可燃物な日々

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4月26日(月)

 昨日は「内容が同じ程度のものだったら、顔がいいほうが売れるのかなあ?」という素朴な疑問を思いつくままに書いていたが、途中で「他人の容姿について、あれこれ言うのはちょっとなあ」と反省したので、「明日読み直してみてから消そう」と思ったのだが、今日読んでみたら「ま、いっか」という気分になったので残しておきました。

 そしたら、今朝のめざましテレビで「世界経済に影響を与える100人」と「世界で最も美しい50人」の両方にランクインした歌手が来日という特集をやっていた。
 初めてその名を耳にしたが、フアネスっていう人で、コロンビア出身

 はっきり言って、私好みのルックスではないし、楽曲も心に響かなかったが、この人がコロンビア経済を一人で支えているという「逸話」にはトキメきました。
 この人が稼ぐ外貨のほうが、コロンビアの輸出品として有名なコーヒー豆よりも多いんだそうです。すげえ(笑)
 でも、その統計には、私が「コロンビア」と聞いて思い浮かべる麻薬や誘拐産業(なんの根拠も無し)も勘定に入っているのでしょうか?

 さて、今日は査定面談。
 でも、ほとんど雑談。
 でも、部長の話しはわりかし好意的だったので、私が経理から外されることはなさそうかな。

 雑談の中で「ミヤノさん的には、今の総務部どうよ?」という話になったので、「マスオさんが来てから、ハイジがあっかるくなりました〜」と言ったのだが、前にも日記にちらほら書いていたが、先週末は、彼ら二人と他部署の同年代の男子三名で温泉旅行に出かけていたし、今日は二人で仲良くジムに行ってしまった。
 女性派遣社員とは、必要最低限しか口を聞かなかったハイジであるが、「仲間」ができてから、急に「普通のOL」っぽくなってしまったのである。
 人間って、ほんとに不思議な生き物だ。

 てゆーか、私は「人によって態度が変わる人」というのが苦手なので、自分でもなるべくそうしないように心がけているのだが、でもやはり、そういうことはあるに違いない。話が弾む人と、そうでない人というのがあることは、ひしひしと感じているから。

 大ざっぱなことを言うと、女性は「社会的地位」に縛られてないというか、組み込まれてない人のほうが多いので、男性に比べると態度が安定していると思うが、それは私が女性だから、女性の「態度の違い」に鈍感というか、許容が広いだけかもしれない。

 ちょっと前の「トリビアの泉」の「トリビアの種」で、「デートの食事中に、髪の毛が入っていた場合、女性にウケるクレームのつけかた」を探る企画があった。
 彼女のほうは「髪の毛が混入している」ということを知った上で、彼氏に「やだー、髪の毛はいってるー、どーしよー」と言い出し、彼氏がどう対応するのか100組を観察。

 店側にしつこくクレームを言ってしまった彼氏数名が「人気番組での全国放送」を快く承諾したかどうか疑問だったので、「飼い犬は飼い主が突然誘拐されても、ちゃんと追いかけてくれるか?」みたいな「わー、やっぱうちのはダメ犬」な企画に比べると「やらせ度」が匂ったけど、そのあたりは不問にしておくとして、女性に評判悪かった「しつこくクレーム」というのも、もしかしたら男性だけで食事していたら、やらなかったかもしれないなあ、と思った。

 結果として、女性に評判よかったのは、「こっそり小さな声で、クレームと言う」で、最も評価されたのは、クレームを言うさいに「なんか、当たりクジに当たったみたいなんですが?」とユーモアも交えて笑顔でクレームして、「申し訳ございません、すぐに作り直します」と謝る店員に「じゃあ、ちょっと盛りを豪華にしてね」と笑顔でサービスを要求した人であった。

 で、女性に評判悪かったというか「こんなこと、自分の彼氏がやったら、速攻わかれる」とまで言われたのが、謝る店員に「謝って済む問題か?責任者呼んでこい!」と言ってしまった人だった。
 そういう人だったのかもしれないけど、好意的に考えると「毅然とした態度をとろうとして、ブレーキがきかなくなった」のであろう。

 これは、女性でも男性でも、何人だか何十人だか一人はいるタイプで、「結果よりも、態度を優先してしまう」らしいのだが、たぶん、最初は「ちゃんと言うべきことは言わないと」と自分を鼓舞して言っているだけなのに、「落としどころ」というか目的を考えてないでクレームだけ述べているうちに、エキサイトして引き際を見失い、逆に損しているのだ。

 女性の場合は、生物学的な問題で、そうなっても、あまり相手に恐怖感を与えないので(「騒音オバサンのような例外ももちろんいる)、ただの「ネチネチ文句言ってとまらない、迷惑なオバサン」であるが、男性の場合には「恫喝」になってしまうことが多いようである。

 そういう人は少ないんだけど、女性の場合は「子供を抱えている」とか、男性の場合は「女連れ」のときには、普段はもっと温厚にやるはずの人が、変にがんばってしまい、ただのクレーマーになる場合がある。
 一人で食事していて、髪の毛がはいっていたら、「ま、いっか」で済ます人はけっこう多いと思うんだが。

 そーいや、私も一人だと「ま、いっか」で済ますことでも、女友達と一緒だと、行動に移すときがけっこうあるな。「あ、髪の毛はいってた」「えー、どうしよう」「どうする?」「言ったほうがいいかね?」「あたし、別に気にしないないけど」「あたしも・・・でも、この店の未来のために、こういうことは言っておいてあげたほうが、親切かもしれない」「たしかに、そうかもしれない」
 そんで、店員をこっそり呼びつけて、にっこり笑顔で髪の毛を指差し、「デザートはサービスでございます」ってやってくれればラッキーってかんじ。

 その昔、友人2名と居酒屋に入ったら、混んでいたので、二人用のテーブルに通された。
 そんなことは、よくあることなので、全然構わなかったのだが、その店に、私らが崇拝していた某ミュージシャン2名がふらりと入って、目の届く位置に座っていたのだ。
 そっちの席が気になってしょうがなかった。

 そしたら、その居酒屋も混雑のピークを過ぎたので、その憧れの某ミュージシャン2名が座ってた席の隣の4人掛けテーブルが空いたのである。
 「うわ、あっちの席に移りて〜」と思ったが、勝手に移るわけにもいかんし、「どーしよ、どーしよ」と私はしばらく悩んでいた。

 躊躇している間に、その席には、そのミュージシャンが誰かわからないような客が座ってしまうかもしれない。
 でも、週末の居酒屋は掻き入れどきだし、客の席を移動するのは手間だし、2名分の席で我慢している私らを移動させたら、その後に4名の客が来たら、店の販売機会を損ねてしまう。
 しかし、そこで黙っていて、後で後悔するのも悔しい。
 海外旅行で飛行機に乗ったときに、前の座席の「真中の座席4人分」が空いていたので「そっちに勝手に移れば、ロンドンまで寝ていける」と思ったけど、「でも、離陸までは・・・シートベルトサインが外れるまでは」と思ってるうちに、外人のおじちゃんにゲットされて、悔しい思いをしたのは、一度や二度のことではなかった。
 西洋人は、座席移動とか平気なんだよ。同じ金を払っても、最大限のサービスを受けることは、やつらは当然のことと思っているんだ。だから、「うるさい西洋人の要求にも応える、南の島リゾート」なんていうのは、なかなか「真っ当な要求」すら、ちゃんと口に出せない日本人の心をはげしく揺さぶるのだ。

 いろいろと走馬灯のように「動機づけ」しましたが、「後で後悔するより、今、恥をかいておこう。それに、そんなに無理なお願いじゃないし」とやっと決心がつき(ほんとに気がちいさい)、空のビールジョッキを下げにきた店員に「さっきは混んでいたので、この席に通されましたが、空いてきたので、あっちのもっと広い席に移してもらえませんかね?」とこわばった笑顔で言ってみました。

 こっちは、それだけ言うのに、10分くらい「あーでもない、こーでもない」と悩んだというのに、店員さんは「ああ、いいですよ」と即答だった。
 おかげて、その後、そのミュージシャンたちと、ちょびっとだけお話することができ、つーか「君ら、オレらのファンなの?だったらビールおごってよ」と言われ、気持よくおごったのである。あれはあれで真っ当な要求だった(笑)。インディーズ業界ではカリスマの彼らより、私らのほうが所得が高いことは、想像に難くない。

 いい思い出になったので、「ほほほ、それも、私がちょびっとだけ勇気を出したからよ」と得意になっていたのであった。
 自分のためにもなったけど、私は自分のためには、あまり行動しないようなので、やはり女友達の「こうなったらいいのに」という無言の思いを必死で行動に移したというか、だから、ときどき女友達に「ミヤノさんが彼氏だったらよかったのに」とか言われちゃうんだろうなあ。

 女性だったら、けっこうそういう経験があるかもしれない。自分がサインほしい人には、「サインくださーい」となかなか言い出せなかったりするのだが、同行している友人がサイン欲しそうだと、「わかった、私がなんとかしちゃる」と思って、切り込んでいったりするのだ。「あ、すいません、○○さんですよね?実はこの友人が、あなたの大ファンで、ぜひサインしていただきたいな〜と」

 著名人のみなさんは、女性のそんなセリフによく出会っているであろう。
 「いえ、私は別にあなたのファンじゃなんですが、・・・・○○さんっ、サインしてくれるって、こっちこっち!」
 「ファンなんです〜」っていうのは、すごく恥かしいのに、なんで「友達がファンなんです」っていうのは、気軽に言えるのだろうか?いや、それなりにアドレナリン吹き出てるんですけどね。

 話は戻るが、たぶん、デート中の彼氏というのも、同じような心理が働いてるのかもしれない、と思ったのであった。
 で、さらに話は戻るが、ハイジも結局「○○さんっ!こっち、こっち!」というのがやりたかったんだろうね。

 結局、人類は皆、オバサンを目指しているんだ。という結論に至ったのでありました。

 物理学的にはどうだか知らんが、世の中は「○○さんっ!こっち、こっち!」の法則で動いていると気が付くというか、諦めると、人生ちょっとラクになるというか、脱力して真性ロハスな生活になれるかもしれません。

 いや、今日ふと、「そういや、小池百合子がどうなったのか、私は知らんぞ?」と思って、検索してみたら、こんなページを見つけて、へなへなになったものですから。

 この人がそうなのか知りませんが、「団塊の世代」って、けっこう無防備なので、ハラハラします。
 うちの会社でも、とある部署で「団塊世代の再雇用」を促進したのですが、その部署から携帯電話に電話すると、諸般の事情で、代表電話番号が着信履歴に残るのですが、最初はそのことを代表電話を受ける総務部社員が知らなかったので「電話いただいたようですが?」というのが相次ぎました。

 そういうことには変に勘の鋭い私が「そんなんで、平然とコールバックしてくるってことは、あそこで雇ったオヤジたちに違いない」と推測できたのですが、イマドキの若者だったら、着信履歴に無防備でかけませんって。

 私は団塊の世代をそれほどバカにしているわけでもないのですが、あの人たちは「機械」に弱いので、10人に一人くらいの割合で、「善良さがアダになりそう」って思うのですが、そういう人がたくさんいるからスパム・メールが減らないのかもしれない。「送信先を間違えたメール」を装ったスパムは今だにけっこう来るし、あれに、きちんと「送り先をお間違えでは?」と返事してしまう人は、思ったよりも多いんだろうなあ。
4月25日(日)

 昨晩は、なんとなくバックにNHKのサイボーグもの(009とかではなく、立花隆と押井監督が対談してたやつ)を流していたのであるが、それについて書くというわけでもなく、ましてや、あの番組にインスパイヤされたわけでもなく、ただ、今日の帰り道、最近なぜかハマりまくっている「ファミポテを食べながら歩く」をやっていたら、急に思いついたことがある。

 サイボーグ技術が進化して、私が「うみゅ〜」と精神統一をしてフンばると、パソコンの画面だか、なんでもいいのだが、とにかく頭の中にひらめく映像が念写できるとしたら・・・・・そっか、別にサイボーグ技術はいらないや、私が超能力者で、念写能力があるとしたら、「湯浅弁護士」と「澁澤龍彦」は同じ画像になるだろう。

 いや、全然似てませんよっ(過去の経験から、シブタツ・ファンがけっこう怖いことを知っているので、慌てて言い訳してみたりする)

 さて、澁澤龍彦のことを考えていたのは、大森望の日記を読んでいて、「島田雅彦のモテモテぶりに呆れる」と書いてあったからだ。
 最近の島田雅彦のお顔をよく存じ上げないのだが、「いまだにそうなのか?」と驚いた。

 かくいうワタクシも、その昔、彼のデビュー作であったサヨクがどうのこうのという本の紹介に著者の小さい写真が載っていて、顔につられて読んだのであった。
 それで、けっこう面白かったので、新作が出るたびに、ちゃんと買って読んでいた。

 大学生のとき、たしか東京女子大だったと記憶しているが、文化祭で島田氏の講演会があったので「トンジョなんて、こんな機会でもなければ、足を踏み入れることもなかろう」と思って、行ってみてびっくり。
 前売り券が無いと入れなかったのである。
 今みたいに、インターネットで情報がかけめぐる時代でもなかったので、純文学の作家の講演会がそんなに大人気だと思いもしなかったのだ。そりゃ、私だって顔につられた口だけど・・・・

 すっごーく見たかったわけでもなかったが、せっかく足を運んだのに、会場内に入れないというのもガッカリだった。そういう人は大勢いて、ドアの隙間から覗いていたりしたし、コンサートホールではないので、外にも音声はもれていたのだが、「そこまでして聞きたいもんでもないし」と、しばらく周囲を散策していたりした。

 終りそうな時間に行けば、校内を歩く島田氏が見れるかもしれないので、せっかくだから拝んでおこうと思ったのである。
 しかし、そこで私が見たものは、「あっちよ!あっちに行ったわ!」とダッシュする女子高生たちであった。
 思わず、つられてダッシュしてしまったが、すぐに息が切れて、冷静になり、「ダッシュするほどのもんでもないだろう」と気がつき、「ある意味、面白いものを見た」と満足して帰ったのであった。

 それからしばらくして、渋谷ロフトでトークショーがあったので、ちゃんと前売り買っていきました。サインしてもらったので、「これでもう思い残すことはない」、と満足したのだが、その無心が悪かったのか、帰りのエレベータで一緒になってしまったりした。

 ほんとに、当時の「島田雅彦のモテモテぶり」は、そこそこファンだった私にも謎だったが、今だにその気配を残しているというもさらに驚きである。
 私は、その後、「目指せトンガリキッズ」をいつのまにか脱退し、島田雅彦の小説に興味なくなってしまったし、ときどき目にするコラムを読んでも「なんか、言ってることが中途半端にオッサンになったな」と思っていた。高校生の頃、憧れてた先輩がタダのオッサンになってしまったような心地がしていたのである。

 若いころは、音楽家でも小説家でも、顔から入ることはあったけど、だんだんそういう気分も薄れたし。
 もちろん、俳優やモデルは顔ですとも(笑)

 ミュージシャンの場合には、ライブにいったら「げ、顔がよかった」と気が付いて、スススと前に進んだことはありましたけど、小説の著者近影がイケてても「だから?」ってかんじ。どっちかというと、「イケてる写真」が載っていると、小説の面白さが半減するくらいだ。小説ならまだいいが、新書が売れてる評論家とかでイケてると、意味もなくムカついたりする。

 その昔、京極夏彦のファンの友人と話をしていて「私はどうも苦手で・・・、でも、なにがいいの?」と聞いてみたら「顔がいいんです〜」と言われて、びっくりした。
 そんで、その子と仲良かった子が、澁澤龍彦とか芥川龍之介が大好きで、彼女らとは小説の話をあまりしたくなかったのである。
 澁澤龍彦も、あのルックスでなければ、あんなにコアなファンを生まなかっただろう。たとえば、あの文章で顔が立花隆だったら?藤原正彦だったら?

 ふと思った。
 私が好む翻訳物の海外純文学は、私が想像するよりも、さらに発行部数が少ないようだ。
 でも、私みたいな読者はそれでも地道に「柴田元幸買い」などをせっせとやってるけど、柴田センエーあたりが、島田雅彦や澁澤龍彦クラスのルックスだったら、5倍は売れるのではないか?
 そうなったら、パワーズの小説もドカドカ翻訳してくれたりしないか?(出版社サイドの入れ込み具合が違ってくるだろう)

 海外SFだって、もっと売れそうだ。イーガンの翻訳者が、中原中也みたいなルックスだったら?

 いや、本家本元がイケメンだったらそれで済むんですが・・・・そういうのって、最近、あんまし無いですよね。ラディケとかコクトー以来・・・あの辺は、私は顔で読みましたとも。マン・レイの腕がよかっただけのような気がしなくもないが・・・・

 そういや、ほんとにマン・レイは、「ダダ」の底辺を支えたよな。
 意味不明のゴミみたいなオブジェでも、マン・レイが「著者近影」を添えると、それなりに説得力があった。オッペンハイムの「毛皮で朝食」だって、マン・レイ撮影のオッペンハイムの顔があってこその作品。
 どうやら、そのあたりから抜本的に改革しないといけないらしい。


4月24日(月)

 昨日も夕方から夜にかけて、じっくりしっかり昼寝してしまって、夜なかなか寝付けなかった。

 「ソロモン流」をスリープかけてみていたのだが、井上なんちゃらという料理評論家が出てきて、その人が父は有名映画監督(裕次郎作品を数多く手がけた)母は月丘夢路で、成城の豪邸育ちで、聖心出てて、という超お嬢様で、フランスに料理学校に留学したのだが、そこが辻さん系で、学費が年間300万円とかで、そこを出てから、日本に帰ってきて料理教室を始めたら、お嬢様仲間に大評判で、今ではカリスマ主婦料理評論家らしいが、料理教室も大成功で、「食を仕事にしたいプロ志向の女性たち」のクラスは9ヶ月コースで200万くらいの料金だというのに、予約でいっぱいだとか・・・・・
 そんで、フジテレビのアナウンサーが何年か前に料理本を出版していたが、彼女もそこの卒業生だとか・・・・

 なんだか、非常に神経に障ったのであった。
 デフペック・・・・(だったっけ?なんか違うかも、レミオロメンも文字の組み合わせに自信がないのはロミオとメロンで憶えてしまったからだとしても、最近のチーム名は、そのまんんま「脳の体操」みたであるので、念のため検索してみたら、やはり4件しか出てこない!)・・・デフテックが「よーよー」と言っていても、「この人たちに『よー禁止』というルールを課したら、どうなるんだろう?」という素朴な疑問が湧いてくるだけだったり、だいたひかるが「私だけ?」と呟いたように、オレンジレンジのドラムが脱退というニュースで初めて「ドラムなんていたんだ」と思ったり、「遠い国のできごと」としての度合いは、「タイの首相選挙、再選挙でも混迷」と同じくらいというか、それ以上に遠い。

 元お嬢様なカリスマ主婦料理評論家というのも、コートジボワールくらい遠いところにあるのだが、どうも、竹島がその間に横たわっているようだ。
 デフテックと私は、領土で揉めることがないらしいが、(ジェフ・ベックは私の領土じゃないし)、カリスマ主婦料理評論家とは、「海底地形命名権」でカブるらしい。
 勝手に「ステキな女性の美しいライフスタイル」って宣言しないでほしい。そこは私の「お天気のいい日曜の昼下がりは、缶ビール飲んで昼寝するのが幸せなの」っていう場所なのよ。

 ものすごーく、領海侵犯された気分になり、一発触発だった。

 それで、すっかり目が冴えてしまい「こういうときには、NHKアーカイブがまったりしたのやってくれるといいなあ」とNHK頼み。
 あの枠も、ときどきキツいのをやってることもあるのだが(内容がキツいと言うよりも、いろいろ考えされられちゃうやつという意味である)、昨日は「あたり」だった。
 15年前に放送された、カムチャツカ半島のロケ。

 ソビエト連邦が、開発や人の出入りを制限したため、日本列島の3倍くらいある土地が手付かずで残っているという。
 道もないのでヘリで移動していたが、上空から見ても「ヒグマがいっぱい」で、同行した北海道オタクな動物写真家が「100年前の北海道はきっとこんなだったんだ!」と狂喜していた。

 あの大自然を残したことは、ソビエトの社会主義が残した数少ない「後世に残る偉業」であろう。
 番組内でも「私たち(日本人)が失ってしまったものの大きさを考えさせられます」と繰り返し語られていたけど、失ったものと引き換えに得たものもあったから、失ったのであって、それが長いスパンで考えると等価交換だったかは別として、「それは言わない約束でしょ?」としか言いようがない。

 まあ、カムチャツカ半島の今後の保存には頑張ってほしいものである。ねずみーランドなんて、それなりの金があれば誰でも作れるが、手付かずの大自然は、いくら金を投入しても作れるものではないのである。
 でも、試しに北海道からアイヌ民族残して全員引き上げたら、何年くらいでカムチャツカ状態に戻るのか実験してもらってもいいけど、そうなると私の年金出そうもないな。道路公団やめて、北海道再生公団でも作って血税つぎ込んでみる?

 話が逸れてしまった。
 ってゆーか、まだ本題に入ってないのである(笑)
 それでですね、深夜にNHKを観ていたら、大河ドラマの宣伝CMをやっていたって話を書きたかっただけなんです。
 脱線王だな、ほんと。脱線ちゅうか、東海道新幹線が、東北新幹線の線路を爆走中ってかんじだ。もしくは、東海道新幹線が、なぜか東海道線を走っていて川崎で停車中で「あれ?」ってかんじ。

●細川ガラシャ

 今回の大河ドラマは全然観てないのだが、予告CMで「いよいよ、細川ガラシャ登場!」と言っていた。

 それを聞いて(画面観てませんでした)、幼き日の記憶が蘇った。

 「細川ガラシャって何?」
 たぶん、小学校の図書館に並んだ、「子供向け伝記全集」だかで、その名を知ったのだと思うが、「トム」とか「キャサリン」などは「外人の名前」として認識していたと思うけど「ガラシャ」というのが、人の名前として理解不能だったのでインパクトあったのだ。

 わりかし読書好きであったので伝記ものはよく読んだというか、読まないといけないような気がしていたような気がするけど、「細川ガラシャ」の本を読んだのかどうかは全く記憶にない。
 ずいぶん後になって「明智光秀の娘」であったり「キリシタン弾圧」ということの意味がわかってきたのだが、でも、最初の出会いが「変な名前」であったので、そこから一歩も進んでいないことに昨日の深夜に気がついた。

 あの頃から、少しばかり知恵がついた今では「ガラシャって、英語で言うとグレースなのかね?」と推論することができた。

 以上。私の中の「細川ガラシャ」が一歩だけ前に進んだようだ。

 そんで、寝付けない日曜の深夜に考えたんだどさあ、小学校の頃読んだ、「伝記全集」ってさっぱり役に立ってないどころか、読まないほうがよかったんじゃないか?

 自分の昔の記憶だけでそう言っているだけで、読み直してみるとまた違うというか、私がアンポンタンなだけかもしれないけど、子供向けの伝記って「こんなに苦労しましたが、一生懸命努力して、立派な人になりました」という話だったように思う。

 なので、私は伝記もので感銘を受けたことが少なかった。
 ワシントンと桜の木のエピソードは有名だけど、「大人になってワシントンはアメリカの大統領になりました」で結ばれていても、当時の私は、それが偉大なことだとはとても思えなかった。アメリカの大統領というのが、どのくらい偉いのかわからなかったからである。
 今だったら、ブッシュ大統領がバカにされているのを新聞のひとコマ漫画なので漠然と知っている小学生で、よけいに混乱していたかもしれない。

 キュリー夫人がラジウムを発見したのも「偉業」らしいとはわかっていたが、ラジウムが何物かさっぱりわからなかった。
 野口英世も「手を焼けどした」というエピソードだけ覚えていて、彼が発見した熱病というが、病弱だった私がよくひいていた「高熱が出る風邪」とどこが違うかがわかってなかった。
 エジソンだと、電球や蓄音機の発明っていうのは子供にもわかったけど。

 二宮金次郎は一生懸命勉強して、偉い人になったらしいが、どう偉かったかはよくわからない。ただの「薪を背負った銅像」であり、ああいうのを求められているのだな、と思ったので、学校帰りに読みかけの推理小説(「黄色い部屋」とかのトリックもの)を読みながら歩いたら、学級会で「本を読みながら歩くのは危ないと思います」とチクられ、釈然としなかった。

 「長じて、偉い人になりました」繋がりとして、私はずいぶん後になって、金太郎と二宮金次郎が別人だと気が付いたくらいだ。
 マサカリ担いだ金太郎が、幼いころはクマを退治したりしてヤンチャだったが、小学校高学年になったら勉学に目覚め、薪を背負って勉学に励み、長じて偉い人になったのだと、ずっと混同していた。

 小学校向けとはいえ、「偉人の伝記」は、ちゃんと「どういう業績を残したか」ということをもっと詳しく書いてほしかったなあ。なんか、どれも「シンデレラはめでたく王子様と結婚しました」ってオチだったような気がしてならない。王子様と結婚した後が大変なんだって。ねえ?(ダイアナさんや、マサコ様に呼びかけてみる)

 で、細川ガラシャは何が偉大だったかというと、今ちゃんと調べてみても、よくわからず。美人だったらしいが。
 クレオパトラみたいなもんなんだろうか?

 今でも伝記全集というのは、お子様に親しまれているのだろうか?
 まあ、入門編としては悪くないというか、大人の認識だって「野口英世といえばヤケド」「ワシントンと言えば桜の木」であるので、一般常識を仕入れるためにはいいんだろうけど、大事なのは「やけど」や「桜の木」ではないはずなのにな。

 今だと「ジョブナイル向け」とでも言うのかもしれないけど、「子供向け全集」にはずいぶん騙されたような気がする。
 小公女や小公子やハイジなんかは、高校生くらいのときに、「大人向け」をちゃんと読んでみて「これくらいなら、小学校4年のときに十分読めたじゃないか!」と激怒した。
 そういうカラクリを知らなかったので、自分の読んでいるのが「本編」だと信じて疑わなかったのである。

 どの程度、子供向けにアレンジされていたのかは不明だが、小学校高学年のときに、超分厚かった「二年間の休暇」を読んでいて「あれ?この話、前に似たようなの読んだことなかった?」と思って、あとがきを読んだら、なんと「15少年漂流記」の原作はこれだと言うではないか!
 すごく頭にきたのを憶えている、というか、今思い出した。

 まあでも、子供のころ意味不明だったことを思い出すとけっこう楽しい。
 小公子セドリックが、なんで「アメリカ人だから」という理由で、おじい様から嫌われているのか、さっぱりわかんなかったし、アメリカ時代の友人に「ボクに手紙を書いてね。新しい名前は、・・・・卿っていうんだ、よろしく」なんてボソっと書いていたりして、本人も「貴族」っていう身分がなんなのか、よくわかっておらず、アメリカの下町の友人も「なんじゃそりゃ?でも、なんか偉い人になっちゃたらしいべ」ってかんじだったような。

 でも、あの頃はすでにベルバラに洗脳されていたので「卿」は意味不明だったが、伯爵とか侯爵みたいなもんと説明してくれれば、ちゃんと理解できたのによー。

 で、大河ドラマの細川ガラシャは誰が演じるのかと思って調べてみたら、長谷川京子だそうです。
 うーん。
 長谷川京子もなかなか着地点が見つからないなあ。使い方によっては、いいんだけどなあ。主役の器ではないことは、はっきりしているので、なかなかむつかしい。昼ドラで徹底的に汚してみたら、いいかもしれんなあ。でも、小沢真珠みたいには活路を見出せないかもしれないけど。
 そうこうしている間に、山田優とかエビちゃんが、着地点探して暴れているので、芸能界もなかなか大変である。

 エビちゃんは、スチール育ちの弱点で、ムービーでは「いつ見てもエビちゃん」じゃないあたりがイマイチ弱いようだ。テレビだと、「声」の個性も必要みたい。山田優も声が弱い。
 だからなんだ、というか、東海道新幹線は、ただいま、北陸本線・親不知駅で停車中です。
4月23日(日)

 あんまし買い物好きでもないこともあるが、オンライン・ショッピングもあんましやったことがない。
 やっぱし、ちゃんと商品を手にとって確認したいので、本以外はオンラインで買う気はしなかった。

 そういや、この間、大きな本屋に行ったら、とある海外SF作家の文庫が揃っていたので、「ネットで買おうかと思ったけど、ここで買ってもいいか」と思って、手にとってみたら、活字が異常に小さくて、買う気がなくなった。最近出版されるものは、わりと活字が大きいと思うのだが。
 それだけの理由で読まないというのも、情けない話なので、その事実を忘れたころにネットで買おうと思った。

 さて、先日、カーテンを洗ったり、新調したりしたので、他もなんとかしたくなり、特に来客に不評だった「トイレの便座」をなんとかしようと思ったのである。

 これなんかは、私の「壊れていても、命に別状なければ数年放置」というズボラな性格の象徴的物件というか、便座が割れたのは、もう何年前のことだろう。(ズボラの語源ってなに?)
 ずっとガムテで補修していた。
 でも、すぐにズレてしまうのだが、そうなったら便座無しでも平気だった。

 修理を呼べばいいだけだが、友人が「2万円かかった」と言っていたので、「自分でやれば、そんなにかからないんじゃないかなあ」と思ったのと、それくらいの金はあるが、家に修理の人が来るのに躊躇したのだ。
 ADSLの・・・・・ええと、なんて言うんだっけ?ド忘れしたが、とにかく壊れてネットに接続できなくなったときには、しょうがないから電話したら、修理の人が来るというので、「来てほしくねーなー」と思いつつも、渋々部屋の掃除をしたが、宅配便の人に玄関のドアを開けるのも嫌なのに、アカの他人が寝室(が全てなので)に入ってくるのは、やっぱりできるだけ避けたい。(やっと思い出した。ADSLのモデムだった)

 しかし、都会暮らしの盲点として、近所にホームセンターが無いのである。
 ああいうのは、たいてい、車で行くような郊外にあるらしい。
 そういうわけで、長年放置しているうちに、自分が便座無し状態に慣れてしまっていた。
 来客があると「早くなんとかしなよ〜」と言われたが、客などそう滅多に来るものでもないし、「旧・ソ連のトイレは便座なかったらしいよ」と、わけのわからない言い訳をしてごまかした。

 たしか、2年ほど前に「こういうのは、きっとネットで買えるのでは?」と思って探してみたのだが、あのころは、まだこれといったものを発見できなかった。
 しかし、今回、探してみたら、出るわ出るわ。

 この間、友人と食事をしようとしたら「宅配便が来るので、6時までは家を出られない」と言っていたので、「まーた、ヤクオク?」とからかったら、「ヤフオクじゃないんだけど、最近は、ネットでしか買い物してないよ〜」

 彼女も、私と同じように「新宿・渋谷まで出るのに30分もかからない」という場所に住んでいるのだが、服を買うのに商業地に出かけたりしなくなったそうだ。
 私はサイズの問題があるので、服を通販やネットで買ったことがない。ましてや靴なんて絶対無理。
 せいぜい、ユニクロのTシャツくらいなら買えそうだが、そのくらいだったら店舗で買ったほうが早い。
 ネットで買ったほうが安いのだったら、店頭で選んでネットで注文するかもしれないけど。

 しかし、「近所に販売している店がない」というのと「どうせ宅配してもらうしかない」という大型商品の場合には、ネットで購入してもいいのでは?と思って、さっそく便座を注文した。自分でちゃんと付け替えられるのかわからないが、もしダメだったら業者に頼るしかないなあ。お試しである。

 ついでに、寝具もなんとかしたくなり、「そういや、前に通販のカタログでみかけたやつが欲しかったんだよな」と思って、「すのこ ベッド」で検索したら、出るわ出るわ有名通販のネットサイト。

 各社、似たような商品を揃えており、それに楽天もからむものだから、いろいろ出てくるので、ウィンドウたくさん広げて「こっちのほうが安いけど、こっちのほうが・・・・」と考えられる。
 ほんとは、やっぱり、ちゃんと商品を見て確認したいのだが、もういいや。これで。

 それで調子に乗ったので、前から欲しいと思っていた「蚊よけカーテン」も探してみたら、これも沢山出てきた。
 私の部屋は網戸がないので、窓を開けるとたくさん虫が飛び込んできたので、「どうにかならんか?」と思いつつ、10年以上経っていたのであった。効果あるかどうかわかんないけど、2000円くらいなものだし、お試ししてダメでも、つまんない本を買ってしまって10頁で放置というのと同じようなもんだからいいや。

 よーし、じゃあ、布団も買い換えちゃおうか。
 布団は一人暮らし始めたときに、親が持たせてくれたものなので、もしかすると20年選手かもしれない。
 あちこち穴があいて、それが綿ボコリ生産所と化している。
 毛布もタオルケットも掛け布団も全てボロボロである。

 けっこうボロボロの布団の感触が好きだったりするので、見映えが悪くても気にしなかったのであるが、人生の半分以上を布団の中や上で過ごしているので、もうちょっとなんとかしてもいいのでは?

 うーん、どうしよう。やっぱ、MUJIで揃えようかな。
 MUJIの寝具は、そんなにいいとも思わないんだけど、(前に枕を新調して「イマイチ」と思った)、ブランド志向の無い自分にとって、MUJIは貴重なブランドである。
 そんで、MUJIの店舗で「うーむ、これでいいかも。でも、スーパーや地元の布団屋のほうが、安くてもっといいのを揃えてそうだが」と悩んでいたのだが、洗える綿毛布はMUJIのやつが、「無地」なのでいいかも・・・・と思い、MUJIのネット販売サイトを覗いてみたら、「そういや、MUJIカードを持つと、ポイントつくんだったな」

 去年あたり、店頭でもキャンペーンしていたが、あんましカードを増やしたくなかったので無視(MUSI?)していたんだが、ネットで見てみたら、MUJIカードは、セゾンカードにもなるらしい。
 セゾンカードを持っていると、近所の西友の特売のときに「20%オフ」になるんだよな。
 今は、そのキャンペーン中なので、昨日も下着売り場を覗いたときに、レジには行列ができていた。

 西友はよく利用するので、「カード作ってもいいかも」と思ってはいたが、キャンペーン中は「いますぐカードをおつくりいただけます」とバイトさんたちがうるさいので、ついつい避けてしまったけど、ネットで申し込めるのならいいかも。

 これで、MUJIでも西友でもポイントがつくんだな。
 あと、ロナウジーニョのギャラを一部負担っと。

 いやあ、私みたいな「出不精」でも、なんでも買えるんですねえ。
 店員とのコミュニケーションが苦手な人でもOKというのが嬉しい。
 やばーい、ネット買い物中毒になりそう(笑)

 でも、自分は「買わなさすぎ」なので、おかげで数十万円の可処分所得はありありなので、部屋の家具を全部一新するくらいの財力はあるので、「買え、買うんだジョー!」と自分を盛り上げている。

 15年選手のガス・ファンヒータもそろそろ買い換えたい。
 その前に粗大ゴミに出さないと・・・・わーお、粗大ゴミの回収申し込みもネットでOK?
 去年、一度も使用しなかったエアコン(冷房専用)も捨てちゃおうかな。でも、エアコンは粗大ゴミに出せないし・・・・・でも、ネットにはエアコン撤去してくれる便利屋さんがズラリ。

 金とパソコンさえあれば、なんでもできるような万能感に襲われた。
 ネット買い物中毒になる気持が、少しだけわかった。

 しかし、冷静になって考えれば「商品がドカドカ届いても、置く場所がない」という自分の部屋の狭さはどうしようもないが、床に散乱した不要品を片付ければ、なんとかなるだろう。

 GWは「お部屋の中をリニューアル」が目標であるが、でも、なんだか買っただけで満足して、部屋が商品で埋まってしまうような予感もする。
4月22日(土)

 出勤。

 前に日記に書いたような、「あまりにもローカル情報だから、書くのやめた」のか忘れたが、うちの近所の某スーパー「西●」(伏字にしているつもりです・・・・)の食品フロアのレジ係りのレベルがなぜか他を圧倒している。

 我が街は、かなりのスーパー激戦区なのであるが、なぜかそこだけは「男子のレベル」が異常に高い。
 別に「イケメン揃い」というわけでもないのだが、このアタクシが、あれだけ「心の中で勝手にニックネーム」をつけてしまうということは、単に人事担当者と趣味が合うってことなのか?

 ちなみに女子は普通です。

 さて、どうレベルが高いかというと、・・・・・と、あらたまって書こうとすると、たった3名だけなことに気が付いたが、折れずに続けよう、まず、けっこう昔からいる「ミッドナイト・オイル君」
 その名のとおり(って、わかる人はそれほど多くないと思うので、こちらの写真を参照のこと)スキンヘッドで背の高い若者である。どうも、ファッションでスキンヘッドしているわけではないようだが・・・・

 けっこうインパクトあるルックスの彼であるが、接客態度は実にソフトで感じがいいのである。

 次が「ユリオカ君」
 「ユリオカ超特急」をもっとキリリとハンサムにしたかんじ。彼も仕事ぶりは、堅実そのものである。「西●」のレジ・マニュアルは、「サ●ット」みたいに、最後に手を揃えて「またお越しくださいませ」という過剰なものではなく(スーパーのレジに丁寧にそう言われても、あまり嬉しくない)、けっこうそっけないので、そこがいいと思う。

 そんで、唯一「この子は、笑っていいともの「男選び」コーナーでフェイクのイケメンとして出してもいいだろう」と思えるレベルのイケメンである「なんちゃって藤木君」
 学生バイトという年齢でもなさそうだし、社員かフリーター社員なんだと思うが、スーパーのレジ係りにしておくのはもったいないルックスである。

 さて、今日、レジに並んだら、レジ係りは「実習生」という名札をした、若い眼鏡男子だった。
 学校では、そんなにモテるタイプではなさそうだが、クラスに二人くらい「実は、○○君が好きかも」と思ってる女子がいてもおかしくないレベルであった。

 しかし、その、私より明らかに20歳くらい年下の男子に、心臓バクバクしてしまったのである。

 だって、だって、こんな名札つけてたんだもん。

 どうだぬき

 どきどきどき・・・・・(珍名さんに弱い)

 いったい、どう漢字変換するのだろう?すごく、すごく聞いてみたかったが、レジが混んでいたので話し掛けられなかった。
 はじめて見る苗字だ。
 どういう漢字変換なのかわからないけど、なんだか、この苗字を名乗ってみたい。
 この子じゃ、ちょっと若すぎるが、独身の兄とか従兄弟がいないだろうか?
 6ヶ月くらい、私と結婚しませんか?(笑)
 たぶん、3ヶ月くらいで、電話などで名前を告げて「は?」と言われるのに飽きるというか、得意先に認識されてしまい、普通になってしまうと思うので・・・・ちなみに、自分の苗字は平凡なので、電話などで聞きなおされると「すんまへん、あたしのカツゼツが悪いんですね」とヘコむが、珍しい苗字だと、自分や相手の耳を責めることはないので安心だ。

 さて、帰り道もずっと「どうだぬき、どうだぬき・・・・」と「初めてのおつかい」状態で呟いていた。なんか忘れそうでさ(笑)。

 漢字変換を想像するのも楽しい。堂田貫?同狸?

 家に帰ると、さっそくパソコン立ち上げてサーチである。こういうときは、ほんとにインターネット様様である。昔だったら、地道に図書館とかで調べないといけなかったから。

 「どうだぬき」で検索したら、トップに出てきたのは、なんと「名刀」であった。

 いやー、知らんかったが、「子連れ狼」が持っていたのが、その名刀だったらしい。
 「同田貫」と書くらしいが「胴狸」というのも出てきた。
 「正宗」くらい有名らしいので、知らなかった私が一般常識がないのか、それとも、「フェラ・クティ」とか「ロジャー・ニコルズ」みたいに、「その世界に興味のある人にだけ常識」なのかよくわからんが、その昔「子連れ狼」に夢中だったうちのママンに聞いてみよっと。

 我がママンは、「子連れ狼」や「鞍馬天狗」が始まると、甘えたい盛りの子供らを「しっ、大人しくしてなさい」と真剣な面持ちで叱ったので、幼い私はその気迫をひしひしと感じとり、必死で人間語が通じない弟を押さえていたのであった。
 ママンが、好きな時代劇ドラマを観るのを邪魔したら、世界が滅びるような気がしたのである。(たぶん、ほんとうに核兵器が飛んできて、私や弟や妹は一瞬で全員死んでいたかもしれない)

 ずいぶん後になって、ときどきその話題になるのだが、母は「あのころは、ほんとに夢中だったわ〜」と語るが、私だってよーく憶えてますよ。大きくなってからも、テレビで「懐かしの名時代劇」なんかで、「子連れ狼」や「鞍馬天狗」の映像が流れると、ドラマ自体は全然覚えていないのだが、なんだか背筋が伸びます。

 話が逸れましたが、由緒正しき名刀の名称だとは知らないで、「どうだぬき」に興奮してしまいましたが、どうだぬき君、がんばってバイト続けてね。
 しかし、巷に氾濫する「ひらがな名札」は時に残酷なことになるが(前にも書いたが、女の子なのに「さんぺい」とか男の子なのに「まゆみ」とか、中国系だと「り」とか「ちょう」っていうのもなんか間が抜けてて気の毒)漢字で書くと「堂田貫」っていうのは、せいぜい「なぜこの子だけフルネーム?」という程度のことだし、その苗字がほんとにそう書くのかは不明だが、もしその漢字だとすると、けっこうカッコいい字面なのに、ひらがなで書くと、濁音の多さがインパクトありすぎだし、「どうだ!」と「たぬき」が合体したような、ユルさがたまらんというか、信楽焼のたぬきの置物がエバっているみたいで笑いを誘ってしまうので、日本語って面白い。

 さて、今日は出勤だったのだが、来週から春の査定面談なので、考課書類に記入しないといけないのだが、毎回のことながら「目標なんて、ねーよ」

 つーか、毎回思うんだが、目標って社員各自が設定するもんなの?

 面倒だから、トップダウンしてくれないかなあ?
 まあ、そうすると、「社会主義の失敗」みたいなことになってしまうのかもしれないが・・・・

 何年か前までは、経理事務も混沌とした黎明期だったので「せめて普通レベルにはしたい」という目標があったんだけど、ハイジが順当に育って、彼がバリバリやってるので、私が口出すようなことは少ないんだが、でも、ハイジは頭はいいけど「世間知らず」であるので、私が「ああ、そんなことは税務署はつっこんでこないから〜」と経験にてらして意見を言うくらいの役目というか、自分ではそれで満足しているし、そもそも所詮「召使」であるから、召使に目標なんてあるかっちゅーの。

 まあ、こういう「考課」っていうのが、民主的っぽく行われているので、「じゃあ、資格を目標にしよう」って思うのもなんだかわかる。わかりやすいもん。
 私なんて、全然向上心がないから、ほんと困る。
 だいたい、人生においても「目標」なんてないから、せいぜい、「小じわやシミを増やさない」って程度で、UVケアはそろそろ本気で取り組まなくては、と思っているが、やっぱ「太陽系最強」かね?

 去年までは、「ぜったい焼かない」のカネボウのほうがリードしてたと思うが、今年は資生堂が「太陽系最強」でリードしてると思っていたら、花王がカネボウ模倣の黒ビキニ美女CMで参入ってかんじ。

 そういえば、昨日は輸入下着販売サイトの「万能型育乳補正ブラ」で笑ったが、今日、スーパーの下着売り場をとおりがかったら、ワコールだかは「近未来ブラ」をうたっていまいした。

 「太陽系最強」だとか「近未来」だとか、女性の肌に触れる商品の「理系度」というか「SF度」は年々過激になっているような気がする。
 そのうち「ビッグバン・ブラ」とか出るよ、きっと。(もうすでにありそうな気がしてきた)
 ホーキング博士が設計したブラとか出ても驚かんよ、わたしゃ。
 「最終定理ブラ」とかも、いいかも。

 つい、買っちゃいそう(笑)

 話が逸れてしまったが、そうそう、目標よね。
 体脂肪を減らすとかにしたくなってきた。
 体脂肪を5%減らしたら、給料が5%上がるんだったら、頑張るんだけどなあ。

 現場に近い部署だったら、いろいろ目標の立て方もあろうけど、経理は「後処理」の部署だから、難しいんだよね。

4月21日(金)

 休み。

 昼頃、コンタクトレンズを入れたら、久々に消毒中のをブチ込んでしまった。ショック。
 ただでさえ、目の調子が悪いのに・・・・幸いにも、消毒してしまったのは右目だったが、「左眼は目の奥が痛く、右目は真っ赤で半開き」という情けないことになった。

 そうなると、しばらくコンタクトは装着できないから、眼鏡で外出。ほとんど視力が出ないので、あまり眼鏡で外出したくないのだが、どうしてもクリーニング屋に行きたかった。冬物が溜まっていたのである。
 いつも、GWになってからクリーニングに出す、ボンクラな私であるが、今年は例年より早い。

 外出したついでに、金物屋で「つっぱり棒」を買う。
 アパートの台所と寝室(っていうか、それが全てなのであるが)の間にカーテンをかけているのだが、それを通している突っ張り棒が、加齢のためネジ・・・・じゃなくて、バネ(書いてる私も加齢が進んでいる)が緩んでいて、ずり落ちて、「ああ、新しいの買わないと」と思いつつ、数ヶ月だか数年経過していたのだが、やっと買えた。

 そんで、さっそく新品をセットしてみたのだが、そうなるとカーテンの色あせが気になる。
 カーテンというか、エスニック雑貨屋で買った象ガラ(ガラ・スープか?)象柄のベッドカバーなのであるが、そういえば、数ヶ月前に露天のエスニック屋で買ったベッドカバーがあったな・・・・特に用途も考えず、衝動買いしたのだが、あれを縫ってカーテンにしようか?

 思い立ったが吉日とばかり、チクチク手縫い。

 今日は午後からは天気がよかった。
 真っ青な空と白い雲と、午前中の名残の黒い雲がコントラストを成して、実に絵画的な空だった。
 緑鮮やかな季節であるし、花も色とりどりに咲いているので、近所の遊歩道はモネの描く庭園のように眩しく輝いていた。
 「弱視状態で歩いているから、モネ感倍増」
 と、怪我の功名というか、負け惜しみを思い浮かべながら楽しく歩いていました。

 急にカーテンを縫いはじめたのも、自然の美しさが背中を押してくれたというか、外の美しさと部屋の中の醜さのコントラストに耐えられなくなったのだろう。

 そんで、ふと、窓にかかっているカーテンを眺めると「これって、最後に洗ったの、いつだっけ?」
 思い出せない。
 ひょっとすると、一度も洗ったことないのかもしれない。この部屋に越してきたときに買ったものだが、ひょっとすると10年も洗ってない?

 おそるおそる、洗濯機にぶち込んでみた。片方だけ。(両方洗えるほどの容量がなさそうだったのと、使用前・使用後を比べてみたかった)

  洗濯機が回り始めたら、中を覗いてみたのだが、まるで草木染めしてるような水の色になっていた。
 ヤニですね。

 洗いあがってから、比較してみると、全然違うので楽しくなり、もう片方も洗いたくなったけど、干す場所がないので、とりあえず片方だけ干してみた。
 化繊だから、すぐに乾いたので、もう片方も洗った。

 カーテンを二枚洗濯しているうちに、部屋の仕切りカーテンも縫いあがり、吊るしてみると、やはり新しい布をかけると部屋が明るくなるね。
 さらに、洗いあがったカーテンを吊るすと、さらに明るい。

 その調子で、床も片付けたくなったけど、もう夜になってしまったし、久々に裁縫したのでけっこう疲れてしまった。
 この、久々の「あい・らぶ・生活」マインドがまた降臨してくれるのはいつだろうか?

 そういえば、「平日休みの密かな楽しみ」である、午後のドラマの再放送であるが、フジテレビはドラマの再放送をやめて、「子供向け」になってしまった。ポンキッキーズは嬉しいけど。

 楽天市場のパンフがポスティングされていた。

 中をパラパラ見ていたら、すごい宣伝文句に目が釘付け。

 「万能型育乳補正ブラ」

 どんな凄いものかと、(事前によく周囲を確認してからご利用ください。下着美女がたくさん並んでます)さっそくアクセスしてしまったのだが、どこにも「万能型育乳補正ブラ」が見当たらない。どうやら、あれはパンフだけのコピーのようで、ネットでは「万能補正ブラ」としか書いてなかった。見た目も普通

 昔、「11pmのテレビ欄に騙されたような」という表現があったが、まさにそんな感じ。

 ちなみに、そのパンフでインパクトのあるコピーはそれだけでした。
4月20日(木)

 昨日はテレビを観ないで早寝しようと思ったのだが、ついつい日テレの今クールいちおしドラマである「プリマダム」を観てしまった。
 先週が初回だったのだが、終盤しか観られなかったので、ちゃんと観るのは今回が初めて。

 観てみたかった理由のひとつは、「小林十市君がバレエ教師役で出てるから」

 何年か前に、彼がテレビでインタビューを受けているのを観て「へええ、落語家小さんの孫が・・・ベジャールのバレエ団?」と驚いたのであるが、いつのまにか現役を退いていたらしい。
 現役時代も(っていっても、テレビで喋っているのを観ただけだが)、私の苦手な「ダンサー・オーラ」が少ないのが好印象であったのだが(さすが落語家一族出身?)、このドラマで見るかぎりは、ますます「普通」になっていた。普通すぎて、鼻につかなすぎるのがドラマの演出としてはあまりいいことではないような気がするけど。

 理由その2。「加藤雅也がバレエおたくのファーストフード店長役でどうやらコメディ・リリーフらしい」

 小林十市が、わりとクサくないので、クっサ〜〜〜〜担当かと思いきや、こっちもわりと普通。

 かなり濃いキャスティングなのに、非常に軽い、というか軽すぎるので肩透かしを食った。一人でクサい役を頑張っているのが、中森明菜。
 私は、聖子と明菜の黄金時代に、親が夜8時以降テレビを見せてくれなかったので、歌番組を観る機会が少なく、同級生が「昨日のベストテンの明菜がさあ」なんて喋っているので、どうやら聖子と人気を二分しているらしいことはわかっていたのだが、顔と名前が一致したのはずいぶん後であった。

 そのせいだかどうだか知らんが、明菜にあまり興味がなく、たしか安田成美と共演したドラマはけっこう流行ったと思うが、あれ以来、あんましテレビに出てないような気がしなくもない。

 どうも「プリマダム」は、あのドラマを意識しているようで、たしか、あのドラマも最後はどっちかが子供を残して死んでしまったのだと記憶しているが、「プリマダム」は、最初から中森明菜を「そう長く生きられないらしい」という設定にしている。その設定が、どう展開するのかわからないが、今のところ(第2回目)としては不要なので、ちょっと気になっただけ。

 あと、気になったのは、黒木瞳と中森明菜が幼なじみということである。
 役年齢は44歳らしく、黒木瞳の年齢不詳は国宝クラスなので、役年齢にあまり意味はないけど、明菜はそんなにいってないんじゃないかなあ・・・・・と思って調べてみたら、黒木瞳が1960年生まれで、中森明菜は1965年生まれでした。
 主役はあくまでも黒木瞳なんで、彼女がドラマの中で「え〜、○○さん、44歳にはとても見えませんよ」と言われてても、実は、46歳というのも微妙な感じではあるけど、40歳になったばかりの明菜を並べるというのも微妙である。

 子供のころ、プリマを目指してバレエ教室に通っていた二人だが、黒木のほうは経済的な事情からバレエを断念して、普通の主婦になり、中森は順調に出世して世界的なプリマになり、現在はバレエ団理事長。
 現実を生きる黒木と、大スターとして浮世離れした中森の対比が描かれるけど、中森明菜は、芝居が上手くないわりには、けっこうハマっている。
 なんかモデルがいそうなセリフ回しであるが、一本調子の飄々としたセリフ回しは、好感が持ててしまうのだが、でも、ドラマとしてはもっと嫌味たらたらにやったほうがいいのでは?

 かなり濃くできるはずのキャスティングなのに、全然そうなってないのは意図的なのか、失敗なのか、よくわからない。

 あと、これがもしハリウッド映画だったら、前半は黒木瞳をもっと「平凡な生活にくたびれきった主婦」として、ボロっちく演出するだろう。それが、バレエを始めることで、だんだん美しく変身していく・・・・ってやるのが定番だ。
 しかし、このドラマでは、最初から、かなりイケているので(踊りはわざと下手くそにやってますが)、そのあたりもユルい。

 ただ、三井のリハウスで、育った家を去るときに「お世話になりました」と爽やかに挨拶していた子が、黒木の娘役で、私はあのリハウスのCM大好きというか、あの子のセリフ回しがツボにはまるので(「お父さんのは、カツサンドだよ」とか)、たぶん声質とかイントネーションが好きなんだろうけど、あの子のセリフが増えるのなら、また観ちゃうかも。

 さて、昨日はちゃんと早寝したせいか、今日の目の調子はまあまあであった。
 まだやはり、「奥歯にモノが挟まったような」にも似た「左眼の奥にモノが挟まったような」状態であったが、朝から気をつけて、なるべくパソコン画面を長時間(っていっても10分くらい)見続けないよう、潮にゆられるクラゲのようにオフィスを漂ってました。

 あ・・・・「プリマダム」の脚本は、あの「東京タワー」と同じ人でした!(笑)
 映画「東京タワー」の惨状は、原作があったので「脚本家のせいでもないんだろうな」と思っていたのだが、「プリマダム」を見たら「やっぱり、脚本のせい?」と考えを改めました。

 でも、ドラマは脚本家だけのものでもないしな。けっこう、好きな脚本家でも「こりゃ、ねーよ」と嘆く出来のこともあるが、ドラマはいろいろ制約がありますから。
 でも、そう考えると、「Shall We Dance?」は、同じように「平凡なサラリーマンが、ある日突然、社交ダンスを始める」って話なのに、なんであんなに普通に面白かったのか?
 すごく不思議だ。

 周防監督ほどの才能は、私には無いけど、「なーんかユルいなあ」という「プリマダム」には、もっと普通に考えれば、ってゆーか、私みたいな「コーヒーの味にはうるさいけど、インスタントコーヒーを飲んでいる」ような凡人には、「なんで、こうしない?」という突っ込み要素がいっぱいあるのだ。

 元・世界的プリマだった母の厳しい指導に飽き飽きしているジャニーズJr君は、母の旧友とは知らずに「バレエ好きのオバチャン」として黒木瞳を慕うべき。(「チャングム」なんて、半分近くになって、やっと亡き母の親友が自分の師匠だったと判明したぞ?あれは超定番ではないか!)

 経済的な理由でバレエを断念した中年女性(黒木)は、娘には同じような思いをさせてはいけないと、パートに出て、娘を有名私立に入れようとして、逆に娘から「メイドみたい」と蔑まれていなければならない。

 で、旦那は仕事のことばかりで、浮気している気配もあり、そうよ、黒木の旦那を加藤雅也にして、プライドだけは高いが、娘を名門私立に入れるためには、妻をパートに出さなければならないことに苛立ちを感じていなければ・・・・

 で、娘は居間で平和にテレビゲームしてるんじゃなくて、軽くグレてないとなあ。(リハウス娘がグレてると個人的にうれしい)

 で、偶然、バレエ教室の清掃パートをしていたら、講師である十市君とお話する機会があり、黒木が実は中森と幼なじみだったことを知った十市先生は、気の毒に思って「タダでレッスンに参加してもいいですよ」と言う。実は、十市君は怪我で挫折したダンサーで、そのときに中森にあっけなく捨てられていた。

 パートのオバチャンがタダでレッスン受けているのが面白くないシニア・クラスの生徒たちは、当然のように黒木をいじめる。
 ファースト・フード屋の店長(ドラマでは加藤雅也だが、ワタクシ的には、こっちを古田新太にしておきたい)は、パートの黒木がバレエを始めたのを知って「実はオレもずっと憧れていたんだ。クマテツに!」と一緒に習いはじめて、「Shall We Dance?」の竹中直人の位置につく。なんだか安心しそう。

 黒木がだんだん変わってきたのを家族も感じるようになり、夫・加藤雅也はおもしろくない。「バレエやってる余裕があるんなら、パートなんて辞めろ」と言い出す。
 (「プリマダム」では、今のとこ、夫・古田新太が「バレエなんて!」と猛反対するのだが、その気持がよくわからない。妻がどんなレッスンしようと、夫なんてどうでもいいと思うはずだ)

 そんで、黒木に懐いたジャニーズJr君の才能に気が付いた小林十市は、彼が元カノ・中森の息子だと気が付く。ひょっとして、オレの子?(やりすぎ)

 ここまで調子に乗って書いてみると、つくづく「私って、才能ない・・・・・」とがっかりしますが、凡人でも、この程度の設定は考えつくはずなので、あえて、全くそういう気配がない「プリマダム」は実はけっこう凄いのかも・・・・・

 いや、冗談抜きで。母をちょっとバカにしていた娘が「お母さん、せっかくだから、レオタードくらい買いなよ」と言って、母が黒のレオタード買って見せたら「なんか地味だなあ、今度買うときにはピンクにしなよ」なんて、普通っぽいようで普通じゃないセリフ、私には絶対に書けません。

 そういや、うちの弟の嫁は、普通の人なので、母(嫁にとっては姑)の誕生日や母の日などにはちゃんとプレゼントをくれて、母は自慢とも愚痴ともつかぬ様子で「困るのよねえ」と逝かず後家の私に言いますが、母がスポーツクラブ通いをはじめたころ、プレゼントで頂いたのが「フィットネス用Tシャツ」でした。
 ああいうの、ちゃんとスポーツ用品屋で買うと、けっこう高いんだよね。
 娘の私は、両親がスポーツクラブで着ているのは、「すでに家を出た娘や息子が置いていった、首が伸びきったTシャツ。寝巻き用に保存」だったりするのを熟知しているのですが、嫁はきちんと数千円もするTシャツをプレゼントしてくれたのでした。

 しかし、今風のデザインなので、ぴったりフィットで、裾が短く、若い子なら、お腹が見えるのがいいんでしょうけど、60歳のオバハンの「ヘソだし」は犯罪行為に等しい。
 景観を著しく損ねます。
 実際に、目の前で着てもらったのですが、「へそだし」というよりも、ガメラの一部を拡大したようなかんじでした。

 母は「なーんかねえ?せっかく頂いたんだけど、ちょっとねえ?」と言うし、さらには「あんた、これ着る?」と言い出すので、嫁が姑にプレゼントしたものを小姑が貰っては、というモラル問題よりも「私が着たって、やっぱしガメラだ」と思ったので、謹んでご遠慮申し上げたのですが、「でもさあ、ブカブカのTシャツよりも、こういうので鍛錬したほうが、お腹の脂肪が恥かしくてひっこむかもしれないよ?」と言うのが精一杯でした。

 あの母が、急にバレエ始めて、なぜか小林十市君に懐かれ、実家に焼肉食べに来てくれたりしたら、私ももっとマメに実家に帰るわ。と言ってる場合じゃなくて、あの母が黒のレオタード着ようと、ピンクの着ようと、ほんとに、どうでもいいですが、ああ、「プリマダム」の母は、私と同じ年代っていうのが、やっぱ、ひっかかってるところだったのね。と「本当の自分」の感想を探しあてたというか、自分で自分の地雷踏んだっていうか・・・・

 そっか、あたし、リハウスの子のお母さんの年代なんだ・・・・・ふー(ひーひーふー、とラマーズ法で乗り切りたい)

 そーいや、会社でも、マスオさんに仕事を教えるハイジを暖かく見守る私は、お母さんの視線?

 いや、ほんとーに可愛らしいんだが、3年前までは、私があれこれ教えると「なんだか、よくわかりません」と憮然としていたハイジが、マスオさんに、エラそうにいろいろ教えてるのを見ると「あーら、すっかりお兄ちゃんねえ」って言いたくって言いたくって。(ちなみに、ハイジとマスオさんは年齢は同じ。今年30歳)

 で、あたしも気をきかせて、ハイジが「お兄ちゃんモード」に入ったときには、なるべく席を外すようにしてるの。あたしが横にいると、エラそーにするのが恥かしいかな、って思ってさ。でも、それってたぶん、余計なお世話なんだろうね。私の知る限り、「兄」っていうのは、「母」が散々言ってきかせたことをさっぱり無視したくせに、「弟」には、母の真似して教育的指導するんだよ。

 で、兄の顔を立てて、弟がいない隙に「どこまで教えた?じゃあ、私もあの仕事を弟に頼んでもいい?」って、あくまでも教育係りは「兄」という姿勢を貫いているつもりである。

 このまま順当にいけば、私はまた左団扇になれそうだ。
 しかし、今は会社の業績がイマイチなので、そうなると窓際直行になるのだが、でも、まだまだ「おかーさんしか知らないこと」も、けっこう抱えているので、あと2年くらいは持つかな。

 しかし、そろそろ本気で「40代、50代の過ごし方」を考えないといけないなあ。
 20代のころ「30代もこのままでいけそう」と思っていて、実際そうしたが、40代以降は「このまま」で行けそうな気がしていないが、具体的にどうなのかもよくわからない。

 長いOL生活で、薄々感づいていたのは「私生活では家事をさっぱり放棄しているが、仕事だと思ってやると、かなりのレベルらしい」ということで、50歳くらいになったら、そっちを主体にやれるかなあ。

 前にテレビで観て「こういう人に私はなりたい」と思ったのは、ネットスケープ社(?)でアシスタント事務してたアメリカ人のオバチャン。ただのベンチャー企業で、日本でいう「お茶くみオバチャンOL」をしていたのだが、ネットスケープが台頭したので、ストックオプションだかで大金持ちになってしまったらしい。

 老後の心配しなくてもいいだけのお金を偶然手にした彼女だが「やっぱし、仕事したい」と思って、そのテレビをやっていた「まだまだITバブル」な時代に、やはりベンチャー企業のオフィスで「おばちゃんOL」をやっていた。若いオタク社員たちに「さあ、今度の金曜日に冷蔵庫を掃除します。賞味期限切れのものは全部捨てるわよ〜」と怒鳴っていた。

 私は、たまにフロアの冷蔵庫の中に入っている賞味期限切れの食品を黙って捨ててますけど、そういう人がいないと、すごい状態になるので、「私もアメリカで、こういう仕事を目指そうかしら。その分野では、かなり優秀なんだけど」と思いました。ビザが降りなさそうだけど。

 「日本人のハウスキーパー」って、それなりにブランド力ありそうだから、人生後半はそれを目指してみたい、という野望を提示して、今日はこの辺で。
4月19日(水)

 また目の調子が悪いのは、黄砂のせい?

 午後の会議資料作成のため、昼飯もそこそこに、ずっと数字を見つめていたので、会議が始まったときには、左眼がボヤけてしょうがなかった。
 数年前から、ときどき陥る症状なのだが、左眼のピントが合いづらくなるので、右目まで疲れてくるのだ。

 自室のテレビの位置も原因の一つだと思うのだが、部屋のレイアウトを替える気力もないので、しょーがない。
 「布団に寝転がってテレビを長時間観ないこと」と自分に言い聞かせるしかないのだが・・・・

 そういえば、首と肩も左側が張っているのは、目から来ているのか、それともこっちが目にきているのか、卵が先かニワトリが先か、手羽先か・・・・・

 なんか調子よくないのは、今日、一生懸命作った資料が「よくない数字」を出したものだったで、見つめているうちに憑依されてしまったらしい。お祓いが必要かも。
 こういうときには、簡単なお祓いとして「酒で清める」というのが有効であるが、残念ながら昨日と今日は休肝日である。なるべく2日連続で酒を抜くように心がけているのだ。「寝転がってテレビを観ない」と同じで、心構えだけで終っていることが多いが、心構えだけでも大切である。

 こういう日は、早寝しよう。

 せめて、電車の中で気持よく本が読める程度に視力を回復させたい。
4月18日(火)

 マスオさんが異動してきて、まだ一ヶ月経たないのであるが、なぜかハイジのご機嫌がすこぶる良好である。
 不気味なくらい。
 まあ、わからんでもない。
 女性が多い職場で、彼なりに苦労があったのだろう。
 楽しそうにマスオさんとサッカーや野球の話をしているので、ほんとうによかった。

 しかし、かつてないほど和やかな雰囲気になってしまい、ちょっとつまらないというか、日記に書くような愚痴が生産されなくなってしまったのは残念である。まあ、これもいつまで続くかわからないしね。 

 この間、「笑金」という番組名だったか、クリームシチューが中心のお笑い芸人バラエティ番組を見ていたのだが、そこですごい企画をやっていた。
 「あま〜い」でお馴染みのスピードワゴンが、マカオ・タワーに登頂したのである。

 全然知らなかったのだが、マカオ・タワーって「高所アミューズメント施設」だったのだ。
 まず、展望台の外のテラス(?)をスカイ・ウォーキングしていた。
 元々、それ用に設計したのか、ちゃんと可動の命綱がついていた。
 しかも、バンジージャンプ設備まで整っていた。
 テレビで観ているだけで、足がすくむ。
 展望台が地上200メートルくらいで、その先の先端部分も一般公開されてるとテレビでは行っていたが、ほんとーなのか?と思っていたら、ほんとーに登らせていた。

 その先は梯子なのである。もちろん、梯子には命綱がついているんだけど、その先端部分だけでも70メートルくらいあり、地上から70メートルの塔を登るだけでも相当怖いだろうけど、200メートルの高所から、さらに細い塔を登っていくのだから、私だったら足がすくんで動けないどころか、たぶん泣き叫んで許しを乞うな。

 たぶん、あそこに連れていかれたら、友人だろうが、親だろうが、国だろうが、売れるかぎりは全部売っぱらいますって。

 結局、井戸田のほうは頂上まで(ほんとに、避雷針のてっぺんだった)登ったけど、「極度のビビり症」と言われていた小沢は最後まで登れなかったけど、「極度のビビり症」という問題ではないと、極度の高所恐怖症の私は心から同情した。
 ところで、お笑いが好きだけど、なんでスピードワゴンは「イトダ」なのに「オザワさん」なんだろう?

 それはいいとしても、あれを登るタレント根性にも感心するが、やっぱ、妻と子を抱えてるっていうのは凄いなと勝手に思ってしまいました。
 関係ないけど、あの番組で、中川家の弟にイジめられることによって、鉄拳が細々と命を繋いでいるような気がしてならない。まさに命綱状態。前に観たときにも、かなりシツこくやっていたのだが、この間も、ほんとに執拗に繰り返していたので、命綱というよりも共依存と呼ぶべきか。

●「どうする?アイフル?」問題に複雑な心境

 このまま、消費者金融への締め付けが強まるのだろうか?
 テレビッ子としては、心配である。
 なぜなら、今のテレビは、アイフルとアコムとプロミスとアリコとアフラックとドモホルンリンクルと「やずや」で出来ているような気がするからだ。半分くらいは消費者金融で出来ているような気がするからだ。たぶん、気のせいではないと思う。

 アフラックとアリコの区別はつくけど、「アイフルが営業停止」という第一報を聞いたときには「えーと、アイフルって誰がCMやってる?」ととっさに思いつかなかったくらい、消費者金融のCMは、キャラこそ違えども、どれも「ご利用は計画的に」のシチュエーションで、異常に出稿量が多いので、どれがどれだかわからなくなる。

 よく「化粧品なんて、そのほとんどが広告料」と言われるけど、商品なんて原価はどれも大したことないはずだし、たとえ口紅の原価が100円で、あとの4000円が広告費だと本当のことを言われても、別に腹も立たない。
 化粧品が、画材屋の絵の具みたいに渋く並んでいてもねえ?
 シュウ・ウエムラなんかは、そういう作戦で名をあげたが、でも、イメージ広告は必須なわけで、逆に、シーズンことに流行色を出す絵の具メーカーが出てきたら・・・・と思うが、絵の具と化粧品じゃ、マーケットの大きさが全然違うから、ありえないか。「観てるだけで癒される」として色鉛筆セットが流行ることはあっても、油絵の具や水彩絵の具がファッションになることはないだろう。

 なので、大半の商品は、イメージを含めて買っているので、広告費を負担させられても、構わないというか、みんなそれに気が付いていないのか、気が付かないふりをしているだけなのか、税金が高いと文句言うくせに、民営企業の広告には寛大のようです。

 NHKの受信料不払い騒動のときにも書いたかもしれないが、NHK信者の私としては、「民放は消費者金融のCMで支えられていると思しき現状」のほうが気になったのであるが、アイフル問題のニュースでも、「利用者は2000万人」と言っていて、するってえと、利用額には差はあれど、5人に一人はあの高い利息払ってるってことか・・・・

 たしかに、身近でも気軽に、もしくは切羽詰った状況で利用してる人はけっこういたな。
 ある昔の知人は、上京してきたときに、友人と同居したのだが、その友人に、あっという間に女ができてしまい、出ていってしまった。二人分の家賃は払えないから、すぐに引越すつもりだったのだが、仕事が忙しくて、なかなか部屋探しができないまま、数ヶ月経ってしまい、生活費を消費者金融で回していた。月の半ばに給料がなくなるので、キャッシングして埋めて、給料日になると返済してを繰り返していた。もったいない話である。

 たぶん、消費者金融にとって、一番のお客さんは、そういう「給料日前にちょっと穴埋め」の人であろう。あとは、ボーナスで穴埋めとか。
 そういう客ばっかりだったら、シーズンごとに新色の口紅を買うのと似たようなもんだから、「無駄使い」の金が回りまわってテレビ番組や雑誌の礎になっているというのは、いい納税者として評価されてもいいだろう。文化を支えてると言えるわけですし。

 しかし、そういう「いい客」ばかりではないわけで、私が金を貸した友人も、たぶん多重債務者で、どこからも借りれなくて生活費がなくて泣きついてきたので、渋々貸したのであるが、私が貸した金も、どっかの利息に消えたんだろうなあ。
 そう考えると、ちょっと悲しいものがある。

 まあ、もちろん、話題になっているのはそういう話ではなくて、認知症の人にも貸してたなんてことが問題なんだろうけど、そういうのがどの程度横行していたかもわからないけど、一部では「借りるほうも悪い」と正論を吐く人もいるし、一度も借金をしたことのない私も胸を張ってそう言いたいような気もするが、「他人に金を貸したことのある人」としての自分はそうは言えないというか、どっちかというと「もっと悪どく取り立てろ」と思ってしまったりなんかして・・・・・

 ほんとに、けっこう痛い目に遭いましたから。
 たぶん、みんな普通の精神状態ではなかったと信じたいが、不思議なことに金を借りた私に「買い物自慢」をしたりするのである。「デジカメが古くなったので、新しいの買っちゃった」と言われて、唖然としたこともあった。なんの反応もできない私を見て、さすがに察したのか「でも、すごく安かったから」と言い訳されても・・・・

 あれは、けっこう共通の傾向で、黙っていればいいものを頼みもしないのに言ってくれるので、こっちは激しく落ち込む。そいつの家に毎日押しかけて「借りた金は返さんか〜、ごら〜」と怒鳴らないといけないのか、と悲しい気持になるのであった。

 よくわからないのだが、「少しづつでも返済して誠意を見せる」ということをやった人はいない。
 なんか、「そのうち必ず耳を揃えて」と思うらしいのである。
 嘘ではないのはわかるのだが、そもそも、ちょっとした貯金すらできない人間が耳を揃えることなどできっこない、という本当のことに気が付いたときには、さらに悲しくなった。

 友人に、弁護士事務所で自己破産の手続きの仕事をしていた人がいるけど、一人は「債務者よりも、債権者というか高利貸しのオジサンたちのほうが話しが通じた」と言っていた。
 もう一人も、「なんで、自己破産になるのか、さっぱり理解できない」と言っていた。そっちの子は、その仕事をしているうちに、「一見、普通の人に見えるんだけど、あの人たちは社会的弱者なんだと思う。だから法律で守らなければいけなんじゃないのかな」という境地になっていた。

 一言で言うと「子供」ってことなんだろう。
 私は子供の頃から、お年玉はちゃんと貯金してましたけど・・・・

 知人の母親は、子供が全員大きくなったので、初めてパートに出たら、そこでクレジットカードが作れてしまったらしく、初めて持つカードの魔力に浮かれて買い物しまくったのか、あっという間に100万円も遣ってしまい、返済できなくなり、知人が会社から金を借りて返済していた。
 パートでいくら稼いでいたのか知らないが、10万円の稼ぎがあったら、カードでも10万円しか払えないし、生活費の足しにするためにパートに出たのなら、稼ぎから生活費を引いた金額をちゃんと計算しろよ、と思うが、そういう計算のできない人が本当にいることを知って、けっこうショックだった。

 消費者金融の金利が高いのは、焦げ付きのリスクが多いからだと思うけど(保証料込みということか)、担保や保証人が不要な分、他人に迷惑かけないから、友人知人と険悪になるよりも、そっちで借りられるのだったら、そっちで借りてほしいとは思う。
 そんで、友人からお金を借りるような人とは、なるべくお付き合いしたくないわ〜、という私の気持が、回りまわってチワワがクゥ〜ンで、私が楽しみにしているテレビを支えているのだと思うと、なんだかねえ。

 複雑な心境なんである。
4月17日(月)

 金曜日の夜は、家に帰ってから「ジェイン・オースティンの読書会」を読みふけり、夜中に読み終わってからバタンと寝て、土曜日の昼間に起きだしたものの、出血多量でダルくてなかなか浅い眠りから脱却できず、そんで夕方になって「さて、日記でも書くか」とパソコンの前に座って、メールの返事をひとつ書いたら、なぜかすかさず電話があって、メールを出した相手のような予感がしたので、電話をとると、やっぱそうだった。

 そんで、あまりよろしくないお話だったので、軽く落ちたので、日記書く気なくなり、日曜日までウダウダしまくってしまったのであった。

 そんで、「今日こそ、日記書くぞ」と思ったのであるが、また他からも、よろしくないメールが来ていて、うーむ、という感じである。

 ま、生死のかかってる話でもないので、しばらく静観するしかないな。

 そーいや、土曜日のよろしくない電話の相手と、気分転換に雑談していたのだが、「明日のナギサ行くの?ジェフ・ミルズだよ〜」と言われて「そうか、明日か。もともと行く気はないけど、ゆりかもめ止まってるんじゃないの?大変じゃない」と言ったのだが、昨日の日曜日もやっぱ止まっていたらしい。

 今朝はそのお膝元であるフジテレビのワイドショーでも、その話題でもちきりだったが、他の交通機関が大混雑だった理由のひとつがその「なぎさ」というイベントだったと報道していた。
 「フジテレビの裏でライブやってたんですって?」
 「そうなんですよ、見てください、この行列の映像」
 「カリスマDJが来てたとか・・・」

 あのイベント、けっこうビッグ・ネームそろえるし、けっこう集客があるという話は聴いていたが・・・・
 それはいいとして、フジテレビのワイドショー的には、「カリスマDJが参加するライブ」というので、「ヒップホップ系」と決め付けているらしかったあたりが笑えたが、(ゆりかもめ停止に愕然としている若者にマイクを向けると「イエーイ」って感じだったらしい)もしかしたら、本当にそうだったかもしれないので、まあ、どうでもいいや。

 そうだ、私の日記を読んで「ジェイン・オースティンの読書会」を読みたくなったというメールを頂いたのだが、そういう事情で返事しそびれたのだが、まあ、そこそこ面白かったんだけど、やっぱ、ロッジ先生が書いてたらなあ。
 でも、前にも書いたけど、「2世紀にわたる超著名人による評価」の羅列だけでも読む価値はある本だと思う。あれを読むと、ジェイン・オースティンの小説を読みたくなるから。
 マーク・トウェインがオースティンを毛嫌いしていたなんて、ワクワクするではないですか。
 でも、なんとなく近親憎悪というか、ライバル意識という気がしなくもない。

 そういえば、全然関係ないですが、昨日の日曜日にテレビをつけっぱにしていたら、「パリでミシュランの三ツ星を目指す若手シェフ」のドキュメンタリーやってて、日本人の料理評論家なセレブなオバサンの企画だったのだが、そのオバサンがそのシェフの料理にほれ込んでるのは、まあいいとしても、途中で登場した、70歳くらいのフランス人のババアが、「本物のセレブ」で、その日はロールスロイスで乗りつけたが、他にも4台ほど高級車を持ってるらしく、その日の気分によって洋服のように車を選んでいるそうで・・・・・

 正真正銘の貴婦人らしいが、オーダーが「トリュフづくし」というのは、どうよ?と思ったが、30軒くらいのお気に入りのレストランを日替わりで回ってる名高い美食家らしい。
 また、そのバアサンが、食卓を囲む相手が、「元・大佐」と、「大佐に紹介したいと思って」という、肉感的な美人である孫娘だったりして、「ああ、やはり叶姉妹がいくら頑張っても・・・・」

 叶姉妹どころか、美輪明宏が10人くらい揃わないと太刀打ちできそうもない、すげえババアがやはり本場おフランスには実在するんだろうなあ。

 やはり、ああいうババアがいてくれないと、「学生デモ」も盛り上がらないよなあ。
 友人Aのフランス人旦那は、「ブランドもの」を敵視しており、「あんなのは、金持ちババアが持つものだ!」と怒っていたけど、「敵」がリアルでいいよね。


 日本人は、美輪明宏に納得している場合ではないんだと思うが・・・・
 サイバラですら、大阪水道局を敵に回しても、三輪明宏には逆らわない。

 やはり、ナンシー関が蘇ってくれないと・・・・・と、でも、NHKの深夜番組でリリー・フランキーがナンシー関を追悼しているのを見て、「リスペクトしてないで、君がやれ」とは言えなかった。

 でも、コギャルがブランドものに夢中っていうのと、なぜか皆が美輪明宏に弱いっていうのは、同じことだと思うんだけどな。美輪明宏が「クソババア」になれない国、日本。ということか。

 フランスの「モノホン、セレブなクソババア」を観て、フランス文化の奥深さに感心しただけです。刺身では勝てるかもしれないが、やはりワインやチーズの成熟度では負けるなあ。 
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