種牡馬イシノサンデーに会いに行く
1999年7月失敗編
その2




7月22日の続き

この時期になるともう種付シーズンは終わっているはずで
私は「イシノサンデーの見学時間が伸びてはいないか」と密かに期待していた・・・

「御料牧場記念館」を出て10分くらいで「競走馬のふるさと案内所」に到着。(11時30分頃)
さっそくスタッフの方にイシノサンデーの見学時間を聞いてみた。
「種付シーズンが終わったから午前9時から11時と午後1時から3時です。
この時間内なら事前連絡はいりませんよ。」とスタッフは答えてくれた。

「やった!見学時間が伸びてるよ。」と内心大喜びの私にスタッフの方が
「でも見学時間内でも天気悪いと見せてくれないよ」とも教えてくれた。
外は小雨がパラパラ降っていて見学はマズイかなぁと思ったが
午後1時まで案内所で待ってみる事にした。

案内所の本を読んで時間を潰して待つ事約1時間ちょっと。taneumajou
時計が午後1時を差す頃には空に晴れ間が見えてきた。
「これなら見学できそうだ」と思った私は種馬場へ行くことにした。(右の写真)

種馬場へ着いて事務所に行き見学の許可を得て
遠くから放牧地を見てみたが馬がいない。
そこに別のスタッフが現われて
「後1時間待って2時からにしてくれないか。」と言われた。
あと1時間待つ事は夜勤明けの自分にとって体力的に結構辛い。
結局この日は見学を諦めて土曜日に再び行くことにした。



7月24日 土曜日 晴れ

夜勤の最終日を明けて喜び勇んで種馬場へ出発。(午前10時ちょっと前)
種馬場に到着したのが午前10時10分くらいだった。
見学の許可を取りに事務所へ行ったがスタッフは誰もいない。

仕方ないのでしばらく事務所の前で待っていると木曜日の時と同じスタッフが来て
「見学時間は2時から3時だよ。」と言った。
見学時間が拡大したとすっかり思い込んでいた私はビックリした。

一応、「ふるさと案内所」で聞いた見学時間拡大の話をスタッフに話したが
「案内所で何を言っても見学時間はうちが決めるからさっ」とスタッフは答えた。
至極当然な答えに「確かにそのとおりですよねぇー」と納得して私は帰る事にした。
するとそんな私に同情してくれたのかスタッフが
イシノサンデーとロイヤルスキーのパンフレットをくれた。

帰りの車の中でパンフレット開けて見ると種馬場が作成した
「見学者の方へ」と言う見学者への案内冊子が出てきた。
そこに書いてある見学時間を見たらビックリ
「午前9時から11時と午後1時から3時」(種付シーズンオフ時)と書いてあるのだ。
「なーんだ。」と思ったが名馬牧場見学においてはこんな事は日常茶飯事である。

なんたって「種馬場は観光牧場ではない」のだ。
牧場側にとっては名馬を見世物にしなくてはならない義務はないのだ。
つまり名馬を見学させて頂ける機会を与えてくれる種馬場の英断、好意があっての
名馬の見学であり、イシノサンデーの見学なのだ。
言ってみれば見学者にとって牧場は「牧場、種馬場様サマ」なのだ。
私が思うに「種馬場の種馬やスタッフ」にとっては競馬ファンの理屈などは屁理屈であり、
「ファンのわがまま」などは「牧場側」にとって無礼に匹敵するものだろう。
「牧場側」にしてみれば見学時間をどうこう騒ぎ立てる輩はやはり「無礼者」のたぐいだろう。
「牧場側」と「見学者」の歴然とした立場の違いを常に認識して名馬見学に臨めば
牧場側の怒りを買う事(見学中止の宣言)も激減するはずである。


おっとっと。説教臭くなって御免なさい。話を戻そう。
と言う訳で今回はイシノサンデーを見学する事はできませんでしたが
近いうちにまた見学へ行こうと思ってます。
バイバイ。


終わり


イシノサンデー日記のページに戻る TOPページに戻る