可燃物な日々

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8月15日

 今日も行列やレッかー移動される車を見下ろしながら、だらだら仕事する。
 あーつまんない。と、腐っていたら、帰りに事件が・・・

 鷺沼で急行に乗ったら、斜め向こうになんとべっ君が座っているではないか!
 てっきり三茶から乗る人だと思っていたのだが、ずいぶん遠くに通っているのね。ちらちらと美しい横顔を盗み見てしまいました。(でも、実は正面から見るとたいしたことないのはすでに確認済。北欧系にありがちな「横顔ハンサム」)
 
 それにしても、ほぼ毎日のように三茶駅で拝見していたのだが、毎日同じ服装なんだよね。黒いスーツに白いシャツ。今日は足元チェックしたら、しっかりブーツだし、暑くないのかしらん。サラリーマンというかんじでもないので、せいぜい「原則として上着着用」な英会話の先生といったところ。昨日、今日と目撃しているから、どうやらお盆休みはないらしい。
 これで、彼が途中駅で下車するんなら「後つけちゃおうかなあ」なんて邪な考えが浮かびそうであるが、わざわざ切符買ってまで追いかける気にもならず。次の駅だけど。

 バクテーをラム肉で作ったのは失敗だった。さすが、若いもんは脂がノリノリで、昨晩煮込んでから、あまりに脂が浮くので驚いて、この間テレビで料理研究家が教えてくれた技を試してみる。スープを牛乳の空きパックに入れて冷蔵庫で冷やすのだ。
 さて、朝になって冷えたスープを網で濾すと・・・・1センチ強の厚みの脂の層がボトリ。
 夜帰ってきて、鍋を開けると、まだまだ肉に白い脂が絡まってて、おたまで丁寧にすくいだし、やっとほどほどのコクのあるスープになる。やはりラムは焼いたほうがいいみたい。煮込みはマトンでよろしかったようです。でも、そうやって苦労して脂を抜いてみると、やはりラムのほうが柔らかいから食べやすいなあ。1キロほどあったのだが、けっこう減ってしまった。(脂だけで100グラムくらい減っていると思うけど)
 
 母校、千葉県立佐倉高校の正門前に君臨していたパン屋「セリーズ」が閉店してしまったという悲報を受ける。
 もう一度食べたかった、あのカクスード。(当時としてはかなりモダンな調理パンだった。フランスパンの間に薄いハムとチーズが挟まっていて女子高生のハートをがっちり掴んだ逸品であった)
 私が入学する前に、生徒が皆、昼に校門を出て買いに行ってしまうので、学校側が購買部に出店させたお店だった。でも、外のお店の方が種類が多かったので、土曜日はいつも外に買いに行った。
 高校3年間、ずっと図書委員を務めたが、年2回、曝書を土曜日の放課後行うのだが、その時はセリーズのパンが支給され、予算に組まれていたのか、司書の先生のポケットマネーだか知ろうともしなかったが、「図書委員以外でも、手伝ってくれる人はパンを食べてもいい」と言われて(とにかく人数が必要だった。図書委員でもサボる人が多かったし、時間外活動なので、食べ物で釣ろうとした先生は正しかった。)クラスメートにもけっこう参加してもらったりした。
 そんな美しい想い出に彩られたパン屋であった。

 想い出の場所がまたひとつなくなった。



8月14日

 たいして怖くない怪談」を書いたら、いきなり怖い話になってしまいました
 なんで、こういうことになってしまったのか、さっぱりわかりません。謎だあ・・・
 「そーんなの、不思議でもなんでもないよ」とカラクリがお分かりの方は、ぜひこちらまでお知らせください

 今日もすっかり「お盆モード」で閑散としている会社。会社の所在地は「プチ・観光地」なので、前の道路は重体じゃなく渋滞しているし、窓から見える「プチ・観光施設」は行列していて、人員整理(それじゃリストラかあ)もとい、行列整理の拡声器の声がうるさい。
 システムの人が経理にやってきたので、上司が「あれ、来てたんだ?夏休とらないの?」と聞いたら、

 「夏休っていうのは、普段休みなく働いている人のためにあるんだ。いつも遊んでいる人にはないんだ」

 と断言していて、思わず笑う。そのあとポツリと「普段の遊びすぎで金もないし・・・」とも言っていた。何して遊んでいるのかなあ。ふふ。

 明日が給料日なんだけど、今日でまだ1万円も残っていたので、ついにまた「骨肉茶バクテー」に挑戦すべくハナマサで肉を選ぶ。本来は骨付き肉でやるもので、豚か鳥らしいのだが、前回ラムでやってみたらけっこう美味しかったので、今回はフンパツしてマトンにしてみる。またこれで気が済むまで羊が食べられる。明日、明後日はスポーツクラブも短縮営業で、夜はやっていないので、ゆっくり家でマトンざんまいだ。赤ワイン買ってこなくちゃ。

 あ、逆だ。前回がマトンで今回がラム。いつも混乱してしまう。
 今、念のため「♪ラムジー、ラムジー、かわいこちゃん♪」と心の中で唄ってみてやっと気がついた。(昔、東京12チャンネル・現テレビ東京でやっていたアニメです。「それいけシャザーン」とか「マイティマーキュリー」などの洋アニメをやる枠があったのだ)

 そういえば、今日の新聞を見ていたら、日本テレビの「最高顧問」の方がお亡くなりになっていた。たしか、高木さんというお名前。
 知合いではないのだが、私の前に勤めていた会社では、葬儀のお手伝いがやたらと多く、なぜかというと社長が葬儀を仕切るのが好きだったからで、大きな斎場はほとんど制覇していたのだが、なぜか憧れの「青山斎場」だけは行ったことがなく、「裕次郎もあそこだったし、一度やってみたいなあ」なんて半分冗談で言っていたのだが、その社長が急死したときに社葬をしたのがなんと青山斎場。
 「社長〜。なにも私の夢を自らを犠牲にして叶えてくださらなくても〜」
と、不謹慎にも思ってしまった私であったが、その時は受け付けを担当した。経理のオネーサンだったので、いつも裏で香典袋を開けまくっていたのだが、「最後だから、社員は皆表舞台」に立たされてしまった。
 そのとき、私のテーブル(?これじゃ銀座のクラブだな)に記帳にいらしたのが高木さんで、そのときは「記帳もしくは名刺をお預かりして下さい」と指令を受けていたので、私が彼に「名刺でもよろしいですよ」と言ったら、名刺を出してくださった。それを見て思った。

 なんじゃ?「最高顧問」って。なんかエラそうで、かっこいいなあ。

 だって、なんか「元老院」みたいなかんじではありませんか。私が、「へえ、今の人、最高顧問なんだって」と側にいたお手伝いの男性たち(多分、○通だかの下っ端社員)に話しかけたら、「うわあ、こんな名刺、もう2度と触われないよ、きっと。もらっちゃおうかな。これがあれば、どこででも飲めそうだよね」などと、私を上回る不謹慎なことを言っていた。

 なので、なぜか妙に記憶に残っていたのだが・・・・お亡くなりになったのね。心よりご冥福をお祈りいたします。

 なお、この逸話じゃあ、あまりにも私が冷血みたいなんで一言付け加えておくと、その葬儀は密葬から1ヶ月以上たってから執り行われた、いわば公式行事だったので、けっこうドライになってました。



8月13日

 なんにもしたくない日曜日。家にいながらお散歩だ。

 ううむ。部室ではこんな話題で盛り上がっているし、(私も一部加担しているが)、かしわぎさんちもこんな妄想が吹き荒れているし。
 御本人は出張中らしいけど、昨日の「ダンナいないうちに洗いざらい話しちゃおう」モードをちょっと思い出す。

 そんなら私もいっちょ、ずにのっちゃおうかなあ・・・
 だってなんだか高校生のころさんざん皆で回し読みした「JUNE」とか思い出しちゃったしー。あれをネタにクラスの男子生徒をキャステティングして、レポート用紙に書いた「耽美小説」はけっこう評判よかった思い出が・・・・あれから「やおい」という言葉が出たころ卒業しちゃって、しかもその後、たしか「トリックス」という題名のフランス本場もの小説(まじめな文芸ものの体裁のくせに中身は・・・・)を友達に勧められて読んだところ、「こ、これはなんなの!あたしの夢は妄想は、どうしてくれんのー!責任とれー!やっぱ男なんて不潔よ!」と、大変な衝撃を受けて、あの世界には背をむけていたのだが・・・・

 うむ。総受け本ね。(良心的な心の声:おい、おい、根が真面目なので、真に受けてるよー)
 これはやはり、あたくしが書くしかないのでしょうか?(そんなことはないと思う。やめとけばあ)
 なんかすごく書けそうな気がしてきた。(・・・もう知りませんよー)

●禁じられたオフィス・ラブ篇   もちろん「ひろお×りょうじ」ね。でも、りょうじ氏のルックスが想像できなくてちょっと厳しい。ネクタイで手首縛ったりするのも考えた。

●モンゴルの大草原篇  タイムリーらしいので・・・・爽やか系。

●NYの怪しげなクラブでボディピアシング篇  というテーマを考えたに留まる。ボンデージ系も基本でしょう。

●月9ドラマもどき篇  相手役が不明瞭なままやったら、収拾つかなくなってきた。別れ話なので、書いていて自分の体験を思い出してしまい辛くなる。

 貴重な日曜日の昼下がりに、こんなもの書いてしまいました。ついつい乗ってしまい、だんだん誰をモデルにしているのかわからなくなり、気がつくとブリーフ姿で口論していたレスリー・チャンとトニーレオンの「ブエノスアイレス」や、草の上で寝転がる「モーリス」や、ボートの上で寄り添う「アナザー・カントリー」などが脳みその中で渦巻いてしまい、なにがなんだかわからなくなってしまったので、ここに公開するのはやめて、ローカル上でひっそり楽しもうと思います。

 小娘だったころにも「小説は書けないが、エロ小説ならいけるかも」と思い立ち、いろいろ参考資料を読み漁ったりしたのですが、いざ書こうとするとこれがなかなか難しくて、「文章力も論外なんだが、それよりもなによりも羞恥心が・・・・あと10年くらいしたらもう一度考えてみよう」などと思いましたが、まだ無理だったみたいです。

 また10年くらいして、なにもかもどうでもよくなったころに、また挑戦してみたいです。
 あーそれにしても、また自分の才能の無さを確認してしまったことよ。あーあ。
 「よしよし、これは上手く書けたら、メールマガジンとかで配信しちゃおうかな。えへへ」とか思ったのに・・・玉砕。

 気を取り直して・・・おお、やはり「重いコンダラ」なんですか!ちょっと興味が湧いてきたので、明日あたり会社で研究してみよっと。

 「重いコンダラ」な話は前にも書いたけど、またひとつ思い出した。また、お上品にクラシックねた。

 シューベルトの「鱒」っていう唱歌だと思いましたけど(ちょっと記憶がおぼろ)、

 むごしとわれはいきどおれど

 というのが歌詞の最後にありました。音楽の時間にそれを唄ったあとに、友達に「ふ〜ん、ムゴシと我が憤っちゃったんだあ。でも、ムゴシってどこの国の名前?シューベルトってどこの国の人だったけ?」と言ったところ、友達がきょとんとしていたので、私が彼女の前でアカペラで朗々と、

 むごし とお わあれーはいきーどおれど〜 と唄い、「このムゴシのこと!」

と、説明したら、大爆笑。いやあ、気がつきませんでしたわ。「惨し、と我は憤れど」だったんですね。
 このオモシロさは、あの唄を知らない人にはわかんないわねきっと。さ
 あ、さあ、「耽美」はやめて、また「自然科学」に戻ろうっと。



8月12日

 ううむ。今日の話はどこまで書いていいんでしょうかねえ?
 夫婦と互いのプライバシーについて、かなり考えさせられましたが、詳細は私の胸の内に置いておくとして・・・いきなり結論!

 やっぱ、結婚ってすげえめんどくさそうだから、よっぽどのことがないかぎりしたくないです

 お母さん、ごめんなさい!孫は弟になんとかしてもらいましょう!

 話が前後するが、今日はがんばって休日なのに9時に起床して、元本拠地の千葉県は八千代台へ向かう。
 成田にはちょくちょく行っているが、ここで下車するのは何年ぶりだろう?知合いに出くわすのが恐ろしいのでサングラスで武装。
 新婚のM子さん夫婦の新居を訪ねる。車で迎えに来てもらい、途中でM子さんが「買い物に寄る」というので、謎の紀伊国屋系スーパー(八千代台で高級輸入食材の需要がどれだけあるのか甚だ疑問)に立ち寄る。
 たしか、このお店でK君が以前バイトしていたはずだなあ、と思い店内に入るといきなりK君に出くわす。驚いた。黙々と野菜並べてました。

 M子さんちで、結婚式や豪華新婚旅行クルージングの写真なぞを眺めつつ、いろいろお話する。○○の○○の話や(前にきょうみさんがメールに書いていた「サイパン」は「サイバン」で「裁判」だったことが判明!紛らわしいからカタカナで書かないように)M子さんのダンナの○○の○○をM子さんが○○してしまった話や、○○の○○○の話など、あー書けないのが残念だわ!

 旅行の手続を終えたダンナI君が帰ってきたら、和やかに談笑。(さっきまで君の話でもりあがってたのよ〜ん)
 M子さんの母上が最近犬を飼い始めたそうだが、犬なのに猫かわいがりするものだから、すっかりわがまま犬になってしまい、先日もM子さんが訪ねてみると、なにやら母上の悲鳴が・・・・クララが自分のウ○チに飛び降りて走り出してしまったそうな。

私「だから、そんなクララなんて名前が悪いよ。ハイジにしとけばよかったんだよー」
M子「いや、アルプスの少女からとった名前じゃないのよ。くださった人が音楽好きな方で・・・・」
私「あ?クララ・シューマン?シューマンの奥さんかあ。だったら他にはジョルジュとかいるわけ?」
M子「え?」
I君「ジョルジュ・サンド・・・」
M子「あれは奥さんじゃないでしょう?」
私「いいじゃんそんなの別に。じゃあ、モーツアルトの奥さんの名前なんだっけ?」
I君「コンスタンツェ・・・」
私「そう、そう、それ、それ」
M子「じゃあ、コジマとかもいるわね、きっと」
私「うぎゃあ、やなかんじー。わがままそうな犬ばっかり!」

 クラシック繋がりの新婚夫婦と、音楽ネタの上品な会話を交わしたりしたことよ。(どこが?)
 ところで、結婚祝い品をどうしようということになり、ダンナがけっこうワイン通でハーフボトルで1万円もするドイツワインを所有しているものの、それが台所に転がっているのはよくないと思い、「じゃあ、家庭用ワインセラーなんてどうだろう?」と申し出て、とりあえず3人で分担できるような金額のものか調べてみようとさっき検索したら・・・下は9万上は30万・・・・ごめん、無理だわ。

 やはり明日からオージーに行くYにお願いして、「結婚祝いは羊(本物)でどう?」がやはりいいかも。Y曰く「最初は愛玩羊として、次はジンギスカンにして、最後に敷物にする」という、飼って善し、食って善し、敷いて善し、の優れもの。

 夕方にはおいとまして、京成線で上野まで行き、銀座線に乗り換えたのだが、途中駅で子供の手が戸袋に巻き込まれ、母親が「誰か!助けて!」と叫び、周囲の人達が慌ててドアを引っ張るという騒ぎが・・・「ドアに注意」とは書いてあるし、私も子供のころ母にドアに手をかけていてはいけないとよく注意されていたが、実際に引き込まれているのは初めて見た。結局、なんとか子供の手は抜けて、子供もケロリとしていたので、怪我はなかったようなのでほっとする。ドキドキしてしまいました。
 死にもの狂いの母親の叫び声がしばらく耳に残った。

 昨日、会社で暇を見て書いた「怪談」。随分と昔の話なんだけど、唯一私の知っている実話なんで・・・



8月11日

 やはり今日の会社は死んでいて、それどころか私が出勤してきたら同僚の女の子は「うわ!」とか声挙げて驚きやがった。「休みだと思ってました」だと。

 だらだら仕事して、6時きっかりにタイムカード押して、渋谷に向かう。
 T君はメールでときどきやりとりしているので、そんなに久しぶりという感じでもないのだが「2月以来ですよ」とのこと。スポーツクラブに通い始めて「10キロ痩せた」とは聞いていたのだが、なるほどすっきりしていた。

 T君の会社関係の話をしていて爆笑していたのだが、親会社の「馬鹿な若者」が24、5歳の若造らしく、その担当を任されてしまい大変だったようだが、「まあ、T君とは歳も近いしね」と思いきや「僕、今年で30ですよ」

 「え?え?もうそんなの?知合ったときは大学生だったのにー」
 「あのころは20歳そこそこでしたね、確かに」
 「うっわあ、私も年取るわけだわ、こりゃ」

 T君が就職活動と女性問題で悩んでいていろいろ相談にのったのは、つい最近のことのように思われるのに、もう8年前の出来事なのかあ。
 若い男の子の友達がいるのがわりと自慢だったのだが、だんだん若くなくなっていくのね・・・・

 T君はなんで友達になったんだっけ。もともと、大学の後輩のイベントのビラ配りを川崎チッタでやっていたら、同じく自分のイベントのビラをまいていて知合ったのがマミちゃんで、マミちゃんと一緒にDJやってたのがT君だった。(はず)T君の高校の同級生のO君はこの間留守電に「また故郷に帰ります」とメッセージが入っていた。あの辺の友人はいろいろ関係が入り組んでいてわけわからん。(O君の元彼女も今は東京にいて、たまに会う)
 そういう出会い方があいまいな友人達は、いったん連絡がとれなくなるとそれっきりになってしまうことが多いので、なかなか長続きしないのだが、T君はそれでも年に2度くらいは会っている。

 で、結局またごちになってしまった。ごちそーさまでした。

 帰りは適度に酔っ払って、オリジナル・ラブの8年前の名曲を口ずさみながら歩く。新譜も出たけど買ってません。

 つまり、バカな今日を生きる
 そして見事に夜を眠る
 けれどもそんな中で今でも
 微かに生きていけるのは・・・・

 田島貴男は「ミリオン・シークレット・オブ・ジャズがあるから」と唄った。私はなにがあるから微かに生きていけるのだろう?



8月10日

 「角ハンガー」というのがヤツの正式名称らしい。
 480円と780円のものが売られていたが、ブルジョアな私は迷わず780円を購入。また10年くらい長持ちしてほしいものである。
 そういえば、実家にある「角ハンガー」なんて、私が「洗濯物をとりこむ」というお手伝いができるようになってからずっと同じもののような気がする。(清貧体質は遺伝ではなくて、教育による後天的なものであろう)

 友人からこんな留守電が・・・
 「電話したんだけど、話し中だったり、鳴りっぱなしだったりで・・・・」
 話し中についてはよく「なんでキャッチホンにしないの?」と、お叱りを受けるが、そんなに電話かかってこないんで、あまり必要ないかと思ってめんどくさがっているのですが、「鳴りっぱなし」というのは、ネット接続が諸般の事情で「手動」のため、ときどきパソコン用のままにしてしまうので、そうなると在宅していても電話が鳴らないし、留守電にもならないので、ご迷惑おかけしてます。

 明日から会社は「お盆休み」態勢になってしまう。出社する人は少ないようだ。私も休みたいところだが、有給もったいないからやめとく。暑いときにはエアコンきいた会社でまったり過ごすのが一番。(負け惜しみ)
 さあて、休みの間にいっちょ怪談でも書こうかなあ。



8月9日

 朝、目覚ましで起きたが、いつものようにテレビをつけてまたうとうとしていたら、なんだか叫び声で意識が戻る。今のはなんだったんだろう、なんだか悲痛なかんじだ、朝からそういうのはやめてほしいなあ、なんて思っていたのだが、どうやらあれが「公開されたボイスレコーダー」だったらしい。う〜ん、ああいうのって遺族から苦情こないのかなあ・・・・自分の親族の最後の声なんてテレビで流してほしくないなあ。

 会社の飲み会は1次会でとんずらした。そもそも社長の隣になっちゃって気つかって疲れたし。社長に「ところであんた、お子さんは?」なんて聞かれてまたズンドコに落とされるし。(これでも一応、見かけは若いと本人思い込んでるんだから、そっとしておいてほしい)

 それでも人生そう悪いことばかりではない。
 今日は先日の健康診断の結果がきて、またまた「超健康体」お墨付きである。

 BMI(体格指数)・・・20.6

 20未満だと判定は「やせ」になるらしい。つまり、どこに出しても恥ずかしくない標準体重らしい。

 肝機能・・・軒並み基準値内。特に酒飲みを脅かすγ−GTPが13(基準値8〜32)というのは、「まだまだいけまっせ」ということであろう。

 脂質検査・・・これはちょっと妙な数字が展開。総コレステロールは216で基準値内ではあるが、やや高め。でも、高校生のときからわりと高いので体質的なものかと思われる。そのわりに、なぜ中性脂肪が60しかないのだろう?(基準値50〜149)そして、HDL-CHの値だけが、基準値を上回り、チェックがしてあるので、耳慣れないがいったいなんだろうと、裏面の解説を読むと・・・

 HDLコレステロール・・・善玉コレステロールと言われ、動脈硬化を予防するコレステロールです。

 つうことは、コレステロール値は高いが、そのほとんどが善玉なわけね。
 さすが、善良なあたくしにふさわしい血液ね。中性脂肪の低さは「清貧」を表現しているのだわ、きっと。

 好きなときに好きなだけ酒の飲める人生なら、それはそれでよいのである。
 よいタイミングでT君が金曜日OKとのメール送ってくれたので、彼の勤め先のトラブルを肴に飲もうっと。他人の愚痴聴くの好きなんで・・・



8月8日

 昨晩、日記をアップしてメールチェックした後、電話。
 お母上でございました。

母 「今ね、床を張り替えてるのよ。」
私 「あれ?その前に、ベランダ直すって話は?」
母 「それはいいんだけどね、床直しに大工さんが来ててね、その大工さんのところで今建ててる家があるんだけど、その家に独身の息子がいるらしくて、どうかと思って」
私 「あ?そういう話なの?」
母 「大工さんの息子じゃなくて、その建てている家の息子なのよ」
私 「はあ・・・」
母 「そうそうベランダ直したときには、鉄骨屋さんが来て、それが親子でやっててね、その息子も独身なんで困ってるらしいんだけど、そっちはちょっとねえ、かなり太ってて、ちょっとねえって感じだから、だまってたけど」

 私の不安・・・・ひょっとして実家の居間には私の額入りの写真がかかっていて、そこに「花婿募集中」とか書き添えてあるのではないか?

母 「どうするう?」
私 「どうするっていわれても、相手がどんなもんかわからないし、今の段階ではいいとも悪いとも・・・・」
母 「次男らしいのよお」
私 「はあ・・・・」
母 「一応また、あんたの了承がないとねえ。ほら、もう決まった人がいたら困るじゃない

 母上さすが、私を傷つけるのお上手でございますね。今、ちょっと落ち込んでいるので(時給20円アップで)心に突き刺さるわ。

私 「はあ・・・・そういうのは特にいないので・・・・」
母 「そうなのお。じゃあ、つりがき送っておく?」
私 「はあ・・・じゃあ、送っといてください」
母 「写真どうする?」
私 「どうするって、写真はあんまりいいのがないでしょ」
母 「この間、長野行ったときのがあるのよ。でもオバーチャンと一緒に写っているのよ。」
私 「祖母と一緒というのだったら、祖母を大切にしているいい娘という印象を与えるだろうから、それはいいけど、でもあのときどうせ老人ホームだし、どうせバーサン目が悪いしで、化粧もしてなかったような・・・・」
母 「そんなことなかったわよ。他の写真がねえ、温泉入ってる写真じゃねえ」
私 「ははは、そりゃ悩殺でいいかも」
母 「一応、その大工さんには全部見せたのよ」
私 「温泉に漬かってるやつも?」
母 「もちろん、首から下は隠れてるわよお」

 むむむ。だからって、そんなやたらと他人に見せびらかすようなシロモノでは・・・・

私 「まあ、とにかく、相手だって写真くらいないと判断しようがないだろうし、そのバーチャンと一緒の写真の写りがそれほど悪くなければそれでいいよ」
母 「でも、あんた写真添えるなって言ってたじゃない」
私 「へ?」
母 「ほら、Sちゃん(弟)のとき・・・・」
私 「あれはねえ、夜勤明けで半纏着て写ってるようなの送ったら、やる気のないのアピールしてるようなものだから、やめたほうがいいよとアドバイスしたのであって・・・」
 
 弟君はまだ30歳だし、腐っても一部上場企業勤めだし、背も高いし、それほど顔がぶさいくなわけでもないので、ちゃんとした写真があればそこそこ食いつきはいいのではという、姉の想いを理解してほしいっす。

母 「あと学歴とかどうするう?」
私 「へ?」
母 「大学の名前書くう?」
私 「書かないの?」
母 「だって、びっくりされたら困るじゃない」

 びっくりされるような大学だったっけ?ハーバードとかケンブリッジじゃないんだからさあ・・・

私 「う〜ん、それくらいで断られるくらいだったら、そいう話だったでいいんじゃない?」
母 「そうお〜?」
私 「うん。ウソついても仕方ないしさあ」
母 「それもそうね。で、あと職歴は?」
私 「それは微妙だなあ」
母 「転々としたとも書けないしねえ・・・」

 う・・・・グサっ・・・・痛いですぜ、お母様。

 つうわけで、このようなやりとりが約1時間続く。
 そこまで話しながら、肝心の相手の年齢も定かではなく、「保険会社だかに勤めてるらしい」「次男である」しかわからなかった。さあ、今度こそ「お見合い放浪記 弟2弾」かなあ?ハハハハハ(自嘲的な笑い)
 しかし、今回のやりとりの行間から推測するに、この間、母が話していた「婿養子でいいから」といっていた息子の関係者にも書類が回っているようなのであるが、そちらはナシのツブテらしい。

 今日はなんもおもしろいことなし。つまんないからまた泳ぎに行ったら急に楽しくなり、1時間も泳いでた。
 明日は新人歓迎会という名目の会社の飲み会。さて、なんとかして2次会のカラオケを避けねば・・・・友達以外とカラオケ行くと好きなのが唄えず余計ストレス溜まるのであった。



8月7日

 7月末で契約更新のはずだったが、上司が夏休のため、宙ぶらりんのまま8月一週目を働いていたわけで、いかにも日本企業な話ではあるが、それはいいとしても、今日になっていきなり契約書類を見せられて「これでいいですか」と言われたのだが、なんと時給が20円もアップしていました。うんうん、真面目に働いている姿勢が評価されたのねって、そんなわけあるかい!

 と、念願の「のりつっこみ」が出来た。そして枕に顔を突っ込んで泣くのであった。ぐす、ぐす、ぐすっ・・・・・

 BGM 「Heaven Knows I’m Miserable Now」 by The Smiths
 〜仕事は見つかったけど〜神様は知っている〜なんて惨めな今の僕〜
 〜いったいなんで、貴重な時間を〜僕が生きてようが死んでようがお構いなしの奴等に〜捧げなくちゃなんないわけ?

 2年前の私的「大失業時代」のときにも死ぬほど聴いたこの曲。どうしてカラオケに入ってないんだろうか。ときどき絶唱したくなる。

 そんなミゼラブルな気分を嘲笑うかのように三茶に着いたら夕立。
 「けっ!上等だい!」
 と、一瞬思ったが、次の瞬間思い直した。
 「そうだ、これこそ待望のことではないか!」

 つうわけで、念願の「キャロットタワー展望台で稲妻鑑賞ツアー」決行。行ってみてわかったが、同好の士は意外と多かった。みんなどうせ雷雨で足止めされているので、駅から濡れずに入れるこの場所にたどりついたのだろう。
 夏休なだけに、親子連れ多し。子供に迫真の稲妻を見せようということらしい。
 最初はストロボのように光るばかりで、これといった指向性のある光は現れなかったのだが、我慢して観ていたら、そのうち真正面に落雷。場内に歓声が沸き起こり、天然花火大会といった雰囲気になる。その後はまた「龍のように横に走る稲妻」がけっこう観測できて、それがほんとに目線の高さをバリバリとうねり、壮観としかいいようがない。
 
 なるほど高層ビルで雷鑑賞はなかなか素晴らしかったです。またタイミングがあったら挑戦したい。
 あと、ちょっと下世話というか余計なお世話ですが、けっこうカワイイ女の子も雷鑑賞してました。どうせ足止めされてるし、あそこでナンパすると成功率高いのではと思いました。(雨が止むまでお茶くらいしてもいいかと思えそう)

 なぜ、低賃金の怒りからナンパスポット紹介になってしまうのだ・・・

 結局1時間ばかり雷に夢中になっていて、そのあとまたTSUTAYAでCD試聴しながら「ふむふむ。20円アップということは、月にだいたい3000円くらいの昇給であるから、CDが毎月1枚購入できるということだな」なんて前向きに考える。

 しかし、家に帰ると朝の出掛けに室内に入れて長押にかけておいた・・・あれの正式名称はなんなのだろう?タオルとか下着などを干す洗濯バサミが沢山ついた四角いやつ・・・の、ひっかける部分が見事に壊滅していて、洗濯物ともども床にひしゃげていた。長く使ったものが壊れるととてもさびしくなる。あれはたしか、独り暮らし始めたころに買ったはずだから、もうかれこれ10年も私の洗濯物をぶら下げてくれていたわけで・・・・私の下着を隅々まで知っていたはず・・・・幸せな人生だったかい?もっと色っぽいパンツ履けよとか思ってなかったかい?死んでしまうのがわかっていたら、最後にシルクのパンツでも干しておくのであった。冥福を祈る。不燃ゴミ収集日の木曜日まで通夜。

 と、やはりしんみりしてしまったのであった。



8月6日

 今日も泳ぎに行く。また久しぶりにK(某大物タレント)事務所のUさんとすれ違う。同じスポーツクラブの会員なのである。前の職場関係でたまに会うのは彼女だけだ。

 泳ぐ前に体重計に載ったら、おお、52キロ!いつのまにか減っているではないか!しかし、昨日はマ○○ナ○ドのダブルチーズバーガーセットしか食べていなかったし、今日も砂糖入りコーヒーしか飲んでいないので体重減って当たり前か。
 泳いだ後にも計ってみたら、まんまと51キロ台になっていたので、家に帰り秘蔵のハー○○○ッツのアイスを食べる。食生活かなり投げやり。でも、一度やってみたいというか、あまりやりたくないけれど(どっちなんだ!)私が餓死を目指したら、いったい何日くらい絶食すればいいのでしょうか?とりあえず現在10キロ以上の脂肪を蓄積しているようですが、何日持つのかなあ。

 暇だったんで「日本のアジア主義」は読んでしまい、「けっ。やっぱ私の疑問は解けないわけね。しゃーねーな、やっぱ自分で考えないと」とお上品に罵倒して終わり。だってさあ「アジアの愛で包む」ってさあ。シューマイやギョーザじゃないんだからさあ。あ、自分で書いていて、お腹空いてきた。(なのでパスタ茹でるためにしばし中断)

 食事終了。

 やっと「宇宙はこうして始まりこう終わりを告げる」(あ、bk1メンテナンス中か)を読み始める。
 まだ60ページまでしか読んでいませんが、これ面白いです。(なのでフォント大きくして超オススメ度をアピール)
 まだ、60ページしか読んでないのでエラソーなこといえませんが、とりあえず、つかみはOK!
 なるほど「人間臭い」という書評に納得。私がこの間思った「こういう研究しているのってどんな人達なのお?」という素朴な疑問に完全対応してくれそうな予感。こういう本持って避暑地で過ごしたいです。夜空には天の川見えちゃったりしてさあ。けっ。(避暑の予定が無いので自分で言って、自分でむかついている)

 この本の原題って「Lonely Hearts of the Cosmo」なんだ。
 「宇宙の孤独な心」というよりかは、「だれも本当の私をわかってくれない」という、昔そういうこという女友達いたなあ。「え?なにそれ。じゃあ君のいう『本当の私』って何?説明してよ。私が判断してあげるから、みんなが本当に誤解しているのかどうか」とか言っていじめちゃったなあ。ごめんねー。でも「本当の私」っていうの嫌いなのー。

 彼女にもこの本読んでもらおっかな。
 「いやあ、あのときはどーも。君だけでなく『宇宙』も相当いろいろ言われてるみたいよ。参考になるかもしれないから読んでみれば?」
 また友達減らしそうだ。

 というわけで、宇宙ちゃんの気持ちになって「うんうん、みんな好き勝手なこといって、自分だけが本当にわかってると思ってたりして、君の本当の気持ちなんてわかってないよね。うんうん、わかるよ。」と慰める女友達という立場で読もうっと。
 しかしこの本重いので、通勤用にはアレックス・ガーランド(「ビーチ」で大当たり)の「四次元立方体」。今度はマニラが舞台らしい。

 本といえば、本屋で鶴見済の新刊(といっていいのか、他2名はよく知らんがDJなどらしい)「レイブ力」を発見。
 鶴見氏、並み居る東大系文筆業の中でもひときわ光るダメっぷりを遺憾なく発揮していて、なんたって刑事告訴で執行猶予付きという勲章付き。それにしてもカッコ悪いから○ャ○で捕まらないでほしいわよね。もう、マッキーと一緒になっちゃたじゃない!
 鶴見済の「檻のなかのダンス」と、石丸元章「スピード」「アフタースピード」は文部省指定図書にすべきだと思う。あれ読んでやる気なくした人は多いと思うんですが・・・・
 カッコ悪いといえば、10年前某人気ロックバンドのギタリストがLSDで逮捕されたときには、「さすが、イ○○君!」と思いきや、あとの報道を読んでみると、1つ食べたが効かなかったので、もう1つ追加してしまったらドカンと来てしまったらしく、側にいた人が心配になり救急車呼んでしまったために事が発覚したという、なんともトホホな事件であった。当時友達と「ロック界が薬物汚染されてるっていうよりも、一般人の想像よりも相当クリーンなのがばれてしまったというある意味残念な事件」と語ったものだ。

 話がまたそれてしまったが、なんとなく鶴見氏の文章というかやり方に性格的な共通項を見出してしまうので、けっこう好きなんですけど、なかなか「レイブ」から足抜けできないあたりがちょっとなあ。読んでないのでなんともいえませんが・・・買おうかなと思ったのですが、所持金が2000円しかなかった。
 
 そういえば、ニューズウィークに「レイブ・パーティーのブームに翳り」という小さな記事が載っていて、多分西海岸に関する記述なんだろうけど、その理由として「薬関係の取り締まりの成果」と共に「郊外の空き倉庫がベンチャー企業家のオフィスに続々と改造されていて場所不足」というのが挙げられていて、なるほどねと思った。
 そういう意味では、日本は今「レイブ」的にはいい条件なのかもしれない。けど、もはや商業的なものがいろいろ出て来てしまったので、かつての「伝説的」なものは、もう出てこないのではないかと思う。あとはNGO/NPO的な「地域の理解と協力」や「エコロジー」になってしまっていて、私はそういうのダメなんだわ。まだ商業目的のほうが純粋に楽しめる。

 前もそういう音楽イベント(レイブではなくて屋内のクラブで)をやろうとしていた人と議論になったが、やはり最終的には「音」の力であって「音楽」を放ちたいアーティストとそれをただ聴きたい客との関係がちゃんと存在しないと、いろいろオプション付ければ付けるだけイベント自体が盛り上がらなくなると私は思った。
 逆に言えば、それさえしっかりしていれば、あとは周辺で何をやろうと勝手なのだ。当たり前のことなのに、けっこうその周辺から構築しようとする主催者がわりと多い。それはそれで楽しいのだが、屋台がどうの、展示ブースがどうのといっても、結局メインステージでトリのアーティストなりDJが最高のライブパフォーマンスを披露してくれて、客も自分を見失うほど感激してという、そういう会場の核となるパワーが存在しないとイベント自体のテンションが落ちてしまうということを皆わかっていると思うんだけどなあ。

 と、最近私はあまり足を運んでいないのにぼやいてしまった。安いイベントは得体が知れないし、商業イベント(先日のフジロックなど)は、最近けっこういいらしいのだが・・・高い!



8月5日

 海に行く計画どうなったんだろう。連絡無し。今年は海に行けるだろうか?どうせ泳がないから秋の海も好きなんですけどね。
 昨晩はまたVDじいから電話有り。「最近来ないじゃない」って一度しか行ったことないですのよ、そのお店。「もう遅いし、眠いんで〜」とやんわり断ったつもりだったが「へえ、寝るの早いんだ」ってもう11時半ですよー。良い子は早く寝るのです。睡眠不足は美容に悪いのだ。

 だからといって昼過ぎまで寝ているのは美容には関係ないと思われるが、週末は寝るのが楽しみなので、いいのです。
 やっと「進化と人間行動」読了。友達に「わーいわーい、これって教科書なんだって。横組みなんだよすごいでしょ」と自慢したら、思いっきりバカにされた。いいじゃん、夏休だし、ちょっと教養課程の学生さんな気分満喫してるのです。まあ、かくいう私も、友達(当時28歳くらい)がルーズソックス履いてきたときには思いっきりバカにしたしな。どっちか愚かだか判定は微妙である。

 割り込みで「竹内好『日本のアジア主義』精読」を読んでいる。この間図書館に行く前に喫茶店で新聞読んでたら書評が載っていたので「ふむ、そうか、アジア主義ね」というわけで、借りてしまった。岩波文庫だし。
 それにしても、「英語は苦手」はいいとしても、日本語もちょっと古くなるとこんなにも読みづらいものなのかと驚く。でも、こんな素敵なお言葉も散らばっているので拾っておこう。

 「かくのごとく腐敗せる状態を救わんと欲すれば、先ず人民の脳髄を新たにせざるべからず。」
 「日本人の脳髄は実に頑僻の極に凝り固まっている故に、とてもこれにては社会に進化を望むべからず。」

 これは100年前の文章なのでいいとしても、竹内好の論文は1963年に書かれているのだが、それ自体古めかしくて読むのに一苦労。福沢諭吉の論文も紹介されているが、そんなもんも滅多に読まないし、ともかく知ってる人が今のところ福沢諭吉と岡倉天心くらいしか登場しない。だいたい竹内好って誰?

 そういえばここ数年は小説にしても翻訳ものか現代作家ものしか読んでいなかったので、古いものは久しぶりだなあ。暇を持て余していたときに、「火宅の人」を読んでみて、文章の上手さに唸ってしまったが、翻訳ものにしても一時代前のものって、翻訳能力はわからないけど、とにかく文章が上手くて感激したりする。
 
 一応かつてはそれなりに文学少女であったので、美しい文章には絶大な憧れを抱いていたし、自分でもそういうものが書ければいいのにと思い、それなりに努力もしたけれども、あまりこれといった成果もなく今に至っているわけで、齢三十を過ぎてやっとそいう自意識からは開放されたというか諦念という言葉を理解したというか、こうやってだらだら書いていてもいいかと開き直っているわけだけれども、友人達は「もっと英語が話せるような環境に生まれたかった」などとボヤく輩が多いが、私はどうせならもっと美しい日本語が書けるようになりたいなあ。
 そりゃ英語が読めれば、好きな英米作家の原文読めるからそれはそれでいいんですけどね。ピンチョンとか毎回もの凄いタイムラグありますからね。「重力の虹」なんて腹たったから原作のペーパーバック買っちゃいましたけど、本棚の飾りにしかならなかった。

 ひさしぶりに夕立だ。少し涼しくなってくれるといいのだが。



8月4日

 ●重いコンダラな話

 前に知人と話していたときになぜか「こうせいしんやく」の話題になった。「こうせいしんやく」と聞いてもピンとこなくて、頭の中で「厚生新薬」と変換。厚生省に認可された新薬?でもそれじゃあちょっとと思ったので、いろいろ考えて「抗生新薬」かな?とか思い、テキトーに話しを合わせていたのだが、先日、「登山客に精神安定剤入りの缶コーヒーを飲ませて逮捕された」という謎の多いニュースを観ていたら、アナウンサーがやはり「こうせい しんやく」と言っていて、同時にテロップが・・・・そうか!「向精神薬」だったか!

 もちろん「向精神薬」なら知っています。でもあまり「向精神薬」って日常会話に登場しないではないですか。たいてい安定剤とか睡眠薬とか、実際に使用している人だったら「睡眠導入剤」とか「抗不安薬」とか言うし。だから「向精神薬」って私の頭の中では、「こう・せいしんやく」と発音されていたのですが、NHKのアナウンサーもその知人も「こうせい・しんやく」って発音してたんですよ。私のほうが意味としては正しいと思います。

 ●またまたテレビカメラとニアミス

 今日はプールで泳いでいたのですが、サウナルームの中は「フジテレビが取材に来ている」でもちきり。どうやらスタジオ内では「カリスマ・エアロビ・インストラクター」が取材されていたようです。そのインストのクラスに私は出たことないのですが、客を罵倒するのでけっこう人気のある方のようです。ちなみに8月に入ってスポーツクラブは程よく空いていて快適だ。みんなどっかに行っちゃたのかなあ。

 ●素直な私

 今日も暇だったので、とりあえず「レギュラシオン理論」から始めてみようと早速サーチ。なんじゃこりゃ
 世界一周レギュラシオン理論の旅?「マダガスカル諸島のレギュラシオン理論」とか「ホーチミン市のレギュラシオン理論」とか・・・・「日和見主義のレギュラシオン理論」とか・・・・また頭ぶっとぶ。
 
 とりあえず、ハルシオンのお友達ではなくて、おフランス語なのはわかった。自慢じゃないが、フランス語は得意なのだ。数も6まで数えられるし、「部屋はありますか?」「風呂付きですか?」「私は疲れています」などが言えるほど堪能なのである。宿泊した安ホテルのロビーに犬がいて、名前はぺぺだった。いつもだらけている犬だったので、あるとき戯れに「テュエ ファティゲ?」(あんた疲れてんの?)と話し掛けたら、フロントのおじさんがすかさず聞きつけ「お前はフランス語が話せるのか」というので、「アン プティ」(ちょっとだけ)と答えたら、その後の応対が格段に良かった。やはりフランスではフランス語が堪能な者が勝つ。
 
 フランスで思い出しちゃったが、印象深い逸話としては、もう10年以上前になるが初めての海外旅行でバルセロナから夜行でフランスに戻りマルセイユに向かったのであるが、途中の乗り換え駅で、夜行疲れで駅で母と(母と二人旅だった。だって「独りで行く」って言ったら猛反対されて、母が「どうしてもというのなら私も着いていく」っていうんだもん。大変だったっす。向こう20年分くらいの親孝行をしたつもり)ぼんやりベンチに座っていたら、通り掛かりの中年女性が寄ってきて、フランズ人には珍しく英語で話しかけてきた。

 「アー ユー ア ベトナミアン?」

 え?私たち、ベトナム人に見えました?韓国人や中国人に間違われることはあってもベトナム人つうのは初めてだったので、驚いた。

 「ジャポネ!」

 と言ったら、あらそうだったの、という感じだったが、なぜか彼女はリンゴをくれた。
 きっと日本人観光客にあるまじき様相だったのだろうと、そのときは反省したのだが、あとで友人にその話をしたら、「聞いた話では、フランス人は反米感情もあるし、ベトナムはフランス領だったのでベトナム人に対しては格別の思い入れがあるみたいだよ。」とのこと。
 なんかきっと疲れきった様子が哀れみをさそったのだろうか?でもフランス旅行した人達がよく「フランス人は冷たい」というが、私はあまりそういう目に遭ったことがなくて、なんだか聞いていたよりも親切だなあと思っていたのだが、その原因が少しわかったのであった。



8月3日

 帰宅後、Mちゃんと下北のアフリカ料理屋「HAWA’S KITCHEN」で食事。最近、週刊新潮のお店紹介にも掲載されたしいが(Mちゃんがたまたま発見した)行ってみたらやっぱり空いてた。前に行ったときには臨時休業中だったのだが、やっとお借りしていた本を返すことができました。

 食事後、Mちゃんちに寄る。やっと、かみちゃんに送ってもらっていたビデオを観ることができた。
 私のコメントは冒頭ちょっぴり使われていただけで、ほっと胸をなで下ろす。Mちゃん曰く「これ、知らずに観ていたら気が付かなかったよ」なので、ますます安心。ちゃんとサングラスもしていたし、コメントも短かったのだが、やはり自分の声がぼそぼそだらだらしているのにはちょっと悲しい気持ちになった。写り的には、自分では「こんなもんかな」と思ったのだが、Mちゃんが「やっぱりテレビって太って映るね。5キロくらい太って見えるよ」と言うので、なるほどテレビ出演を目指すのならそのくらい減量しないといけないのね。
 ちなみに使用された私のコメントは「よく出来たパロディだと思ってます」のみ。どの質問に対してそんなこと言ったのだろうか?記憶にございません。

 というわけで、このところの胸のつかえは解消しました。めでたしめでたし。
 でもでも、まだもう一つの心配が・・・あっちは踊ってるんだよな。しかもヒップホップだ。テレビ受難の日々は続く。それにしても、どちらの番組もTBSというのは、その昔、高額の請求書を送りつけたことへの仕返しなのだろうか?別に私が金額決めてたわけじゃないけどさ。

 Mちゃんが、香港みやげの「三蛇酒」をくれた。へびへびへび。
 明日からLAだそうだ。「今度こそサンタモニカに行く」だそうです。



8月2日

 ●帰宅途中の駅でみかけた「非忠犬逆ハチ公

 程よい雑踏の中で、彼は必死でふんばっていた。外側に折り曲げられ、床に押し付けた前足(ハチ公は足先を中に向けていて、八の字を描いていた。逆ハチ公は外側約90度にしていた。まるでアシカのようだった)と、がに股に形づくられやはり床に張り付いている後ろ足には、「絶対に立ち上がるものか。ここを動いたら地球は滅びる」という堅い決意を表していた。
 引き綱を持ち、逆ハチの心をほぐそうとしているのか、いやに弱々しく綱を引いている飼い主は中年男性。周囲の視線にどうしていいのか困り果てている様子。
 通り掛かりの茶髪男子高校生グループは、
「おい、見ろよ。すげえぞ」
「なんかさあ、うらやましいよな」
「やってみたいよね、あれ」
 と、粗雑そうな外見とは裏腹にほのぼのしたコメントを残して立ち去っていった。この光景に心打たれた彼らはたぶん、向こう3日間は金属バットを振りまわしたりしないだろう。
 かくいう私も、あれほど壮絶にダダをこねた経験はないので、いつかはあのように確固たる意志を体全体で表現してみたいものだと思う。
 それにしても、いったい何が逆ハチをあれほどまでの行動に駆り立てたのだろうか?
 ソロモン王か、ドリトル先生に出現してもらって、通訳をお願いしたかった。もしくは、ローレンツ博士を降霊術で呼び出すとか・・・

 ●最近の私の超私的アイドル「べっ君

 帰りの三茶駅のホームでいつも階段付近で電車を待っているコーカソイドの若者。池尻大橋在住と推測される。私が降りる電車は急行なので、それに乗らずにいるということから。
 なぜ「べっ君」かというと、顔の上半分がほぼ「ベック BECK」だからである。ジェフ・ベックではない。(今どきそんなこと言う人もいないか)
 ベック好きの友人に見せてあげたら喜びそうである。私はそれほどベックが好きなわけではないけど、なんか彼を見かけると、とても得をした気分になる。

 わがままなお願いだけど、ぜひ「ベッ君」には朝の三茶のホームにも現れてほしい。そうすれば、「今、家を出ないと、今日はベッ君に会えない!」と思い、遅刻が減りそうだ。先月は一日も遅刻しなかったけどさ。とにかく貴重な駅のアイドルだが、夕方だとあまり価値がないのが残念である。

 ●この世の迷い、余の迷い

 近松モノのシャレのつもり。シャレにもなんにもなってない。
 うなぎの匂いに釣られて、また食い意地をアピールしてしまった。
 それはいいんだけど、なんかしらんが、おにーさんたちが遊んでくれました

 レギュラシオン理論
 XーY理論
 完全合理性
 エッジワースボックス
 混合戦略
 日本的経営
 科学的管理法
 場のマネジメント
 一般可能性(不可能性)定理

 以上のものをいただきました。ありがたく採集しておきます。
 お忙しい仕事の息抜きになれば幸いです。(はー、あたしって大人。大人だけど)
 私は暇なんです。なのでかまってもらえるのは一応喜んでいるのであります。(と、こういうところでボソリと書いておく)
 
 ↓あ、これにびびらんでね。(また小難しい用語に過剰反応されても困る)電話してください。その後どうしているのか気になっているのですよ。結果も知りたいし・・・・こちらからかけたいところですが、今どこにいるのかわからないので、読んでないのかもしれないけど、呼びかけときます。



8月1日

 なんか昨晩電話してくれたようで・・・寝てました。できればあと1時間くらい早く電話してもらえると助かります。

 自分の写真だけでは飽き足らず、ついに絵までアップ。といってもマウスで描くのではこれが限界か・・・
 10年前、初めてタイに行ったときにはMちゃんと「ぱおーんだ、パオーン!」と象(もしくは象グッズ)を見るたびに騒いでいたのだが、西原理恵子も「できるかな」で同様のことをしていたと知り親近感をおぼえる。
 タイの土産物屋では象以外にも、魚の置物(のけぞっていて、上を向いて大口を開けている)もよく見かけ、ホテルの土産物屋で腰の高さくらいの「魚の傘たて」(大口の中に傘を突っ込むのだと考察された)を発見したときには「ほえーだ、ホエー!」と魚のことは「ほえー」と呼んでいたのであった。買い物しながら「ぱおーん」「ほえー」を連呼していたなあ。

 やっとビデオが届いた。Mちゃんに電話して鑑賞会は木曜日になった。FujiRockは天気にも恵まれてとても楽しかったらしい。同行したTさんは今週は大阪で開催されるロック・フェスに飛行機で日帰り参加するそうだ。元気だなー。

 そういえば、かみちゃんは「いいなあニュースに出演なんて」と言っていたが、彼女は「じるじる日記」に登場しているので、わたしゃそっちのほうが羨ましかったですぜ。私もいっちょ西原理恵子の漫画に出演でも狙うかな。

 今日は、経理は私しかいなくて「さびしそうだね」と言われた。別にさびしくはなかったですが、暇だった。1時間で出来る仕事を5時間くらいかけて優雅にこなしていたさ。なんか8月暇そうな予感がする。また、意味のないグラフでも作って遊ぶかな。営業実績を点分布にするとか・・・今度気が向いたら苦手(というより全くわからん)な統計関数でもいじれるようにしたいものだ。
 


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