拝啓、ミスターシービー様
1999年12月6日創刊号
その2




12月6日 月曜日の続き
近くのレストランで時間をつぶし再び千明牧場へ。
放牧されているシービークインの脇に学生風の2人組を発見。
話をしてみたところ「スタッフの人なら今いましたよ。」との事。
ミスターシービーミスターシービー

さっそく牧場へ向かうとスタッフの方を発見!
見学のお願いをしたところ
「今シービーは厩舎に戻してしまったよ。今日は暑いからね」と言われてしまった。
すでにシービーは厩舎で休んでいる様子。
確かに今日は冬にしては暖かく虫も出始めている。
「今日は駄目か・・・」と私は見学をあきらめて、
「どうもすみませんでしたまた来ます」と切り出すと

スタッフのおじさんが
「なぁ兄ちゃん、見るかい厩舎の中だけど・・・」と一言。ミスターシービーとスタッフの方
ありがたい一言だった。
お蔭様で厩舎の中でミスターシービーを見学できる事になったのだ。


厩舎の中のシービーはカイバはバリバリ食べていた。
カイバの中にスタッフのおじさんがニンジンを入れると
美味そうにボリボリとニンジンも食べるではないか。

厩舎の中でしばらくスタッフのおじさんとお話をしていると
おじさんが僕のポケットに入れていたカメラに気づき
「兄ちゃん、シービーを外にだしてやるか?」と見学者の私に写真を撮らせようと気を使ってくれたのだ。

わざわざ厩舎の中でシービーを見せてもらったうえに
そこまでやってもらっては悪いと思い断ろうとしてるうちに
おじさんはシービーを外に出しはじめていたので断りきれず
僕はおじさんに頭を下げっぱなし、お礼を言いっぱなし、感謝で一杯だった。
本当にありがとうございます。


ミスターシービーミスターシービーとスタッフのおじさま。(感謝、感謝!)

それにしてもシービーの体はまだ若い!
種馬引退なんてもったいない気もするがそれだけ種牡馬の世界も厳しいようだ。
特に最近は外国から多くの種馬が輸入されるだけでなく
多くの国産GT馬達の種牡馬デビューラッシュが重なり種牡馬の競争も
競走馬の世界並みに厳しいようだ。


見学を終えるとスタッフのおじさまがノートを一冊持ってきた。
ミスターシービーの見学者ノートだった。
ノートを見ると多くの人の名前が書いてあった。
「もうこんなに見学に訪れていたのか」と驚いてしまった。さすが3冠馬。

ミスターシービーにスタッフのおじさま、今日は色々お世話になり有難うございました。
また会いに行くよ。ミスターシービー。


おしまい


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