりどうでもヨサゲな他の女子たち。

 「そういや、私、ここ最近、よく流れている化粧品のCMで、有名女優がワラワラ出てくるんだが、一人だけ知らない人がいるのがとても気になってて・・・」
 「えっと、エビちゃんが出てるやつ?」
 「いや、エビちゃんは出ていないけど、ロト6の人が出る」
 「ええと、ああ、常盤貴子だ!」
 「そうそう、あれはたしか、カネボウのなんだったっけ?エリクシール?いや、違う、もっとわけわかん名前だった」

 さっそくネットで検索した。「こふれどーる」でした!

 すでに興味を失っているエビワカちゃんを「こっちこっち」して(仕事で「この表にこう入力してね」って説明するときのポーズだが、それより真剣)「ほら、だから、この常盤貴子、中谷美紀、沢尻エリカのやつ!で、このコ誰よ!」

 「うーん、わかりませんねえ」

 そっか、わからないか、よかった、あたしだけじゃないんだ。
 となると、やっぱり、こういう「超売れっ子ばかり大勢集める」CMには、必ず「謎」を入れておくセオリーになっているのか、どこかの芸能事務所の陰謀か・・・・とカネボウ化粧品のサイトをさらに進むと「あれ?北川?って、さっきもアタシ、北川がどうのって言ってなかった?」

 ドコモのCMで唯一「誰だこりゃ?」と思ったのも、カネボウのコフレドールのCMで唯一「誰だこりゃ?」と思ったのも、「北川景子」ってコだったことに気が付いたのである。

 「誰じゃ、この北川ってゆーのは?」とプロフィールを見ると「雑誌「SEVENTEEN」にてモデルデビュー」

 「あ、セブンティーン出身ですか、そりゃアタシは圏外でしたわ(笑)」

 25歳エビワカ嬢「あたしも全然知りませ〜ん」

 30歳E嬢「ふーん?」

 36歳M嬢「そうなんだ〜」

 ミヤノさんの結論「20歳以下のギャル向けのキャスティングだったのね、そりゃ、知らないわ〜」



 たぶん、また、どっかで「ミヤノさんて、とことん調べようとするよね」なんて話題になったとき、この場にいた誰かが「そーいや、CMに出てる人で、知らない人がいるって、すごく熱心に探求していたよ」と相槌を打ってくださることでしょう。

 私は「自分の知らないもの」に出会うとワクワクして、ついつい調べてしまうのですが、普通はそうではないのでしょうか?
 で、「ああ、こりゃ、私が知らなくても当然。てゆーか他のコも知らないんだもーん」という結論が出ると、とてもホっとするあたりが「小物」です。

 10年後、北川景子が事務所の思惑通りにきちんとブレイクしていたら、このエピソードを誇らしげに語ってあげましょう。誰に?

 
2月17日(日)

 たしか前回お邪魔した時にはフジロック用の靴を履きならしていたので、夏前に新居訪問して以来のYちゃんちで「遅まきながら新年会」

 ほんとは1月中にやるつもりだったのだが、各自の予定がなかなか合わなかったので、今ごろになってしまったが、その間にきょうみちゃんの就職も決まったので「じゃ、就職祝いっちゅーことで」って題名はどうでもいいのだが、あえて題名つけるとすれば「きょうみちゃんちのばあさんが老人ホーム入所を祝う会」だったかも(笑)

 この寒さの中、終電で帰るのは切なかったので、最初から「寝袋で泊まらせて」とリクエストしていたので、帰りを気にすることなくガンガン飲んでいたので、最後の方に飲んだ自分で持ち込んだ「稲毛」という地酒(稲毛で作っているわけでもないようでしたが)がどんな味だったのか、さっぱり覚えておりません。

 そして、さすがわ本格派の寝袋で(ご夫妻は登山が縁で知り合った)、上に掛けていただけだったけど1枚でほんと充分暖かかった。(アタタカカッタって面白い語感)

 猫は最初にお会いしたときにはまだ子猫で、よくジャレてくれたので、酔っ払ってさんざんジャラして遊んでいたら、翌日手が傷だらけになっていたが、去年の夏に再会したときには「え?猫ってこんなに大きいんだっけ?」と訪れた客が皆驚きを隠せないくらい立派に成長していたのだが、さらに大きくなっているように感じた。
 でも、まだ若い猫だから、ネコじゃらしでちゃんと遊んでくれたので、ちゃぶ台の下に潜っている猫を相手にジャラジャラしていると、急に飛び掛ってきて、思わず体ごと逃げてしまった。なんか「獣に襲われた」ってくらいの凄い迫力!
 そんで、やっぱし手が傷モノに・・・・・(自己責任)

 昼頃にY宅をおいとまし、稲毛駅まで徒歩25分程度、半蔵門線が錦糸町も通過するようになったので、総武線へのアクセスが便利になった、あと押上も通るので京成線も乗り換えられるので、千葉方面の友人宅に行くたびにありがたく思う。
 渋谷で降りて、三茶までお散歩。裏道の遊歩道を歩こうかと思ったけど「そだ、ポリスのCD買おうと思ってたんだ」と気がついて、246沿いのブックオフに寄ってみる。ライブ代で13000円も貢いだんだから、CDは中古でも許してケロ。

 ライブ観てから、頭の中で流行っていたので、「これは国木田君に食わすか」と思ったのである。そしたら丁度、ベスト盤があったので、これでいーや。どーせシャッフルしちゃうんだし。
 その中古CDは950円だったのだが、今日はセール中らしく「950円以上のCDは300円オフ」とのことで、安くあがってよーございました。ライブ6分と同じくらいの値段(笑)

 ポリスのCDを持っていないのは、高校生の頃はそういうものは貸レコード屋で借りて、カセットテープで聴いていたからである。
 で、大人になってからCDで買いなおすほど、熱心なファンではなかったわけである。

 そーいや、ポリスが現役の頃はスティングの歌が上手いなんて考えたこともなかったな。
 つーか、あの頃は、「歌が上手い」っていうのはロック系では誉め言葉ではなかったし。ギターが上手いっていうのはアリだったけど、ボーカルに関しては「たしかに歌は上手いんだけどさ」っていう文脈だったような気がする。

 なので、今の日本のポップス界に蔓延する「歌唱力絶賛」志向に、ものすご〜く違和感があるのです。いや、あたしだって、さすがにノラ・ジョーンズくらいだと「うめ〜」と絶賛するけどよ。

 なので、今回のポリスのライブでスティングの高音があまり出なかったのを聴いて、「若い頃のスティングさんは、ものすごーい声が出てたんですね」ということに気が付いたのである。そーいや「スティング歌うまいね」ってことに気が付いたのはソロになってからだったかも。
 「シンロニシティ」より前のポリスは時代の波もありまして「パンクバンド扱い」だったしね。

 そーいや、ポリスのライブが始まる前にT嬢の先輩がT嬢に「ところで、スティングはどの辺の席で観たの?」と聴いて、T嬢が「ええと〜、たしか、あの辺だったっけ?」と内野席中央(ネット裏付近)を指差すので、私がすかさず「いや、スティングのときにはかなり張り切ってチケット買ったから、アリーナだったよ」

 私は「スティングで初めてドーム行ったんだっけ?」と思ったのだが、それはT嬢がすかさず「いや、ミック・ジャガーですから」と教えてくれて「そーいえば、そーだったか?」

 こういうのには滅法強いウィキペディアには「東京ドームコンサートを開催したミュージシャンの一覧」というページもあり、眺めているといろいろと懐かしいねえ。

 ミック・ジャガーが1988年の3月で、スティングが同年の10月ですってさ。

 ミック・ジャガーについてはあまり憶えていないのだが(1990年にストーンズが初来日して、狂喜のあまりに3日間も行ってしまったので、そっちに埋没されてしまった)スティングのときのことはよく憶えている。

 シンクロニシティ・ツアーで当然日本に来ると思いきや、なぜか来てくれなったので(84年解散らしい)、その恨みをスティングのソロ公演にブツけたのであろう、私と大学の同級生だったS嬢でチケット獲得にえらく張り切ったのである。
 変に細かいことまで憶えているが、あのときセゾンカードのキャンペーンでセゾンカード加入者のための優先予約があり、「誰か、セゾンカードを持っている人を探せ!」ということになった。
 1988年ですから、私は22歳ってことで、大学中退して一足早く働いていたが、S嬢はまだ学生だったし、そもそもクレジットカードを持っていなかったし、だったら私が今から申し込むか、なんて相談していたら、てゆーか、多分、好き勝手しいの会社だったから、そういう相談を勤務中に電話でやっていたのであろう、会社の先輩K氏が「オレ、セゾンカードあるよ?」「え〜〜、じゃあ、そのカードで予約してもいいですか?」「いいよ〜、でも、オレと友だちの分も取ってね」

 つーことで、自分の大学の友人たちと、会社の先輩K氏の友人の分をとったので、予約上限枚数いっぱいにチケットを取ったような記憶がある。いったい何枚確保すればいいのか、わけわかんなくなって、S嬢に「どーしよ」と相談したら「余っても、ぜったい他に行きたい人いるって」って言われて「それもそーだな」って。
 実際、何枚か余ったのだが、S嬢がクラスメートなどに「余ってるけど、行きたい人いる?」と声をかけたら、あっという間に買い手がついたような。

 そんなわけで、セゾンカード限定優先予約で会社から電話しまくって(そういうとき、周囲の暇な人も手伝ってくれたもんだ)手に入れたチケットは、見事にアリーナ席だったのである。わりと前のほうだったような。でも、端っこのほうだったので、右斜めのむこーーのほーーにステージが見えたような記憶がある。

 その次にスティングのライブを観たのが97年のグラストンベリーである。
 お気に入りの自慢話なので、何度も書いていると思うが、テントを設営した場所が、メインステージに近いところで、昼間テントの中で昼寝していたら、たまたまスティングが演奏していたのである。ジャズ系なツアーメンバーの演奏が実に素晴らしく「うわ〜、これ聴きながら昼寝するなんて、超贅沢」と感激した。

 まあ、要するに私はそれほどスティングには興味なかったんですね。

 まーた、前置きが長くなりましたが(笑)、スティングの「唄」がそれほど好きではなかった私ですが、たぶん20年くらい前、FMラジオから流れてきたある曲にイカズチ攻撃を受けた。
 それは、スティングがアコーディオンの伴奏で淡々と唄う「マック・ザ・ナイフの唄」だったのである。

 「スティング、唄うめ〜〜〜〜」と初めて気が付いたのが、その時であった。

 さっそく、その曲が入っているCDを探したのであるが、今みたいにさ〜、ネットで検索とか、アマゾンでとかいう時代じゃありませんから、足使うしかなかったんすよ。
 しかし、難易度高かった。だって、いったいどういうアルバムに入っているかもわからないし・・・・・それが、どんなジャンルの棚に収まっているのかもわからないんだから。

 でも、会社の近所にあったWAVE六本木には、そういうのがありそうな、クロスオーバーでオルタナティブなものをセレクトして集めている一角があって、ずいぶん経ってから・・・・そう、プードラゴジランボ(って、よくソラで思い出せましたわね、私。すげえ、68件もヒット!スペル違ってました?笑)の芝浦インクスティックのライブで(87年4月29日だそうです)唄われた「アラバマソング」がすごく印象に残り、クルトワイルのCDでいいのないかねえ?と探していたら、やっと「これだ〜〜〜〜」と発見したのが、「Lost in the Stars: The Music of Kurt Weill 」っていうコンピCD。

 うわ、中古で8千円から2万円もするんだ!

 しかも「この商品を買った人はこんな商品も買ってます」リストがロジャー・ニコルズにマイブラですか(笑)いやあ、その通りなんですけど、その通りすぎて笑える。

 というわけで、こっちのCDはとっくの昔に国木田君に食わせておりましたが、今日はやっとポリスさんも殿堂入りいたしました。

 なので祈念に例のロウソクのプロモビデオ貼っとく。

 アンディの愛らしいステップはほんと一瞬しか出てこない。ビデオなど無い当時、いつも目を凝らして「見逃すまい」としていた遠い昔のことを思い出した。




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