可燃物な日々

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10月15日(月)

 やっと仕事が一段落着いたと思ったのだが、またボコボコいろいろ出てくる。また残業してしまった。
 肩はバリバリ、目はショボショボ、腰もビクビク(ギックリ腰警報が出ている。警報というより注意報クラスなのだが)な状態で、駅について改札を出たところで、後ろから外人らしき男性に「エクスキュズミ?」声を掛けられたので、また道でも聞かれるのかと思って振り向いたら、「はわゆ?ふぁいん?」とか言うので、どうやらナンパらしい。また被ナンパ記録更新だ。でも、パっと見たところ、今話題の「イスラム系?」(←半疑問形)なルックスだったので、インド・パキスタンあたりか中東付近出身と思われる。英語もかなり詰まったかんじなので、ネイティブ英語ではない。
 いや、別にそういう人種だから「でも」なのではなくて、私は過去の経験から、そのエリアの方々には「美人」と思われているらしいと信じているので、この「被ナンパ記録」は「追い風参考記録」とかにしておいたほうがいいのか、躊躇しているだけだ。

 しかし、理性的に考えれば、どんな人種だろうとナンパはナンパだろう。差別してはいかん。
 ただ、どうも己の「被ナンパ歴」が圧倒的に「インド〜中近東」エリアに集中しているので、やや気になるが、もしかしたら、あのあたりから日本に出稼ぎおよび留学している人たちは本国の男女関係の厳しい戒律から開放されて、ナンパしまくっているのであって、私だけが集中砲火を浴びているわけでもないのかもしれない。

 とにかく、なにやら話しかけながら後をついてくるのだが、残業疲れで、愛想笑いする気も起きない。英語でいろいろ「仕事は?」とか「近所に住んでるの?」とか聴いてくるのだが、めんどくさいので英語わからないフリをする。別にフリしなくても、あんまし喋れないのだが・・・・・
 彼はカナダから来たと言っていたので、たぶんインド系の移民なのかなと思ったが、めんどくさいのでそれ以上聞く気も起きなかった。
 しかし、もう少し私に気力があれば、「月曜日のこの時間に眉間にシワを寄せてフラフラ歩いているOLには声をかけないほうがいいよ。機嫌悪いんだから」と親切によけいなお世話の教育的指導をしてあげたかったが、国際貢献(?)する気力なし。ここでブチブチ言っても仕方ないが、たとえあのとき、ヒュー・グラントに「はわゆ?」と声を掛けられても、「けっ、変なタレ目の外人」と一蹴したであろう。疲れてたのよ〜
 ご近所らしいから、日曜日の昼下がりとかのご機嫌がヘラヘラにいいときだったら、国際情勢について語り合いましょうね。(←ああ、英語力がないんだった)

 この話は前にも書いたような気がするが、4年前のフェニックス・フェスティバルに行ったときに、ライブの合間にビール飲みながら座ってたら、横にいた白人男性に声をかけられ、「あら、ナンパかしら?」と思ったが、「君は日本人か?中国人か?」というので「日本人」と答えたら、「そうか、日本人に聞いてみたかったことがあるんだ」というのでなにかと思ったら、

彼 「てぃえんあんナンタラについてどう思うか?」
私 「え?パードン?」
彼 「てぃえんあんナンタラ」
私 「・・・・・(なんだそれ?)パードン?」

 ロック・コンサートの会場内であるから、その「ティエンなんたら」というのはバンド名だと思っていたのだが、そのあと、彼がなにやら説明しはじめ、「中国が・・・学生が・・・革命がどうの」と、私の理解できる単語だけを拾って(だって、イギリスで話かけてくれる人ってたいていリバプールとか北のほうの人なのでかなり訛っているのだ)みたら、やっとわかった。「天安門だ!」
 (漢字共有の悲しさで、英語読みだと漢字が思い浮かばない。インドに行ってたときには「どんしゃおぴん」さんが亡くなったらしく、CNNもBBCも中国のニュースばっかりやっていたが、「大物がなくなったようだが、誰?誰?シャオピンって誰?」とやはりわかんなくて、じっと見ていたら日本の新聞の見出しが写り「とうしょーへー」だとわかった始末。そんなキノコみたいな名前だとは知らなかったよ。>シャンピニオン)
 
私 「おお!あいあんだすたん!めにめに、スチューデンツ わー キルド ばい ブルドーザー!」(中途半端に過去形と受身が使えるどこに出しても恥ずかしい英検2級)
彼 「そうか、わかったか。で、君の意見を聞きたいんだ」
私 「え?」

 意見・・・・って・・・・いわれても・・・・天安門事件って何年前だったっけ?う〜ん、これって英語がダメなんじゃなくて、日本語で言うのも難しいぞ。「そんなのわかんな〜い」とも言えなかったので、「私の英語はとてもプアなので、そういう難しい政治的なことを英語で話すのはとても難しいのです」と英語でなんとか言った。・・・つもり。しかし、

彼 「うん、それはわかっている。でも、難しい言葉を使わなくてもいいんだ。君のできる範囲で君の意見を言ってほしい。時間はたっぷりあるんだ」

 私がしばらく考え込んでいたので、彼は「ちょっとお酒買ってくるよ。君もビールでいい?」と言ってその場を去っていった。よっぽど、とんずらしようかと思ったが、彼がいなくなってから冷静になって(でも、かなりビールをガブ飲みしていたのだが。熱かったので)考えてみると、「あいつもかなり酔っ払っているんだよな。そんでいたいけな東洋人をからかっているのかもしれない。しかし、ここで引き下がるのも悔しいし・・・・それに、ビール奢ってくれるらしいしな・・・・要するに、幕間で暇だから話相手がほしいんだよな。でも、もっと語りがいのある人材を見つけてほしいよ〜」しかし、結局ビールの誘惑に負けてその場を動かず、彼が「さあ、意見はまとまったか?」と戻ってきたので、つたない英語で「とても残念な事件だったと思う。でも、あの事件で中国が前よりフリーなかんじになったのでよかったと思う。」という小学生みたいなことをなんとか引き伸ばしてというか、しどろもどろに10分くらいかけて語ったら、彼は「ごくろうさまでした。ありがとな。じゃあ、楽しんでくれよ」と私を解放してくれた。

 「天安門事件」について、頭悪そうなイギリス人に、ちゃんと意見のひとつも言えなかったことは小さな心の傷になっている。
 強引な持って行きかただけれども、今回の「不穏な国際情勢」でも、ちゃんと自分の意見を言えるだろうか?英語はあきらめているからいいけど、せめて日本語で。
 でも、自分を弁護するわけでもないが「ちゃんとした意見」でなくてもいいんだと思う。誰も私に「立派な意見」なんて求めていないし、「理屈が通っている」必要もないんだ。
 国際的な紛争でなくっても、私なんかは身の回りの紛争について語るのが好きなのかもしれない。友達同士の揉め事なんかも、よく知りもしないくせに「それは、こういうことなんじゃないの?」と偉そうに語っていて、電話会社を儲けさせている。女性の多くはそういうときには外交官と諜報部員を兼ねて、生き生きと長電話しちゃうんですよね。

 結局、そういうのの延長でしか話ができないとう負い目はあるけれども、そうやってまさに「底辺」でも、バカでわかってなくても、話を垂れ流しているうちになんとなく意見がまとまってきたりもするが、よけい滅茶苦茶になったりもするのだが・・・・

 「同時多発テロ→空爆」な現在、そういうベタな意見も言えなくなっているのは、自分の立ち位置がわからなくなっているからだ。
 最初の映像が飛び込んできたときには、ただ「なんてこったい!」と言っていれば気が済んでいた。でも、事態が複雑になっていくと、テレビの前に座っているだけでは、なにもいえなくなってくる。なんだかな〜
 
 そういえば、去年だか一昨年だかにMちゃんと行った、「中近東・アフリカ婦人会チャリティバザー」に今年も行こうかと計画している。平日なのでやりくりしないとならないが。
 麻布十番祭みたいに、各国料理の屋台を大使館の女性達が出していて、いろんな国の食べ物が食べられるのだ。かなり混雑するのだが、がんばって食べまくった。売り子をしていたアフリカ人の女の子たちが超キュートで二人で話し掛けまくった。「その髪型、かわい〜、自分でやったの?」「ううん、友達。(横にいる子を指差す)」「すっご〜い!」というかんじ。単なるミーハー。みんなたぶん、大使館関係の子たちで上流階級なんだろうけど、むちゃくちゃオシャレだった。ファッション誌、取材に行くべし。服装もカラフルなアフリカ勢に比べると、中近東勢は地味だったし、あまり数も出てなかったのであまり印象にないのだが、行ったらチェックしてみよっと。目標:イスラム女性をナンパ。むずかしそうだが、志は高く持とう(おいおい。と一応自分に突っ込み)。前向きだ。



10月14日(日)

 またお囃子の音で目が覚める。飲みすぎのせいもあるのか、腰が痛い。先週からちょっと調子が悪くて、スポーツクラブでも軽く泳ぐくらいにしていたのだが、なかなか良くならない。
 昼過ぎにやっと外に出て、昼食を食べてから、図書館に行ったが、帰りにとてもダルくなってきて、フラフラしながら家に帰り、少し横になったら楽になってきたのだが、腰に力が入らないのでいつにも増して無気力状態。
 日が影ってから、やっと洗濯をした。

 8時になったら祭りも終わり、静かになってしまった。
 戦争も人類にとって祭りのようなものなら、こうして決められた時間が来たらサックリと終わってくれればいいのにと思う。 

 腰痛のため、頭の中も散漫。ゆっくりお風呂に入ったら、少し痛みがやわらいできた。やれやれ。



10月13日(土)

 お囃子の音で目が覚める。近所の神社がお祭りなのだ。
 8月に観て大感激した映画「テルミン」をまた観に行く。
 天気が良かったので、洗濯や布団を干したかったが、結局うだうだしているうちに待ち合わせの時間が迫り、なにも手付かずのまま家を出た。ガーデンプレイスも好天のためか、人が多く、丁度昼どきだったので、テラス席に陣取って優雅なビールジョッキ付きの昼食をとっている人や、広場の階段やベンチに座ってテイクアウトのものを食べている人でひしめいていた。
 
 3時からの整理券番号をチケットに押してもらってから、昼食をとるために、近所のカフェに行くが、カフェ好きのS君の行きつけのカフェはお店も小さいせいもあって、満席。席が空くのを待とうか逡巡したが、なんかどうも並ぶのが嫌だったので、「他へ行こう」と駅のほうに戻るが、私がちょっと行ってみたかった、スリランカ系英国人のルーク君がお勧めだったスリランカ・カレーの店は、S君が前に入ったことがあるようでイマイチだったということなのでパスして、「じゃあ、香月ラーメンにする?」と言ってみたが、それもちょっと嫌な様子なので、結局、いろいろ歩いたあげく、「地獄ラーメン」にした(笑)
 なかなかあそこに入る機会がなかったのだが、初めて食べた地獄ラーメンは、思ったほど強烈ではなかったが、しっかりと辛くて、鼻水と汗がたっぷりと出ました。

 「テルミン」は2回目だったのだが、やはり後半は泣けた。
 予告編でやっていた、ウデッィ・アレンの「おいしい生活」で、ヒュー・グラントが女たらし役で出演しちょるのだが、そっちはそれほどシワシワではなかったので安堵。
 それよりも、「地獄の黙示録」のなんたら完全版という50分くらい付け足したやつが今度上映されるらしい。ちょっとご時世的にアレなのでは・・・・・・あの映画もかなり狂った映画だったのだが、激しい爆撃の中でサーフィンするシーンがちらりと流れ、あのかなりイカレた「俺には絶対弾が当たらないから大丈夫だ」という将校は好きなキャラだったので、もう一回観てもいいかもしれないと思った。

 でも、アメリカも10年に一度くらい、ああいう攻撃をしないと、あれだけの軍隊のモチベーションを維持できないのかな、とも思う。
 それにしても、あのベトナムも、今では若い子たちは「ベトナム戦争」を知らないようだ。たしかに20歳くらいだと、自分の生まれる前の出来事なんだろうけど、ハリウッド映画の題名(「プラトーン」とか)を挙げたら「ああ、あれ?あれって、そんな最近だったんだ。もっと昔の話だと思ってた」と言っていたが・・・・そういう人も数少ないのだと信じたいけど、それでもベトナムは今では、「ベトナム料理」&「エスニック雑貨」の国になっていて、ファッション雑誌にもひっぱりだこである。私の会社でも「雑貨を買い捲ってくる!」とベトナム旅行に行った人がいたしな。

 夕飯は目黒のネパール料理屋でモモを食べた。おいしかった。その後、バーを2軒はしごして家に帰ったが、早い時間から出かけてたし、けっこう飲みすぎてしまったので、「ダーマとグレッグ」まで我慢できずに寝てしまった。



10月12日(金)

 昨晩は「同時テロから1ヶ月」だったので、それでなにやら書こうとしてたら、電話が鳴り、

「この後、NHKでミヤノさんの大好きな・・・」
「え?江畑さんが出るの?観なくちゃ!」
「いや・・・・そうじゃなくて・・・・」

 TR(トップランナー)のゲストが窪塚洋介君であるという貴重な情報提供でありました。謝謝。
 TRの司会はメンズ・ノンノの時代から大ファンなのだが、役者に転向したら、大根だということが発覚した田辺誠一くんである。彼が演技していると、セリフまわしのあまりの堅さに手に汗を握ってしまうのであるが、「ガラスの仮面」での「紫のバラの人」は唯一安心して観ていられた。適材適所である。TRの司会を始めたころも「大丈夫だろうか?」と心配したのだが、こういうトーク番組だと、あの堅苦しさが美点になるようで、いつまでたっても慣れないかんじが好感を呼ぶのかもしれない。

 というわけで、現役美青年夢の競演なわけで、番組が始まるのをテレビの前で待ち構えていた。
 登場した窪塚くんは、マルコメ頭だった・・・・・・。まあ、しかし、髪型がシンプル(?)になると、あの大きな目がさらに大きくクリクリと動くのが目立っていいかも・・・・。
 などと、食い入るように観ていたら、また電話。一日に電話が2回も鳴るのも珍しい。さっきと同じ人かと思ったら、別の声の男性だった。聞き憶えのない声。

 「あの〜ミヤノさんですよねえ?」
 と、おずおずと喋るので誰かと思ったら、
 「おひさしぶりです〜、Oです〜」
 おお!O君!久しぶりどころではないよ、何年ぶりだろう?最後に会ったのがいつだか思い出せない。それに彼が私に電話をしてきたのは、もしかしたら初めてかもしれない!いったいどうしたんだ!ライブのチケットでも余らせたか?
 と、思ったら、やはりAの電話番号を知りたかったらしい。AとO君は前はけっこう電話友達だったのだ。だから私はO君とあまり連絡しあったことがなくても、なんとなくO君の近況は聞いていた。Aの家の電話番号と携帯電話の番号が両方とも変わってしまっていたので、「携帯はともかく、家は引っ越したのか?」と心配になり、うちに電話してきたみたいだ。

 「そうでしょー、あたしだって、びっくりしたよ。一人暮らしならともかく、親と住んでいるのに、その自宅の電話が『現在使われておりません』になってんだもん。夜逃げでもしたのかと思うよね」
 というわけで、勝手ながらAの新しい電話番号を教えてあげて、そのあと、「ミヤノさんは、今なにやってんの?」と聞いてくるから、いろいろ説明して、向こうの近況も一通り聞いたりした。
 「ライブとか行ってる?」
 と、聞いてくるので、フジロックに行った話をしたら、向こうは
 「そうかあ・・・俺、最後に行ったライブって、去年の正月ころのプライマルかも・・・・」
 と、かなりその世界からは隠居しているみたいだ。以前は、ロック系のDJイベントを下北沢などでオーガナイズしていたが、そういう活動も一切してないようだった。

 「そのうち、一緒にどっか遊びに行こうよ、ってゆーか、あなたが回しなさいよ!」(←またDJやれば?の意)
 とかハッパかけつつ、長話になってしまい、電話が終わってふとテレビを観ると、TRはもう終わるところだった。あ〜ほとんど観てなかった。でも、久々の旧友からの電話のほうが大切だから、しゃーないな。う〜む、私もたまには自分から電話とかしないとなあ。去るもの日々に疎し。

 などと、思いつつ、なんか眠くなってしまったので、日記も途中のまま(何を書こうとしたのか忘れてしまったし)パソコンを落として寝てしまった。
 布団に入って、5分もたたないうちにまた電話。今度は誰だぁ?と思いつつ電話をとると、また男性からだった。しかも、名乗らずに、「まだ三茶にいるんですか?」って、「誰?」と言っても、名乗らない・・・・これはもしかして・・・・・

 「いやあ、まあ、季節の変わり目って、こういう電話したくなるじゃないですか」
 「そういや、前に電話してくれたときは雪の日だったよね。となりの空き地で雪だるま作ったとか言ってたもん」
 「あ、僕が誰だかわかってるんですね!」
 「そりゃわかるよ。しかし、さっきも、久しぶりの友達から電話があったんだけど、それは私の人徳ではなくて、季節の変わり目のせいなのね?」
 「まあまあ、そういじけないでくださいよ」
 「いじけてないよ」
 「いいじゃないですか、しかも週末でもないのに、深夜の電話。明日、仕事でしょ?」
 「そうだけど」
 「この中途半端なかんじがいいじゃありませんか。なんかすっげえユルいでしょ?あ、めいわくですか?俺、友達少ないんで・・・これは本当です。本当に少ないんです。」

 あいかわらず、何を求めてうちに電話してくるのかわからないが、TR君だ。こういうときに日記は役に立つ。最後に電話があったのは・・・・このときだ。なんだ今年じゃん。

TR「なんか、うちらって電話だけというわびしいつながりですよね」
私 「だから、家も近所なんだから、この間の雪のころは下北あたりで飲もうって言ったじゃん!」
TR「・・・・う〜ん、まあ、その勇気もないっちゅうか・・・・」
私 「なによ、まるで私が怖いみたいな言い方じゃない」
TR「まあ、こういう子供っぽいこともいつまでもしてられないし、CDもそろそろ返そうかと・・・・・また、三茶で酔っ払ったら、酔った勢いで返しにいけるかもしれませんが、シラフでは無理」

 そうだよ、この間もAに「いいかげんに返してもらいなよ。私だってフリッパーズ、聴きたいよ」(←持ってなかったのか?)と言われて「でも、電話すんもの面倒なんだよね」と話をしていたばかりだった。盗聴されているのかもしれない。

TR「でも、今の僕って底辺じゃないですか」

 何を言いたいのかよくわからないが「社会の底辺」という意味か?

私 「アフガニスタンの難民に比べたら、頂点だよ」
TR「あ、時事ネタですかあ?そういえば、ミヤノさんって、今、文化的には何を主に吸収してますか?」

 ・・・・・ほんとにこの人、なにを言いたいのかわからない。

私 「は?文化がどうしたって?」
TR「日本語で言うところがいいでしょ?カルチャーじゃなくて文化ですよ!」

 だからどうした。だからどうした。だからどうしたんだ!
 でも、ついつい真面目に答えちゃうんだよな。
 TR君も変なやつだが、相手している私も変だ。それで、結局また話は迷宮状態のままで、私のフリッパーズ・ギターの3枚のCDの返却のめどもつかなかった。「また何年かしたら電話しますっ」と言っていたな。
 
 テロ問題もアフガニスタン問題も、私にはなにをどうしたらいいのかわからない状態であるが、TR君を外交官にしたらどうだろうという名案が浮かんだ。名案というか、そうしても、もしかしたら日本の置かれている状況に変化ないんじゃないのかな、という悲観的感想である。あのわけのわからなさを有効利用する道はないのだろうか?

 というわけで、男性から次々と電話があるという、「季節の変わり目」のせいかなんだかしらんが、不思議な木曜日の夜だった。おかげで、今日は寝不足だった。



10月11日(木)

 アメリカ同時多発テロから一ヶ月経ったそうだ。
 最初のころは、ぐちゃぐちゃ言っていたのだが、最近はあまり日記ではその話題に触れていない。なぜかというと、現在の状況がよくわかんなくなってしまったのである。頭がついていけなくなった。とりあえず、ブッシュ大統領は生理的に苦手だというとろこでとどまっているという情けない状態。せめて、軍事評論家の江畑さんの顔が拝みたい。(かなりファン)
 
 自分は「愛国心」という言葉が苦手のようだ。
 だいたい「国家」なんてあまりにも漠然としたもん、愛せないではありませんか。それだったら、最近あまり耳にしなくなった「愛社精神」のほうがよっぽどわかりやすいぞ。会社なら辞めるの簡単だし、簡単じゃなかった時代に「愛社精神」ちゅうもんが育ったのかもしれないが、「日本人」を辞める苦労にくらべれば、比較にならないだろう。
 それに「会社に命を捧げる」のは、バカバカしいことだというのも定説だし、うっかり命を捧げてしまう人もいるが、せいぜい過労死なので、本人と家族にはダメージだけれども、他の人に迷惑かけないわけだし、「会社に命を捧げる」ために、ライバル会社の工場のラインに自爆テロをしかけるという話も聞いたことがないし・・・・「共に闘おう!」ちゅうのは、会社のためというよりも組合がストライキするときのスローガンだし、組合のために役員室を空爆したという話も聞いたことないし・・・・



10月10日(水)

 晴れの特異日敗れたり。旧体育の日だというのに大雨だ。

 今日中に親会社への請求書をまとめなければならず、午前中に資料がすべて揃ったので、金額を締めて、エクセルのデータを作成。1億円を超える請求書になったが、エクセルの表も祝2000行オーバー!パチパチパチ!金額も大きいが項目も多いのだ。しかし、いつも、請求書とエクセルの表が一発で合わなくて四苦八苦なのだが、新規の仕事でデータ量も倍近くに増えているので、午後いっぱいかかって、目を皿のようにしてやっと合わせる。こちらの控え用に明細をコピーしていたら、なんか臭い。自分が汗臭くなっていた。しかも「ひええ〜合わないよ〜」と必死になっていたので、なにかいやな成分が出たらしく、微妙に嫌な匂いだった。熱くなっていたので半そでになってやっていたのだが、匂い隠しにカーディガンを羽織ってごまかした。

 5時ごろ親会社に請求書を持って行って終了。・・・・だったはずだったが、すぐに電話がかかってきて、「先月とダブっているものがあります」と言われ、一瞬気落ちしたが、あれだけの量を一人でやってミスもないというのも可愛げがないからこのくらいいいでしょう、ということにして、雨の中、作り直した請求書を持っていくのも面倒だったので、今日は定時で切り上げた。明日は他の仕事の締め切りだからまた残業だ。
 昨晩、5年ぶり、4回目(生まれてから)くらいの金縛りに遭ってしまい、「やはり、自分のキャパを超えて働いてはいかん」と思いました。でも、久々の金縛りは頭の後ろから魂が抜け出て無重力空間を漂っているみたいで、やや楽しかった。

 通勤途中駅にある映画館に寄るが、「水曜日 女性1000円」の日だったので「千と千尋の神隠し」の6時半の回はすでに満席。どっちでもいいやと思っていたが、結局有無を言わさず「ブリジット・ジョーンズの日記」を見る。
 原作読んでないので、映画の出来についてはなんとも言えないのだが、33歳独身で大酒飲みで太めのブリジットに対しては「共感を憶える」というよりは、「そのまんま」というかんじであるが、ブリジットのほうが広い部屋に住んでてずるい。

 あまり出演者にも関心がなく、ポスターをちらりと見たときに「ふう〜ん、コリン・ファースが出てるんだ」と思ったくらいだったのだが、最初の出演者テロップが流れたときに驚いた、ヒュー・グラントも出ているのだ・・・・・知らなかった。なんてうかつだったのだろう。

 というわけで、この映画を観た30代半ばの女性で「ブリジットに共感しちゃう〜」とか言っている人は、たぶん私の友達ではないです。そして、たぶん、あまりいいお友達になれそうにもないです。

 正しい私のお友達の感想としては、

 ヒュー・グラントの2枚目役はもう限界だからやめれ〜!
 ああ、ジャドもこんなになっちゃって・・・・共産主義崩壊したら人権主義かい!
  
  (注:この映画でコリン・ファースが演じているのは「人道主義者の敏腕弁護士」なのですが、何言っているのかよくわからない方は我慢してもう少し読み進めてください)

 が代表的なものでしょう。なんかしらんがこの映画、「モーリス」のヒュー・グラントと「アナザー・カントリー」のコリン・ファース(その名前よりも役名のジャドで通っている)の夢の競演なのです。もう一押しして、ブリジットのゲイの友達はルパート・エヴェレットかルパート・クレイブスあたりにやってほしかったです。

 夢の英国美青年達のなれの果て(15年ほど経過)が、自分と同年代のブサイクな女をめぐって争奪戦

 ああ、もしかしたら、この、やはりお尻が大きくて大きなパンツを履いている私も、英国美青年に見初められるかもしれない・・・・と、うっとりしないって!(威張ってどうする・・・・)

 時の流れはなんて残酷なのでしょう、私は15年前も美しくなかったし、今もそれほどかわっていないので、あまりダメージはないのですが、美しいものは時の流れによってあれほど蹂躙されてしまうのね・・・・ああ、よかった美しく生まれなくて・・・・・
 と、複雑な感情になってしまいました。

 関係ないですが、「アナザー・カントリー」は英国のパブリック・スクール卒の上流階級の青年がロシアのスパイになったきっかけを描いた映画で、主人公ガイに共産主義を吹き込んだのが、コリン・ファース演じたジャドでした。彼は机の上に、ひっそりと高さ20センチレーニンの胸像(あれ?レーニンだったよな。マルクスじゃなくて?この写真しか見つからなかった)を飾っていて、私の学生時代に卒業旅行でヨーロッパに行った人たちは、南回りかアエロフロートでモスクワ経由が多かったのですが、モスクワで乗り換えた人たちは、空港のみやげ物売り場でジャド仕様(?)のレーニン像を発見して、「お土産に買って帰ったら、ウケるだろうな」と思ったそうですが、ウケをとるお土産としては重たすぎて断念したそうで、だれも買ってきてくれませんでした。
 ソビエト連邦が崩壊してから、私もモスクワ乗り換えする機会があったので「アレはもうないのだろうか?」とお店を見てまわりましたが、街中のだって邪険にされているのに、空港で売ってるわけないですよね?誰か、気の利いたロシア人が、「アナザー・カントリー・完全版」とかやるときがあったら(ないか・・・)共産党本部の倉庫あたりから発掘してくれば、そこそこ売れそうな気がしますが・・・。
 
 というわけで、私にとって、コリン・ファース君とは、40歳になろうと、50歳になろうと、レーニン像抱いててくれないとしっくり来ないという、どうでもいいことが確認できた映画でした。
 ハラショー! 



10月9日(火)

 休み明けで、まだまだ仕事が溜まっているのは覚悟していたし、そのために予防措置として土曜日出勤して備えあれば憂いなしのはずだった。ほら、私って心配性だからさ。
 しかし、世の中そうやって用心深く立ち回っても「不測の事態」というものはよく起こるものである。
 同僚のギャルが休んでしまった・・・・・。
 土曜日休んでしまったため、昨日は出勤してた上司が「やっぱり?昨日風邪気味だったからなあ」と言っていた。同僚は土曜日出社して平日休む人である。だから彼女が休みのときは彼女の仕事である現金の出納業務を私がやらねばならないので、それがかなり時間をとられる仕事なのだ。あらかじめ彼女が休みの予定になっているときは、それに合わせて自分の仕事もスケジューリングしているのだが、突然の休みでショック。どわわ、今日は忙しいのに〜〜〜〜

 ちゅうわけで、なんかバタバタしていて、自分の仕事が手につかず、午後になったらすっかり「諦めの境地」というか三島由紀夫風に言うと「諦念」ってやつか、「いいんです。また居残ってやればいいのですから」と徳の高い人ごっこをやることにして、口の端を上げてアルカイックスマイルやりながら、静かに端から片付ける。ああ、なんて人間が出来ているのかしら。(いつものことだが、誰も褒めてくれないので、自画自賛)でも、目つきがやや怖かったかもしれない。まだまだ悟りの境地は遠い・・・・こんなことで悟りたくないけどさ。

 やっと6時になったら、落ち着いたので、頼まれていた予算作成のデータを作る。それが、2期にまたがる経理データから、該当のデータを抽出して、ガガガっとエクセルに落としてから、どうしても拾ってしまう該当しないものをガンガン削除していくという荒っぽい作業である。気合と集中力がものを言うのだ。
 ほんとは先週から今週は超忙しいので勘弁してほしかったのだが、どうしても今週半ばに欲しいっちゅうんで、私のプライドをかけて頑張ってやったのだが、2時間ほどガガガとやっていたら・・・・・燃え尽きました。とりあえず、ベタなデータだが、支払い項目ごとに月ごとに出せたので、あとはそっちでなんとかしてよ、とも言えないので、いやみったらしく、8時過ぎにメールで送ってさしあげた。(私はこんなに残業してこれを作ったのよ、というアピール)「月ごとにまとめられなくて申し訳ないですが、明日、明後日は支払い集計があるので、この作業ができませんので、金曜日以降でしたらまとめることができますので、言ってください」と謙虚に書き添えておきました。

 2時間、猛スピードでコピー&ペースト&挿入&削除をやっていたので、頭の中が熱っぽくなってしまった。ああ、私、こんなに働きたくないのに。生まれ変わったら、ナマケモノになる予定なのに、このままではアリとかミツバチになってしまいそうでこわい。転生を司る神様(誰?)に誤解のないようよくお願いしておかなくては。しかも、結局、今日やらねばならなかった自分の仕事はほとんどできなかった。よかった先週重たい仕事をまとめておいて。毎日こんな仕事してたら失明しちゃうよ、まったく。ただでさえ弱視寸前なのに。

 眼精疲労も極まってしまったが、なんとか帰りにプールに寄る。泳ぐというよりも、たらたら歩いてからほとんどサウナやジャクジーでただひたすらぼんやりしてた。
 サウナで汗かくと、嫌な仕事でたまったなにか悪い脳内麻薬物質が汗で溶け出すような気がして、帰りには涼しい風にあたっていいかんじにリラックスできた。

 しかし、この調子だと今週あと3日で乗り切れるのだろうか?また土曜出勤だと辛いんだよな。どっちかというと、土曜日にサボってばかりいる同僚がいると癪に障るから、日曜日出勤したほうがいいのかもしれない・・・・まあ、そうならないように、がんばろう。そんなたいした残業ではないし。それに、アフガニスタンの難民に比べれば、空爆もされてないし、水は飲み放題だし、ご飯もちゃんと食べられるし、プールにまではいっちゃうなんて、まだまだ贅沢だ。・・・・・と、日記には書いておこう。(ほんとうは、キーーー!なんであたしばっかりこんなにいそがしいの〜上司なんてサッサと飲みに行っちゃうし、ムカツクー!と思っている)

 あ、チクショー、昨日だらだらしちゃったから、今日こそ洗濯だと思って、大量に洗濯機に放りこんだのに、明日は雨ですと!?ざけんな、ばっかやろー!
 ・・・・じゃなくて、旱魃に苦しんでいる地域も多いのだから天の恵みに感謝いたしましょう。(かなり無理があるなやっぱ)

 洗濯ものなんて、部屋の中に干せばいいのですよ。



10月8日(月)ハッピーマンデー祝日

 昨日の続きで、12時半にはリキッド到着。あれ、エレベーター使用可なんだ。けっこう階段で登るときも多いのだが、中に入ってみたら納得。ガラガラだ。ロビーでたむろしている客たちも、「トニーだからメチャ混みすると思って早目に入ったのに、ガラガラでびっくり!」と会話している人が多かった。
 それでも、1時を回ると、そこそこ客は入ったみたいで、フロアも程よく埋まった。
 1時半からトニー・ハンフリーズのプレイが始まる。

 ハウスの客を見るのも久しぶりだったが、テクノよりもオシャレな女性が多い。あと、みんな「ヒューヒュー」とわりと甲高い歓声を上げるのが好きだ。テクノだと男の子が多いので「うおおお」という歓声なのだが・・・・
 数年前に聴いて大感激したトニーは、そのときには前半はガラージュ(ソウルな歌がかぶさる)で後半はハードハウス(テクノに近いかんじ)というセットだったが、今回はわりとごちゃ混ぜだった。そういえば、去年の春に来たモラレスもこんな風にバラエティに富んだ雰囲気だったよな。「黙々と前だけを見て疾走する」かのようなテクノ系にくらべれば、ハウスは「原宿でショッピング」みたいにあっち寄りこっち寄りなんだけど。

 わりとゆるい感じでちんたら踊っていたのだが、ふと気がつくと3時を過ぎていて、ちょっと休憩してから、また踊りだし、ふと気が付いたらもう5時だった。
 6時までやるらしいのだが、さすがに疲れてきたので、歩けるうちに帰ろうと思って外に出た。外の空気は涼しくて、気持ちよかった。今ごろの季節が一番夜遊びにはいいよな。

 家に帰って、昨日の日記を書き、7時ごろに寝た。2時ごろ電話がかかってきて一旦起きて、そのまま起きていようかと思ったのだが、やはり疲れが溜まっているらしく、横になったらまた眠ってしまった。ふと、目が覚めたらもう7時。昼間こうやってダラダラ寝てられるという、素敵な季節である。それで、時計を見てからまた寝てしまって、ふと起きたらもう11時だった。16時間ほど寝たのだな。なかなかの達成感である。

 でも、まだ朝まで寝られるわけだから・・・・



10月7日(日)

 昨晩はMちゃんから電話がかかってきて「明日の飲み会に参加できる」とのことだったが、その後、職場の愚痴大会になってしまい、それからNYテロの話とかしていたお互いつけっ放しにしていたテレビが「5時にニュースです」と始まってしまったので、「うわ!それじゃおやすみなさい!」と電話を切って寝た。

 2時ごろ目がさめ、お風呂に入ってから着替えて、家をけっこう早めにでるつもりだったが、出掛けにビールの空き缶を回収ボックスに入れようと思い、溜まっていたスーパー袋3つ分をぶら下げて駅の途中の公園にある空き缶回収ボックスが使用不能になっていた。張り紙がついていて「この回収ボックスはボランティアによって運営されてきましたが、空き缶以外のゴミが多く捨てられているのでやむなく撤収しました」ということが書いてあり、がっかりする。私の近所ではゴミ収集所でも毎月曜日に空き缶などの「リサイクルごみ」を回収してくれているのだが、いつも私が家を出るやや前に回収されてしまうので、いつでも好きなときに出せるその回収ボックスを愛用していたのでがっかり・・・

 と、消え行くものを悲しんでる場合ではなく、さすがにこの3袋の空き缶を持ったまま待ち合わせ場所に行く気はないのだが、家にUターンしたら遅刻しそうだ・・・・そうだ!そういえば最近、あそこのスーパーでも「空き缶回収ボックス」があったよ!と、駅からそれほど離れていないスーパーに入った。
 やれやれこれでなんとかなる、と思って空き缶を入れようとしたら・・・・・入らない!足元には「ふいご」みたいなものがあって・・・・そっかこれで潰さないと入らない口になっているのである。
 しかたなく、それに一個の空き缶を置いて、足で潰すと「ガシャガシャ!!」と店内に響き渡る。けっこう踏む力もいるし、いちいちかがんで缶の出し入れをしなくてはならないので、やっているうちに汗が出てきたが、「うわ、早くしないと遅刻しちゃうよ〜」と血相変えてガシガシ潰していた。私の後姿はかなり鬼気迫るものであったにちがいない。

 なんとか3袋分全部潰してボックスに入れて、駅へ向かい電車に飛び乗った。
 集合場所の京成上野の改札には、5時25分には着いた。30分を回っても、誰も来ない。「あと4人だから、一人くらい時間どおりに来ててもいいような・・・・」と、しばらくウロウロしていたら、「その前に用事があるから道路が混んでると少し遅れてくるかも」と言っていたS君が一番乗り。

 「まだ、誰も来てない〜」としばらく二人で立っていたら、Mちゃん登場。今朝までの長電話の後、昼前に起きて親会社主催のバーゲンに言ってたそうで、大きな袋を抱えていた。そして、先日行ってきた台湾のお土産をまたくれた。「きょうみさん、来ないねおかしいな〜」
 私ときょうみさんが会う飲み会にMちゃんも誘ったのは、彼女がかなり気に入って熱心にやっていたクーリエのバイトをもともと紹介してくれたのきょうみさんだったのだ。きょうみさんの前のバイト先で、そこの人が「人手が足りない」というので、まず、働いてないカミちゃんに声をかけたら、けっこうチョコチョコ行っていて、「いいバイト紹介してくれてありがとう」と言われていたのだが、丁度その後、Mちゃんも無職になったので、紹介したら、けっこう色々な国にいけて楽しかったみたいだった。メキシコとかオーストラリアとかマレーシアとかウィーンとか台湾とか・・・・

 6時になっても、きょうみさんも現れず、もうひとりのTさんも来ない。「どうしたんだろ?日曜日だよね?5時30分だよね?」とりあえず、予約はしていなかったが「ここにしましょう」とメールでTさんと相談した台湾屋台料理の店に行ってみたが、やはりいない。もうあきらめるかと思ったが、Mちゃんが「6時半と伝わっている可能性もあるから、もう一度駅に行ってみよう」と言うので駅改札に戻ると、二人登場!Tさんは急用で遅れてきたみたいだが、きょうみさんは5時15分には到着していたのだが、改札ではなくて出口の方で待っていたらしい。
 はあ、でも会えてよかった。こういうときはほんとに携帯電話があれば便利だと思う。きょうみさんは持っていたのだが、私が手帳を持って出なかったので番号がわからなかった。

 なるべく早く帰宅したいというきょうみさんのリクエストで、5時半とかにしたのだが、結局お店に落ち着いたのが7時前くらいになってしまった。          
 まあでも予定通り5人揃ったし、Mちゃんも、きょうみさんの名前はクーリエの会社の人にもときどき聞いていたので、会ってみたがったようでよかった。Mちゃんはきょうみさんにも台湾みやげを渡していた。
 そして、私がきょうみさんにどうしても会いたかったのは、彼女がオーストラリアでミニかものはしのぬいぐるみを買ってきてくれたので「腐らないうちに渡したいよね(笑)」などと話していたのだった。念願のカモノハシ君、ついに我家で確保!きょうみさんちにあったカモノハシは小さい抱き枕くらいの大きさだったが、こちらはほんとにミニサイズでかわいい。

 9時くらいに上野は解散して、Mちゃんも「サッカーが始まってしまう」と言って帰ることになったので、以前の行きつけのバーが移転して今日はそこの開店日だというので、Tさんと3人でそこに行ってみることにした。神泉にあるお店だったので、井の頭線の改札のあたりから上ってマークシティの中を通り抜けた。いまさらだが、初めて通った。なかなか工夫されているようで、なかなか面白かった。

 ちょっと道に迷ったが、なんとかそのバーにたどり着いた。開店の日なのでお客さんもひっきりなしに訪れていた。
 そこで一杯ひっかけて、Tさんは「ここから家まで歩いて帰る」と豪語。Tさんちは上野よりも東側のはず。でも「この間は新横浜から家まで歩きました。」「ええ?それはかなり遠いのでは・・・」「5時間かかりました」そうで、私を上回る強脚だわ。

 私はその後、ひさびさにリキッドルームに行った。S君が「一緒に行こうかどうしよう」と付いて来たのだが、親知らずが腫れていて薬飲んでいる状態だったので、「帰ったほうがいいよ」と、リキッド前で別れた。あの歌舞伎町の火災のあったビルの前をはじめて通った。テレビで観るよりも小さなビルだとう印象だった。天上も低いみたいで4階だってあの高さだったら飛び降りることさえできたらあれほど死亡しなかったのに。現場の前には今でも花束がたくさん置いてあった。



10月6日(土)

 そういえば、昨日書き忘れてしまったが、昨日の「私的トップニュース」は「ヘミングウェイの息子、刑務所の女子房で死亡」だった。
 「へ?息子なのになぜ女子房?・・・・アメリカの刑務所はどこも超満員だというから、女子房に回されたのか?」と内容を確かめたら、性転換なさってたそうで・・・・・そもそも、刑務所に入れられた理由が「公然わいせつ罪」で、裸で街を歩いていたそうだ。60歳を超える性転換者が裸で歩いていとすると、「わいせつ」というよりも、一種の保護措置だったのかとも思えるが、ともかく偉大な作家の息子は不遇の人生を送ったらしい。父親との確執もそうとうあったようだ。

 今日、電車に乗ってたら、「ヘミングウェイ」という雑誌の中吊りがあって、そのキャッチコピーが「男はヘミングウェイのように」だった。
 個人的にあまりヘミングウェイに思い入れがないのは、あまり彼の作品を読んだことがないためだろうか?たぶん、何作か読んだんだろうけど、さっぱり憶えてない。「老人と海」でせっかく捕獲したカジキマグロがサメに齧られてしまうというエピソードが思い浮かぶくらいである。でも、ヘミングウェイが男性に人気があるのは、作品よりも本人の生き様なのだろう。それについても、私はあまり興味がなくて、たぶん今、ヘミングウェイと出会っても、「いや〜ん、パパったらぁ」としなだれたりしないと思う。(←パパ・ヘミングウェイと呼ばれているので、それを揶揄しているツ・モ・リ)

 その昔、故タコ八郎が、「ぼ、ぼくもたまには、ほ、本なんか読むんですよ。ウィスキーをストレートでちびちび飲みながら、ヘ、ヘミングウェイとか読むんです」とインタビューに答えていて、そのせいで私の中では「タコ八郎=ヘミングウェイ」という強引な図式ができあがってしまってた。
 たぶん、偉大な作家の息子も、父親がタコ八郎だったら、もっと幸せな人生を送れたのではないかと思われる。

 偉大な人物の息子といえば、今週だったか、古今亭志ん朝さんが亡くなった。つい先日、ニュースステーションの「最後の晩餐」が放映されていたばかりなので「志ん朝師匠は鰻を食べられたのだろうか?」と気になってしまうが、その「最後の晩餐」のときに、入社試験の「あなたの尊敬する人は?」の欄に「古今亭志ん生」と書いたという久米宏が「尊敬する方の息子さんにお会いできただけで、なんだかドキドキしちゃいます」とか言ったあとに、「ところで、こうした取材でもお父様のことばかり聞かれるのはどういうご気分なんでしょうか?嫌になったりしませんか?」ということをきいていた。

 志ん朝は、「まあ、たしかにそれが嫌だった時期もありましたが・・・・」と言ってから「でも、今ではそんなことないです。親父のことを話すと嬉しくなる。親父について語るというよりも、自分が信じる宗教の教祖様の話をしているようなものですから。」というようなことをさらりと言っていた。そういう心境になれるまでに、どのような葛藤があったかは想像するしかないが、でも、そうやって偉大な父親を尊敬できて、父のことを語ることが誇りであるということは、なかなかできないだろうけど、一番側で偉大な人物の私生活まで観察することができた特権を享受したわけだから、それを語るのも義務のうちというか、語りたくなるものなのだろうか?
 そいうえば、長島一茂などもそういうかんじで、わりと父親の話を自然に語っているような気がする。それで飯食っているということもできるが・・・・

 あまりたくさんの例が思い浮かばないが、偉大な父と同じ道を選んでしまった人は、わりと父を肯定的に語っているような気がする。池澤夏樹なんかもそうだし。まあ、父を憎んでいる人は、まったく別な人生を目指すので、そういうことなのかもしれない。

 それとは別の話だが、ある女友達の結婚相手は父親と同じ職業の男性だった。父君はとても喜んでいたという。「娘が俺と同じ職業の男を選んだ」というのは、お父さんに対する最大級の賛辞になったのかもしれない。



10月5日(金)

 仕事が片付かないよぉ。だって、ちまちま伝票打っているのに、じゃんじゃか内線がかかってきて「あれはいくら?」とか聞かれ、じゃんじゃかメールが来て「添付の表について年間の経費を教えてください」とか「ここにこの明細で請求書出してください」「この間、用意してもらった契約書の金額が変更になりました。新たな金額で、契約書と見積書と請求書を作成して送付してください」と指示がてんこもり。どうやら「来期の予算作成」という号令が部長連中に発令されたようで、それはいいのだが、この時期になるとみんな経理に諸々聞いてくるので、こっちの仕事が増えるだけなんですが・・・・

 結局、来週あたまにやり遂げなくてはならない仕事が手につかず、残業してちまちまやっていたが、いろいろ問題点が発覚してしまい「ああ、気が付かないふりをして見て見ぬふりをしたい・・・・毛が3本多いけど、所詮3本という、やや仕事ができるが所詮凡人な自分が憎い」とか歯軋りしながらも、ちまちまと修正して、こんな細かいことやってても、出来上がったものを他の人が見たって、その苦労が誰にもわからないのが悲しいが、でも自分で納得できないものを外に出すわけにも行かないし、最終的にそれで苦労すんのも自分だし・・・・ぐちぐち

 8時過ぎたら、目がかすんできたので、今日は切り上げる。明日も出勤だし。
 それで駅に着いたら、そんな時間なのにホームが混雑しているので、「あれ?花金だから?」と思ったのだが、反対方面の電車を待つ親会社の経理の人がいたので「なんか人がいっぱいいますね」と言ったら「電車が止まってるみたいよ」
 彼女の乗る電車はすぐに来たが、私の乗る方面が車両故障でストップしており、「いつ運転が再開されるかわかりませんが、もうそろそろだと思います」という正直なアナウンスが流れ、ベンチに座れたので、文庫本を読みながら待つが、20分以上待たされてやっと電車が来た。そんなこんなで家に着いたらもう10時近かった。プールに寄るつもりだったが、気力無し。
 
 ちんたら読んでた「20世紀SFD 1980年代 冬のマーケット」がやっと読み終わる。「ちんたら」とか「やっと」とかいうのは「つまんなかった」という意味ではなく、ここんとこ表作成や伝票入力に追われているので、会社帰りにあまり本を開く気にならないのである。眼精疲労ってやつ。
 私はそこそこSFも読むけど、あまり熱心なSFファンではない。単なる「小説好き」である。この文庫本のあとがきにも書いてあったけど、サイバーパンク以降、SF以外のジャンルの作家もSFという手法を取り入れ始めたとかで、「侍女の物語」とか私も大好きなスティーブ・エリクソンの「黒い時計の旅」などが挙げられていた。そういわれると、エリクソンなんかはほとんどの作品がSFだよな。
 このアンソロジーは「80年代サイバーパンク」を集めたらしいが、音楽の「パンク」も今では「おっとりとした音楽」に聴こえるのと同じように、あまり尖がったかんじがしない。クラッシュもピストルズも今じゃ懐メロなのだが、サイバーパンクもそうなのか?っていうとそうでもなくって、なんというか音楽を表現する言葉で言うと「エモーショナル」というのか、泣きが入っているような気がする。そういうのばかり集めたのかもしれないが。

 「懐メロ」的な要素としては、ギブソンなどを読んだころ(80年代後半)には「サイバースペース」というはなんとなく想像ができたが、実際に自分がこうやって毎日ネットにアクセスすることを具体的に想像はしていなかった。いずれそうなるだろうとは思っていたけど。だからコンピュータと人間の融合みたいな話はもはやSFの「F]度が低くなっている。子供がパパのコンピュータをいじって、農業政策を変更してしまうなんていうのは、学生が作ったウィルスに世界中のマシンが感染してしまうような現代では「F」度が低い。
 遺伝子をデザインされた子供たちの話も、遺伝子組み替え植物などが市場に出回っている現代では、「SF」というよりも「ホラー」と言っていい題材だし。民間人が金さえ出せば宇宙に行ける時代になった今、「宇宙空間でアダルトビデオ撮影」というのも、秒読み状態だろう。

 なので「たかだか十数年ですっかり現実がSF化したな」と感慨深いものもあるが、そういえば「スタートレックに出てくる小道具がいかに一般的になっているか」という特集も前にテレビでやってたな。携帯電話に医療器具など、ちょっと前まではSFだったけど・・・・
 というわけで、「サイバーパンク短編集」はちっともSFじゃなかった。もちろん、きっぱりSFな作品もあったけど、私が読んで面白いと思ったのは全然SFじゃなかった。

 遺伝子をデザインされた「美しく頭もよく運動神経抜群」という「個性的」な同級生の中で、ぽつねんと一人「平凡」な少女。彼女の両親は子供の遺伝子をいじることを拒否したのだった。「あたしだけブサイク」という彼女の悩みは他人事じゃないし、テレビの中で「みんな歌も踊りも上手くてスタイル抜群で・・・だけど誰が誰だかよ〜わからん」な少女たちがひしめく今の日本社会で「個性ってなに?」というのもSFな問題ではなくて、AERAの特集記事でしょう。もちろんSF的カタルシスもあるのだが、少女が「私はみなさんのことを愛しています」と演説するあたりであたしゃ号泣でした。もう、泣きのギターソロってかんじ。

 あと、天災に見舞われた終末世界でのカルト宗教の話も、もう外の世界に何も希望を描けない少年の心情を軸に語られていて、これはもう純文学だしょう。

 そんで、最後に収録されていたのが、ジェフ・ライマンの「征たれざる国」で、これが・・・・アジアの難民が溢れる内線の国をモデルに描いているらしく、実際著者は雑誌で見たカンボジアの女性の写真から話を作り上げたようだが・・・・これって、全然SFじゃないじゃん!そのまんまやないか?どこがフィクションなんですか?という作品である。生まれてからずっと戦争や内戦で平和とは無縁でそんなもの想像もしたことがないという人の人生ってこんなもんなのではないか?私にとっては「ぶっ飛んだ世界」だけれども、そんな「SF」な世界で生まれて死ぬ人はたくさんいるのだ。今だと「カンボジア」じゃなくて「アフガニスタン」と想定したほうがリアルさ満載である。

 ああいうのがSFになるんだったら、森鴎外の「阿部一族」なんかも、ちょっといじくって「SFでーす」って英語で発表したら、かなり斬新な「異世界もの」になりそうだ。日本人の私にだって理解不能なんだから。太宰治なんかもけっこういけそうだ。「人間失格」あたりも、遠い星のメンタリティだよなきっと。
 でも、今のアフガニスタンに私が突然ワープしたら、「?惑星デューンか?」と思うだろうけど、あの当たりの難民が突然我家にワープしたらこんな我家でも「うわ!未来社会だ!」と思ってくださるのだろうか?

 そういえば、前に友達とそんな話をした。「蛇口をひねればお湯が出るし、夏でも冷たい飲み物飲み放題。毎日肉は食えるし、酒も飲めるし、毎日違う洋服も着ている。これって、100年前だったらお姫様の生活だよね」と私が言ったら、友達は「でも、私は多分、100年前に生まれていてもお姫様だったと思う」と意味不明の自信満々発言をしていた。私はそういう自信がないので、アフガンに生まれていたら難民で、100年前に生まれていたら「おしん」だったと思うので、こんな「あまり運の強そうではないわたし」でも衣食住満ち足りた生活が送れている今の境遇に満足いたしましょう。

 つうわけで、ブーブー文句言ってないで、自分の運命に感謝してしっかり働きましょうと、自分を励ます。井戸掘らなくても水が出るだけでも感謝いたしましょう。
 あ、結論を書き忘れた。要するに優れた物語はその設定が古臭くても、別のところでいつでも新しいというか、永遠に共感を生むのだなということを言いたかったのでした。そういう意味で優れた短編集だと思いました。



10月4日(木)

 まとめなくてはならない書類について、一昨日は休みで、昨日は終日外出していた上司にいろいろ質問しようと思ったのだが、急な用事でまた出かけてしまった。とほほ・・・
 仕事も忙しいし、たまには映画でも観にいこうかと思ったが、女性1000円の日は昨日だった。とほほ。まあいいや、来週また挑戦しよう。「千と千尋・・・」か「ブリジット・ジョーンズ・・・」あたりでしょうか。「ブリジット・ジョーンズの日記」は原作を読んでいないので素直に観れそうなのと、コリン・ファースが出ているというのがミソか。

 近所にラーメン屋がオープンしたので、試しに行ってみようかと思ったが、行列していた。とほほ。また今度ね。
 いまいち、シャッキリしないが、帰りに寄った酒屋の前に、かわいらしい日本犬がちょこんと座って飼い主を待っていた。ああいうのを見るとむしょうにうらやましくなる。うっすらと眉毛部分が黒い犬だった。手持ちの眉描き用鉛筆(アイ・ブロウなんちゃらという名称だったかな?女性失格な発言)で、素敵な眉毛を描いてあげたい衝動を抑えつつ家路についた。めずらしく留守電に3件ものメッセージが・・・・うちの留守電にファックス送るのやめてください。ぴーひゃらひゃらというのを3回聞かさせる。

 ユニセフのアフガニスタンへの救援物資は山岳地帯に入ると、「4000頭のロバに移し換えて運搬される」とのこと。4000頭のロバの映像が観たいと思った。一箇所にまとまって待機しているわけではないだろうけど。

 あれ?なんかヤクルトがまた停滞しているよ・・・延長戦の12回だそうだ。ファンの人達もあまり遅くなると終電が心配ですよね。もう11時。

 そいえば、狂牛病の話題に「プリオン」というのが出てきたので、それは痛風のときに出てくる「プリン体」の親戚なのかと思ったが、あまり関係ないみたいだ。「プリオンという病原体が」とか書いてあるから、それを短くすると「プリン体」になるのかな、プリン体が多く含まれる食べ物ってレバーとか蟹ミソとかだったし(なぜかビールにも含まれるというのは、なにかの陰謀としか思えない)蟹ミソ→脳ミソという連想をしてしまった。・・・てゆーか、「病原体」ってなんだ?(思考停止)・・・病原菌⊆病原体なんすかね。(集合の記号を使ってみたらよけいに思考停止)

 あ、ヤクルトがまた勝てなかった。「世にも奇妙な物語」で「あだ討ちショー」が再開。あまり出来がいい作品とは言えなかったけど、このご時世を踏まえて作ったのかってかんじ。

 というわけで、イマイチ頭の中が散漫で、まとまった文章が書けないみたいだ。やっぱ、仕事ばかりしてるとダメですね。(とか、たまには言ってみたかったのでちょびっと嬉しい)



10月3日(水)

 久々にAが遊びに来たので、夜中までうだうだと喋っていた。
 「このバルタン星人、ずっとこのままだね」
 と、Aに言われた。



10月2日(火)

 朝起きるのが辛い。もっと寝たい。次の朝が来るまで寝ていたい。
 ダウナーなのは秋だからというよりも仕事が忙しいせいもあるのかもしれない。それほど猛烈に忙しいわけでもないのだが、今日は得意先(親会社の兄弟会社なので叔父会社)から、請求書の内容の問い合わせが入り、同僚が受けたので、同僚が喋っているのを聞いて「あたし、なんか違ってた?」とドキドキした。同僚は「すいません、確認して訂正します」と応対していたのだが、そのあと、
 「○○は叔父会社じゃなくて親会社扱いですよ」
と言うので、
「いや、それはその書類を回してきた部長に確認しないと」
「でも、これ親会社のでしょ?」
 彼女が言い張るのももっともなのだが、その件数表は今回新たにイレギュラーで発生したもので、特殊なのである。だから、担当部長に電話して「叔父会社からなんでこれがこっちに請求あがってくるんだと言われたのですがあ・・・」と話たら、
 「ああ、それ叔父でいいの。これこれこういうわけだから、たしかにテリトリーは親だけど叔父なの」
 「やはりそうですか。ではそのまま叔父会社に言っていいのですね?」
 「そうしてください。なんかゴネたら、僕のところに電話するように言って」

 ・・・・いいんだけどさ。こういうのちゃんとすっきりさせてから経理に回してほしいな〜なんて、小さなお願いを呟いてみたりした。(そもそも、その請求内容についての問い合わせは2度目。1回目は同じ人から「これなに?」だった。担当者は請求してみてから向こうの反応を伺うという作戦だったようだ。まあ総額2万程度だからいいのだが、これが関連会社でなかったら許されない所業だろう。毎回、新たな項目が増えるたびに「これなに?」と私が聞かれる立場なので、小さな心臓−医者認定−が凍るではないですか。もちろんできる範囲で予め担当者に確認したりしてますけどねっ。聞く前に説明してくれたっていいのに・・・ぶちぶち)

 そして、同僚に「じゃあ、私が電話するから」というと「わかりましたぁ?」「うん、やっぱりそれでいいんだって?」「なんで?親のテリトリーなのに?」簡単に説明したら、なんか私の言い方が悪かったのか、彼女も不機嫌そうだ。やれやれ。
 そしてやっと叔父会社の担当者に「これこれこういうわけで・・・・」と説明すると、「な〜んだ、そうかあ、そうだよね〜」・・・・って、たしかにちょっと考えればわかりそうなもんだ。も〜みんなもうちょっと考えてから確認してよね。

 というかんじで、些細なことがいろいろで、仕事がはかどらないのでした。うう、末締めで請求しなくてはならない売上の単価はいつ決定するのだろう。いろいろ変更があって、それの全体像がよくわからないので、私にはどこに確認していいのかよくわからないのであった。10月を乗り切ればあとはまたルーティンになるのだろうけど・・・

 ストレス溜まるので、プールでまたダラダラ泳ぐ。しかし月初だし、新人さんで混みあっていて、なんか落ち着かないので、1時間くらいで切り上げた。でも、水に漬かっていると、それがたとえ塩素臭くても心が落ち着く。塩素臭が逆に童心をくすぐるという効果もあるかもしれない。学校のプールの匂いだ。木工用ボンドの匂いにうっとりするのと同じような作用だろう。
 プールの帰りに久しぶりに毛虫を目撃。黒くて5センチくらいあるやつが道を這っていた。こわかったけどあの動きはやはり芸術だと思う。私が毛虫になっても、ああは見事に這えないかもしれない。でもやはり私の目の前にはなるべく現れないでほしい。 

 エレクトラグライドのチケット先行予約が完了したみたいで、今日になってやっと予約番号と振込のお知らせメールが来た。これも11月末だから、決算業務が佳境に入っているときだよな。去年は日曜出勤になっていたが・・・今年はそんなことにならないように頑張らねば。



10月1日(月)

 朝起きて、いつものようにテレビをつけるが、フジテレビはサッカーだし、テレ朝は中東だったので、日テレにしてみたら、「さよならミスター」だそうで、徳光アナが泣いてるよ。なんかおもしろいことやってないのかしら・・・・
 牛は殺されているみたいだし。その合間にエイズ訴訟とかやっていると、なんだかまた暗い気持ちになる。牛がこんな目にばかりあっていたら、過激なヒンドゥー教徒が怒らないだろうかと心配になる。過激なヒンドゥー教徒と過激なベジタリアン系動物保護団体はどっちが過激だろうか?
 なんだか、いやな世の中だ。これじゃ子供産む気にならないよな。真面目に働く気もなくなる。掃除だってする気なくなる。夕飯はスーパーのお惣菜売り場で買った100円のコロッケ2個。

 ・・・・と、自分のふがいなさを「世の中」の責任にしてしばらく逃避しよっと。
 「このところ、物静かだ」と言われてしまった。あたしだってたまには能天気はお休みして、「憂い」をおびたりするわけですよ。たまにはいいじゃん。言葉を並べるよりも、雨の中、キンモクセイの香りに鼻をかたむけよう。ひくひくひく。(イマイチ真剣に憂いきれてないような気がしなくもない)


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