Angel Night 〜adult ver.〜 - 3 - |
心地よい気だるさの中、誰かに頭を撫でられているのに気付き、少女は目を開けた。 「…起こしてしまったか」 闇色のナイトローブを着流して、自分を見つめる優しい瞳にドキリとする。彼に見つめられて、触れら れて、熱くなった身体をまだ覚えている。いつもクールな彼の内に秘められた激情を垣間見た。 「…やんっ」 恥ずかしくて顔を合わせられない。思わず背を向けて毛布を顔の前まで引き上げる。背を向けたこと で、白く滑らかな背中が露わになった。うなじから肩、そして腰に続く曲線…。触れてみたい衝動に駆ら れて、クラヴィスはツツッと白い指先を滑らせた。 「キャッ…」 驚いて、短い悲鳴を上げる。クラヴィスは構わずにうなじにキスをした。 「…愛している」 後ろから優しく抱き締めて囁く。耳元で、彼女の心に届くようにゆっくりと発音された言葉は熱っぽく、 切ない響きを持っていた。 「私も……っ」 愛してると言おうとして、言葉を失った。彼の左手が内腿を滑り、右手が左の胸を包んだのだ。 「…まだ…伝え足りないのだが…?」 冗談めかして言うが、しなやかに動く指先は止まる様子を見せない。 「…もう朝…じゃない…ですか」 胸を包む手に力が加えられ、柔らかく優しく揉まれて息が上がる。 「雪明りで明るいが、夜明けまでまだ時間がある…」 そう言って、唇で背骨を滑り降りる。 「…っ」 身体が敏感に反応して、しなる。その反動を利用して、アンジェリークを仰向けにした。上気した頬、 潤んだ瞳、艶やかな唇…。そのどれもが愛しくて。 「もうっ…」 降参したようにクラヴィスに両腕を伸ばす姿も可愛くて。 「…朝まで…私の思いを感じて欲しい」 アンジェリークは真っ赤になりながら、自分からキスをした…。 深夜から降っていた雪が止み、庭に面した窓から漏れる蒼く淡い光が室内を照らす。 陽が昇るまで、まだかなり時間がありそうだ…。 ―FIN― |
コメント 初めての夜vのアダルトバージョンはいかがでしたか?
以前、”Angel Night”のアダルトなのも読みたいと言って下さる読者の方がいらしたので、今回はち ょっと頑張ってみました(笑) どこまでがアダルトで、どこまではそうでないかの線引きが結構難しいですよね。 綺麗に見えて、リアルに、艶っぽく…。いつも目指しているのはソレなんですが、どこまで表現出来て るでしょうか…。 Angel Nightの方もそうでしたが、クラ様は明け方に目を覚ましたリモちゃんをまたも…てことになって ます(^^;本編では、その時にエンゲージリングを渡してますが、こちらのアダルトバージョンだとたぶん 朝が来てからエンゲージリングを渡すことでしょう。今までセーブしていた分、これからたっぷりスキンシ ップを取ってもらいましょう〜 |