可燃物な日々

表紙に戻る/過去の日記

ご意見・ご感想・誹謗中傷などございましたら、感情廃棄物再利用所までどうそお気軽に書き込んでください

9月14日(日)

 やっとユザワヤで買い物。
 いつも混んでるので、うろうろするだけで疲労する。
 しかし、ユザワヤにいるだけで「何か作らなくては」という強迫観念というか、モチベーションは上がるのだが、隣りで喋っていた中年女性二人組みが「あれもこれも欲しくなって、もう持っているものまで買っちゃうのよね。それで結局何も作ってなかったりして」と言っていたように、「もの作り心」が一瞬だけ沸騰しても、家に帰るとすっかり冷めてしまうというのは私だけではないらしい。

 サンダーバード枕のための生地を選んだのだが、フリースはいい色がなかったし、見るだけでも暑苦しいのでパス。しかし、そうなると、なかなかこれといった生地がない。質感としてはよくても、色が気に入らなかったりするのだ。わりと厚みのあるガーゼ生地の色が気に入ったのだが、でも、これじゃあ、あまりにもペラペラだけど、ガーゼだけに肌触りが抜群。
 伸縮性の高いワッフル織もけっこうよかったが、気に入った色のある生地は高価だったし、手縫いだと縫いにくいだろう。

 1時間近く、あっちウロウロ、こっちウロウロしていたのだが、「別に展覧会に出すわけでもないし、やっぱり色と手触りがいいものにしよう」と決心し、ガーゼ生地を購入。裁断してくれた店員さんが「ガーゼで何を作るの?」と聞いてきたので、「クッションです・・・それにしては薄いけど、でも色が気に入ったんで」
 店員が珍しがるということは、あまり裁縫に適した生地じゃないのかも。まあ、いいや、失敗したらまた違う生地買うさ。

 あとは、バイアス・テープと翼などに入れる芯になるようなものを選ぶ。ウレタンの薄いのが欲しかったのだが、思ったようなものがなく、けっきょくキルトの芯の中から選ぶ。それも、種類が膨大にあるので、あまりこういう材料に慣れていないから選ぶのが大変だったけど、でもやはり最後には「頬っぺたをすりすりしたくなるような素材」ということで、綿100%の芯にした。

 先々週、かみちゃんが「吉祥寺でご飯食べない?」と声をかけてくれたのだが、都合が合わなかったので、「日曜日に吉祥寺行くからどう?」とメールしたのだが、かみちゃんは相変わらず慢性的時差ぼけのようで、最近は「夕方寝て、深夜に起きる」というサイクルになっているらしく、時間が合わなかった。
 お祭りで駅前をお神輿が通過していたが、それに巻き込まれながら井の頭公園を散策。若い人たちが手作りのものを売っているので、それを冷やかしながら通過して、井の頭公園駅から電車に乗ろうと思ったのだが、ふと神田川沿いを歩きたくなり、またハード・オサンパーと化す。

 夕方5時を過ぎると、日も傾いて涼しくて気持ちいい。遊歩道が整ったところも多いので、お散歩が進む。(ご飯がすすむ、とか、お酒がすすむのと同じ用法)
 結局、久我山まで歩いてしまった。もっと歩けそうだったけど、お腹が空いてきたので、そこから電車に乗って下北沢にもどり、「山頭火」でラーメンを食べた。「山頭火」のラーメン食べるのは初めてだったんだけど、まあまあかな。
9月13日(土)

 出勤したけど、ほとんど仕事しなかった。

 家に帰って掃除と洗濯をしてたら、「アド街っく天国」が渋谷松涛で、「もしかして、この間ワイン2本空けたポルトガル料理屋が・・・・」と思いながら観ていたら、やっぱし15位で登場。あそこ、ほんとーに美味しかったですからね。

 で、ビール飲みながらNHKにチャンネルを替えると、スリランカのテロ組織VS政府間の停戦交渉の話。仲介役となったノルウェー外務省がんばっとるねー。なんか、いろいろ考えさせられるドキュメンタリーではあったが、「こんな大変そうな仕事したくないな〜」

 こういう紛争の経過を見ていると、いつも思うのだが、それが国際紛争だろうが、国内の民族紛争だろうが、結局、身近な「揉め事」と構造は同じであり、引くに引けなくなっている当事者もそうだが、仲介役も消耗するだけで終わることが多い。

 なんてことを考えながら観たERの最終回。濃かった。
 こんな最終回って、あり?
 「お願いですから、ゆるしてください」と画面観ながらつぶやいちゃいました。

 ERの企画スタッフの性格の悪さは相当のもんだ。
 でも、この世に自分よりも性格悪い人が確実に存在するということは、心の安らぎにもなるので、また大人しく地上波で次回シリーズが始まるのを待とう。次のシリーズでは、とうとうマーク先生が死んじゃうらしいんだけどさ。
9月12日(金)

●悲しい出来事

 昨晩、日記を書いてから、寝ようと思って、歯を磨きながら「そうだ、マトリックスに水をやらなきゃな」と思って、手にとってみたら・・・・・
 エージェント・スミスがひっくり返ってる!

 ガーーーーン!
 と思いながら、遺体を確認すると、遺体はすでにスカスカだった。
 ミスター・アンダーソンがご馳走にありついたらしい。

 気まぐれで、ゴキブリを飼いはじめてから、3ヶ月経っているが、あまりにも元気なので、「このままでは、『マトリックス・レボルーション』の公開まで生きているかもしれない」などと思っていたのだが、スミスが先に脱落。
 と、言っても、二匹生き残った内のどっちがどっちだか、あまり見分けがつかなかったのだが、一回り大きいほうを「ミスター・アンダーソン」だと思っていたので、死んだほうがスミスだろう。

 「ただでさえ、貰い手が現れないのに、こんなペットを飼ってちゃ、ダメ押しだわ」な〜んて思っていたのであるが、死んでしまうとそれなりにがっかりする。
 しかも、なにも9.11に死ぬことないだろう。
 それとも、なにかね?「そっか、9月11日か。ふーん」などと、事件当時は動揺して大騒ぎしていたのに、今ではすっかりどうでもよくなっていた私に対する警告ですかい?

 というわけで、エージェント・スミスのご冥福と、栄養分を摂取して元気に走り回っているミスター・アンダーソンのご清栄をお慶び申し上げるわけでございます。

 ちなみに、これで我が家の同居生命体は、ミスター・アンダーソンと、まだ名前の決まってない鉢植え植物3つになってしまいました。鉢植えも「無名」ながら頑張ってます。

●嬉しい出来事

 給与体系が変わったので、査定の時期がずれたのだが、今日は自己査定に上司の査定が入ったものを返されて、ちょっとだけ面談。そしたら、どーも、私の評価は社内でもベスト5に入るというか、ほぼ「1番」だったらしい。それで賞与の率(基本給に対する)も最高数値だったらしいけど、まあ、基本給がかなり低いからねえ。いっつも賞与で調整してもらっていると思っているので、こんなもんか。
 まあ、しかし、上司がかなり評価してくれているので、それはそれで嬉しいし、「今の君のままで突っ走れ」と背中を押してもらえれば、「やっぱ、私、間違ってないのよね」と再確認できるので、仕事もしやすいのでよろしい。

 最近は、仕事のペースもかなりコントロールできていて、どっちかというと暇を持て余すほうが多くなった。だから、自分の心配よりも、手持ち無沙汰なハイジやクララをどうしようか、なんかもっと重い仕事押し付けようかどうしようか、そっちのほうが気になるくらい。

 おかげで、かなりプライベートな時間を持てるのであるが、2年くらい仕事に追われていたので、昔の自分が暇なときになにをやっていたのか戸惑うけど、とりあえず、スポーツクラブにマメに行ってペースを取り戻している。今週末は布地を買いに行けるかなあ。
 明日はまた出勤なのであるが、もう少し休みが多ければ、いい会社なんだけどな〜
9月11日(木)

 今日もスポーツクラブ。
 8月にサボった分を取りかえそうとしているらしい。

 今日もニコタマ駅から眺める月は素晴らしかったが、反対側では稲光。
 局所的に光っていて、ときおり、真横に稲妻が走っていた。
 こりゃ、また夕立になるのかな、と思っていたのだが、あそこで電池切れしたらしい。

 そーいや、今年初めて、会社に置いてあった日傘を使用した。
 なんか、これから本格的に夏になるんじゃないかと誤解しそうな陽気。
 でも、やっぱ、夜になると涼しくなるので、ただの残暑なんだろう。

 家に帰ると洗濯をしながら、「Dr.コトー」の最終回を観てしまった。

 最終回といえば、先週の土曜日で「ダーマとグレッグ」も終わってしまった。
 そして、とうとうERも今週で最終回。
 週末のささやかな楽しみがまたなくなる。悲しい。

 その代わりに、「ホワイトハウス」が一挙再放送されるようだが、その後は何が始まるのだろうか? 
9月10日(水)

 昨晩、あんなに親密に寄り添っていた月と火星であるが、今日の帰り道の二子玉川駅で急行に乗り換えるときに、「♪月がとってもきれい」だったのだが、「あれ?君のゴージャスな首飾りは?」と思って探したのだが、見つからず、「すわ!デビアス社の厳重な警備をかいくぐって盗まれたのか?」と思いきや、よくよく見たら、月よりもかなり離れたところにポツネンと火星が転がっていた。

 寺尾聡のヒット曲「ルビーの指輪」が、頭に鳴り響く。(リンクをクリックすれば鳴り響きます)♪背中を丸めながら 指のリング 抜き取ったね 俺に返すつもりならば 捨ててくれ〜

 ルビーの指輪・・・・・捨てられちゃったらしいです(涙)。

 しかし、たった一晩であんなに移動するんだ。
 中学生のとき、理科の授業の宿題で「オリオン座の観察」をやらされたが、今の中学生は、「月と火星の観察日記」などを宿題にされているのだろうか?劇的に移動するのでヤリガイがありそうで、羨ましい。

 オリオン座の観察は、要するに時間ごとにどう移動するかを記録したのだが、クラスメートで約1名だけ、「どうしても、どれがオリオン座だかわからない」という子がいた。成績はよかったが、ちょっと天然ボケな、でもとても真面目な女の子で、先生にも一目置かれていたし、私も彼女が醸し出す「天然の味わい」をいつも堪能させてもらっていたのだが、その「観察日記」が最高の出来で、とにかく毎晩、律儀に外に出てオリオン座を探していているのだが、「どうしてもわからない」という過程が克明に記されている極上の作品だった。(5日後くらいに、やっと「もしかして、これ?」と気がついたいた)その当時でも、「おもしろすぎる。どこかで発表したい」と思った。あれ、残ってないのかなあ。スキャナーで読み込んでインターネットで公開したいもんだ。

 心を入れ替えたので、今日はプールに行った。
 あんまし、泳がなくて、水中歩行とサウナばかりだったけど、とにかく行けるときに行くことが重要だ。
 8時時過ぎに切り上げて、支度して、さっさと帰り、久々に「トリビアの泉」を鑑賞。

 今日の「金の脳」であった「ガチャピンが子供を食べる歌」は、「子供を食べる歌っていうと、♪たべちゃ〜うぞ、たべちゃうぞ、いたずらする子は食べちゃうぞ、くらいしか知らないなあ」と思っていたら、まさにそれだった。
 なんで知っているのだろうか?
 けっこう有名な曲だと思うので、大きいお友達なら知っていると思うのだが・・・それに、そのレコードのB面は、かの有名な「パンダがなんだ」だったぞ。それも、大きなお友達だったら、皆知っていると思うが・・・・でも、記憶が曖昧になっているので「パンダがなんだ」も「食べちゃうぞ」も、てっきり「ポンキッキ」じゃなくて「みんなの歌」なのかと思っていた。
 大きなお友達は、昔の歌を沢山知っているのだが、それの出身が「みんなの歌」なのか「ポンキッキ」なのか「ピンポンパン」なのか、記憶が曖昧なのであった。

 で、先日、ワイドショーでも「妻は」と発言したので話題になっていたウタダ夫のキリヤ氏が監督したのが「キャシャーン」であるということに、眩暈がしていたりしていた。うちの口うるさいオカンも白鳥の中に大人しく収まっていてほしいと思っていた「ちいさなお友達」も、もはや30代後半。そういや、「キューティーハニー」も実写版が作られていたし、ギョーカイで実力を持つ人たちの年齢が自分と同年代になると、こーゆーことになるのねってことを痛感する今日このごろ。    
9月9日(火)

 心を入れ替えて、今日はスポーツクラブに行った。
 急上昇中だった体重が少しだけへこんでいた。日曜日のカラオケ4時間で脂肪を燃焼したのかもしれない。
 そういや、ブリジストンの工場が燃えている映像を観て、「♪燃焼系、燃焼系〜積みタイヤ」と不謹慎にも口ずさんでしまったしなあ。(あのくらい私の体脂肪も豪快に燃えてくれたらいいのにな・・・・♪こんな運動し〜なくても)

 やっと、「火星大接近」が肉眼でも楽しめる立派な天体ショーになった。(天気悪い日が多かったからね)
 まるで、月の光に吸い寄せられた羽虫みたいに、火星が月に寄り添って輝いていた。
 あのまま、月に吸い込まれてしまうかのよう。
 月も、あんなにキレイな「アクセサリー」を手に入れてご満悦であろう。

 日本橋高島屋で披露されたという、「ミレニアムスター」と、それを胸にぶら下げたスーパーモデル「イマンさん」がギリシア神話の登場人物のように、星座になったかのようである。うっとり。

9月8日(月)

 9月になり、お子様の夏休みも終わったし、可愛い子猫みゃーのちゃん(久々の登場)は「そろそろ、恐竜観に行きたいなあ」と思いました。
 昨年の夏に開催された「恐竜博」には、一人で行ったのですが、今年やっている「ジュラシック・パーク・ツアー」は、一人で行くのはちょっとサムいなと思ったので、数少ない「大きなお友達」友達である、にゃおちゃんに「まだ行ってなかったら、一緒に行こうよ」と電脳お手紙を出したところ、「そろそろ行こうと思っていたところでした」というお返事をいただいたので、二人で行くことにしたのです。

●大きなお友達二人組、恐竜ツアーに行く

 みゃーのちゃん6歳(2桁以上切り捨て)、にゃおちゃん7歳(同じく2桁以上切り捨て)は、3時半に渋谷で待ち合わせをして、さっそく代々木公園に向かいました。
 NHKの前を通り、「さて、会場はどっちなんだろう」と思いましたが、これといった案内も見当たりません。「とりあえず、こっちから回ってみるか」と岸体育館のほうに向かおうとしたら、フェンスのところに小さな看板がかかっているのを発見しました。「ちいせーよ」と文句言ってしまいました。

 NHKホールの前の道には、あいかわらずライブをやっている若者が大勢いて、歩きにくかったですが、ズンズン歩いていったら、やっと入口を見つけました。
 にゃおちゃん曰く「でっかい恐竜のバルーンでもあげておいてほしいよね」

 あまりテレビなどで紹介されているのを見なかったので、それほど混んでいないのかと思っていましたが、それでもさすが日曜日なので「45分待ち」の表示が出ていました。チケットを購入すると、さっそく列に並びました。それほどの大行列でもなかったけど、10分おきに数十人づつしか入れないのです。
 思ったとおり、列を作っているのは、「小さなお友達」と「その保護者たち」ばかりでした。それも小学生らしき姿はあまり見かけず、幼稚園児が大半のようです。バギーに乗って、ぐっすり眠っている赤ちゃん連れもいました。
 「よかったね、二人で来て。ここで一人で並ぶの勇気いるよ」
 と励まし合いました。
 「でも、全然、他に大きなお友達いないね」
 「まだ4時だからねえ」
 と喋っていたのですが、4時過ぎたら、大きなお友達もちらほらとやってきました。でも、みんな「つがい」です。

 「これって、デートにはどうなんだろうねえ」なんて、喋ってました。なにせ、入場料が2800円で、映画よりもかなり割高です。
 「でも、小さなお友達が多いほうがいいよね。大きなお友達ばかりだと、シラけそうじゃん」
 「あと、やっぱこういうのには、アメリカ人がいると盛り上がるだよね」
 「あー、たしかに。アメリカのユニバーサル・スタジオとか、すごかったからねえ」
 などと会話しながら、たっぷり40分は並んで、やっと中に入ることができました。涼しかったし、喋る相手がいたのでそれほど長く感じなかったけど、炎天下だったらきつかったかも。並んでいる最中にも、何回か「中に入るとトイレがありませんので、入場までにゲート横のトイレをご利用ください」とアナウンスがありました。小さなお友達が多いので、中に入ってもしつこくトイレの警告が繰り返されるので、そういう警告を受けるとトイレが近くなってしまう気の小さい人は、事前の水分とりすぎには注意したほうがいいかもしれません。私はトイレが近いので、かなり不安になってしまいました。

 さて、入口の前で漏れなく記念撮影されます。「こんなところで写真とってもらってもよ〜」と思いましたが、後で恐竜の写真を合成で繰り込んだ記念写真にしてくれるらしいです。
 撮影が済んで、中に入ると、ティラノの化石標本がこんにちわ〜。
 それを囲むように、いちおうアカデミックな展示がありますが、それをじっくり眺めている暇はありません。展示室の奥に「ツアー入口」があり、そこでまた並ばないといけないのです。みゃーのちゃんと、にゃおちゃんは、ちんたらと「卵だ」「歯だ」と展示を冷やかしていたので、すぐに入れずに、そこでまた待たされて次のツアーになってしまいました。

 さて、10分後、やっと「ミスターDNAの部屋」にいれてもらえましたが、そこでDNAの説明スライドをぼんやり眺めながら10分待ち。かれこれ、1時間以上立ちっぱなしで並んでいたので、「椅子に座りたい」とこぼしていました。しかし、ツアーは「自分で歩く方式」なので、あと1時間くらい立っていなければなりません。

 さて、ツアーの内容は、だいたい知っていたのですが、恐竜の模型はけっこうよくできていて、思っていたよりも楽しめました。「ブラッキーに餌をあげたい人」を募ると、小さなお友達は次々と手を上げてくれましたが、でも、けっこう皆、きょとんとして観ていたような気がする。役者さんたちの説明は、ちょっと難しすぎたかな?
 かなり、「伏線」が仕込まれている解説なのですが、小さなお友達にとってはそんなことはどうでもよかったみたいな雰囲気でした。

 私は、トレーニング・センターのお姉さんが被っていた「肉食恐竜仮装セット」が大変気に入り、「いいなあ、あれ、ほすぃ〜」と大きな声で呟いていたら、お姉さんに目線をいただいてしまいました。
 しかし、平日はどのくらいの間隔なのかわかりませんが、日曜日は10分間隔でずっと喋りっぱなしの解説なので、役者さんたちも大変だろうなあ。

 で、私ら大きなお友達代表は、最後の展示で、電気が消えて「ズシン、ズシン」という音とともに、床が振動したら「でた〜〜〜!」と大喜びしていました。でも残念ながら、ティラノは私たちにヨダレを吹きかけてくれませんでした。

 小さなお友達は、もっと「キャーキャー」と泣き喚いてくれるのかと期待していたのですが、お父さんに抱えられてビービー泣いている子もいましたけど、ほとんどの子が平然と微笑んでいました。もっと盛り上げてくれよ〜

●大きなお友達二人組、みやげ物売り場にハマる

 無事ツアーも終了し、みやげ売り場を通ります。
 限定チョコエッグもありましたが、二人とも食玩には興味がなかったので、「恐竜草加せんべい」などを眺めて冷やかしていただけでしたが、せっかくだからTシャツくらい買おうかなっと物色して、一枚選ぶと、なんかもっと買いたくなってきてしまい、ふと、気がつくと、夜光ブラッキーや、恐竜の模様入りスプーン&フォークなどを抱えていました。
 そして、ふとガラス・ケースの中にある恐竜アクセサリーに目がとまりました。「へえ、指輪とかあるよ。けっこう可愛いじゃん」と、そのときはほんとうにただ冷やかしのつもりだったのですが「せっかくだから」と思って、ケースから出してもらい、指にはめていると、だんだん「その気」になってきました。

 次から次へと、指輪を試着するみゃーのちゃんの熱気が伝染してしまったのか、にゃおちゃんは「このブレスかわいいかも」と言い始めたので、「じゃあ、これも出してください」と試着してみると、「おお、かわいい!」
 「ブロントザウルスの親子ブレスレット」で、大小ブロントの首とシッポがからんだところが留め金になっているのです。
 「うーん、ちょっと欲しくなってきたかも」と、にゃおちゃんはすっかり気分が高揚してきたようですが、「でも、ちょっと高いかねえ?」たしかに、1万6千円ですからねえ(笑)
 腕にはめたブレスレットを眺めつつ、「うーん」と悩むにゃおちゃんを横目に見つつ、指輪の試着に余念のないみゃーのちゃんでしたが、あまりデコボコが少ないデザインだと恐竜っぽさ半減だし、かといって「ティラノがどーんとついている指輪」はかなりワイルドで、パンク魂を感じましたが、こういのって凹凸がありすぎてセーター殺しになってしまうし(象の指輪がそうだった)、人混みで人を傷つけてしまいそうです。
 素材は銀でしたが、「こんなののプラチナでできたやつをパカっと(指輪の収められた箱が開く擬音。基本である)見せられて、プロポーズされてみたい」という妄想にとらわれてしまいました。でも、囲み取材のときに、記者に「指輪見せてくださ〜い」って言われたときにちょっと恥ずかしいかな・・・・・などと飛躍しているうちに、にゃおちゃんが「買う」と言い出しました。たしかに、こういうデザインのものは他ではあまり見かけないので一期一会です。みゃーのちゃんも、なんか買わないと気がすまないような精神状態に陥り、「指輪はどうせ、あまりしないし、せっかくだからペンダントにしよう」と、ラプトルのペンダント6500円也をご購入。

 いや〜、食玩には騙されないつもりでしたが、チョコエッグのケース買いより散財したぞ(笑)。
 「チョコエッグのコンプリートボックスが何個買えたか・・・・」と、みゃーのちゃんが言うと、にゃおちゃんは「これが、大人買いってことよ」と不敵な笑みを浮かべていました。

 つーわけで、こんなところで「大人の女の懐の深さ」を発揮してしまった二人だったのでありました。

●大きなお友達二人組、ポルトガル料理を堪能

   さて、買い物が済んだら、とっぷりと日も暮れ、時刻はもう6時半でした。7時から予約してあった、松涛にあるポルトガル料理屋に行きました。小さなお店ですが、いつも混んでいるとのことで、たしかに、料理はどれも美味しかった。
 喉が渇いていたので、最初は白ワインを飲んでいたのですが、あっという間に飲み干してしまい、「じゃあ、次は赤にしよっか」と二人でボトル2本を空けてしまったのでした。

●大きなお友達二人組、調子に乗って大酒を飲む

 お腹いっぱいになり、ほどよく(?)酔っ払ったので、9時ごろ店を出て「もう一杯軽くひっかけていくか」とアイリッシュ・パブに入って、キルケニーを1パイント飲むのが「軽く」かどうかわかりませんが、気がつくと2パイント飲んでました。
 にゃおちゃんとMちゃんが先日入ったカラオケ屋には、「スミスが5曲も入っている」という話はMちゃんからも聞いていたのですが、「じゃあ、次回は3人で唄いまくろう」などと盛り上がっていたのですが、そろそろパブが閉店する時間になったら、にゃおちゃんが「これからカラオケしよう」と言い出したので、「おっし、じゃあ、行こう!」

●大きなお友達二人組、カラオケで時間を忘れる

 ホントーだ!スミスの「ゼア・イズ・ア・ライト」や「ディス・チャーミング・マン」がある!
 ニューオーダの「リグレット」や「ビザール・ラヴ・トライアングル」も、LA’Sの「ゼア・シー・カム」も、おお!やっとビーチボーイスの「ゴッド・オンリー・ノウズ」も入ったじゃねーか!

 かなり酔っ払っていたので、その勢いで唄いまくっていたら、いつのまにか2時になってしまいました。
 3時になると、もうクタクタで唄えなくなってきたので「そろそろ帰ろう」と外に出ると、渋谷の街は嘘のように閑散としていました。「日曜日だもんな〜〜〜」

 つーわけで、帰宅したのが3時半。カラオケ屋では、アイス・コーヒーを飲んでましたが、その合間に「休憩」として、またビールジョッキを頼んでいた。なんだか、私たち、ジュラシック・パークで吠え合っていたティラノサウルスとスピノサウルスみたいだったかも。

 大きなお友達2名は、大きな肉食恐竜2頭と化して、食べて飲んで歌ったあと、ひっそりと静まった渋谷の町をタクシー乗り場まで闊歩していたのでありました。やはり、あのジュラシック・パークのセキュリティには問題があったみたいです。

 そして、みゃーのちゃんのお財布にも、秋の涼しい風が吹き込んでいたのでありました。

 久々にスゲー金つかった。かなりスッキり。
 しかも、朝起きても全く二日酔いしてないところが怖い。

 しかし、ストレス解消しすぎたのと、寝不足で、今日はずっと眠かった。
 今日は早寝します。
9月6日(土)

 出勤。来週も週6日勤務なので、けっこうキツい。

 会社について、コーヒをいれていたら、同僚に「電話だよ〜」と呼ばれた。「Yさんから。なんか、最初はOさん(総務部長)宛てだったんだけど、まだ来てないし、TもSも休みって言ったら、じゃあ、ミヤノさんだって。なんか慌ててるみたい」と言うので、Yさんはいつもわりかしハイテンションな人なのだが、や〜な予感がして「私も休みってことにしておこうかしらん(笑)」と言いながら電話をとると、「明日のイベントでバイトに渡す金額が間違ってました!」

 あわわわわ・・・・・・
 バイト代は200人分くらい用意したのだが、それが全部「1000円多かった」とのこと。
 今回から、拘束時間が短くなったらしく、それで金額が変更になったのに、担当者の彼以外の誰もそのことを知らなかったのであった。バイトには説明のときに、ちゃんとその金額を提示していたらしいが、「それを経理にも教えてくれないと〜〜」

 しょーがないから、他の人にも手伝ってもらって、新しく封筒を作り、もう用意されていたバイト代の入った封筒にハサミをいれて中を取り出し、千円札を抜いて、また現金を詰めなおした。
 その作業で午前中は潰れてしまいました。終わったら、かなり仕事した気分になり、「もう帰りてー」と思った。

 そういうわけで、今日はいろいろ仕事があったはずなのだが、「いったい何をするつもりだったんだっけ?」と気持ちをリセットするのにずいぶん時間がかかってしまったことよ。
 でも、どうせ土曜日は電話も少ないし静かなので、仕事が捗るのだが、あんまり真面目にやっていても疲れるので、ニュース・サイトなどを観ながら休憩していたら、「みなぞう君引越し」というニュースが朝日新聞のサイトに載っており、「ぞう」がつくものにはすぐに反応して、詳細を見てみたら、「ぞう」は「ぞう」でも「ぞうあざらし」であった。

 江ノ島水族館にいる「ミナミゾウアザラシ」の「みなぞう」君だって。

 「みなぞう」っていい名前だ。
 映画監督に林海象っていうのがいるが、本名かどうか知らないが名前に「象」がつくのがちょっと羨ましかったが、「かいぞう」という読み方がイマイチ気に入らなかった。ちょっとスカしている読み方だ。「うみぞう」だったら、よかったのに・・・・と思っていたのだが、「みなぞう」って「皆象」って書くのかな。それだとやっぱり「かいぞう」とも読める。そういや、「皆憎」って書き残して自殺しようとした人いましたね。(戸川純の自殺未遂事件。数年後、その妹が自殺したときは驚いた。)

 みなぞうサイトをよく読むと、「美男象」だって。公募で選ばれた名前らしい。「ミナミゾウアザラシ」を短縮して、無理やり当て字しただけだと思うが、でもやはり、ひらがなで「みなぞう」というほうがいいなあ。
 いいな、いいな、いいな〜
 もし、子供産んで、男の子だったら「みなぞう」にしちゃおうかなあ?Aさん、どお?

 すっかり「みなぞう」にハマってしまい、「みなぞうのヒ・ミ・ツ」も繰り返し見てしまいましたが(爪とか、尾っぽが、これまたキュート)、帰り道にふと思い出した。私がその昔(30年前)溺愛していたクマのヌイグルミは「ミーナ」ちゃんだった・・・・・なんでその名前にしたのかは全然おぼえていないが、いつのまにかそういう名前になっていたのである。5歳のころにすでに「みーな」という語感が気に入っていて、今だにそうなのか、それともミーナちゃんがボロボロになって再起不能になるくらい溺愛していた名残で「みーな」という語感に愛着を持っているのかわからないけど、

 あああ!NHKのニュースでもやっている!「国内最大のゾウアザラシの引越し」だそうで、でかい!でかいぞ「みなぞう」!
 NHKのアナウンサーが淡々と「みなぞう」と言うと、ゾクゾクするわ。

 つうわけで、すっかり「みなぞう」に夢中。暇ができたらぜひ「生みなぞう」を観に行きたいものである。

 ところで、今日は他にも、じわっと来たものがあった。雑誌「NUMBER」の中吊り広告が阪神特集で、そのコピーが「阪神の国ニッポン」。
 でも、これって、すでに言われてそうだよな。もし、「NUMBER」が初出だとしたら、「AERA」が悔しがるだろう、と思って、さっそく検索してみたが、「阪神の国」はわりとヒットしなかった。2年前の2ちゃんのログが出てきたあたりがなんとも。

 「神の国」発言騒動は、2000年だったらしいので、その当時に、阪神が優勝争いしてれば、もっと早くに出現した言い回しなんでしょうけど、遅れること3年、やっと「神は神でも阪神っていう神様だ!」ということになったらしいです。

 話は飛びますが、阪神が前回優勝したときは、私は大学生で、当時、サークル仲間だった友達が虎キチで、その子に電話しても、携帯電話の無い時代ですから、お母様が電話に出て、「J子は・・・・今日もたぶん帰って来ないと思いますけど」「ああ、そっか、神宮に詰めてるんですよねえ」などという会話を交わしました。連日、徹夜で並んで入場して、勝っても負けても朝まで飲んでいたようなので、あのときはなかなか連絡がつかなくて困りました。

 そんな野獣派女子大生だったJ子も、最近、年賀状をやりとりするくらいしか交流がないのですが、今では1児の母。仕事も続けているようでありますが、学生時代以来の阪神優勝にどんな気持ちでいるのでしょうか?
9月5日(金)

 月の前半はただでさえ忙しいのに、銀行に提出する「今期業績見込み」を急に作れという指令がくだり、そして上司が金曜日の会議で使用する「幹部用・今期業績見込み」も作ってくれというので(銀行用は期末数字予想だけでいいのだが、幹部用はもっと細かい)、さっそく暇そうだったハイジに下請け(とりあえず、前期の数字を土台にするので、その単純入力)に出すことにして、あれこれ指示してやらせていたら、上司が「なんだAが作ってんの?」と言うので、「だって、私だけじゃ明日中に終わりませんよ」(銀行別&月別の借り入れ残高も出せというので、そっちもメンドーな作業)と言ったら、上司は笑いながら「おまえ、大丈夫か?」とハイジをからかっていた。

 こういう仕事はけっこう多いので(しかも、いっつも急かされる)、ハイジにも憶えてもらわないとね。それには、どんどんやらせるしかないのですよ。
 そんなこんなで、私もガシガシと表を作っていたら、久々の眼精疲労で、肩も凝ってきたし、夕方に「今日はスポーツクラブ行けないなあ」な体調になってしまったので、帰りに映画を観に行くことにした。

 レイトショー狙いなので、時間が余るから、港北ニュータウンを散策して時間を潰そうとしたら、思いっきり道に迷い、「こんなとこ、とぼとぼ一人で歩いていたら、殺されても不思議ではない」と、まだ8時前だというのに緊張してしまうような山道を抜け、「散歩」のつもりが2時間も歩いてしまい、「ここら辺を東京23区と同じように考えてはいけないのだ」と反省し(千葉の奥地というか印旛沼周辺と似たようなもん)ヘトヘトになりながら映画館に着いたのが上映5分前であった。

 というわけで、話題作だとばかり思っていたのだが、あんまし話題になっていないような気がする「HERO」を観てきばした。
 港北ニュータウンのシネコンでも、今だに「踊る大走査線」は大入りのようでしたが、「HERO」はすでに小さな劇場扱いだった。「地獄の黙示録」を私を含めてたった4人で鑑賞した劇場と同じところだった。それでも、客席は6割くらい埋まっていたが。

 あまり評判のよい映画でもないので、特に期待もしていなかったのであるが、私は予告編やポスターを見て、「よしよし、マギー・チャンはちゃんときっちりアイラインをひいているようだ」と確認してから観にいったので、その期待は裏切られなかった。最近、買ってないのでよくわかりませんが、ドラッグストアでアイライナーを買うと、1000円〜2000円はしますので、1200円(レイトショー割引)で、「マギーのアイライン」を鑑賞できるのなら、お値打ちでしょう。

 まあ、あと、半分冗談で「花様年華の続編かなあ」と思っていたのですが、ほんとに続編でした(笑)。
 「花様年華」を観て、「もー、何の不足もない美男美女のくせに、いったい何ちんたらやってんだよ〜」と、イライラした人はぜひ「HERO」もご覧ください。
 今回も、完全に不完全燃焼してます。あまりの不完全燃焼で一酸化炭素中毒になりそうですが、噂によると一酸化炭素中毒で死ぬ瞬間は気持ちがいいとか(誰が噂してんの?)。だから、この不完全燃焼も、クセになるかも。

 しかし、愛しのトニー・レオン(本当はレオン・ライのほうが好きなんだけど)が、無精ひげとボサボサ長髪で、なんだか「わざと小汚くしてワイルドさを演出しているつもりの竹之内豊」に見えてしょーがなかったんですが、刺客に命を狙われる秦の王様の「西村雅彦似」(誰かも指摘していたな。最初は気がつかなかったんだけど、だんだん西村雅彦以外の何者にも見えなくった)に比べれば大した問題でもありません。

 うーむ、しかし、もっとファイト・シーンが美しいのかと思っていたが・・・・ってゆーか、「それだけ」の映画なんだと覚悟していたのですが、そっちは外されました。「マトリックス」の殺陣というよりは「振り付け」な映像に馴れきってしまったので、なんかヤボったく感じた。迫力が無いし、動きも洗練されていない。もともと、剣士が宙を舞うような中国系の殺陣(武侠映画とかなんとかいう言葉があるらしいが)は、あんまり観てないので、こういうもんなのか、それともチャン・イーモウがチャンバラというものを全然わかっていないのかよくわからないのですが、チャンバラそのものよりも、「ヒラヒラと舞う衣装」や「ヒラヒラと舞うイチョウの葉」や、周囲の風景の美しさのほうに重点を置いているように思えた。そんで、その「背景画の美しさ」も、なんか出始めのころの「バーチャ・ファイター」をやっている友達の後ろを覗き込んで「ふーん、ずいぶん背景が凝っているんだな」と感心したときと同じくらいの「ふーん」でした。

 というわけで、映画の出来としては「チャン・イーモウが仕切るらしい、北京オリンピック開会式のプレゼン」としか言いようがありませんが(まあ、本人もそういうつもりらしいし) 「開会式」だと思えば、けっこう見どころ満載なのかもしれません。

 で、私みたいな「マギーとトニーが共演なら、しょうがない、観に行くか」というような人は、観ても損はしないと思います。マギーがほんとに、掛け軸から抜け出てきたような幽霊画のように怖いほど美しいし、そのマギーとタイマン張ろうとするチャン・ツィイーも、ときどきドキリとさせる怖い女の表情を見せてくれます。チャンバラ・シーンよりも、女の睨み合いのほうがよくできてます。
 そんで、マギーとトニーが、あまり得意ではないはずのチャンバラ格闘シーンを一生懸命やっている姿も好感が持てます。ノコギリを持ったこともないような天才数学者が、娘が飼った犬のために、日曜大工で犬小屋をこしらえているような微笑ましさ。
 そこに、チャン・ツィイーが加わると、アジアの美の最高峰クラスが揃うわけで、ワタクシ的には極楽。

 そういう意味では、ジェット・リーとかドニー・イェンは格闘技方面では優秀なのかもしれませんが、顔がシュミじゃないので、二人の対決シーンは退屈でした。でも、ストーリーの核(が、あるとすれば)から外れたシーンで最初だけなので、たぶん、チャン・イーモウもトニー&マギー&チャン・ツィイだけだと、あまりにも武侠映画の本流から外れてしまうので、ドニー・イェンの出演はおまけだと思うのですが・・・・・だったら、それをレオン・ライにして、ジェット・リーの役にはレオン・カーウェイでもよかったんじゃないか?(アバタもエクボつながり)なんて、思ってしまうのでした。

 というわけで、整理すると、

 *マギー・チャンが、ちゃんとアイラインをひいているだけでシビれる
 *トニー・レオンが女のせいで幸せになれないとシビれる

 という趣味のある人にはアメリカ空軍もびっくりの超ハイテク・ピンポイント攻撃(軍事衛星で10cm間隔くらいの精度らすぃ)してくれますが、そういう趣味の無い人にはどうなのか、私にはよくわかりません。

 あと、やはりワダエミが、イギリスから取り寄せた染料とミネラル・ウォーターを大量に持ち込んで(中国の水だと、いい色が出ないらしい)せっせと染めた布の色はほんとうに鮮やかに染まっていました。映像栄えしますね。ごくろー様でした。おかげさまで、ときどき頭が「乱?」にトリップします。
 まあ、場面によって色が変わるという技はすでに、グリーナウェイがゴルチエ使って「コックと泥棒、その妻と愛人」で極めていたってことは内緒にしておきましょう。あっちのほうが、時空の移動でなくて、ただ部屋を変わっただけで色が変わるので、インパクトありましたけどね。

 あ!そーうや、グリーナウェイの「枕草子」書道映画だったよなあ。ハハハハハハ(笑うしかない)

 そんな粗探しばかりしていると、また性格が悪くなるのでやめておきますが、家に帰って鏡を見ながら「なんで、マギーのアイラインは、あんなに完璧なのだろう」
 土台はそんなに違わないはずなのに・・・・目蓋があって、白目と黒目と睫もあるじゃん!・・・・・と思い悩んだのですが、同じ家でも、外断熱と鉄骨モルタル作りの違いというか、2×4と総檜作りの違いというか・・・・なんで私はアイライン栄えしないのよ〜〜〜〜〜と、また親を恨んでいるのでありました。

9月3日(水)

 蒸し暑かった。
 まあ、夏がショボかったので、残暑くらい我慢しよう。

 で、結局、8月は自分の部屋では1回も冷房を使用しなかった。エコエコ〜アザラクな夏であったが、そんな8月の敵をとって、9月が根性を見せてくれて、私に冷房のスイッチを押させたら面白いなあとも思うが、こっちも意地があるので、そー簡単にはいかないだろう。

 どうだ、9月よ、私と勝負したいかね?

 今日は、プ−ルに行こうとしていたのだが、帰り際に飲み会に拉致されてしまった。中華料理屋で老酒をしこたま飲んでしまったのだが、帰ろうとしたら、JRが落雷だか人身事故だかであ、地下鉄は朝の通勤時間よりも混雑していた。
9月2日(火)

 8月は完璧にサボってしまったので、心を入れ替え(お腹の脂肪も入れ替えたい)久々にスポーツクラブに行った。
 なんだか「スポーツクラブ」と「久々」が仲良しになってしまったらしい。
 「久々」とは縁を切って「今日も」や「またしても」と仲良くなってほしいものである。

 そういえば、シュレーディンガーの写真を探していて、「うーん、マンダム」っていうのを見つけて、はしゃいでいたら、元ネタであるチャールズ・ブロンソンが亡くなってしまい、おかげでワイドショーで放映された懐かしいマンダムのCMを観ることができたが、ここまで「うーん、マンダム」が一人歩きしてしまうと、元ネタがこれだったことを知らないで使用していた人もいたのではないかと思った。

 そーいや、「あ、アゴになんかついてるよ」「え?そう?」「うーん、マンダム」っていうのも流行ったよな。後ろからポンポンと肩を叩いて、振り向くとほっぺたを指で突付かれる、といういたずらよりも高度で洗練された感じがしたものだ。
 あのCMが「ハリウッド・スターが日本のCMに出演した最初の作品」であるという、トリビアな話は有名だが、8年間も放映していたなんて初めて知った。(もちろん、バージョンは違ったんだろうけど)
 たぶん、あのCMが当たったので、(マンダムが何かは知らなくても、日本国民のほぼ全員がその名を知っていただろう。そして、自分ちや友達んちの洗面所でマンダムを発見するたびに、反射的に「うーん、マンダム」と呟いたもんだ)、大手広告代理店が出演依頼をする海外スターにあのCMを見せて、「ほら、世界最初の100万ドルスター(なんだって。それも「へえー」ついでに、あのCMの監督が大林宣彦だったっていうのも「へえー、へえー、ヘえー」)が日本のCMに出ているんですよ。大変話題になりました」と交渉したに違いない。

 これもよく聞く話だし、実際に外国でテレビを観ていると「なるほど」と思うが、アメリカや欧州では人気俳優がCMに出ることはほとんど無いらしい。一流のタレントはCMには出ないらしいのだ。日本で言えば、ちょっと前のコカコーラのCMみたいに、売れないモデルなどがCMに出るもので(コカコーラのCMに出ると、それなりのステイタスになって後で売れたりするという説があり、オーディションは熾烈な闘いだと聞いたが。登竜門的扱い)、ぱっと見てわかるような売れっ子はCMには使わないのが西洋流らしかった。

 今だと、「日本でのCM出演は、日本ではステイタスだし、ギャラは映画出演並みだし、どーせ海外では流れないので問題ない」ということをアメリカのエージェントもよく知っていると思うが、最初にブロンソンを口説いたときは大変だったろうな。

 なんて、思っていたら、今度は「積み木くずし」のモデルになった人が亡くなったというニュース。「あれ?あの人は、私よりも若いのでは?」と思ったら、やっぱり35歳だって。なんかなー。
 私はベストセラーになった本も読んでないし、ドラマも観ていると疲れるので、あんまし観てなかったのだが、一斉を風靡したよな。あの役を演じた高部知子のその後の「フォーカス騒動」も含めて。
 たぶん、あの当時の私はヴィスコンティとかの「ヨーロピアンなゴージャス」に心酔していたので、そういうドメスティックな貧乏臭いものを嫌っていたのであるが、なんか全体的にやーな感じがしたのであるが、今更またやーな感じである。
 でも、よくよく考えてみると、「地獄に堕ちた勇者ども」でデートリッヒの仮装していたヘルムート・バーガーと「積み木くずし」で、つっぱり化粧とチリチリパーマバリバリで「くそばばー死んじまえ!」と叫んでいた高部知子の何がどう違うのか・・・・あまり違わなかったのかもしれない。(弱気)

 うーむ、でも、つっぱり文化全盛期に中高生だったんだけど、どーも、あれは私の美学には反していたのである。
 だから、紡たくの漫画もダメだった。
 でも、すっかり過去の遺物となった現在・・・・・・いや、待てよ、あの精神は今だに健在だよな。前に誰かが言っていたが「ヤンキー系は不滅だ。日本では、ヤンキーな香りがするものしか売れない」
 たしかに、そう思ってテレビなんか観ると、その通りなんだよな。
 でも、じゃあ「ヤンキー文化とは何か」って定義しろって言われると難しいんだけど・・・・。

 このテーマは掘り下げると論文書けそうになるくらいなので、ここらでやめておこう。

 スポーツクラブの帰り道、暗い夜道の片隅に巨大な「牛の糞」のようなものを見つけて、思わず飛び除けたが、よくよく見ると「黒い猫がトグロを巻いていた」のであった。私が牛糞呼ばわりをしてしまったのに気がついたのか、緑色の目でジロリと睨んでくれて怖かった。 
9月1日(月)

 先日、あまりの仕切りの悪さにブチ切れてしまった会議が、今日の夕方にもあったのだが、知らん振りして出席しなかった。
 そしたら、30分くらいしたら、課長から内線が入って「ちょっと確認したいことあるから来てくれ」
 あー、やだな、やだな。
 でも、いいや、今日は月曜日で眠いしダルいし、意識をにるばーなに飛ばして耐えよう。と、覚悟して会議室に入って、いろいろ聞かれたので、その質問に答えたら、暇になったので、とにかく黙っていることにしたのだが、今日はわりと和やかにサクサク進行しているようだった。

 ちゃんと、チームリーダー氏が司会進行をこなしていたのである。
 前回の彼は、「早朝5時起きで、出張先から戻り、山積みの仕事をこなしてから、会議に出席。しかも、翌日入院する予定だったので(石の粉砕)、かなりナーバスになっていた」そうで、不機嫌極まりなく、会議の進行を意地悪く見守っていたので、おかげで険悪な雰囲気になってしまったのだが、今日は御機嫌が普通だったし、前回の進行があまりにも酷かったとの指摘も真摯に受け止めたらしく、ちゃんとやっていた。

 私のほうも、このプロジェクトの進め方が後でわかったので、「黙ってりゃいいんだ」と割り切れた。
 要するに、元々、幹部会のようなもので決まったプロジェクトで、とにかくそこの言うとおり「業務分析」をちんたらやって一覧にして見せて「こんなのが挙がりましたがいかかありんすか?」と提示して、「うん、いいんじゃない、じゃあ、この線で進めてよ」とお許しが出たら、もっと具体的な話を始める、というものだったらしいのである。

 上のほうだけで勝手に決めるのはよくない、ということらしくて、だからわざわざ主任クラスを揃えて「まず、お前らが話し合え」という形式を作ったらしい。 
 だから、会議そのものが「茶番」であるので、皆で一生懸命、時間を無駄にして茶番劇を演じればいいのである。そういう意味では、前回の会議が「荒れた」というのも、すでに広まっていて、「忌憚のない活発な意見が飛び交った」とか「喧嘩寸前の喧喧諤諤、罵詈雑言が飛び交った」というのも、「茶番劇に華を添えた」という役割を果たしたようなのである。

 お茶とお花は切り離せませんしね(笑)

 つーわけで、今回はあっさりと2時間で会議終了。リーダーも「このくらいの長さが丁度いいだろう」と得意満面。
 ああ、麗しの茶番劇。
 私は女優、あなたは茶坊主、ラララー♪(ミュージカルにしたいらしい)

 つーわけで、会議が終わると、さっさと帰りました。
 うちには、私を待っている、可愛そうな汚い部屋が待っているのです。ラララ〜♪(ミュージカル魂が立ち上がってしまったらしい)

 昨日こそ掃除をしようと思ったのだが、暑かったし、コンタクト作りに行ってしまったので、ロクにできなかったので、今日こそ掃除機をかけて、洗濯物の山を崩して、アイロンをかけた。

 そういえば、先日、テレビをぼんやり見ていたら、「エスカレーターの追い越し車線は、東京は右、大阪は左、じゃあ、その境目はどこだ?」という企画をやっていて(うつみみどりや、石原良純が出てた)、「お!」と思って観ていたら、石原良純の予想駅「大垣」は、東京と同じ「左で立ち止まる」で、その一つ関西寄りの「垂井」という駅が「誰も片側に寄らない駅」で(乗降者数が少ないので、その必要が無いらしい)、そこが「右と左の境目」になっていた。

 その話を先日会ったMちゃんにしたら、「ちゃんと世界統一規格作ってほしいよ」とのこと。関西と関東も左右に別れるが、「こっちに立ち止まれ」と指定されているところは意外に少なく(台北、ウィーンなど)、「慣れない土地だと、どっちに立てばいいのか迷うんだよ」

 「あたし、あんまり意識しないなあ、そもそも、前の人に続けばいいわけで」と私が言うと、「でも、前に誰もいないと困るんだよね」と言うので、「誰もいないんだったら、どっちでもいいじゃん」と言うと「そうも、いかない」
 気の会う友達であるMちゃんであるが、こういうときは意見が食い違う。私はわりと「ルールっちゅうもんは、その目的が果たせればいいわけで、どっちか片側開けばいいわけじゃん」と思うが、Mちゃんは「その土地のルールはちゃんと守りたい」と考えるほうである。

 だから、たとえば、なんかの本に「飛行機の通路をスリッパで歩くのは西洋マナー的にはアウト」と書いてあると、Mちゃんは「そうか、気をつけよう」と思ったそうだが、私は「そんなの西洋ルールだし、別にスリッパくらい我慢してもらおう。たしかにファーストクラスだとアウトかもしれないけど、エコノミーだったらいいじゃん」と思うわけである。
 「なるべく大勢の人が快適に過ごせるように」というのを望むのは同じなのだが、Mちゃんのほうは「だから、なるべく他人が不快に思うことは避ける」というスタンスで、私は「一流ホテルのロビーでスリッパはよくないと思うが、飛行機内くらいは我慢してもらおう」と「なるべく、緩いところでルールの擦り合わせをしよう」派なんである。

 わりと気心知れているはずの友人同士でも、こういう些細な食い違いはあるわけで、それが社内会議になると、本当に各々どういう心構えで参加しているのかがまずよくわからないし、それが国際会議ともなれば、考えるだけでアタマ痛くなるよな。
 六ヶ国会談は、結局何がどうなったんだろう?

 でも、結論出なくても、「自分はこう思う」と言うことは大事だよな。他人にも、意見をはっきり言ってもらうと「へー、そうなんだ」と思うこともあるし。
 今日の会議でも、営業部の女性主任は「イエス・ノー」をわりとはっきりと表明しようとするし、自分で納得がいかないと、納得行くまで確認する人なので、好感が持てる。
 「どーてもいー」で流そうとすると、ほんとうに「どーてもいー」ところに流されちゃうし、たとえ聞き入れられなくても、自分の思うところを一生懸命説明してくれると「ああ、この人は、こういうビジョンを持っているんだな」とわかるので、今回は役に立てなくても(すでに私は茶番を決め込んでいるため)、いつかは、この人の言うことに近づいてあげよう、って思うもんな。

 たとえ、バカげた案でも、言いつづけていれば、そのうちなんとかなるもんだ。そういうもんだ。
 もちろん、タイミングも重要だが、タイミングを掴むためには、自分がしっかり「こうしよう」と思っていないと、自分に都合のいい雰囲気になった「瞬時」を見逃してしまう。宝くじで一山当てようと夢見ている人が、発売日を逃してしまたったりすいるように。

 だから、どんなにバカげてようが、宝くじの発売日には、ちゃんと買わないとダメなんである。
 そういう単純なことなんだけど、単純なだけになかなか難しいのだ。
表紙に戻る / 過去の日記を読む