ライダー話日記特集 その10

【Mac馬鹿の見る「仮面ライダー龍騎」】 2002/5/19(日)

 最初にオールMacな職場でPCを覚えた後、そのまま7年近くWinマシンを触ったこともなかった私は、Macファン…と言うとそれもちょっと違う気もします。信者というほどには人には薦めないし、アンチ窓のつもりもないですし──むしろこれからPC買うという人には、特に理由がない限りは多数派のWinをお薦めします。ただ、私自身がMac以外のパソコンは最初から眼中にないだけです。この場合、ファンというより後ろに付のは「バカ」とか「キチ」といった言葉なんだろうと思います。(しかしHPを見てもらうのに大多数のWinの人と見え方が違うのは困るので、モニタのガンマ設定はWinとMacのほぼ中間の値に合わせてサイト作っていたり)

 前置きが長くなりましたが、そんな訳で「龍騎」で主人公・真司の勤め先、OREジャーナル編集部を見る度に「くうう、出回り時期の短かったフラワーパワーとブルーダルメシアンのiMac両方押さえているなんていいなあ。ていうか、経費で買った東映スタッフいいよなー」などと思っていたりします。…まあ、ビジネスユースでそれもweb方面だったらiMacである意味はあまりなさそうな気はするんですけど。でも、雰囲気はお洒落。また、変わり者のSE・島田奈々子のキャラクターが、だいぶ極端に描かれてはいますが、確かにMacを愛する人間をうまく掴んでいるとは思うのですよ(汗)
 今回の16話は編集部のマシンが仮面ライダーガイ=芝浦淳にハッキングされて、編集部が芝浦に乗っ取られる話。今回に関しては、なんだかなあと思っていた島田奈々子に共感しまくりでした(苦笑) 「わ〜た〜し〜の〜アマリリスぅ〜(号泣)」そうか、花柄iMacの名前、アマリリスか…。そして見事に芝浦の計画を止めた奈々子のリベンジ、喫茶店からノートPCでウイルス返しを謀る奈々子が使っているのは白iBook。しかもわざわざOS9.2使っているのか! やるなあ。 これがOSXでないあたりスタッフもこだわってる!?(iBookや新iMacのデフォルトはOSX。でもXだと色々対応していないソフトが多く、確実な9.2に切り替えて使うユーザーが多いのです) しかし、Macを愛する者なら「二流システムエンジニア」と言われてキレるのではなく、マシンをクラッシュさせられたことで充分キレるでしょ(笑) あ、シナリオ的には二流〜のくだりでないと不自然なので、ただのキャラ突っ込みなのですが。それにしても不気味な笑いの奈々子ウイルスはスゴかった。

 また、今回のナイト&ガイ、龍騎&ライアの並んでW変身2組には燃えました。ライアの手塚は今のところ一番好感が持てます。いい奴だし。また、PSの「スーパーヒーロー作戦 ダイダルの野望」で延々24話にわたり「ウルトラマンガイア」シナリオを見せられていたもので、「へえ、藤宮を演じていたのがこの人か」と思いつつ見ています。
 そして次回予告には「シャンゼリオン」の主人公・暁を演じた萩野崇さんが! たまたま事前に萩野さんが「龍騎」に出ることを知り、「萩野さんが出るんだったら『龍騎』録るよ!」という訳で、そろそろかと見当をつけて今回からビデオ録画し始めてみたらタイムリーだったようで。あ、特に萩野さんのファンという訳でもないのですが、私としては「龍騎」自体にかなり「シャンゼ」のイメージが被っていて、そこにシャンゼの主演役者出演ですし、また、暁が相当に特殊な主人公だったものだから今度は一体どういう役を演じてくれるかと興味があって。しかし次回予告の1カット、ええっ、ホントにこれ萩野さん?!と驚き。凄味出たなあ。

【元バイト先のコンビニに交渉・・・】 2002/5/20(月)

 ようやくひどい咳が治まってきたかと思ったら、再び鼻水がとまらない。この風邪、症状入れ替わり立ち替わりでループしてんのか!!

 6月の村枝賢一&セブンイレブンの仮面ライダー祭りに関する情報をちらほらと見かけるのだけど、正体が判らないのが『SPIRITS』のキャラクターコレクション。雑誌に分類されているとのことだけど? セブンイレブンのHPにも何も出ていないので、この際、2月までバイトしていた店に行ってみることに。
 わざと「辞めやすい状況を作って辞めた」(というか首になるのを狙った)だけに、オーナーにはあんまり顔合わせたくないのだけど、現在の店長は私の後に入ってきた人で、歳も同年代なので話が通りやすそうだし、自分が発注担当やっていた分野だけでも商品情報見せてもらえるといいな…と、少々虫のいい期待。
 店長のシフト範囲を狙って行ってみたら、タイムリーに居たのは店長の他バイト店員も皆知っている人。ライダープロジェクトについて訊いたところ、「6月3週目からだけど、あれは特別発注でだいぶ前に発注終わっちゃったから資料が残っていない」との話。ストアコンピュータへの情報配信も、1、2週なら残っているけどあとは流れて消えちゃうし。うーん、もっと早く探りにくればよかったのか。雑誌枠だと別発注かとも思い、「キャラクターコレクション」について心当たりはないかと尋ねると、それは見覚えがないとのこと。雑誌だと私の時間帯はほとんど関わる作業がなかったし、あとで考えれば雑誌の発注サイクルくらい確認してみればよかったのだけど。ともかく、大々的なキャンペーンになるのでライダーグッズ関係は相当数の入荷と聞き、手に入るか危ないということはないのかなと納得しておくことに。ボトルキャップ付きというので、そちらのコレクターの大人買いだけが心配なのだけど…。まあ、ここの店に関してはライダー客層は少ないので大丈夫そうだし。
 半分くらいはそれぞれの近況など喋っていたり、流通の動向に関して話していたので、そう突っ込んで聞いた訳でもないのですけど、「有田さん見ない間に仮面ライダーオタクになったなあ」とでも思われていたらそれはやだなあ。
 6月上旬になれば、通常発注の案内などでまた新たに判ることもあるからと、その頃また様子見に行くことにしましたが、「うちで買っていってくださいねー」と言われ、一応そういう約束。情報聞かせてもらっのだから買わない訳にもいかないし。そしてますます濃いライダーファンと思われるのもなんだか…(汗)

【休日】 2002/5/25(土)
 午前中はマガジンZを読んでの『SPIRITS』部屋更新。
 掲示板や魂部屋の感想で語っているので詳しい話は置いておくにしても、第2部は予想以上の衝撃。定石通りに改造シーンから始まるのも、ZXが既に敵として登場しているだけに驚きだったし、ZXの「俺に記憶(メモリー)をくれるのならばな」の台詞に、「これは!『FORGET MEMORIE'S』がモチーフになっているんだなあ」と唸っていたら、ラスト3ページの映画の予告のようなタイトルロール演出。しかもそこで初めて明かされたサブタイトルがまさに「Forget Memories」。その燃えるタイトルロール演出と併せて、そうきたか!! と盛り上がりまくりでした。いやもう、常に期待を上回る展開で、なおかつ原作のモチーフを外さずに組み込んでくれているので、「そうきたか!!」としか言えないんすよ…!
 多分、知らない人なら知らないで読み飛ばすだろうし、知っている人は今さら説明不要と思いますが、念のため説明しておくと「FORGET MEMORIE'S」は仮面ライダーZXのテーマ曲。歌詞は…丸ごと載せちゃマズイので載せられませんが、復讐をテーマにひたすら重苦しいヒーローらしからぬ内容と言うに尽きます。個人的にかなり気に入っていて、「ZX」はシリーズ中でも歌が好きな作品の1つ。ついでに、マガジンZ7月号は表紙のコピーも「電撃・稲妻・熱風」と主題歌の「ドラゴン・ロード」がネタでちょっとうれしかったり。次は2番で来る?)

【イベントついでに池袋まで】 2002/5/26(日)

 一人でイベント行くと大抵さっさと帰ってきちゃうので、早いうちに用が済んでしまったので、東武線で池袋まで行ってみることに。

 池袋の方でも確かフィギュアか何かを扱っている古本屋があったような…と、ソレ系の店が固まっているあたりを覗いてみたら、どうもプライズ系に限る模様? ライダーはあったけどプライズには特に興味ないし。──探し物は相変わらず「RX」のガテゾーンなので、やっぱり探すならまんだらけなのか。あれ、そういえば昔のものだからと古物店で探していたけど、特撮系の雑誌に載っていた模型店をあたってみるといいのかも?
 せっかく池袋に来たので、たしか前に村枝賢一サイン会や原画展をやった「とらのあな」は池袋だったはずだな…と、その店を拝んでいこうとも思ったのですが、行ったことがないので大体の場所の見当では見つかりませんでした。池袋は一本脇道にそれると怖かったりするし、雨も降ってきたのでまた今度。

【今週の「龍騎」〜朝倉威登場〜 2002/5/26(日)
 先週の次回予告に1カット出てきて今週から準レギュラーとなる、萩野崇さん演じる朝倉威。アギトの時で慣れてはいたけど、またも次回予告のカットは本放送のラストのシーンかよっ! 2週続けて引っぱられた気分。しかし、刑務所内で頭を叩きつけ続け、振り向いてニヤリと笑うシーンだけでも、朝倉のかなりのサイコっぷりはインパクト大でしたよ! 予告でも「え、まさか?!」だったのですが、萩野さん悪役ハマるんだなあ。
 いや、主演の「シャンゼリオン」にしても、暁は相当にロクデナシで悪いヤツだったのが似合っていたのだし、暁を他の役者さんが演じるのは想像がつかないですからね。(ナンパ男で借金大王で無責任なのはまだしも、身動きできない人間体の敵をチェーンソーで襲う主人公って、そりゃヒーローじゃないだろう!) 最凶の悪役ライダーという朝倉の役どころが楽しみ。

【BLACK/RX大百科を買いました】 2002/5/28(火)

 会社近くの古本屋に出ていた『完全復刻 仮面ライダー大百科PART2』。ずっと気になっていたのを買ってしまいました。小学生くらい向けによく出ている、小っちゃくて分厚いケイブンシャの大百科の復刻4冊セットで、中身が「BLACK」と「RX」の各2冊。で、分売不可で定価は3480円。古書店にありましたが中身は新本とのことで3000円。…悩む。値段的に大して安くはなっていないのだけど、かといって大百科系はマニア系ショップなどで探そうとすると1冊1000〜1500円くらいの値段はついている。他で見つかるとも限らないし…まあ定価で買うより安いんだからいいか。
 ──が、「RX」の1巻目の半分まで「BLACK」の内容になっていて、いや〜な予感がしたのですが、「RX」2巻に収録されているのは、全47話のうち26話まで。なんてこったーっ!! ダスマダー登場までも行ってない! でも、その続きのために次のセット買いたくはないな…。

 ところで私は、原作者以外による番組の漫画化などは、まあ監修は受けているだろうからセミオフィシャルと見ることにしているのですが、この大百科に載っている漫画、マリバロンが半分の年齢…は言い過ぎにしても一回りは若いだろう!! どう見ても二十歳そこそこで可愛い。加えて2巻目では、海水浴場で光太郎の彼女に目を留めたガテゾーンに、マリバロンが「だめじゃないのガテゾーン…あたし以外の女の子見ちゃ」と巨大ハンマーで一撃。わあ、オフィシャル的にもやっぱマリ→ガテですかっ?! まあコロコロとかボンボン系?な感じで特に上手い漫画じゃあないんですが、自分的にはマリバロン→ガテゾーンが見られただけでも、3000円の大百科セット買ってよかったと思えてしまうのだから重症です。

【借金返済…のついでにRX洗脳なのか?!】 2002/6/1(土)

 ようやく5月より普通に給料が出るようになって(入社した4月は半月分ですから)、増えてはいないが減ってもいなかった友人達への借金を返せます。嗚呼、残業手当が出るって素晴らしい!!
 借金返済ついでに、近くのファミレスの割引パスがあるので夕食を食べに行こうということで、藤条さんが夕方頃に家に遊びに来る。

 藤条さんが貸していた「シャンゼリオン」の30話までを観たというので、「斬ったあと背中向けて決めポーズの元ネタって『RX』だよ!!」といったなりゆきで、RXビデオを流しだすことに…。あ、テープがガテゾーン戦死の回に合ってる。この回は決め技がリボルクラッシュじゃない。1話戻して42話、と。そのまま44話まで流しっぱなしにしていたら、人の漫画を勝手に読んでいると思った藤条さんはなにげに観ていたらしい。RXの反則的な強さを思い知ってくれたようでした。
 それと、藤条さん曰く、「ガテゾーンって、手の演技とか、スーツアクターの人が個性が出していて良いね」。言われてみると確かに、ガテゾーンはメカで表情がない分、台詞のないカットでも仕草で演技しているんですね。つい先日入手した『RX大百科』で役者さんのプロフィールを知りましたが、ガテゾーンを演じている北村隆幸さんって「RX」出演時はまだ21歳。私はあまりスーツアクターには詳しくないのですけど、この人いい仕事しているなあ。ガテに惚れた要因は北村さんの演技による部分も大きかったと言えますし。
 あ、少々脱線しましたが、そのまま44話まで観ていて、ボスガン相手のもう一度リボルクラッシュを観る。この回のRXも結構ひどい。ボスガンがリボルケイン喰らってなお向かって来ようとしているのを無視して、あくまで背中向けてポーズ決めたまま! この辺りを観ていて、私が散々文句言っていた対ガテゾーン戦に関しても、藤条さんが小説書きらしいシナリオ構成案を考えてくれましたよ。
 例えば、43話で、ガテゾーンの最後のビーム攻撃をRXが喰らって「恐ろしい奴だった…」という方が盛り上がるだろうし(タイトルの「敗れたり!!RX」にも合うね)、それで傷を負ったRXがそのままボスガンと対決することになり、劣勢に陥ったところで10人ライダーに助けられる…といった展開もありだったのではと。おお、それならまだ10人ライダーの面目も立つし、ボスガン戦にも緊迫感でるし、三隊長が倒された後で切り札のグランザイラス登場でもいいでしょ。──ただ、そうならなかった理由を考えるとするなら、それだと普通のヒーロー物との差異がなくなってしまい、常にぶっちぎりなのがRXということなんだろうなあ…。

←BACK】【NEXT→

ライダー話日記特集へ



仮面ライダーSPIRITS部屋TOPへ
本館・ふくろう館へ