可燃物な日々

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9月29日(月)

 「ダイハード3」を観ながら、日記書いていたら、電話がかかってきて、なんかよくわからん恋愛相談をされて、それに付き合っていたら2時になってしまった。
 やっと寝たら、途中で目が覚めて、なんか腰が痛かったのだが、そのまま寝てしまい、朝起きたらやっぱり腰痛。

 土曜の疲れが出たらしい。足がガチガチだ。
 それでも、なんとか会社に行こうとしたのだけれど、起き上がって歯を磨こうとしたら貧血になってしまった。やっぱり疲れが出たらしい。そんなに踊りっぱなしでもなかったんだけど、ここんとこ体調が良かったから「クラブでも脂肪燃焼」と張り切っていたので、腰をブンブン振りすぎてしまったようだ。

 「休んじゃおうかな〜、土曜日も暇だったし、今日も多分暇だ・・・・」と思ったら、それで気が緩んだのか、腰がどんどん痛くなってきたので「これは、体が休息を求めているのだ」と「本当の自分」に正直になることにして、パソコンを立ち上げ「腰痛のためお休みいたします」とメールして、横になる。

 「笑っていいとも」が終わったあたりで、お腹がすいてきたが、ちょっとまだ頭もフラフラするし、腰もトイレのときに立ったり座ったりするのが辛かったので、「これで外出するのも不安」と思ったが、しかし、家にある食料はカップラーメンだけで、それを食べる気もしなかったので、なんとか気分を盛り上げて外出まで持ち込むが、靴下やジーンズを履くのが辛い。

 でも立ち上がれば一応歩けるので、外に出て歩き出すと、最初はびっこひきひきだったが、だんだん背骨だか骨盤が矯正されてまっすぐ歩けるようになり、爽やかな秋の陽気の平日にこうして散歩するのも気持ちがいい。
 近所で食事しようと思ったが、結局、駅のそばまで行って「ビビンバ定食」を食べてから、スーパーで飲み物と食料を買って帰った。少し歩いたおかげで、足に血が巡ったらしく、腰もかなり調子よくなったので、そうなると、また寝てしまうと時差ぼけしてしまうので、洗濯機を回して、腰に注意しながら洗濯物を干して・・・・・・掃除もしたいが、それはちょっと負担が大きそうだし、漫画読みつつ、ストレッチなどをしていたのだが、やっぱ退屈だから、パソコン立ち上げてこうして日記書いております。

 エレクトラグライドはやっぱし「アンダーワールド」で決定。正式には本日発表だったのだが、すでに前情報が出回っていたので、土曜日にもかみちゃんに「またアンダーワールドらしいよ」と言ったら、「アンダーワールドはもういいよ」
 たしかに、年に2回くらい来ているような気がするし、今年もフジロックに来てたし、私個人でも今までに3回観てるし、もういいよってかんじ。ダフト・パンクとかベースメント・ジャックスにしてくれればいいのに。

 そういえば、今朝、「会社行こうか、どうしようか」と思いつつ、ワイドショーの「とくだね」を観ていたら、ビートたけしのインタビュー本が発売されたという話題をやっていて、それが渋谷陽一がまとめたものだったので、彼のコメントが放送されたのだが、「・・・・・・なんで、首から下しか写さないのだ?」と思いきや、「顔を出さないという条件でコメントをいただきました」そうな。

 「亡命した北朝鮮の元工作員みたい」という突っ込みを入れた人多しと思われる。
 声だけしか出したくないんなら、電話取材でよかったのでは?と思った。どういう事情であんなことになったのか謎だ。

 やっと夕方6時か・・・・退屈だ。もう寝ようかな、そしたら明日は早起きできる。
 そういえば、いつだか忘れたが最近、NHKのドキュメンタリーで「氷の道路」というのをやっていた。カナダのツンドラ地帯の真中に孤立した鉱脈があり、点在する湖に囲まれているために道路が作れないのだが、冬の時期に氷の上に積もった雪を馴らして全長数百キロの輸送道路を作り、そこを大型トレーラーが往復して一年分の食料や燃料を補給するのだ。

 ものすごく大変な作業だし、お金もかかりそうなことだが、その鉱脈は昔は金が取れたらしいのだが、それも枯れて閉鎖されていたのに、最近になってダイヤモンドの鉱脈が見つかり、それだけの大プロジェクトを毎年行う価値があるらしいし、一番近い街はそのために栄えているようだった。
 しかし、それが石油だとか金だったらともかく、ダイヤモンドを生産するためにとは、ご苦労なこった。
 工業用に利用されるダイヤもあるんだろうけど、多くは装飾品になるわけで、「ダイヤモンドとお友達になりたい女性の欲望」を満たすために、あれだけの道が作られちゃうんだ、と思うと、なんか凄いというか、もったいないというか、「その金でなにができるか」って考えてしまうが、そういう生活に直結しないものへの共同幻想が金に変換されて、ツンドラ地帯にあれだけの道を作り出すというのも壮大な魔法のような話だ。

 やはり「貨幣」を媒介した・・・・・なんて言うんだろう、人間同士の架空の繋がりというか、欲望の変換といのか、それは貨幣が無くても、ブツブツ交換(と書くと、愚痴を言い合う人たちのエネルギー変換みたいでよい)でも、ある程度はそうなるのかもしれないが、でもやっぱりそこに「貨幣」っていう、現実と非現実の中間点にあるようなもんが介在すると、宝石店のショーケースに張り付いて「ああ、欲しいな〜」なんて言っている日本のOLの気持ちや、「婚約指輪は給料の3か月分」なんておい思い込みが、「ツンドラ地帯に冬の一時期だけに作られる400キロの氷の道」に変換されているわけで、しかもその氷の道には、カナダ全土からトラック野郎が集まり、厳しい選抜を経て採用されるので、そこで仕事をするのはトラック野郎たちの夢であり、ベテランドライバーたちが嬉々として「片道16時間、休憩ポイントは一箇所だけ」というハード・スケジュールをこなして「ダイヤを採掘するのに必要なエネルギー」を膨大なエネルギーを消費して運んでいるわけです。すごいなあ。

 なんか、ああいうの観ちゃうと、地球温暖化がどうのとか二酸化炭素排出量がどうのって話がみみっちく感じてしまう。

 シルクロードでも、石油のパイプラインでも同じだろうけど、金になるものを運ぶためだったら、なんでもするんだなって思った。でも、そう考えると、日本で問題になっている「道路公団は無駄な道路ばかり作っている」という話は、道を作る目的である「欲望」みたいのが欠落していて、道路自体に価値を置いているから空虚な感じがするんだよな。道や鉄道を作ってから、結ばれた場所に価値を作ろうという発想なわけだから、「氷の道」が持っているようなマッチョな感じが希薄なかわりに、皮下脂肪ばかりがギラついているかんじだ。

9月28日(日)

 昨日は出勤だったんだけど、夜はWOMBでのデイブ・シーマンに行ってしまった。久々にオリーブ(本当に誰が見ても納得するあだ名)に会った。
 デイブ・シーマンは「プログレッシブ・ハウズの代表的DJ」らしいのだが、「プログレッシブ・ハウス」ってなんじゃ?と思っていたのだが、どうやらアンダーワールドも「プログレッシブ・ハウス」に分類されたりするらしい。音楽のジャンルってよーわからん。暇なレコード屋の店員がファイリング能力を誇示するために作っているとしか思えないものが多い。あと、新しいジャンルの名前ができると、やっていることは変わらないのに「新しい」とアピールできるという理由もあるんだろうけど、パチンコの新機種みたいなもんかね。

 結局、わりとイケイケで、客もイケイケだった。外人客が多かったが、あちこちで「トゥー ビジー」と言っていた。
 3時くらいになればフロアもほどけるかと思ったが、ずっとギューギューだった。
 そーいえば、2ちゃんのテクノ板を「エレグラのメンツの前情報載ってないかしら」と思って眺めていたら「oioi禁止」とか書かれていたので、「oioi」と聞いて「オイ・パンク」という懐かしいジャンル(「トイ・ドールズ」が代表選手だが、それ以外のバンド名を述べられる人は少ないと思う)しか思い浮かばない。

 「オイ・パンク」とは、その名の通り、バンドが「オイオイオイオイ!」と叫び、客もタテノリしながらコブシを振り上げ「オイオイオイオイイ!」と叫ぶパンクの様式である。
 そして、なんと、昨晩の客達も、盛り上がってくると、「オイ! オイ! オイ!」と「オイ・パンク」よりはちょっと遅いBPMで(それがパンクとの違いなのかも)叫んでいたのである。たしかに、うざいが、でも、けっきょくわかもんちゅーもんはこういうことがしたいだよなあ・・・・・じぶんだってそうでした・・・・と暖かい目で見守ることにした。イマドキの若者も20年前の若者も、やってることは変わらないわけだ。たぶん、50年後にも「オイオイオイ!」ってやっていると思う。

 さて、デイブ・シーマンであるが、ニューオーダーの「ブルーマンデー」をかけたりするあたりが「プログレッシブ・ハウス」なのかな?と思っていたら、朝方になってU2の「Where The Street Have No Name」をそのまんま掛けていて、お客さん大盛り上がり。前にギャル系トランス・イベントに行ったときに、ジョン・ロビンソンが「New Year's Day」を掛けていて、眩暈がしたが、デイブ・シーマンもそういう「エピック魂」(おしゃれな一般向けトランスを「エピック・トランス」っていうらしい)の持ち主らしい。

 「ニューオーダーに、U2かよ・・・・」と思っていたら、アンダーワールドも掛け始めたので、「眠くなってきた。そろそろ帰ろうか」と言っていたかみちゃんも「じゃあ、こんだけ踊ってくか」と言うので、フロアに降りると、そしたら今後はユーリズミックスの「スイート・ドリーム」がかかってました。

 結局、プログレッシブ・ハウスって「懐かしの80年代ポップス大会」だったようです。ないがどープログレッシブだったのか、とうとうわからず。
 丁度、5時くらいに店を出たので、同じく夜明かしをした群集に混ざって駅に吸い込まれた。
 渋谷では、まだ薄暗かったが、三茶に着くとかなり明るくなっていたし、涼しかったし、夜遊びには丁度いい時期だった。

 そんで、家に帰ると「今寝ると、また起きるのが夜になって時差ボケしてしまう」と思い、洗濯機が回せる時間になるまでがんばって起きて洗濯や掃除をしようと思い、漫画読んでゴロゴロしていたのだが、8時になったら眠くて我慢できなくなり、やっぱり寝てしまった。

 そんで、起きたらやっぱし夜だった。また日曜日が失われてしまった。
 起きたら体が冷えていたので、また風呂屋に行って熱いお湯につかる。体重計に乗ると、54キロだったが、何も食べずに寝ていたんだからこんなもんだろう。昨日はなんだかんだいってけっこう踊ってたし、汗かいたし。

 家に戻ってテレビをつけると「ダイハード3」やってた。これは昔、劇場に観にいったな。ダイハードは1も2もちゃんと観たことないのだが、3だけは「ジェレミー・アイアンズ出るからしゃーないな」と思ったのでる。それにたしか無料券を貰えたはず。そんで観終わったあと、Tさんと「ジェレミーのノースリーブ・・・・とほほ」とか言っていた。

 でも、ひさしぶりに観てみると「サミュエル・L・ジャクソンが若い・・・・かっこいい〜〜〜〜眼鏡がス・テ・キ」と、そっちに釘付け。年をとると、食べ物の好みも変わったりするが、男の趣味も変わるらしい。
9月26日(金)

 「あそこ」(←意味もなくエロっぽい)の正式名称は「下腕」ではなくて「前腕」だったそうです。
 「また、テキトーなこと言って恥かいてしまった」とギュっと唇をかみ締めておりましたが、唇から血が出る前に先へ進もう。後ろは振り向かないの。前向き、前向き・・・・。
 「他にも間違っている部所はないだろうな」と確認のため検索してみました。ええと、鼻鏡に腰角に・・・・・あれ?(お約束)

 「なんで、上腕と言うのに前腕なんだ」と思いましたが、英語でもそういう言い方のようなので、元のラテン語だかがそうなっているのかもしれないが、でも「上」と「前」にするのって、分裂した老舗が「本家」と「元祖」と名乗るような上手いやり方です。

 しかし、一瞬「なんで、前腕なのよ〜」と思い、「それじゃあ、まるで『マエナラエ』みたいじゃん」
 「まえならえ」というよりは、「小さなマエナラエ」です。肘を直角に曲げるやつ。それだと、前腕が「前」で、上腕が「上」に来るので、位置的にはよろしい。
 しかし、人間は小学生のときにしか「小さなマエナラエ」をしないものですし、あとは「汽車ぽっぽ」のときくらいしか、そのような姿勢をとらないじゃん・・・・と思ったが、そういえば、今、キーボード打っている私の腕は「前」と「上」になってました。すいません。

 ひょっとして、肘をこうして曲げているときの方が多いのか?うーむ、微妙。
 そういえば、ヒトラーだかゲッペルスの焼死体の写真は、黒コゲなのに腕が曲がっていて、天を仰いでいるようで不気味だったような気がするが、あれは別にナチの大物だからあのポーズができたわけではなくて、焼けちゃうと、スルメが丸まるような原理でああなるんだと誰かに教わった。
 だから、やっぱり「まえならえ」のポーズが「デフォルト」なのか?

 なんか、「洋式トイレの便座の定位置をめぐる、夫と妻との口論」みたいな話になってきたので、この辺でやめときます。

 昨日もスポーツクラブに行ったのだが、帰り道にギューちゃんに会えなかった。「霧雨が降っているし、寒いからね」と思ったが、「もしかしたら、もう二度と会えなかったりして」とちょっと不安になったのだが、今日はちゃんと丸まっていた。
 それで、嬉しくなって、思わず座りこんでナデナデしたのだが、ギューちゃんはちょっとウザそうだったけど、触らせてくれた。ギューちゃんは、あと3キロ痩せたら・・・・(3キロ痩せたいのは、テメーだろう。ギューちゃんは3キロが全体重だろう)ルーブル美術館にある「エジプト猫」になれそうな気品のある顔立ちをしているが、でもエジプト座りを決してしない。
 だから「ギューちゃん」なんだけど・・・・・

 しかし、9月になってから「ギューちゃん」ばかり気になっているが、前から一方的にお友達になっている「タローとジロー」の姿が見えないのだ。彼らは夜中は道路沿いじゃないどこかに格納されているらしいのだが、前はいつも私が通り掛かる時間にはちゃんと道路沿いに繋がれていたのに、誰か悪い人が悪さでもしたのだろうか?

 話は飛ぶが、9月になって心を入れ替えてスポーツクラブに足繁く通うようになって、少しだけ体重が減った。でも、それよりも、なんか歩いていると足が軽いし、背筋もしゃんと伸びるので嬉しい。
 今日はやっと「運動前55.6キロ、運動後54.6キロ」と「55キロ切った〜〜〜〜」のであるが、実は9月に入って何階か55キロは切っていたのだ。

 「禁酒ダイエット」ならぬ「酒乱ダイエット」である。Tさんと日曜日なのに大酒飲んだあとカラオケに行って大騒ぎした後、体重は54キロ代になっていたし、先週も朝まで飲んで、ハイテンションではしゃいでいたので、翌日銭湯に行って体重計に乗ったら、54キロ代だった。

 「あんなに飲んだのに、なんで体重は軽くなるのだ?」と思うが、よくよく考えれば不思議でもなんでもない。大酒飲むと、動きが大雑把になるので消費エネルギーが増えるのと、翌日に二日酔いになり、体の中の「悪い物質」を放出するためにトイレが大小頻繁になるのだ。だから、すっかり出し切ってしまい、一瞬体重が減少するが、すぐに戻ります。

 理論的には、毎日大酒を朝まで飲めば、かなり痩せるはずだが、その理論では体力と財力は無限だと定義されている。

9月25日(木)

 私が買おうとしていたものは、「リストレスト」よりも「パームレスト」のほうが一般的な商品名らしい。

 しかし、またしても「ほんとにそれで大学合格したことがあるのか?英検2級なのか?」自慢ですが、「パーム」ってなんだ?ってゆーか、真っ先に思い浮かべたのが、「これ」だったのである。ああそうか、「手の平サイズ」って意味だったのか・・・・それで、我輩の辞書によると、次はこれだった。

 なるほど、手みたいな形だから「パーム・ツリー」だったんですな。長生きしているといろいろ勉強になるなあ。この分だと、80歳になったら、苦手な「外来語」をかなり克服しているかもしれない。

 というわけで、「パームレスト」と聞いて、手の平サイズのコンピュータ(なのか?よく知らん)が私の布団の中でヌクヌクとお休みしている様子を思い描いてしまったのだが、しかし、「足枕」と言えば、足を載せるものがちゃんと出てくるというのによー。

 しかし、ひょっとして、「グー・チョキ・パー」の「パー」は「パーム」の「パー」だったのか?

 それにしても、私が「レスト」というかプロテクトしたいのは、「リスト」でも「パーム」でもなくて、「リスト」と「エルボー」の中間地点なのだが、そこを言い表す日本語が思い浮かばない。肘と脇の中間は「二の腕」と呼ばれていて、そこを引き締めたいと願う女性は多いのだが、手首と肘の間って、一般呼称があるんだか無いなんだか知らないが、専門家は「下腕」と呼ぶのかもしれないけど、一般的な名称がマイナーだということは、そこに怪我でもしないかぎり、皆あまりそこに関心が無いということだと思う。

 しかも、よくよく考えると、人間の体を関節で区切るとしたら、「そこ」だけ一般名称が無くないか?足の同じような部分は、表が「弁慶の泣き所」で裏が「ふくらはぎ」と裏表で区別されているというのに、なんで「そこ」だけが、こんなに酷い仕打ちを受けているのだろう?それともまた、「そこ」の俗称を知らないのは私だけなのか?

 だが、そういえば、「腕カバー」でやつは、まさに「そこ」のための商品だから、世間的には「腕」でいいのかもしれない。だから上腕は「二の腕」という次男坊のような扱いなのかも。そーか、そーか、それならいいんだ。これで安心して眠れる。

 一昨日の朝は寒くて目が覚めてしまったので、昨晩はちゃんと布団をパワーアップして寝たら、ほんわか暖かくなって幸せな気分だった。ついこの間まで「8月をエアコン無しで乗り切った私に、9月が勝負かけてきている。くそー、負けるもんか」という熱帯夜が続いていたというのに、あっという間に「お布団との熱愛ふたたび」である。おかげで、朝もぐっすりで、今までは気温の上昇を目覚まし代わりにしていたから、すっかり起きられらなくなった。
 今日はちゃんと早寝しよう。
9月24日(水)

 会社でパソコンに向かって一日中お仕事していると、ときどき欲しくなるものがある。
 たいして高いものでも無いはずだし、社内でも「それ」を備品として購入している人もいたはずだが(経理なので、備品で何が購入されているのか、その気になれば全部わかる)、でも、会社の経費で購入するのもなんだしあ、欲しいといえば欲しいというか、あれが本当に役に立つのかよくわからないのだが、でも、そのうち自腹で買って試してみようとも思うのだが、私の周囲では使用している人もいないし、そもそも「買おう」と思っても、どこで売っているのかよくわからず、たぶん、ハンズとかロフトでも売ってそうだから、ついでの時に見てみればいいのだけれど、それほど欲しいわけでもないので、そういう売り場に立ち寄らないから、いつも忘れてしまうのだ。

 今日もふと思いついたが「でも、買い物に関してはドンくさい私のだから、一生買わないかもしれない」なんて思ったのだが、「そうだ、ネットで買えばいいじゃん」と思いつき、さっそく探してみることにした。
 しかし、「それ」が何ていう名前の商品なのかよくわからない。
 人に聞くのも面倒なので、テキトーに検索してみた。

 そしたら、トップに出てきたのが、「これ」だった。

 ひゅーーーーーーーーーーーーぅぅーーーーぅー(37歳独身女性の胸の中を吹き抜ける冷たい秋風の音)

 そういえば、今朝も寒かったなあ。まだ、夏用のタオルケットしか掛けていなかったのに、それを思い切り蹴飛ばしていたらしく、明け方寒くて目が覚めたなあ。

 いったい、何を間違えたのだろう。たしかに、「腕枕」で検索してしまったのだが、私が求めていたのは「腕のための枕」であって「腕を枕にする」ものではなかったが、たしかに、世間一般では「腕枕」といったらこっちなんだろう。

 しかし、そうなると、いったいどうすれば、「キーボードの手前に置いて、その上に手首を置けば、机の角に手首と肘の間の柔らかいとこに机の角が当たって筋がつかないようにするための枕」を探せるのだろう・・・・と真剣に考えた。
 「きっと、なんとかパッドとか言うんだ。枕とか言うから、こんなもんが出てくわけで、やっぱ英語よ、英語」と思ったが、マウス・パッドしか出てこない。やっと「パッド」と「腕」を組み合わせて、目的のものを見つけたが、どうやら「リストレスト」という、「リストラ」と「ストレス」が合体したようなクドい名前のものらしい。

 値段が安すぎるので、これだけをネットで買うのも面倒だ。
 やっぱし、いつかついでに買ってみよう。
 別に机のヘリにタオルでも置いておけばいいんだよな。
 普段はあんまりキーボード打ちっぱなしっていうわけでもないので、テンキー使ったり、電卓打ったり、書類に書き込んだりしているので、別に手首が疲れるわけでもないが、今日はたまたま提案書みたいのをずっと打っていたので、机のヘリが気になっただけで、いつもそうなわけでもないし・・・・・きっと、また買わないんだろうな。

 でも、忘れっぽいけど、こうして日記に文章化すると、ある程度、自分に刷り込めるので、それに期待することにしよう。

 「忘れっぽい」で思い出したが、昨日、Aとぼんやりテレビを一緒に観ていたら、「片付けられない主婦」が出てきて、Aは「専業主婦なのに!」と驚いていたが、「でも、『片付けられない症候群』は流行だから、テレビで紹介するにしては、こんなの普通以下でしょ」なんて言っていて、でもAが「なんで、なんで?(←奴の口癖)」と言うので、「たぶん、これって、なんかアルファベットが並んだ病気なんだよ、最近それも流行ってるんだよ、えっと、EDとかAIDSみたいな・・・・(←いつもこんな記憶法なのが癖)」などと、和やかに会話していたら、やっぱしADDの話だった。

 番組でその具体例が述べられると、Aが「わたしもこれかも〜〜〜〜」と騒ぐので、「でも、誰でも多少はこういうことあるでしょ」
 Aが「自分もそうかも」と思った最大のポイントは「時間が守れない」ってとこだったみたいだけど、たしかに本人に悪気はないらしいのだが、平気で30分以上遅れて来たりするが、そーゆー人は結構多いし、そもそも「段取り」というものを考えない性格だから、そんなもんじゃないかなあ。
 で、私にしてもAにしても「掃除しようと思っていても、気が他に行ってしまって結局掃除できなかったりする」のであるが、みんなそんなもんだろう。いつもキレイにしているように見える他人の家であるが、たいていの友人は「今日は皆が来るから、午前中からずっと掃除してたよ〜たまに人が来ると必死で掃除できていいよね」と言う。そんなもんだ。
 たぶん、「病気」かどうかの境目は「お客さんが来るので掃除しようと思ったのに、結局片付かなかった」となると、ちょっと問題だということだろう。

 私だって、テレビで紹介している人に負けないくらい部屋は散らかっているが、他人に迷惑かけないからいいのである。そして私はわりと時間に正確というか、心配性だから少し早めに到着してしまうほうであるし、料理を作るときにも、煮込んだほうがいいものを先に切ったりできるし、煮込み料理がほぼ完成してから、炒め物を作るとかの手順を頭の中で組み立てるのは得意だが、床にモノが散らかっていてもあまり気にならない。
 で、Aはそういう「手順」は苦手とするが、床にモノが散らかっているのには耐えられないようだ。今は新築の新居に住んでいるから余計に張り切っているのかもしれないが、私が床に転がすものをせっせと片付けている。そういえば、Aが私の部屋に泊まりに来たときには、「なんで靴下が玄関に置いてあるの?」と言うので「ああ、それ古い靴下なんで、靴磨き用。ほら、出掛けにチャチャっと磨くわけよ」と言ったら、「でも、なんでここに置いてあるの?」

 たしかに、しまおうと思えば、そうすることもできるのだが、しょっちゅう使うし、普段は私だけしか出入りしない玄関であるから、そこに古い靴下が置いてあっても、私は気にならなかった。
 たしかに世の中には「出しっぱなし」が許せなくて「出したら仕舞うが当たり前」と考えている人も多いと思うが、同じ数だけ「出したら、出しっぱなし」の人もいるのだと信じたい。そして、出しっぱなしの品々で床や机の上が一杯になって、「もう何も置けません」状態になって初めて「さあ、たまには定位置に戻っていただくか」と行動するが、そのサイクルもその人の生活様式によってマチマチだろう。

 などと、偉そうなことをAに向かって演説したのだが、今日は「トリビアの種」観たさにまっすぐ帰宅したので、テレビ観ながらあちこち掃除してしまいました(笑)。
 「あたしは病気じゃないの」と主張したがるあたりが小物だが、あの病気と診断された人は「性格の問題ではなかったんだ」とホッするらしいので、私の場合は「単なる性格の問題」なんだろう。(と前にも書いたような気がする)

 うーむ、しかし、結局、もっとちゃんと掃除するためには、たくさん捨てないといけないなあ。
 Aとも「片付けられないって思ったら、とにかく今要らないものは、ザクザク捨てないといけないよね」ということで同意したのだった。Aも結婚して、やっと自宅を出て、居候してまた引越し・・・・と短期間に引越しを2度したので、それでかなり捨てたのだという。(大事にとっておいた「フールズ・メイト」も全部捨てたとか。私は、10年前に全部捨てたけどね)だから、新居は物も少なくキレイだし、買い物もロクにできない状態なので、最低限も物しか増えないのだが、1年後はどうなっていることやら・・・・だと思うね。
9月23日(火)

 昼前に起きたが、ダルダルで、また目が充血していたが、がんばって夕方はAさん宅訪問。
 出産予定日まで、残すことろあと一ヶ月なので、あのポンポコリンのお腹を拝見するのも、もう最後になるかもしれない。相変わらずお腹の張りはあるようだが「一応、安静にと言われているが、もう生まれちゃっても、普通の早産なんだけだし」と余裕。普通の妊婦だったら、最も安定している時期なんだそうで、普通よりもかなりダメダメだった妊婦であるAも以前より動き活発になったような気がする。

 「今から思えば、本当に具合が悪かったのはつわりのときだった」と言うので、切迫流産の恐れさえなければ、もっと仕事もできたし、運動もできたのでしょう。でも、どうやら逆子らしく「逆子を直すにのには適度な運動」と言われても、あまり動けないので、「昨日は家中掃除機かけちゃったよ」と言っていた。

 今日のメニューは、焼きビーフンとワンタン・スープ。
 焼きビーフンは過去に何回か挑戦しているが、どうしても台湾料理屋さんみたいに上手にできない。今回も「塩やきそば」なボソボソの出来具合だった。妊婦だからと気をつかって薄味にしたのだが、「やっぱ醤油かける」とAが一番調味料を足していた。ワンタンの中には、いつもだとひき肉しか入れないのだが、「食物繊維をとらないと」と思って、ヒラタケとパクチーをみじん切りにしていれたのだが、あっさりした食感になったので○。

 食後にエディアールのインスタントコーヒーを飲む。「エディアール」というブランド名には無条件に「ありがたや〜」と平伏してしまう俗物の私であるが、それと「インスタント・コーヒー」というのがマッチしない微妙なシロモノであったが、日本の普通のインスタント・コーヒーよりも酸味が強いような気がした。ダンナのOは「これ不味い」と言っていたが、私は「コーヒー」と「インスタント・コーヒー」は別の飲み物だと思っているので、「インスタントなんて、あまり飲まないから、粉の分量がよくわからない」というAが「分量が不明なときには、少なめにいれて量をふやしていく」という原則をすっかり忘れ、カフェオレカップ(フランス人Oに聞いても、やっぱりフランスでもこんなもんでカフェオレは飲まないそうだ。日本では、普通「かわいいご飯茶碗」として使用されているが、フランスでも別の用途で使用されているのかな)8分目というナミナミ状態のコーヒーをガブ飲みしていたら、Oが「ミヤノは、スーパーミルクちゃんって知っているか」と言うので、「なにそれ?」

 Aに聞くと「ちょっと前のアニメ」だそうで、「けっこう、ヤバヤバだけど面白いよ」と言うので、見せてもらった。
 30代半ばの人間の心をわしづかみにする「パクリ」なテーマソングで始まり、内容も「大人のウゴウゴ・ルーガ」という感じではあるが、ヤバすぎな映像満載で「これって、テレビでやってたの?深夜放送?」「いや、衛星っていうか、スカパーなんかでやってたみたい」

 ふーん、全然知らなかった。Aは数年前、美大生なんかとつるんでいたときに一緒に観たことがあったらしい。
 で、日本語も生半可だし、この番組に散りばめられた「日本文化知らないとわからないギャグ」もわかってないはずなのに(「ギバちゃん」がどうのとか「金さん100枚、銀さんも100枚」とか)Oが大変気に入っているようで、でも一緒に観ていると、「クソババー」なんて言葉でウケているので、「これって教育上悪くない?」「たしかに、これで変な言葉ばっかり覚えちゃうんだよ」
 Oがわかっていない部分を説明してあげたいのだが「こういうの説明するのって難しいよね」
 たしかに、外国のギャグ映画観に行くと、日本人が反応しないところで欧米人が「ギャハハハハ」と笑っていたりするのは、きっとこういうことなんだろうな、と想像できるけど。
 そもそも、ネタが数年前なので「GTO」だの「タイタニック」だの「ベルギーワッフル」だの言われると、その当時とは違う意味でおかしくなるが、「ハワイアン・ジュエリーってなんだ?」「流行ったじゃん」「ぜんぜん、憶えてないなあ」なんてものもある。
 そんなわけで、外人ダンナの日本語教育にもよろしくないが、胎教にも悪いんじゃないか・・・・と思いつつも、30分ばかし楽しく鑑賞してしまいました。Aによると、シリーズをずっと見ていると、さらにディープになるという。観たいような、あまんまし観たくないような・・・・

 Aがお腹を触らせてくれたのだが、ほんとにパンパンに張っていて恐ろしい。「このあたりがカタいでしょ。頭なんだよ」なんて言われると、本当に恐ろしい。でも本人は「こういう妙な一体感はやってみないとわからないよ」なんて言うので、それはちょっと羨ましいというか、私だってやればできるので、一度は体験してみたいような気もするが、でもやっぱし、やっぱしエイリアンみたいで怖いのよ〜〜〜〜〜
 受胎っていうよりも、寄生ってかんじだ。出てきちまえば、絶対に可愛いと思うのだが(最近、けっこう子供好きになった)、あの状態はちっとも可愛くない。つんつるてんに突っ張って見る影もなく平坦になってしまった臍の穴も怖いよ〜〜〜〜〜作り物みたいなんだもん。

 と生妊婦を前に、すっかりカマトトぶっていたのであった。

 子供が産まれて物心がついたら、「あんたのお母さんは、林檎の皮も満足に剥けない人だったので(本当)、私が足繁く通って栄養つけてやったのよ。だから私に感謝しなさい」とか言って嫌がられるつもりなので、早く生まれないかなあ。
9月22日(月)

 昨晩は日記を書いたあとに、大雨の中、銭湯に行ったのだが、思ったとおりガラガラで、オバサン2名がサウナ室に入ってしまうと客は私だけになり「わーい、プライベート大浴場」状態であった。

 慢性時差ぼけのかみちゃんと、何度が「食事しよう」というメールのやりとりをしていたのだが、なかなか実現せず、やっと「じゃあ、みやのちゃんの誕生日だし」ということで、下北沢で食事することにした。
 かみちゃんの誕生日には二人で焼肉食べたので、今度は「和食がいい」というのだが、彼女は魚があまり好きではないはずなので「下北の和食系飲み屋って魚系なとこが多いんだよね」と言うと「焼いたのだったら好き」とのことなので、先日も行った魚居酒屋に行ってみたら、ちょうど二人座れた。

 普段あまり食べない魚を焼いたのを2匹も食べたが、なんて名前の魚だか忘れた。片方は「のどぐろ」という魚だった。超うまかった。
 もう一つはデカいカマスだったかもしれない。

 二人で焼き魚にブスブスと箸を入れながら食べていたのだが、普段あまり飲まないかみちゃんも「今日はちゃんと電車で来たし」と珍しく飲む気充分で、彼女のほうが「日本酒もっと頼もうよ」と煽るし、「魚も、もっと食べよう」と言い出し、急に「カニ食いたい」というので、タラバを頼んで、また二人で黙々とほじっていた。

 11時頃に店を出たのだが、まだ喋り足らず、安いバーに移って、ずっとなんか喋っていた。昔の友人の噂話とか・・・・・Y氏はハワイでDJパーティやって、M君もそれに参加したとか・・・・そういえばY氏夫妻にも、Aが結婚して妊娠したことを教えてあげたいと思っていたが、こっちからあまり連絡したことなかったので、連絡先がわからなかったけど、Mに聞けばいいのか・・・・
 YZ君は最後に会ったとき「医療事務の学校に行っている」と言っていたとか・・・・・私が最後に会ったときには「声優養成所に通っている」と言っていたんだが・・・・・・
 そんなかんじで、共通の知人が今どうしているかの話題が延々と続いたが、7月くらいにT君から突然電話があり、しかも成田空港からで「バリ島で使い果たしてお金が無い。成田まで迎えに来てくれないだろうか」っていうのが、トホホ大賞だったな。かみちゃんも当然のことながら断ったそうだが、かみちゃんの前にMHちゃんにも断られたそうで、「みやのちゃんに頼めばって言ってみたんだけど、電話来た?」「来なかったけど、そこで私の名前出さないでよ〜〜〜〜〜」

 まったく、いい年をして(同い年)何やってんだよ。キャッシュカードやクレジットカードは持っていなかったんだろうか?海外旅行初心者でもないはずなのに。
 T君とも、最近全く交流が無いので「どうしているかな」と気になってはいたが「その話聞いたら、会う気なくなったよ(笑)」

 2時過ぎたらさすがにお互い眠たくなってしまったので、環七まで歩いてかみちゃんを見送り、私もタクシーで帰ろうかとも思ったが、なんか調子に乗っていたのでまた歩いて帰宅。
 ちょうど、東の空から細い下弦の月が昇ってきて、華奢な舟のように空に浮いていたので、「わあ、きれい」という気持ちを表現しようと、無人の高級住宅街で「お月様に捧げる踊り」を踊りながら(阿波踊りの変形。手で弧を描いて月を表現)帰宅。

 そんな誕生日の夜だった。
 そういえば、私が19歳くらいのときに、前回の優勝があり、それから18年後にまた優勝したわけで、今現在の私にとって阪神の優勝は「人生の折り返し地点」なのである。
 だからなんだって話だが、でもなんか感慨深い。

 久々に仕事の愚痴でも書こう。
 前は年に一度あるかないかの海外出張だが、最近、本格的に仕事を始めたので、今年の春から秋にかけて、延べ10人くらいアメリカに出張しちょるのだが、経費清算のルールが全く存在していないので、各自思い思いにやっているのはいいとしても、数10万円の仮払い経費を全部両替しちゃって、「余ったんだけどどうしよう」ということが連続で起こり、しょーがないから、余ったドルを次に行く人に渡していたりしたのだが、そうなると会計処理がややこしくてたまらんので、なんとか「経理はドルのおつりを受取りません」っていうルール作りをしたいのだが、そうなると「海外出張費清算規定」みたいなもんを作らなければならず、なんかメンドー。ちゅうか、その他、外貨問題はいろいろと出てきたので、円相場が気になる今日このごろだが、私もそういう方面に関しては超シロートであるけど、上司に相談しても、さっぱりなので、先日も「外貨預金口座がほしい」なんて言い出す社員がいたので、「メリットとデメリット」をまとめて上司に見せてから、その社員にも「いいことばかりじゃないのです」とメールに添付して送ってやったら「ありがとうございました。勉強になりました」って私の言うことを鵜呑みにしないでおくんなせー。自分でも勉強しようね。

 為替リスクとか全然考えてねーんだもんな。まいっちゃうよ。
9月21日(日)

 朝まで飲んでいて始発で帰ってきて、そのままグッタリと眠り、まだ雨が降り続いていて涼しかったので、昼に目が覚めたけど水分補給してまたとろとろと眠り、とろとろ眠っていたので色んな夢を見たが、どれも断片的で、でもなんかエロい夢を見て、とある芸術家(誰だかわからない)のアシスタントをしていたのだが、そのセンセーが作ろうとてしていたのが「女拓」で、要するに女体に和紙を貼り付けて墨を塗って型を取るらしいのだが、魚拓だと魚が平べったいから和紙を上から貼り付けるだけだが、なにせデコボコしているのがウリの女体相手であるから、濡らした和紙を全身に貼り付ける作業をしいていて、それは大層淫靡な作業で、お手伝いしながら「センセー、これって完成作よりも、作ってる過程のほうがスゴいんじゃないっすか?」なんて意見していたのであった。

 変態度は並みだが、お芸術度はやや上と言えるけど、しょせん「エロい夢」を真昼間に見ていた36歳最後の日であったが、昨日は品川で飲み会があったので、夕方家を出た。

 時間に余裕を持って出て、渋谷乗り換えのついでに、ハチ公ショップのそばにあるアロマな化粧品屋で石鹸を買った。私にとってはわりと贅沢品であるが、その石鹸の香りが気に入っているので時々買うのである。隣りでは「ルーム・フレグランス」を物色している若い女の子がいて、店員と相談していて、どうやら「気分の落ち着く香り」を求めているようで、「仕事していると、なんか強くなっちゃうじゃないですか、だから家でそれを落とすような、力が抜けるようなのがいいかなって思って」と言っていたので「がんばって仕事しちょるんだなあ」と同情。
 私も仕事が忙しくてピリピリしていたときは、アロマオイルを大量消費していたもんな。

 まだ時間が残っていたので、そのすぐ脇の通路に出店していた観葉植物屋さんを冷やかしていたのだが、この業界も日々進化しているので、いろいろ興味深い商品が並んでいた。見かけは高級アイスクリームのカップなのだが、それを開けて水をやればハーブが育って、好きなときにフレッシュ・ハーブが食べられるのとか、缶の中に土が入っている簡易プランターとか、そこらへんに置いておけば勝手に花が咲くサフランの球根とか、とにかく「バカでもできる」「安い」「かわいい」と三拍子揃っているので、通りかかったギャル達やカップルが次々と「かわいい」と言って買っていく。
 マザーリーフも売られていて、人気商品らしかった。

 見本で置いてあった「サボテン缶」が発芽しているのが超プリチーで、私も思わず「かわいい」と買いたくなってしまったが、サボテンに浮気すると「三つのしもべ」たちが焼もちを焼くのではないかと思ったので断念。あと、小さなサボテンがうにょうにゅと生えている様子が、よく見ると「土から這い出している芋虫」に見えてきたので。

 山手線に乗って品川には6時40分くらいに到着。中央線改札で集合だったのだが、飲み会参加者が30人弱いるらしく、いわゆるオフ会のようなものなので、顔知らない人も多いのだが、ウロウロしているうちに顔を知っている人を発見して、溜まっていたら、だんだんと人が集まってきて、けっこうな集団となる。クラス会でもこんなに人来ないよな。結婚式の2次会に向かう集団のようだったが、衣装が地味だけど(笑)。

 3年前くらいに、真夜中に横を通過しただけの品川インター・シティであるが、やはり中はけっこう巨大。自分が現在何階にいるのかわからなくなる。お店はデートにぴったりな、おシャレ系だったが、奥の個室に大きなテーブルが2つに立派な椅子が並び、けっこうゆったり。
 料理も、普通の「宴会メニュー」ではなくて、ちゃんと一人一皿づつ出てくるコース料理だった。
 隣りに座っていた方々が、干上がった畑の土のようにビールを吸い込むので、私もビールをチェイサーに日本酒飲んでいた。1時間くらいして食事が済むと、皆が席を移動しはじめ、椅子取りゲーム状態。
 大勢でワーワー喋っているので、個室内の騒音は相当のもんだったような気がする。喋り声が壁に反響してうぉんうぉんと鳴り響いていた。

 いい感じに酔っ払っていたので、初対面の人とも和やかに談笑していたつもりであるが、変なこと喋っていたらごめんなさい。11時ごろに駅で解散して、多くの人はそのまま帰ったが、私は気がつくとアンナ・ミラーズにいて、なんだか忘れたがパイを食べていた。途中で酔いが回って眠気が襲ってきたので、机に突っ伏していた。
 3時に店が閉まったので、外に出て、飲み会の主役さんもホテルに帰り、あと一人タクシーで帰っていったが、残る4人は「じゃあ、始発まで」ということになり、すぐそばにあった居酒屋が朝5時までやっていたので、そこに居座り、私はさっきまで潰れていたくせに、すっかり復活してしまい酎ハイ飲んでいた。

 そんで始発くらいに帰宅。
 途中でコンビニに寄って飲み物を買ったが、かなり足元が怪しかったらしく、コンビニの外で転んでしまった。膝に5センチくらいの大アザができた。

 というわけで、久々に朝まで飲んでしまったのでありました。
 とっても楽しかったので、すっかりまたテンションあがりまくっていたようなので、どっぷり疲れました。

 結局、起きられたのが夕方5時だったが、なんかまだ眠い。今日もずっと雨が降っていた。お盆のころの長雨を思い出す。しばらく残暑が厳しかったのに、急に気温が下がったので、体調崩す人多そう。
 でも、涼しかったので、たっぷり眠れたのでよかった。さて、銭湯にでも行ってリフレッシュしたいものだが、雨だと面倒だなあ。でも、こういう日は空いてそうで狙い目なのだが。

 「トロピカリズム」というジャンルがあるなんて知らなかった。あの辺の音楽は日本でもときどき流行するが「ブラジル系」で済ましていたような気がする。
 しかし、この単語をきいて、「ツルピカハゲ丸」というのを思い出してしまった。昔勤めていた会社に出入りしていた人のあだ名というか隠語だった。しかも、そのあだ名を嬉々として乱用していたのは、彼と一緒に仕事していたオジサンで、自分はハゲそうもなくて、ハゲを侮辱するのが平気だったようだ。でも自分は白髪が多く、それを気にして白髪が目立たなくなるシャンプーなどを使用していたが、白髪染めをする勇気はなかったというか、「それほど白髪でもない」という、よくわからないプライドがあるようだった。

 ツルピカ氏はけっこう我儘なオジサンだったので、そういう悪いあだ名がついたようだった。
 でも、これは私だけかもしれないが、私はハゲをそれほどネガティブ・ファクターだと思っていない。でも、そのオジサンは他の人のことも「あいつはいい奴だけど、まだ独身なんだよな〜。ミヤノどうだ?でも、ハゲてるけどなあ。それがなあ」なんて言っていたので、「なんでハゲだと女性は嫌がると決め付けるのだろう」と思っていた。

 さて、すっかり昼夜逆転してしまったが、明日は出勤だし、熱い風呂に入ってこようかな。
9月19日(金)

 「三つのしもべ」は、「セイロン弁慶」という植物なんだって。

 「セイロン」と「弁慶」が並ぶのってシュールだ。京都の五条の橋で牛若丸と戦った弁慶が、なんの因果でセイロンに?

 この植物には、いろいろな別名があり、「はからめ」とか「マザーリーフ」という名前で呼ばれているのは、葉っぱから芽が出てくるかららしい。

 そういえば、この鉢植えをいただいたアトリエに、水の張った皿に浮いた変なものがあったのだが、あれが発芽中の葉っぱだったらしい。あれを見て、ブラックジャックの「サボテンが転勤する家族の子供の体に入って、転勤先までついてきた」というエピソードというか、サボテンの芽が体中から出てきた画を思い出してしまった。ぞぞぞ(ああいうの苦手なのである。ブラックジャックはけっこう読むのが試練だった)

 それはさておき、このセイロンベンケイは、こんなに美しい花を咲かせるらしいのだ。でも、室内栽培で花を咲かせるのは難易度高いらしいし、屋外だと寒くて枯れることが多いようだ。

 うーん、咲かせてみたい。と大志を抱く園芸初心者なのであった。

 「セイロンベンケイ」は、「へえ〜」であったが、今日は「ほお〜」と思ったことがあった。
 私の勤める地域は小さなオフィス街であるが、それでも時々Fedexの車を見かけることがある。今日は、その車から、ドライバーが降りてくるところを目撃した。「あれ?ああいう制服なの?」
 ヤマトや佐川もドライバーは制服を着ているが、どちらもシャツは半袖だけどパンツは長ズボンである。しかし、Fedexのドライバーは思いっきり短パンだった。帽子とスカーフを除いたシンプルなボーイスカウトのようだった。
 しかも、その制服に身を包んだ兄さんは、「昨日まで銀行員でした」という風貌で、ヒョロっと痩せてて、眼鏡をかけていて、髪の毛もサラリーマン風だった。
 宅配便のスタッフというよりも、家族サービスに出かける若いパパのようだった。

 もひとつ、「ほお〜」なこと。
 今朝のニュースでアメリカ東部に上陸したハリケーン・イザベルであるが、それがいかに巨大なハリケーンかというのを説明するのに、「では、もしこのハリケーンが日本に上陸すると」という合成写真を見せてくれたのだが、日本列島がすっぽり入ってしまうほどの大きさだった。
 それで「へえ、そんなデカいんだ」と思って、「どんな被害が出るのだろう、なんか楽しそう」と「他人の不幸は蜜の味」モードに突入し、CNNのサイトに並ぶニュース写真を眺めていたのだが、そこではすでに「ハリケーン・イザベル」ではなくて、「トロピカル・ストーム・イザベル」という肩書きになっていたのである。

 トロピカル・ストームって日本で言う「熱帯低気圧」と同じなんだろうか?
 それはいいとしても、「熱帯低気圧」と聞いても特に何も感じないというか、事務的な印象があるが、「トロピカル・ストーム」という耳慣れない言葉を聞いた私の脳裏に浮かんだのは・・・・・・・

 ダン ダダ ドドン ドドン ドコドコドコドコドコ ドン !
 鳴り響く、サンバの打楽器 
 極楽鳥の羽のように飾られた山車
 ドドン ダン ! ダン !
 むせかえるようなパレードの熱気の中でひときわ艶やかに踊る褐色の肌をしたダイナマイト・バディのダンサー

 そう、私のイメージする「トロピカル・ストーム」は、こんなかんじのねーちゃんを満載したパレードの山車である。

 ドンドコドンドコ ドン チャチャ ドンドン(←頭の中をその山車が通り過ぎている)

 もしくは、こんなトロピカル・ドリンクに、スタバのフラペチーノのような、たっぷりクリームを載せて、ザクっと攪拌して渦を作ったら見ただけで胸ヤケするようなカクテルができあがるだろう。まさに「トロピカル・ストーム」ってかんじだ。

 うーん、いいぞ「トロピカル・ストーム」
 気象庁も「熱帯低気圧」の代わりに「トロピカル・ストーム」を採用してほしい。もともと「熱帯低気圧」も「台風の気が緩みました」というような意味があるような気がするので「台風は熱帯低気圧になりました」というと気が抜けるが、それが「トロピカル・ストームになりました」と言われると、別の意味で気が抜けると思う。

 まあ、しかし、トロピカル・ストームになってもイザベルのテンションは高くて、かなり被害が出たようなのであるが・・・・

 ところで、この「ハリケーンの名前」であるが、日本だと「1号、2号・・・・」と味もそっけもないが、だからって人名つけたからった親しみが湧くわけでもないけれど、でも、いったいどういう基準で決められているのかと思いきや・・・・・当然のことながら、誰でもそれを不思議に思っているので、すでに調べている人は多い。そうだったのか

 たぶん、事前に決まっているのだとは想像していたが、ちゃんとアルファベット順になっているとは知りませんでした。
 日本では、たとえば、南洋で9号と10号が発生して、先に10号が上陸するなんてことがありますが、アメリカでも「ケイトより先に、ラリーが上陸しちゃったよ」なんていうのがわかる仕組みだったんですね。へ〜。

 調子に乗ってさらに調べてみると、「トロピカル・ストーム」は「熱帯低気圧」ではなくて、まさに「台風」のことらしい
 へえ〜、勉強になるわ。
 てゆーか「シビア・トロピカル・ストーム」っていうのが、なんか違和感。私の中では「トロピカル」と「シビア」は一緒にしてはいけない単語である。

 まあでも、セイロンで弁慶が長刀振り回しているよりはマシか。
9月18日(木)

 今日もスポーツクラブで頑張ったが、体重はそう簡単には減りません。
 なかなか55キロが切れないので悲しいが、地道にやるしかないだろう。

 そういえば、9月にスポーツクラブ復帰してから、帰り道に必ず「牛糞猫」に遭遇する。「ギューちゃん」と呼ぶことにした。ギューちゃんは真っ黒な猫で、いつも同じところで丸くなっているのだが、少し離れたところから見ると、大きな牛糞以外の何者にも見えない。
 丸くなっていないときには、手足をだらりと投げ出して爆睡していて、車に轢かれた死体のようだが、ときどき起き上がってちゃんとお座りもしていたりするが、とにかく、いつ見ても・・・・と言っても、私が通る時間はだいたい決まってはいるのだが、いつも場所が同じで、その位置から半径1mも移動していないと思う。

 そこまで所定の位置を守り通す猫を見るのは初めてなので、「もしかして、ここで飼い主を待っているとか?」という「忠猫説」と「もしかして、猫を装ってはいるが実は偵察マシーン?」という「陰謀説」と、「実は、この場所は異次元への入口になっており、入口を守る黒猫?」という「ドアマンはやっぱり黒猫説」と多彩なバリエーションを想定して楽しんでおります。

 それとも、もしかすると、猫は家に憑くというが、あれはあそこに憑いている地縛猫なのかもしれない。ギューちゃんのすぐ横にはカバーをかけて駐車してあるバイクがあり、あれに憑いているのかもしれない。
 考え出すと止まらない。(いい傾向である)

 さて、ギューちゃんを横目に見つつ家路を急ぎ、家に着くと、ミスター・アンダーソンの無事を確かめ、「三つのしもべ」に挨拶しようとしたら・・・・・おお!君たちなんかシャキっとしとるじゃないか!

 植え替えしたら、しばらく日陰に置くべし、と土が入っていた袋に書いてあったので、その通りにしたら、いきなり背筋が伸びていた。それまでは、なんとなくヘニャっとしていたのに。
 これは、植え替えの効果なのか、それとも名づけたことにより、「ミヤノ2世」に仕えるという使命に燃えているのかよくわからないが、とにかく喜ばしいことである。以前、アジアンタムをあっという間に死なせてしまってから、「この部屋はサボテンしか育たないのかもしれない」と思っていたのであるが、そうではないことが証明できるといいな。
9月17日(水)

 「三つのしもべ」が我が家に来てから、早くも一ヶ月が経った。株分けされたもののようだったので、それほど根がしっかり着いていないし、そもそも観葉植物というよりは、南の島の森の下草のような植物のようなので、あまり根をしっかりと張らないのかもしれない。
 そんなわけで、柔らかい土に刺されただけだったし、私が酔っ払って持って帰っていたので、かなり揺らしながら運搬したために鉢底用の白い大きな砂利が多数顔を出していた状態だったし、しばらく置いておいたら土が固まってきて、少なくなってしまったので、月曜日の昼間に、土を買ったのだった。

 ガーデニングとは縁の無い生活をしているので、園芸洋品を買うのも久しぶり。前に買ったのは、サボテン用の土(つうか、砂利っていうか)だった。サボテンの鉢を倒してしまい、全部床にぶちまけてしまったのである。
 土を選びながら、「そうだ、会社にある鉢植えも、もう育ち過ぎてんだよな」と思い出し、大きめの鉢と受け皿と鉢底用の砂利を購入した。

 昨日、さっそく会社で、植え替えをしたら「わー、立派になったね」と評判がよかった。
 なにしろ、その鉢は私よりも会社では先輩なのである。
 今日の今日まで、名前を存じ上げなかったが、ついでだから調べてみると「ツビダンサス」だって。
 私が入社する前に寿退社した人が置いていったものらしい。2年前まで同僚だったギャルが大事に育てていたのだが、経理課が一時期、窓際にいたときに、太陽を目指して真横に枝が伸びてしまった。そして、小さな鉢ではバランスが悪くなったので、彼女が自腹で鉢を買ってきて植え替えたのである。彼女の家には沢山観葉植物があったようで、けっこう手馴れていた。

 その当時、隣りの部署にあった誰も見向きもしない鉢植えが廊下に放置してあって、経理には低い棚があったし、日当たりもまあまあだったので、私が死にかけていた彼らを救済した。貧相なパキラ(それくらいは知っているのだが、知らない人のために、これです)も新芽を出すようになり、隣りの部署のアシスタントに誉められたが、もうひとつの、なにやらラン系だが花が落ちてからどのくらいたつのかよくわからない、単なるハッパは、たぶん元はこんなやつだろうと思うが、花の落ちた無残な姿をずっとキープしていて、葉っぱが一応緑色を保っているので「これでも生きているんだな」と思える状態なだけであった。

 その後、フロアの場所が移ったので、そいつらも一緒に連れていき、「みっともない鉢植え達」ではあったが、ときどき思い出したように水をやっているだけでもなんとか生きていた。
 2年前、ギャルが他部署に転属になったとき、彼女が先輩から受け継いだはずの鉢植えが残っていたので、「あれ?なんで?」と思ったのだが、代わりにパキラの姿がなかった。
 なんでなのか今だに謎である。もしかしたら、取り違えたのかもしれないが、彼女とはあまり仲が良くなかったというか、私が話し掛けると固くなる人だったので、とうという聞けなかった。そして、彼女が持って行ってしまったパキラちゃんが今どうしているのかも確認する勇気がない。

 もともと、思い入れのある鉢植えでもなく、ただ死なないから付き合っているだけであるが、それでもちゃんと水遣りだけは欠かさなかった。
 そして、私の養子となって1年半。やっと鉢を替えた。土なんかもうほとんど残っていなくて、どこが根っこだかなんだかわからないような悲惨な状況だったが、丁寧に古い土を落とし、腐った根をちぎって、大きな鉢に底砂利を並べ(炭素増量で水捌良好で根腐れしにくいんだってさ)新しい土をたっぷり入れて完成。たっぷり水をやって、新しい土に馴染むように祈る。

 ところが、今日、ツビサンダンスの鉢が変わったことに気がついてくれた同僚が、「こっちも新しい葉が出てるけど、こっちはやらないの?」
 ラン系は普通の土じゃないから、よくわからんのだよ。なんか水草みたいのに埋めてあるだけなのだ。水草の下には発砲スチロールみたいなのが土台として入っているだけだったりする。それでも、こいつらは、花こそ咲かせるのが難しいが、温度と水が適当であれば、その状態で何年も生きるのだ。すでに、改良に改良を重ねて作られた品種であるが、たぶん、熱帯雨林のジャングルの軟い土壌の上に生息するようなものが原種なんだろうと勝手に思っている。だいたい、ラン系は、西洋人がアジアなどを探検したときに「うわ〜きれい〜」と持って帰ったのが始まりなんだろうし。

 で、「ほら、こうなってるんだよ」とランの根元を持ち上げながらクドクド説明していたら・・・・・あれ?新芽じゃなくて、新根が出ている。どうも「元・水苔」な物体がガチガチになっちゃったので、そっちの根はダメになったのだが、水苔の無い空間に向かって、白い根が生えていたのだ。
 なんてシブといんだ。
 カンドーした。

 そんで、「じゃあ、こっちも植え替えちゃおっかなあ」と奮起して、今日の帰りにスーパーの園芸売り場に寄ってみると、水苔は500円もしやがる。うーん、高いなあ、でも植え替えしてみたいなあ〜、もしかして花が咲いちゃったりして・・・・・私の人生におけるささやかな自慢話ベスト3の中に「胡蝶蘭の花を咲かせた」というのがあるのである。
 前の会社では、芸能界というお国柄(?)で、よく胡蝶蘭を頂いたのだが、花が落ちたあともしつこく育てていたが、やっぱりいつのまにか死んでしまった。でも、あるとき頂いた胡蝶蘭の鉢植えには「花が落ちたあとの対処法」の抱えれた札がついており、その通りにやったら(花のついていた枝を根元から切らず、上から3分の1だけ切る)、2年後くらいにいきなり蕾をつけて、花屋で売っているものの半分くらいの大きさの花が5つほど咲いたのである。あまり胡蝶蘭は好きではないのだが、自分の咲かせた控えめな花はそりゃ〜可憐でかわいかった。

 あのときはとても嬉しくて、それで会社にいた「園芸部」なオジサマにも「胡蝶蘭は難しいんだぞ」とお墨つきをいただいたので、会社に来る親しいお客様たちにはモレなくお見せして自慢していたのだが、あのビギナーズ・ラックな栄光よ再び!

 というわけで、急に本腰になり、水苔と肥料を買ってしまったのであった。

 なんだかんだ買うとけっこう高いので、月曜日と今日で「園芸用品」に3000円くらい遣っている。しかも、そんな見捨てられた鉢植えに・・・・・

 あたしと同じくらいの年の女性は、きっと子供服なんて買い捲ってるんだろうな〜
 そんで、子供がいない人は、自分の服や靴やカバンを買い捲ってるんだろうな〜

 と、考えると、また遠い目になってしまう、誕生日も迫り来る今日このごろであるが、私は子供も育てたことないし、鉢植えに関してもシロートであるが、でもたぶん、両者とも「あまり熱心に世話して構いすぎるとグレる」と思っているので、調子に乗って水をやり過ぎないように気をつけるべし。
9月16日(火)

 なんか、ここんとこ日記書くのが面倒になっているが、そういう波のときもあるよな。
 しかも、BGMがフジテレビでやっているトヨエツ記憶喪失モノなので、さらにテンション下がる。(トヨエツ、黒木瞳、ヒロスエという豪華キャストなんだが・・・・つまらん話だなあ)

 新井君が韓国から帰ってきて「和食が食いたい」というので、昨日は下北沢のお魚居酒屋でお食事した。お刺身やサンマ焼いたのをつまみに、日本酒を6号くらい飲んだ。その後、バーでまた2杯飲んでから、また線路沿いの「シモキタらしいバー」に行って2杯くらい飲んだ。

 そういや、その前に下北沢をブラブラしていたら、なんと、「ブックス・オリーブ」が無くなっている!
 うわーうわーうわー、最近、あんましあの辺行かないから、全然知らなかった。しょっく。
 いったい、いつ閉店したんだ?と思って検索してみたら、3月だったらしい

 「小さな本屋がどんどん閉店して、やっぱさびしいなあ」と思いつつ、スタディ・ルームをひやかしてから、その並びにあるBODY SHOPも見ようと思ったら、それも無い!
 が〜〜ん。
 そんなにあそこで買っていたわけでもないが、でも、ときどき買ってたのに〜。私の御用達のお店がどんどん無くなっていって悲しい。

 で、話が前後するが、バーをはしごして飲みまくった後、新井君が「ラーメン食べたい」と言い出し、私もちょっと食べてもいいかも、という気分になったので、また「山頭火」に行ってしまった。前日は塩ラーメンを食べたが、今回は醤油にしてみた。わりとあっさりした味なので、飲んだ後にはいいかも。空いてるし。

 というわけで、すっかり酔っ払って家に帰ったのだが、駅前の本屋で「天才柳沢教授の生活」を3冊買っていたので、それを読んでたら2時になってしまった。
 というわけで、お約束のダルダルの週明け。だったのだが、朝、テレビをつけたら、阪神が優勝していたことを知る。
 道頓堀には5000人も飛び込んだとか・・・・・群集心理のいい研究材料だろうなあ。最初に飛び込んだ人は偉いというか、オリジナリティーがあると思うが、こうなっちゃうともーなんだかなあ。ガングロ・ヤマンバ・ギャルが量産されたときのような空しさがある。あれも、最初にやった人は凄いと思うよ。

 ずっと無名の3人組だったが、昨晩ふと「私が好きな三人組」のことを思い出したので、やっと名前が決定した。「ポセイドン」「ロプロス」「ロデム」。バビルの塔のように上に伸びるのだ、という願いを込めて。
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