可燃物な日々

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10月31日

 10月も終わりかあ。私にとっては2度目の決算なのだが、忙しくなるのはまだ先だし、そもそも大したことないのだが、若い同僚はなんか張り切っていて、「売上はいつ締めましょうか?」なんて言ってるが、まってよ〜どうせ慌ててやったって修正が入るし、私が入れてる売上だってまだまだ資料が揃わないんだからあ。
 私は買掛金と未払金担当だし、あとは家賃は去年に比べれば変動がないので楽だし(昨年度の決算でいきなりやらされて、帳簿から拾って大変だったので、今年度は毎月表にしていたら、変動ほとんどなし。借上げ社宅と、親会社の社宅がちょびっと変わっただけ)、資産の一覧も昨年度いきなりやらされて、一年分の請求書を全部ひっくり返して大変だったので、今年度はちゃんと一覧にしているし、毎月やることやってりゃそれほど苦労でもないでしょう。昨年度、大変なことになってた未収金も今年は営業と毎月「回収会議」開いて突き合わせていたので、かなりクリアになってるみたいだし。

 パートの人が決算のために今日切手の在庫を締めていて、5時に帰ってしまったのだが、その後切手をとりに来た人がいて同僚と「どうしよう、今日はもう締めちゃたし」とやっていたが、何がどう問題なのかわからなかったので、関係ないから黙殺していたが(そういう場合、私が口を挟んでも、私の意見は聞きいれられないので空しいからくだらないことでは口出ししないようにしている)、別に今日付で出して、在庫を1枚減らしてもらうか、11月1日付で出せばいいではないのか?監査が入るわけでもないし、切手の一枚や二枚でみんな真面目というか融通きかないというか・・・・

 かと思えば、営業事務の人は、今日付で入れた受注伝票から明日付の納品書を出そうとしたら、期が変わるせいなのかできなかったみたいで大騒ぎ。いいじゃん別にそんな、たかだか6000円の品物一個くらい、明日付で受注伝票入れれば済むじゃありませんか。そんなに、大量の品物売ってる会社じゃないんですから、テキトーにやろうよ。

 かくいう私は、昨年度から部長が作成していた「主力業務の売上件数表」という面倒なものの入力を任されたのだが、その表がとても見づらかったので、(普通、エクセルの表の罫線を赤にするもんですか?目がチカチカしたぜ)テキトーに見やすいように直して、あと数式もわかりづらかったので(縦に4行加算するのにオートセルではなくてセル+セル+セル+セルになってて、その間には非表示されている隠しセルがあったのだが、昨年の時点ではそれは単なる空白なので、なんのためにそんなややこしいことしているのか理解不能だったため「間になんか入れたかったらまた行を挿入すりゃいいし」とテキトーに削除しちまったのだが、今日になって、それを見たらしく
 「なんか、前と違うよね」
 と内線があった。「あ・・・ちょっと変えちゃいました」
 「この青いところ?」そうそう、その表の下の方に、やはりよくわからない集計の数式が入っていたのだが(多分、目標に対する達成率をはじき出すため。でも、そこに入れるべき目標数字を私は知らないので、なんかいわれたらやろうと思ったのだが一年間何も言われなかった。)よくわからないので赤い罫線のまま放置してあったのだ。
 なんとなく部長は私のやったことが気に入らなかったようだ。う〜ん、たしかに勝手にやった私も多少悪いが、「なるべくリアルタイムで入れてね」と言われ、毎月ちゃんとやっていたし、一度、「表の下の方は、よくわからないんでほっときますけど」と言ったんだけどなあ・・・・今ごろまじまじ見て文句いわないでよね。

 別の部長は、月末なので請求書の資料を持ってきたのだが、単価×数量の金額がおかしい。たまにやってくださるのだが、小数点2桁以下をちゃんと四捨五入してないのだ。@3.1×100=318円とかになってる。
 「あの〜また小数点以下が〜」
 と、直しを頼みに行ったら「あ、また?いやあ、今日それを作っているときにさあ、マシンがダウンしちゃったんで再起動したから保存されてなかったんだなあ」といい訳された。別に私、怒っているわけではないので、そんなにくどくどいい訳してくれなくてもいいんですけど・・・

 前にも課長とは話したが、「この会社って普通はアシスタントがやるような仕事をみんな部長が抱えてて、ちょっとやりにくい」と言ったのだが、それでなにかわからないことや、そういう作成ミスがあって私が「これなんですか?」と聞きにいくと、なんかみんなオロオロするのは、もしかして私がこわそうからなのかなあ・・・やっぱツッケンドンなのかなあ・・・・と自信なくなるんで・・・・別におじさんたちを虐める趣味ないんで、なんとかしてください。

 (ちなみにこれもわかっているのだが、この会社では、女の子が目上の男性に「この表はここがこう違っているので訂正してください」とはあまり言わないらしい、「あれえ?なんかおかしいんですけどお、なんででしょう?わかんな〜い」とお伺いするのが正しいやり方。本当。それは私にとってはかなり難易度高いので、まだまだ修練が足りないようだ)

 と、決算を迎え、お仕事の具体的な愚痴をついつい羅列。別に不満たらたらなわけでもないし、それほど凄いことでもないのだが、書くと少しすっきりするんで。

 会社帰りに二子玉川の東急ハンズに寄ってみたが、手芸用品は置いていなかった。やはり週末買い出しに行かねば。
 



10月30日

 さすがに金曜の夜からずっと外出で、友達に会い、ほとんど喋りっぱなしだったので、今日はいつもにも増してけだるい月曜日だった。寒さもあってやや風邪気味なのか、それとも二日酔い気味なのか、単なる疲労なのかよくわからない。

 結局、アジアカップ決勝戦も見られず。
 土曜日に会った失業中の友人が「一週間分まとめて喋ったみたい。おかげで今ごろになってハイになってきた」と帰り際に言っていたが、かくいう私も平日の会話量は微々たるものだ。ほとんど沈黙していると、急に話し掛けられてもうまく対応できなかったりして余計に話しかけにくい人になってしまう。

 それでも最近は「見た目はこわそうだが、話してみると気さく」だというのが徐々に浸透しているのか、給湯室なんかで立ち話できたりするので、1年前の地獄にくらべれば天国のようだ。
 ここんとこ、よく立ち話するのは、まだ3年目らしい、20代半ばの気弱そうな男の子で、前に一緒に国際競技場にオリンピックの中継を見に行ったので、私が一応サッカー好きなのがバレて、「アジアカップ観てます?」とか話し掛けてくれるようになった。
 今日も、私から「昨日は観たの?」と声をかけてみたら、
 「昨日はなんか疲れてて、夕方に昼寝したつもりが、起きたら朝の8時だったんですぅ〜がっくりですよぉ」
 と、弱々しく小さな声で嘆いていた。
 しかし、明日から二人に共通の話題はない。W杯チケット話とかトルシエの去就問題にかけよう。

 帰りに近所の「手芸材料店」に寄るが、目当てのフリース生地はなかった。やはり、オカダやかユザワやに行かないとだめかな。フエルトじゃあちょっと堅いし。フリースのクッションカバーがなかなかよかったので、ちょっとフリースでお裁縫に挑戦してみようと思っているのだが、まさかフリース地はユニクロ独占でもあるまい。新宿でも行列できていてびっくらした。友人が、
 「ユニクロ買うために並びたくないよね〜郊外店に行けば、いつも空いてるし」
 と、言っていたが、ユニクロ旋風とどまることを知らず。ちなみに私の近所には無いので一回も入ったことがないのであった。

 すでに無印良品が世界進出の第一歩としてロンドンに出店していて「MUJI」として、ロンドンでも人気になっているらしいが、ユニクロもロンドンに出すんだか出したんだからしい。ああ、ロンドンもどんどん東京化。そしてそのうちに、ニューヨークに行っても、香港に行っても、ユニクロがあったりするんだろうなあ・・・やだなあ。

 親会社の本部で、「社内ネットワーク無線LAN化」が佳境に入ったらしく、ノートが共有になるのでセキュリティ強化のための通達がまわっていた。辞書機能はどうやらFDで持ち歩けとか「そりゃ不便そうだ。あたしなんて振込手数料はフリフリだし、NiftyServe利用料はニフニフにしたりしてフニクリフニクラな辞書登録を沢山しているのに、子会社はやめてねそういうこと」、「スクリーンセイバー等を勝手にダウンロードしたりするな」「gooやYahooなどのフリーmailは禁止」(なんでなんで?)とか、最後には直接関係ないんだろうけど「掲示板等への書き込みは慎重に。誹謗中傷などを書き込むと逆探知されてこっちのサーバ管理者に苦情がきます」などという「そういや、弟もそういう仕事してるから、お前のところの社員をなんとかしろ、とよく苦情がきて、けっこうめんどくさいらしい」と思い出す。

 昨日は初鍋だったが、今日は別の友人から「そろそろ鍋」メールが来ていた。昔、会社でその友人と「鍋の中身相談メール」を一日中打ってたことがあったが、この季節になるとメールの鍋度は高くなるな。
 昨日行った友人宅では、9歳のご子息がすでに食べ終わったにも係わらず、客が来たらまた参加したくなったようで、人の箸で突つき始めてお母さんに散々しかられていたが、そろそろ第一次反抗期ゆえになかなかきかん気でかき回すので、「それじゃあ、鍋をかこむメンツとしては嫌われるよ。鍋にふさわしいマナーを身につけないと鍋の会には呼んでもらえないんだよ。はやく鍋の子悪魔ではなくて、鍋奉行を目指してほしいね」と説教してさしあげたが、わかってくれただろうか?

 そういえば、「あたし、最近、スポーツクラブでパラパラやってるんだ」と自慢したら、9歳息子がすかさず、
 「パラパラってどっち?フツウの?コナンの?」
 と叫ぶので、なんじゃ「コナンのパラパラって?」と思ったら、別の友人が「最近、名探偵コナンのオープニングでは、コナンが無表情でパラパラやってんだよ」と解説してくれた。息子にも「え?あんた踊れるの?あたしに教えてよ!」と詰め寄ったが、「できない」そうで、友人も「アニメだとどうもよくわからない」そうで、彼女は昔から(小学4年からの付き合い)振り写しが得意だったので、どうやら「コナンのパラパラ」は難易度高いようだ。それを憶えれば、小学生に尊敬されそうだ。(そしてポケモンカードを巻き上げるとか・・・)



10月29日

 成田へ。上野経由で行ったので、上野のコリアン街に寄って念願のキムチを買い、スカイライナーに乗る。海外旅行に向かう人々でけっこう座席は埋まっていた。「あーあ、早く美味しいワインが飲みた〜い」などとのたまう女性のお喋りに「ふん!」と思いながらも、成田下車して、きょうみさんの迎えを待つ。

 M子さんが風邪気味で、Yは休日出勤というわけで、私とBちゃんだけ。しみじみと鍋をつつく。
 夕方になったらM子さんの調子がよくなったらしく、ダンナと共にやってきた。ダンナが一旦買い物にいっている間にまた、いろいろ「ダンナに以前、好きな人がいて、それが発覚したので離婚したくなった」とかいう、よくわからない話を聞く。
 昨日は不倫の話で今日は被不倫(というほどでもない)話か・・・・なんかよくわからず。話を聞いているうちに酔っ払ってしまい、横になっているうちに夜になり、帰宅。

 成田に向かう電車の車窓から「セイタカアワダチソウ」が猛威を振るっているのを確認。
 私が小学生のころは近所の空き地では、黄色いセイタカアワダチソウばかりになっていて、ススキ野原を駆逐していたが、いつのまにか見なくなって、「空き地がなくなったからかな?」と思っていたのだが、その後、本だかテレビだかで「セイタカアワダチソウは、ライバル排除のために土壌に毒を撒くのだが、外来植物のために他の植物はその毒に耐性を持っておらず、セイタカの天下になってしまい、そのため自らが撒いた毒が多すぎて、自分もその毒にやられて数が減ってしまった」というような話を記憶していたのだが、千葉の田舎(田んぼのあぜ道や雑木林や河原)では、まだまだ健在だったようだ。

 ススキもセイタカに混じって劣勢ながらも踏ん張っており、「世界の都市における華僑とインド商人の戦い」みたいなかんじ。タフな生物って凄い。あぜ道でしのぎを削る両者を尻目に、青々とした田んぼは「ユダヤ商人」か?

 上野で買ったキムチはやはり美味だった。店員の韓国美人は無愛想だったけど・・・また買いに行こうっと。
 今週末は友達に会いまくりで、かなり喋ったな。



10月28日

友達何人会えるかな?(お友達強化週末)

 さて、最後に行ったのがいつなのかさっぱり憶えていないほど足が遠のいていた、東京が誇るテクノなクラブManiacLove
 金曜の夜にアヤちゃんは六本木で仕事関係の会食なので、一旦うちに来てから表参道に出直すと言っていたが、9時ごろ電話があり、遅くなりそうなのでやはり直行するとのこと。終電で渋谷まで出て、表参道まで歩いてマニアックに入る。午前1時。

 「身分証明書を見せてください」
 ぎょえええ、恐怖のIDチェック。用意しているときにはやってくれないのに、忘れているとやられるというマーフィーの法則状態だが、さて、財布を漁るも年齢を証明するものは皆無。それはわかっていたが、カウンターにクレジット・カードやキャッシュカード、レコファンの会員カード、スポーツクラブのカード、クリーニング屋のカードまで広げてみせたら、
 「わかりました。今回だけは特別です。次回は必ず持参してください」
 と言われ、やっと中に入れる。なにが悲しくて、34歳にもなってIDカードなど見せなくてはならないのであろうか?免許証持ってないとホントに困る。(アメリカみたいに、免許証持ってない人にも免許証ないんです証を発行してほしい)

 中に入るとマユリさんが、わりと軽めのシンプルなミニマルをかけていた。フロアは程々に混んでいる。アヤちゃんを探しに2階のバーへ行くと、ミドリちゃんに遭遇。
 「うわあ、久しぶり、2年ぶりかな?最後に会ったのレインボウ(Rainbow2000の第2回目。雨に祟られた)でしょ?あのとき、一緒に桃とバナナ食べたよね!」
 そうだったかあ。そういえばそうかもしれない・・・・

 さて、狭い店内をうろうろしてもアヤちゃんも、アユミちゃんも発見できず。もしや、IDチェックで阻まれているのでは?そうなると迎えに来た私の立場は?

 しかたなくフロアで踊っていると、DJのQ-Heyさんに遭遇。「おお、久しぶり!」
 顔は憶えていてくれたようである。

 踊り飽きて、またバーへ戻ると、今度はポム君ブッチが来た。「うわ!来てたんだ!久しぶりじゃん!」
 わいわいと近況などを話していると、ヤッシーが来て、その横にはなんとオンちゃんが・・・
 「オンちゃん!東京にいたの?」
 「ううん。たまたま」
 「今、どこにいるの?」
 「岡山」

 びっくりした。まさか恩田に会うとは思わなかった。よかった来て。またいつ会えるかわからないし。
 などと、はしゃいでいたら、やっとアヤちゃんアユミちゃんマガラ氏に率いられて登場。やはりIDで引っ掛かっていたようで、恵比寿にいる友人に保険証を借りて入ったようだ。おかげで1時間半ほどすったもんだしたらしい。
 「私はなんとか入れてもらえたけど、もう34にもなって情けないというか馬鹿にされてるみたいだよね」
 「俺なんて35なのに!」とマガラ氏。元気だなあ。

 そのまま3時くらいまでQさんのDJで踊っていたが、マガラ氏が寄ってきて「マニアック来たの何年ぶり?」「3年ぶりくらい」「じゃあ、Q-HeyさんのDJ聴くのは何年ぶり?」「3年ぶりくらい」マガラ氏なぜかバカウケしていた。

 タカミにも会った。「ご無沙汰じゃないですか?」「たまには顔出さないと忘れられちゃうからね」「そうっすね。たまに来ないと、石になっちゃいますよ」
 蹴飛ばしてやろうかと思ったが、まてよ、そういえば石になりたかったんだっけ。タカミ、鋭いぞ。

 3時くらいになったら、アヤちゃんたちはグロッキーで、うちに帰ることにした。帰りがけにオンちゃんをハグハグして「元気でね〜」と大サービスしておいた。

 11時に目覚ましが鳴り、仕事に行くアユミちゃんを見送り、だらだらしていたら、今日アヤちゃんはキーコさんに会う約束をしているという。私は彼女には久しく会っていなかった(インドから帰国後、1,2回会ったきりだったような)ので、一緒に新宿に着いていった。

 3時に待ち合わせして、お茶してから食事して、そのあとまた喫茶店に入り、10時まで喋りまくっていた。失業中のキーコさんは「一週間分くらいまとめて喋った」と言っていた。

 さて、11人の友達(一部友達というよりも知合いかもしれないが)に会った。これでまた3年くらい顔出さなくても忘れられないであろう。
 今回に限り、実名(つうか呼び名。本名知らない人も多い)で表記させていただきました。次にいつ会うかわからないので、メモ代わりです。どうせ、アヤちゃんを除いてはこの日記の存在を知らないだろうし。
 



10月27日

 どんどん寒くなる。私はまだそれほどでもないと思っているのだが(まだ、朝布団から出るのがそれほど地獄ではないので)出社時にエレベーターで一緒だった派遣社員の美人のおねーさん(なんであんなキレイな人がシステム部にいるのだろう?一般事務ではなくて、プログラマ補助らしいのだが)は、毛糸のマフラーを巻いていた。ビジュアル的にかなり冬。
 いかんなあ。まだ秋物を全く買っていないので、夏物のロングスカート履いているのだが、そろそろ苦手な「お洋服の買い出し」に行かねば。

  アジア・カップの中国戦が観たくて、昨日は1時くらいまで頑張って起きていたのだが、さすがに眠たくなって寝てしまった。決勝はなんとか観たいものである。
 夜中起きていたので、ニュース速報で「中川官房長官辞意を表明」なんていうのもあった。あれもよ〜わからんが、「右翼の大物」と「愛人」が並列されているので「いったいどっちが問題なんだろう?」と首をかしげる。

 起きたらワイドショーは、三田佳子一色。生中継でダンナの会見。シロウトの会見を中継するなんて、なんかちょっと気の毒。たかだか息子がぐれたくらいで、なんであんなに大騒ぎするのだろうか?今までも有名人の子弟の「非行」はけっこうあったけど、これだけ大々的につるし上げられるのは何故なんだろう?
 たしかに三田さんも、ダンナも、なぜか妙に飄々としていて、どことなく浮世離れした雰囲気なので、「もっと涙流して平あやまりしとけばこれほど騒がれないんだろうなあ」と思うが、ワイドショーって不思議。タイミングも悪かったよね。「金髪女性行方不明事件」がもっと進展していれば、5分で済んだのに・・・・以前、私の給料の3分の1くらいは間接的に彼女の働きによって成り立っていたので、やや同情的。それにしても、私がお仕えしていた人物がまだ生きていたら、ぜったいこんな展開にはしなかったのに・・・果たしてどういう手腕を振るっただろうか?そんなことをテレビを見ながらぼんやり考える。これもまた故人を偲ぶ行為だな。

 さあて、出掛けるか・・・たまに顔出さないと忘れられちゃうんで。で、また「エアロビに夢中らしい」とか噂されてしまうので、「パラパラ挑戦中」に訂正しておかないとね。(今日はパラパラの日だったが、行かなかった)



10月26日

 友達がメールで教えてくれた「人間賞味期限
 私の賞味期限は2004年5月11日だそうです。37歳かあ・・・リアル過ぎて笑えませんねえ。やはり、勝手に文章を作成するところで「私の母はかなりわがままだ」にしてしまったのがいけなかったか?

●プリンターのお医者さん

 会社が12月にパーティーを催すので、今日は招待状の封筒を印刷していた。和紙っぽい封筒の差込印刷で、紙詰まりが心配だったが結構順調。しかし、100枚くらい印刷した後、様子がおかしくなってしまった。
 「ジャム キュウシ」とジャムおじさんの親戚のようなメッセージが出るが、給紙部分は別にジャムってない。開いて覗いて閉じるとまた、ひゅるるんと「インサツカ」になるのだが、封筒を吸い込もうとするとまた「ジャムキュウシ」

 格闘しているうちに、お昼になったので「とりあえず、プリンタが慣れないお仕事でヒートアップしてテンパッているのかもしれないので、クールダウンさせましょう」と、一旦休憩。
 上司がそのあと「どれどれ」といじり始め「ジャムってんじゃないの?」とあちこち開けはじめたので、「何も詰まってませんよ」と言うが、気の済むまでいじらせておいたら「やっぱ、わかんない」とあきらめていた。だから〜私の診断が正しいって!機械には並の女性程度には弱いが、昔からプリンタとは縁があるので、けっこう自信あるのだ。

 昼過ぎに、また挑戦してみたら、まだだめ。ふう、困った。明日までには発送したいらしいのに。と、その仕事には実はなんも関係がないのだが、皆があれこれ見当違いなことをやっていると我慢できないので、しゃしゃり出ているだけ。
 「う〜ん、どうも給紙側のローラーが問題のようだなあ?こういうとき修理の人はまず何をするのだろう?」
 と考え、ためしに、エア・ダスターでブシブシとやってみてもらった。
 動いた!
 「私に保守料支払ませんか?」
 と、大いばり。

 しばらく順調にいっていたが、今度は印刷に汚れが・・・どうも、ローラーが汚れているらしくて、フォーマルな宛名にはふさわしくない。
 「う〜ん、どうしよう」
 今度は、パソコン用のクリーナーで、ローラーを掃除。しかし、汚れはまだ出現する。つうことは、このローラーではないのかと、排紙側のローラーを拭いてみた。再度挑戦・・・やった成功!

 「う〜ん、あたしってエ○ソンの人より役に立つかもしれないわ」とかなり自信を持つ。
 プリンタと心と心が通じあったような気分になった。
 「ほら、あんたちゃんとやんなさいよ」「わかった、ちょっと休ませてあげる」「お、いいじゃん。やればできるじゃん」と必死に話しかけていた。「プリンターのお医者さん」というよりは「プリンターのお母さん」だったかもしれない。

●お母さん呼ばわり

 私を「姐御」とか「ねえさん」呼ばわりする人は多いし(なにせ若いもんに紛れて遊んでいるもんで)、たまに「みやのさんと話していると、学校の先生と話しているみたいだ」と言われ複雑な気分になるが、一度むかついたのは、クラブ帰りの朝、なぜかうちにゾロゾロと人が流れてきて、狭い部屋に6人の人間がいた。
 平日の朝だったが、失業中が私を含めて2名。シフト制の仕事で休日が2名。DJが1名。プータローの男の子1名。20歳のプー君を除くと、平均年齢30歳くらいの、どーしよーもない集団である。
 皆で朝ご飯を食べながらうだうだしていたのだが、ふと私を呼ぶ声がしたので「なに?」と返事をしたら、プー君が「わ〜い、返事した〜」と喜んでいる。
 「え?私を呼んだんじゃなかったの?ごめん、眠くてボーっとしてた」
 「いいんだよ、別に返事しても!でも、いいの?僕、『おかあさん』って呼んだんだよ!」
 このクソガキ!あんたくらいの息子がいるような身の憶えは無い!
 「や〜い、や〜い、おかあさんだ!」
 その後もそいつは度々私をお母さん呼ばわりしていたが、いつのまにか故郷に帰ってしまったらしい。ちょっと寂しかった。

 なんてことを思いだしながら、明日はもしかしたら数年ぶりに「昔のシマ」のManiacLoveに行くかもしんない。で、その後、友達を連れ帰ってくる予定なので、必死に掃除洗濯中である。たまに友達でも来てくれないことには、掃除をさぼってどうしようもないのであった。



10月25日

 今日もヒップホップ。また先生に声をかけていただく。「やっと慣れてきたみたいね」
 テクノやロック系のクラブではブイブイいわせた私だが(誇大表現)、ヒップホップの世界では赤子も同然なのだね。ふふっ・・・

 日曜日の塩原行きで、書きそびれたが、J君が「一般道に精通している」のは、その昔「陸送」のバイトをやっていたらしい。「リクソウ」って耳慣れなかったが、車を運転して運ぶ仕事。前にも別の友人の彼氏がその仕事やってたのを思い出す。たまにベンツなどを運転できるそうだ。新車だと性能をチェックするためにズピード出してみたり、無理なコーナリングをしてみたりしちゃうのだそうだ。J君の所属していた事務所は、「高速代を出してくれなかった」そうで、青森まで約2日かけて一般道で行ったりするというけっこうハードな仕事。でも、日雇い仕事だし、人との交流もないので、運転好きの人にはいいバイトみたいだ。

 「するってえと、あんたらカップルは、彼氏は陸路で日本中を走り、彼女は飛行機で世界中を飛び回ってるということだね」

 かみちゃんは、私が紹介したクーリエの仕事で、けっこう飛びまわっているので。
 これはなかなか絵になる話ではありませんか。小説や映画のエピソードにしてもよかろう。

 一緒に暮らす二人。でも、二人で過ごす時間はいつも短い。突然の電話で、遠くまで行く仕事が入るからだ。彼が岡山から帰ってくると、机の上にメモ。「ニュー・キャッスルに行ってきます。帰りは3日後」
 彼女が戻ってくる前に、今度は彼が青森行き。
 二人の部屋には、壁いっぱいに大きな日本地図と世界地図が貼ってあって、お互いに自分が行ったところに印を付けていく。

 なんかこんな設定ってどっかで読んだような・・・
 こういうのをロマンチックというのだろうか?ロマンチックといえば「ロマンチックはお好きですか事件」というのがあったっけ。(いきなり思い出した)

 どっかで読んだといえば、(スチャダラのラップの歌詞のような展開だ)ハイパースペース・サーフィンをやっと読み終わって、現在は付録部分と眉間にしわを寄せて格闘しているが、本文の落ちが「次の世界へGO!」で、冗談なのか本気なのかいまひとつよくわからないが、それを読んでいてふと思い出した昔読んだ短編小説。多分、筒井康隆か小松左京あたりの大御所のお作だと記憶しているのだが・・・

 海の上に浮かんだ島みたいな集合住宅があって、普通の人々が普通に暮らしている。一応、ルールがあって、自分の住む階より上には行けない。一階下には行ける。なので、上の方の階の様子は、噂話でしか聞けない。自分がだいたいどの辺の階層にいるのかもはっきりわからない。上には上があるらしいし、下には下があるらしい。

 たしか、そういう話だった。「これは、いったいなんなのだ?ちょっと怖い」と思って読んだ記憶があるのだが(多分20年ほど前)「もっと大人になれば、こういう話は味わいが出てくるのかもしれない」と当時考えたのだが、もう立派な大人になったはずなので、もう一回読んでみたいけど、題名も忘れてしまったので、もしご存知の方がいらしたら、教えてください。お願いします。



10月24日

 今日は会社の賞与支給日だった。夜は宴会を催すらしい。突然「みやのさんはどうしますか?」ときかれたが、賞与なんてもらってないのにそんなもん行っても空しいだけではないですか。とっとと帰って、洗濯する。日曜日の汚れ物がまだ溜まっているのだよ。

 友達の不倫話が飛び込んできた。おかげで、彼女はそのグループからハブにされているらしい。(これ書いてもいいのかな?いいよね別に)よーわからんのは、妻子持ちだかなんだか知らんが、その男の家族が怒るのはいいとしても、その周りの友人たちが「そういうのはきらいだ」というのってなんなんだろう?
 自分の身近で考えてみよう。私の友達の男が、そのグループの独身の女の子と不倫したとしよう。(頭の中でてきとうなサンプルを抽出中)私はどうするんだ?別になにもしない。だって、あたしには関係ないもん。ただ、女友達がビービー泣いて「だって奥さんとは別れるって言ったのにうそつき」と泣き付いてきたら、男に向かって「てめえ、いいかげんにしろ。毎日電話かかってきて大変じゃないか。迷惑料かわりに私に寿司でも奢りなさい」とわけわからん説教しそうだな。

 なんか面白くないなあ。
 とりあえず、いろいろな噂話は耳に入ってくるが、私が信じるのは「自分が直接きいたこと。及び、直接見たこと」だけである。
 ときどきあるのだが、「あの人にこんなこと言われた、ひどい」という愚痴を聞いて、「それはひどい、私もその人が嫌いになった」という反応。
 以前、自分をいじめた奴の悪口を言いまくって、結果的にそいつがクビになってしまったことがあり、それはそれでよかったのだが(迷惑被ってたのは私だけではなかったので)ちょっと空恐ろしくもなった。だって、私の愚痴を聞いた上司は、私の主観を鵜呑みにしてしまったわけで、たしかに上司にとって私が信頼できる人間であったのは嬉しいが、でも、そんな他人の愚痴をそのまま受け止めてしまってよいのかなあ?と思ったが、かといってそいつの弁護にまわるわけにもいかず、追い出しちゃったが・・・

 話が飛ぶが(怒りモードだと散漫になりがち)、要するに、私の人生哲学としては「自分が直接迷惑かかってなければどうでもいい」なので、そういうときには必殺「知らないふり」がお役立ち。でもホントに知らなかったりすることが多いので(なにせ、社員30名の会社で、社内恋愛後結婚組が二組続出したが、まったく気が付かなかったという天性の鈍感さを保持しているもので。これは自慢できるくらいの特技である)演技と天然の区別が他人にはなかなか判断できないだろうという楽観的な作戦である。(なので、業務連絡:誰と誰が付合ってる情報はまめに入れてほしいのである。じゃないと、すっとぼけて不倫相手に「今日は○○ちゃん来てないの?」などと太平楽の極みの質問をしてしまい、あとで赤面ものなので、なるべくそういう天然振りかざす行為は歳も歳だから少なくしたいと思うので。よろしく)

 そういうスタンスで愚痴をきくので、あまり私に相談してくる人は多くない。でも、少ないけどいる。そして、あまり親身にはならないが、そういうぐちゃぐちゃな話を聞くのは大好きなのである。ついつい「いいんじゃな〜い。相手の奥さんが包丁振り回すまで頑張れ。いいなあ刃傷沙汰。憧れちゃう」とか妙なリアクションをしてしまうので、二度と電話してこない人も多いが、そういう対応が好きな人もいるみたいだ。(そういえば、前に男友達が自分の彼女と寝ちゃった男を呼び出して「刃物を持って出掛けた。あのときはホントに相手を刺し殺そうと思った。でも、相手はなんか、ひょろんとした奴で、気が抜けて正気に戻った」という話もわくわくしながらきいてしまったなあ)

 世の中には「とことん親身になりすぎて、ほぼ同調してしまう人」も多々いるので、そういうのと使い分けてくれればけっこう。
 人にはそれぞれ役割があるものさ。
 もちろん、私にダイレクトに迷惑をかける人に関しては、がんとした態度をとらねばなるまい。でも、気が弱いのでなかなかできない。あの〜借りたお金は返しましょうねえ・・・・(小声)・・・・デジカメ買いたいんだけどなあ・・・・私に借りたお金を返さずに海外旅行に行ってしまうのは反則だと思うよ〜あたし、貧乏なんで旅行にも行けないんだよ〜(と、日記に書いて憂さを晴らす。このくらいやってもいいと思う。自称傲慢なはずなのになぜか弱気な自分が情けない。父親似なんだよ、まったく。おとうさ〜ん。ハナマルキ。混乱)
 



10月23日

 ちゃんと会社に行きました。少し眠かったが、それは月曜日だからいつもこんなもんだ。
 日記に書くために、どうしても「ブラボー小松」の写真を探したかったのだが、発見できず。マネージメントをしているオフィスのサイトはあったがShockwaveばしばしで、会社のマシンでは観られず。(会社ではなんでだか知らないがダウンロードはできない。メールアドレスがないからだと思っていたが、友達はファイヤーウォールのせいだと言う。どっちでもいいけど、とにかくできない)家に帰って挑戦したが、やはりダウンロードしろと・・・・今、容量不足で悩んでいるのにそんなもんダウンロードしたくありません。

 そんなわけで、急激に「ハゲ好き」であることが判明したようだ。そういわれてみれば、好きなベーシストは「バカボン鈴木」だしスカパラのギムラ(故人)もレコード屋で遭遇したときはびっくりしたしな。あの時は谷中さんと一緒にいたので、「ああ、谷中さん。声が好きなのよ。もっと喋って!」と張り付いて(レコード探す振りしてうろうろ)いて、しまいには一緒にエレベータまで乗っちゃって、すかさずボタンを操作して「一階でいいですか?」と無表情のまま話し掛けたりしたのだが、実はギムラに血圧が上昇していたのかもしれない。

 かみちゃんの車にはちょくちょく乗せてもらっているが、遠くまで行ったのははじめて。「CDは交互にかけるルール」が微笑ましい。音楽の趣味の異なるカップルならでは。(かみちゃんはテクノ、ニューウェイブ。J君はハード・コア)
 いつもはどうだかしらないが、今回は作戦勝ちだった。行きはJ君が飛ばして、帰りは渋滞をかみちゃんがのんびり。やはりドライバーが二人いると心強いわね。と、免許持ってない私は思ったのであった。
 それにしてもかみちゃんは私よりも道を知らないのでおもしろい。
 帰りの外環の大泉が近くなったら
 「え?どっちに行くの?関越?環8?」
 「環8だよ」とJ君。
 「ちなみに、関越ってどこまで行くんだっけ?」と私。
 「新潟」
 かみちゃんは新潟出身。
 「いいよ〜このまま新潟行っても〜実家帰ってもいいよ〜付いていきますよー」と意地悪な私でした。



10月22日

 あの世」に行ってきました。
 21日(金)の夜6時半に出発予定だったが、かみちゃの都合で7時半に変更。かみちゃん宅で合流。
 新宿から首都高にのるが、金曜夜とあってけっこう渋滞していたので、東北自動車道の川口ジャンクションまで1時間以上かかった。しばらく走っていると、運転していたJ君が「うお!」とか叫ぶので、なにかと思ったら「通行止めだ!」佐野藤岡から鹿沼まで事故で通行止めらしい。慌てて蓮田SAで休憩と情報収集。「どうしよっか?」などと相談していると、目的地が同じ人達も続々とやってきて(服装ですぐわかる)「下を走ることになるのか?でも宇都宮のあたりは普段でも混むのに、高速降りた車が流れて渋滞しているだろうな」
 J君は昔のバイトでけっこう一般道には詳しいようで、道に迷う心配はなさそうだが、このままでは12時くらいに到着するのは難しいねと諦めムードになっていたが、ご飯を食べてさあ出発というころには無事開通。渋滞もそれほどではない様子にほっとする。

 けっこう快調に飛ばして、12時前には西那須野塩原ICにたどり着く。そこから17キロというので、すぐかなと思ったが、2車線あるけどかなり蛇行する国道400号なので、「まだかな、まだかな」とじりじりしながらも、やっと塩原の温泉街の外れ「箱の森プレイパーク」への道を登る。どのくらい登るかなと思っていると、すぐに車の行列。「ずいぶんと温泉街に近いところなんだな」と思いきや、係員が立っていて1台ごとになにやら指示をしているので「もしかして駐車場がないとか?」と不安になる。(大きなイベントだと、遅くに行くと駐車場が満杯で、遠くの駐車場に追いやられ、そこからバスで送迎なんていう事態もある)

 やはり場内の駐車場は満杯で、「ここで路駐して、歩いて会場まで行ってください」とのこと。しかも徒歩30分の上り坂だという。「ええ?マジ?」かみちゃんは、ちょっとゴネていたが、後からもどんどん車はやってくるし、前方ではすでに歩き始めている人達も見えるので、もう仕方がない。車をとめて、トランクからテントや寝袋を出し、3人で街灯もまばらな暗い道をてくてく歩く。「グラストンベリーもね。バス停からたっぷり歩いたんだよ。30分じゃ済まなかったね。テントや荷物が重くてさあ」などと想い出話を披露しつつ歩いた。

 スタッフが30分と言っていたので「不動産屋だと、それは40分つうことだな」と大目に見積もっていたのだが、10分で着いてしまって肩透かし。場内に入るとすぐにサブ会場があり、5分くらい歩いたところがテントサイトだった。J君もかみちゃんも手慣れたかんじでテントを建ててくれて、私は懐中電灯で照明係。準備OKで時刻は午前1時半。ちょうどいいかんじである。

 テントサイトから、丘をずっと下りたところがメイン会場。DJ UTSUMIがプレイ中。あいかわらずのトライバルなかんじのミニマルをかけていた。野外レイブでこういう音をかけるパーティーも珍しい。たいていゴリゴリのゴア・トランスなんで・・・

 それにしても、セットがかなり本格的で驚く。ANOYOは、ほんとは7月下旬に新島で大きなパーティーをする予定だったのだが、準備もしてあとは音を鳴らすだけというところで大地震が起きあえなく中止になってしまったという不幸な歴史がある。今回はその恨みを果たすべく頑張ったようだ。メインもサブも「野外ミラーボール」が置いてあって、森を光の水玉がくるくる回るし、プロジェクターもでかいの置いてあるし。野外に室内のハイテクっぽさを持ち込んだかんじ。お金かかっている。たしかに野外の場合は「ああ、星空もいいけど、ストロボライトも恋しい」なんて不遜なことを考えがちなので、私のような「都会派クラバー」(笑)にはよかったけど、やや作りすぎの感もあった。「月と星が照明さ」というのも野外の醍醐味なわけだし。なので、私の評価は「文化祭魂炸裂」ステージ外でも、怪しげなロウソクオブジェなどが並び、イベント・コンセプトでもあるらしい「あの世」を表現しているようで、そこそこ幻想的ではあった。

 2時から5時という、夜間の最もコアな時間になぜかメインでKey Nakayama が回すというのも不思議。アンビエント系のDJだ。
 「なんかねえ、ANOYOってあんまり踊らせないパーティーなんだって」
 と、かみちゃんが誰かから聞いた情報。「あの世」はあまり下世話に盛り上がってはいけないようだ。ところが、サブの方に行ってみると、MASAがトランスかけていて客は狂ったように踊っていた。メインとサブが入れ替わっている。それもいとおかし。

 とにかく寒くて、たまに疲れて座ったりすると本当に冷えるので、テントに戻って寝袋にくるまるが、それでも冷えて手足ががたがたいうくらい。
 5時からRee.Kだったので、どんな感じかと聴きにいったが、かなりトランスでわりと盛り上がっている。寒さと闘いつつ、がむしゃらに踊っていたら夜が明けてきた。
 星がだんだんと薄くなってきた(キレイな星空だった)ときに、「ああ、北極星が消えていく」と北の空を眺めていたら、なにやら動く星がある。気のせいかと思ってよくよく目を凝らしてみたが、やっぱりぜったい動いている。「こ、これはもしかしてUFOか?」と0.5秒くらいマジで心配になったが、すぐに思い出した「人工衛星だ!」
 人工衛星をこんなにくっきり見たのも何年ぶりだろうか、北の空から天井をきれいに弧を描いて月のわきを通り抜けて雲の中に消えていった。人口衛星があんなに早く進むということをすっかり忘れておりました。

 薄明の一番美しい時間も終わったので(そのころになると客の姿もはっきり見えるので、野外のいちばん面白い瞬間でもある)またテントで休憩。少し動いたので今度はやや暖かくなっていた。かみちゃんたちも帰ってきたので、7時からの「Kinocosmo」(すごい名前)というバンドのライブまで休むことにした。
 キノコスモは、ヒゴさんも参加しているバンドで、レイブでちょくちょくやっているらしいのだが、かみちゃんはまだ一度も観たことがないので今回こそは観たいと意気込んでいた。どうやら、ブラボー小松がギターを弾くらしい。ブラボー小松!なんて懐かしい名前をこんなところで聞くとは!といってもブラボー氏の演奏を生で聞いたことがないので、どんなだか想像つかず。

 テントに届く音がライブっぽくなってきたので、ステージに向かう。
 「ブラボー小松、派手っちくやってくれてるかなあ?」
 と、かみちゃんが言うので見てみると、たしかに派手。上半身は裸で紫系に染めた羽根マフラーを巻いて金のスパンコールのパンツに、お揃いのロンドンブーツ(と、表現したほうが雰囲気)。なにしろ頭はスキンヘッドで、でかい変なサングラスをかけている。
 「うわあ、派手〜」
 と、二人で大喜びして、一番前で見る。

 MASAとRee.K夫妻(なのかカップルなのか戸籍上のことはよく知らないが・・・)が打ち込み担当で、ヒゴさんがベースで、名前忘れたがよく組んでやっているオジサンがパーカッション。それにブラボーがギターをかき鳴らす。けっこうハードなロック系の音で、「いぶし銀のデジタルロック。なんとなくグレートフル・デッドだが、古臭くなくてカッコイイ」サウンドに客もぐちゃぐちゃに盛り上がっていた。山から顔を出した朝日が小松氏のつるつる頭に反射して眩しい。畳一帖分ある「エフェクター板」(正式名称知らず)にところ狭しと並ぶエフェクターを厚底ブーツで器用に操る姿にかなり心打たれる。
 そして、裸の上半身がまったく日に焼けてなくて、まっちろなのも気に入る。そして、ウエストラインのほどよいタルミと、のっぺりした背中のタルミ具合もよいではないか。ギタリストだけに腕はけっこう筋肉ついているな・・・・と、だんだん私の視線は淫靡な世界に突入し、うっすらと汗をかいて湿ったかんじのお背中に「ちょっと触わってみたいかも」と邪な考えが芽生え、もう釘付け。
 かみちゃんは、前から小松氏の大ファンで知合いのつてで直接お話したこともあったらしいが「あまり人の目を見て話さないクールな感じの人だった」とのことだが、存在感はむちゃくちゃファンキーでセクシーである。やはり男の色気は40歳からだにゃ。

 と、すっかり「ブラボー小松にラブラブ状態」のままライブ終了。またRee.KのDJが再開される中で、ステージ脇をうろちょろするブラボー氏を発見し、かみちゃんとバック・ステージ突撃。(といっても野外のことだから、うしろにテントや椅子が並んでいるだけ)
 ヒゴさんにご挨拶していたら、すでに着替えも済んだブラボー氏(ホルスタイン模様のリュックを背負ってた)が通りがかったので握手攻撃。「かっこよかったですぅ〜」と言ったら、意外に照れくさそうにしていた。

 「服装が派手な人ほどホントは恥ずかしがりやさんなんだよ」

 と、私は結論を出した。
 というわけで、今回の野外の収穫は「この私を欲情させたブラボー小松」であった。また観に行こうっと。

 9時からがTSUYOSHI。大御所なんで客のテンションも上がるが、やっぱり私はあまり好きではないなあ。System7のαWAVEとかかけるんだけど、なんか変なミックスだから、あまり嬉しくない。テントに戻ってまた寝る。(J君はすでに死体のように眠っていた)
 結局、そんな感じでパーティーは終了。私が寝ているうちにUnderworldのカウガールもかけていたようだが、気が付かず。

 晴れたのは、キノコスモの間だけで、あとはずっと曇天のためあまり気温が上がらなくて、園内に温泉もあったのだが「寒いから湯冷めしそうだし、これから運転して帰るのに眠たくなってしまう」とパスしてしまった。結局、温泉地に行ってもいつものとおり温泉には入らず。
 2時ごろ出発したら、国道は温泉客で混んでいて、東北道に出るのに1時間以上かかる。途中でご飯を食べて、高速にのったのが3時過ぎ。帰りはかみちゃんの運転だったが、もみじ狩帰りでほどよく渋滞していたので、制限速度走行でのんびり走った。
 行きの首都高が渋滞していたので、帰りは外環で行こうかどうしようか、J君に相談したいが寝ていて起きないし、また蓮田で止まって相談。起き抜けのJ君はやや投げやりで「どっちでもいいよ」多分、道をあまり知らないかみちゃんには首都高よりも外環の方がいいと判断してそちらで帰る。大泉には7時くらいに着いたが、そこから環8がやはり混んでいたので、高井戸で降ろしてもらって井の頭線で帰宅した。8時ごろには家についた。
 肩ががちがちで(寒さのためと思われる)、温泉のかわりに近所の銭湯で一番熱い浴槽にたっぷり浸かり、湿布を肩と腰にべたべた貼って寝ました。ひさびさの野外だったが、道もスムーズだったし、テントでけっこう休めたので、思ったよりもボロボロにはならなかったのでよかったよかった。まだまだイケるかな。と、ちょっと自信を取り戻す。



10月21日

 昨日はそういうわけで結果的に「早寝」したことになるが、9時に目が覚め20日分の日記をつけるものの、なんかダルさが抜けず、また横になってしまい、昼過ぎにやっとふらふらと図書館に言って「現代美術コテンパン」を借りて、あと栃木県の地図も念のため借りておく。
 図書館でもまた貧血状態になり「なんでこんなに具合悪いんだろう。そんなに疲れるようなこともしていないのに、トホホ」と思うが、3時ごろ家に戻り、昨日はイエローに行ったはずのかみちゃんに電話。

 「よかったよー。まあまあ混んでたかな?ジャスティンのときにはフロアで踊る場所見つけるのが苦労だった」
 ひょうひょうとしたコメント。(かみちゃんの表現はだいたい薄まっている。)
 「わあ、残念。で、今日のは行くの?」
 「行こうと思ってるよ。行こうよ。」
 「私は張り切って栃木県の温泉ガイドまで借りてきた」

 というわけで、なにやら遠いことが判明した塩原まで行くことになった。栃木の北の果てだ。かみちゃんはよくわかってないようで、私が「遠いよ、日光の先だ」というと、「へえ、何時間くらいかかるかな」しかし、東北自動車道で塩原インターまではそれほどではないみたいだが、そこからどのくらいかかるのだろう?

 というわけで、これから「あの世」というところに行くのである。そういうパーティー名らしい。いやだなあ・・・・もっといい名前付けようよ。
 それはいいとしても、かみちゃんの車で行くので、それはシャレでは済まされないかもしれないので、出掛けにそういう予感を持っていたということを書き残しておこうと思う。
 さて無事に到着して無事に帰ってこれるのでしょうか?請うご期待!

 久々の野外なので楽しみだが、この謎の「ダルい病」に打ち勝てるのか不安。でも「ええと、こういうときに持っていくものわすれちゃったよ。懐中電灯とゴミ袋(敷き物にもなる)と温泉入るかもしれないからタオルと・・・」とやっているうちに血圧はやや上昇しているような気がする。
 



10月20日

 イエローのジャスティン・ロバートソンに行くつもりで、友達とは「現地集合ね」と電話しておいて、少し休んでおこうと仮眠をとり、11時には起きたのだが、なんか眠気が覚めないので、気付けに甘いものを食べてコーヒー飲んだら、なにがいけなかったのかわからないが、胃が痛くなってしまい、眠気と胃痛でもう一度横になったのだが、ちっとも良くならず、「こりゃもうダメだ。だいたい今夜のイエローはまた、強制収容所も真っ青なくらいの混雑だろうし、体調に不安があったら即刻ガス室に送られてしまうはず」とあきらめモード。

 「行きたいけど、キモチワルイ」と布団の中で丸まっているうちに寝てしまったらしく、気が付いたらもう明け方だった。あーあ。
 これでまた「なんで来なかったの?超よかったのにい」とか言われると落ちるんだよなあ。まあ、仕方あるまい。最近は金曜日になるとどっと疲れたりするので、下手に小休止をするとだめみたいだなあ。
 今日は天気もいいみたいだし。リベンジできるか?

 下ネタといえば、大学・高校時代と友人に恵まれて、けっこう鍛えられたのだが、そこで憶えたのは「恥ずかしがってはいけない。真顔で切り返す」ということで、これやると「セクハラおやじ」はたいてい撃退できるのだが、(そして同僚OLからロッカールームなどでなぜか労われる。しかし、忘年会などでは要注意人物の隣に配置されてしまったりするので、あまりうれしくない)、その癖が染み付いているので、この間も、善良な男友達に向かって「キャバクラとピンサロの決定的な違いってなんなんだろう?」と後から思えは自分でもわかりそうなことを真顔で聞いてしまい、友達はかなり嫌な顔をしていた。でも「う〜ん、僕もあまり行ったことがないんでけど、聞いた話では・・・・」と決まり枕詞付きで一生懸命解説していただいて申し訳なかった。(でもピンサロというのも最近あまり聞かないような・・・ピンサロを個室にしたのがヘルスなのかと聞いたらさらに嫌がられた。ごめんね。他の人に聞けばよかった。そういうの語らせると止まらない人に。先日も会社の若い女の子が「ラン・パブって何が楽しいんですか?」と男性社員に質問していて「いや、僕はあまり行ったことがないからそういうのは○○さんに聞いたほうが・・・なんで僕に聞くんですか?」と困らせていた。彼女は男性がランジェリーを着けて楽しむところと混同していたということがその後判明した)

 失敗談としては、「二個炊飯」と聞き間違えたことがある。なぜか頭の中でそう変換されてしまったのである。なんか大勢で飲んでいたときに、そういう話の得意な先輩が披露してくれて、ふむふむと聞いていたのだが、落ちの「セン○リしたら400回いってしまいました」で皆笑っているのに、私だけわけがわからず、「それの何がおかしいんですか?」と憮然と抗議したら、まわりの男性陣は「おいおい、誰が説明すんだよ」とアイ・コンタクト状態。「ええと・・・男性の自慰行為についてはわかってるよね?」「はあ・・・一応」説明がそこから始まり、延々となにやら説明されて、かなり気まずいが、男性陣はけっこう盛り上がっているようなので、それもちと面白くなく、でも、何が「ニコスイハン」なのか確かめねばならないと一通りがまんして聞いていたのだが、あまりにも基本的なことから始めるので、これはいけないと「いえ、そういうのはいいのですが、あたしがよくわからないのは二個炊飯なんですけど」「ああ、ニコスイハンねえ。それは、2.5なんだけど、だから1000÷2.5で400回なんだな」

 ニコスイハンは2.5?
 しばらく考えて、はたと解った。うう、恥ずかしい、聞きたくもないこといろいろ聞いてしまったではないか。そもそも貴様の発音が悪い!と、逆ギレして暴れたくなったが、周囲は「ああ、やっとわかってくれたんだ」と大喜びしているし・・・悔しさでうつむいているのに、皆恥ずかしがってうつむいてると思ってただろうなあ。



10月19日

GOODTIMES「好時代」

 昨晩、ロニ・サイズを2回聴いたあと、「そうだ、かみちゃんが貸してくれたCDをまだ聴いてなかった」と一ヶ月も放置してあったCDをかけた。(すまん。忘れてました)誕生日のときに、タイのバンコクで買ってきてくれた象の小物たちと一緒に渡されたのである。
 ジャケットにゴム板がついてるし、デザインはコーネリアスだし、でも、かみちゃんは「ロック系あまりなかった。これはまあまあ」とか言っていたので、てっきりギター系なのかと思っていたら・・・・サバービア系ではないですか!
 一曲目とか、ピチカートの新曲だっていっても誰も疑いませんよ。声が野宮真貴じゃないけど。2曲目はなんかサイケな感じだが、でもこれってかなりフリッパーズでしょう。しかも、一部を除いて広東語だ。
 GOODTIMESで「好時代」というタイトルなんだか、バンド名なんだか。でも歌詞カードには、HARDBEAT Vol.3とも書いてあるが・・・

 しかも「東京大学」という曲もあって、「原宿系 成街系 成屋系 成身系 成口系 成set系」って、なんなんだ?意味はよくわからないが、なんとなくチャラチャラした雰囲気は伝わってくる。「(にんべんの称)有VISA」っつうのは「VISAカード持ってるぜ」だというのはわかるが、そのあとも何やらアルファベットが挟まる呪文のようなものが・・・・

 讀下(に口へん付き)S 練下M 黙下A 唸下P 上帝 請給我多一晩 追功課
 讀拓哉 習世嘉 背渋谷 又温要 又要抄 称(にんべんね)重要狂保火(上下にしてくださいこの漢字) 裏原宿

(作詞:林海峰 )
 拓哉ってスマップ?とか昨晩思っていて、なんなんだろうこのアルファベットはと考えていたのだが・・・・今、わかりました。SMAPなんですねホントに・・・で?なにが裏原宿なんだ?
 とにかく、遊んでばかりいないで勉強しろよ、勉強!と、思わず叱りつけたくなる詩のようだな。
 
 しかし、こんなのがあるとは香港もなかなか奥が深い。しかし、このなりふりかまわぬパクリの洪水はホントにフリッパーズもしくは小西康陽な魂全開だ。しみじみ。

●能天気OLは四次元アンモナイトの夢を見る

 アンモナイトのサイトをまた教えていただいたので、さっそく行ってみると、美しきアンモたちのお写真満載で、中でも断面の写真は螺旋階段のように美しく、しかも好みのマダラ模様に思わず壁紙にしてみた。うん、うん、キレイだ。と神秘的に美しいお姿に見守られながら優雅にお仕事していた・・・のだが・・・・

 大失敗!なぜなら、ぼんやり眺めていると、目が回ってしまうのである。目眩がするほど美しいというわけだ。
 しかし、そのうち慣れるだろうと、そのままにしておいたのだが、ちらちらと現れるその姿に3時くらいには「頭の中もノースキャロライナ・キャンディー」になってしまい、やばいと思っていたのだが、なんか替えるのも癪だったので(意地っ張り)さらに放置しておいたら、「渦巻き酔い」はさらに加速していき、とうとう、

 そうだ!クラインのアンモナイトって可愛いかもしんない!

 と、四次元の世界に突入してしまった。
 しかし、悲しいかな。私にはまだ「クラインの壷」がイマイチわからないのである。10次元で思い悩んでから数ヶ月たち、いろいろ考えたが、「やはり4・5・6・7・8・9と、カウント・アップ方式でやってみよう」と堅実に計画を立て、現在のろのろと「ハイパースペース・サーフィン」を読んで四次元の勉強中なのである。そんでもって「四次元立方体」のところで停滞しているのである。よくわかんないから、模型でも作ってみようと思案中。
 それにしても、クラインの壷のことを考えて「ええと、こっからこう入ってこう抜けたのがまたこうなって・・・」とやっている私の姿は、はたから見ると岡本太郎の「芸術は爆発だ!」なポーズになっているだろう。あれをもっとクネクネした感じ。ふと、「もし私にダンスの才能があれば、これで振り付けしたらバランシンも真っ青だよな」などと、傲慢なことを思ってしまった。
 そんなわけで、四次元の踊りを踊りながら、白目を剥いて「ええと・・・」とやっていると、自分の体を壷に想定してやってしまうので、体がベロンとひっくり返ってしまうのである。うげげ、気持ち悪い、胃液が全部出ちゃうじゃない。

 現在そのように「産みの苦しみ」と闘いながら「四次元道」を究めよと努力している最中に、うっかり「クラインのアンモナイト」なんつうものを思い付いてしまったので、体が裏返るどころか、まずトグロを巻いてから裏返すという荒業になり、「うう、食欲がなくなる・・・ダイエットにはいいかもしんない。四次元ダイエット。星新一風だ。」と頭の中が中国雑技団状態になってしまった。

 ああ、10次元は遠いなあ・・・・

 というわけで、「3億年の渦巻き」こと、アンモナイトのラセンにいざなわれ、遠いところに行ってました。(谷川俊太郎風)



10月18日

 今日もヒップ・ホップ。今月は休んでないし、毎月振り付けが変わるのだが、今月の振りはわりと好きだし、自分でもなかなか上手くなったなとは思っていたが、終わったあと先生(とても可愛いのだが、年はけっこういっているらしい。ちなみに女性です。)に「よかったわよ!」と声を掛けられ舞い上がる。ううう、苦節1年半。やっと先生に誉められた。下手くそでも続けていればなんとかなるもんです。繰り返すが私の目標は稲垣吾郎だ。リズム感悪くても、手足が上手く動かなくても、10年やればあのくらいにはなるというお手本だ。

 というわけで、晴れ晴れとした達成感を胸にTSUTAYAに行ってBTをチェック。「もう、山形先生ブロマイド買いはやめよう」と思って立ち読みするつもりだったが、巻頭の「明和電気」に思わず買い。オペラシティのギャラリーの売店で「魚コード」を買おうかどうしようか30分考えたあげく「これを床に置いておいたら、絶対に踏んで怪我をする」との結論に達し、あきらめた。しかしBTは1600円ですと。雑誌の値段ではないな。しかしBT(美術手帳)を買ってしまったのは「メイプルソープ追悼特集」以来ではなかろうか。いつだよいったい。

 TSUTAYAに行くとついつい試聴コーナーにはまってしまうが、RADIOHEADの新譜も出ていて、聴いてみたら「こ、これは・・・新しいというか、新世紀のロックというよりは・・・・・ピンクフロイドではないか!!!?」だれがなんといおうと、この私にはプログレにしか聴こえませんでした。
 で、結局テクノ棚に行って、Roni Size・Reprazent の新譜を聴いてみたら、これがもう、「エレクトロ風新世紀ドラムン・ベース」でチープなベースラインに「うわあ、超カッコイー!」と感激して買ってしまった。BPMも、もったりしているので年配向き。最近のドラムン・ベースはどれもBPMが速くなり、それはDJが勝手にピッチ上げているのだと思っていたのだが、先日、みりょうさんと話していたら「元々速いのよ」と教わった。

 ミニマルも日本人DJのかけるのは、どうも私には重たくて、遠ざかっていたが、「重くて速い」のはあまり好きじゃないので、最近はハウス系に回帰していたけれど、さすがイギリス人は「手の抜き方」を心得ているようである。しっかし、エレクトロの波は留まることを知らないというか・・・いろいろ活用方法があるものだ。

 初期のエレクトロは(卓球も嬉しそうに掛けていてギャルたちを困らせていた)80年代を知る私にとっては「エレ・ポップの化粧ボーカル抜き」にしか聞えなくて、若者らが盛り上がっているのを尻目に「君たちわかっとらん」とロビーで説教たれていたのだが・・・・

 話は戻るがRADIOHEADの新譜は「椎名りんご直筆メッセージ入り」になっていたが、それはなにか意味があるのだろうか?
 おばさんにはよくわかりません。(都合が悪くなるとオバサン逃げをすることにした)



10月17日

 最近、なんとなく仕事がいそがしく(なんとなくクリスタルのもじりでは無いので念のためって、そんなの誰も思ってないって)、ときどき30分ほど残業しているのだが、そのせいかなんなのか、ときどき飲みの誘いをうけるのだが、家も遠いし、仕事終わってまでも会社の方々とあまりお付き合いする気もないので、やんわりお断りしていたのだが、今日もそろそろ帰ろうかと片づけていたら、上司の側に社長がいて、なんだろうまた飲みに行くのかなと思っていたら、
 「ミヤノさんも行きますか?寿司屋に」

 餃子の会は蹴ったのに、寿司屋にはのこのこ付いていってしまったことよ。ああ、わたしっていったい・・・・

 ハマチに中トロにマグロのステーキになぜか牛刺しまで食べた。おいしかった。

●東京グランギニョルとあたくし

 最初はなんで知ったのか忘れたが、とにかく切符を買った。下北沢の東演パラータという小劇場での公演だった。
 ところが、インフルエンザにやられて、家で高熱と吐き気でもんどりうってしまい、とてもじゃないけど行けなくて(当時は千葉県八千代市に住んでいたので下北は遠かった)、悔し涙を流した。
 その後、やっと観にいったのは、大塚の小劇場でだった。整理券番号が若かったので、前のほうに座った。「みなさ〜ん、あと1センチづつ詰めてください!せえ〜の!」とスタッフの掛け声でぎゅうぎゅう詰めにされた。(当時の小劇場ではお馴染みの光景だったが、今でもそうなんだろうなきっと)
 血しぶきが飛ぶということは知っていたので黒装束に身を包み(わざわざそうしなくたって、当時の標準服は黒尽くしだった。コムデギャルソンが真っ黒だった時代である。コンサバはワンレン。モード系はショート・ボブ)膝を抱えて観ていたのだが、嶋田久作がやたらと唾を飛ばすので「ここの芝居で危険なのは血のりだけではないのだな。あらゆる体液が飛んでくるようだ」と観念した。

 終わったあと、隣に座っていた招待客らしきおにーさんが
 「あーあ、やられちゃったよ」
 と、白いYシャツに飛び散った薄いピンクのドットを自慢げに連れの女性に見せていた。
 私も鏡を見てみたら、顔にうっすらと赤い斑点ができていた。駅のトイレでバシャバシャと顔を洗った。

 行けなかった東演パラータから徒歩5分のところに現在は住んでいて、下北に出るときにはその側を通りがかるのだが、未だに中に入ったころがない。なんか縁がないのである。チケットを無駄にした恨みがからまわりしているのだ。

 そして、飴屋法水のフクロウ屋(OWL SCHOOL という名前らしいが、OLD SCHOOLのもじりなんだろうか?)にもまだ行っていない。友達は何回か行っていて、「そのうち一緒に行こう」と言ってくれているのだが、なんか縁がないのである。一人で行くのもなんかね。

●クリスタルといえば・・・

 昔、六本木あたりのクラブにたむろする不良外人らが「クリスタル」と称していたのは、「シャ●」だった。「けっ。な〜にがクリスタルだよ」と小馬鹿にしていたので彼らを「なんとなくクリスタルな人達」と呼んでいたので、どうもそのイメージが強く「クリスタルな政治」とか繰返されると、思いっきり脱力する。ちなみに、フランス系不良外人は「クリスタル」を「しゃぶう」とそのまま発音(ホントにそのまんまだ。伏せ字にしている意味が無い)するというジョークもよく交わされていたが、真偽のほどは不明。
 いかん、どうもダメ話の小部屋のドアが開いてしまったようだ。この手の話を収拾するのが異常に好きなので・・・



10月16日

 小人さんが掲示板の壁紙をいつのまにか替えてくださいました
 以前に「夜中の小人さんを募集」したことがありましたが(私が寝ている間に掃除やスカートの裾を直してくれたりする小人さん)、夢にひとつ近づきました。いいなあ小人さん。(けっこう、ウットリ)

 でも人間の欲望というのは果てがないので、こうなったらハナタレ娘のころからの夢だった「僕−しもべ」も募集したいなあ。もう名前は決まっています。ロプロスポセイドンロデムです。そして、「みっつのシモベに命令だ、ヤー!」(カラオケ得意曲。年がばれる。隠してないけど)
 するってえと、バビルの塔もどなたかに建てていただかないと・・・(しつこい)・・・・「いちばん偉い白い神様銀の王子グロピウス」さん(「バウハウスからマイホームまで」トム・ウルフ著より)はやってくれそうにもないか・・・

 掲示板にも書きましたが、この本を読んでいて、ふと奥付けの「トム・ウルフの紹介」を見てみたら、そこには「クール・クール LSD交感テスト」というダメダメな題名があり、「あれ?もしかして、この本持ってるかも・・・」と思い、本棚ではなく、台所の冷蔵庫の横に積んである「あまり人目に晒してはいけないけど、捨てるのもなんだし、古本屋に行くのもめんどくさい。誰か欲しい人がいたら持っていって」本コーナーで発見。そこにあったヒッチコック関係のかさばる本は、遊びに来た映像学科の学生さんに進呈して喜ばれたが、コリン・ウィルソンなどは未だ放置されている。

 「ひいい、こんなもんいつ買ったんだろう」
 かすかに読んだ記憶はあるが、しおりの位置をみると半分で断念されているようだ。なんたって「カルフォルニア海岸 愛の世代のバイブル」だし、「ビューティフルな実名人物たちがビューティフルに織りなす聖なるドキュメント」なんですから。ははははは(笑うしかない)

 しかも、しかも、この本の下にはケルアックの「禅ヒッピー」もあった!ああ、私っていったい・・・・

●ぜったいダメな読書(日本編)

 石丸元章「スピード」「アフター・スピード」
 鶴見済「人格改造マニュアル」「檻のなかのダンス」

 前にも書いたが、高校生向けの課題図書にすべきである。山田まりあに「ぜったいダメ!」と言われるよりは絶対に効果があると思う。
 インドに行く前に、友人が「大学の後輩がこの間行ってきたばかりなんで紹介するよ」と大学生の女の子に会ったのだが、彼女がインドで「大麻売り」がやってきた話をした後に「でも、大麻と覚醒剤って同じなんですかあ?」と言ったのでびっくりした。「ぜったいダメ」で結構だが、そのくらいの最低知識もないと危険だと思われる。インドで実際に帰れない状態になっている若い男の子も目撃したし。(帰れなくなっちゃったオジサンもいたけどさ。あの後、どうしたかなあ。日本に帰れたかしら)

 中島らも「アマニタ・パンセリナ」

 これはいい本だ。さすが「酒で命を落としかけた人間」の書くものには深みがある。ウバタマサボテンのあまりの可愛らしさに「これを食べることはできない」と思うあたりに共感を覚えた。でも私も結局枯らしちゃったけどさ。
 中島らもが浅田彰と対談していたときに、側で待っていたモノホン精神科通いの友人が「スキゾフレニー」や「パラノイア」などの単語が飛び交う会話に苛立ち「悪いのは医者と軍隊なんだよ!」と浅田氏に向かって叫んだという泣ける逸話も書いてある。

 これの隣には以前、山川健一の題名忘れたが、「ある日突然オーラが見えるようになってしまった」本が置いてあったが、元ロック少年が「え?ヤマケンがオーラ見えるようになったったんすか?あのヤマケンが?」というのであげてしまった。

 「聖なる予言」も爆笑ソレ系だったなあ。あのころ会社の同僚が「六本木の青山ブックセンターで平積みされている本」をついつい買ってしまう癖があって、「マディソン郡の橋」はご遠慮したが、「聖なる予言」がおかげで読めてよかった。そして彼の机の上にその後「重力の虹」も置いてあったけ・・・
 「え?これ買ったんですか?あーあー、上下巻まとめて買っちゃたんだあ」
 「うん、なんか、おすすめみたいだから買ったんだけど・・・なんか全然わけわかんなくて」
 「いや、これはさすがにマディソン郡のつもりじゃ読めないでしょ」
 「うん・・・だまされた・・・・」
 なので私が代わりに読んでさしあげました。



 
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