ライダー話日記特集 その9

【職場の回りにはマガジンZが売ってない!!】 2002/4/26(金)

 今度こそちゃんとマガジンZの発売日なので落ち着いて…。どうかすると朝方まで徹夜して、5時頃コンビニに探しに行きかねない勢いだったのですが(実際、原稿の準備やら何やらで3時頃までは起きていたため)、さすがに仕事中保たないだろうとそれは断念。
 そして昼休み、銀行振込などのために駅の方まで行ったのですが、ここであんな馬鹿デカイ雑誌買って荷物になるのはと、会社近くまで戻った所で書店を覗く。──が、ない。
 一瞬、昨日の廃刊疑惑が再び頭をよぎったのですが、いかにもマイナー誌までは扱わなさそうな小さい田舎の本屋といった店なもので、「じゃあ今後も昼休みに会社近くでマガジンZ買える見込みはないのかー」とがっかり。
 で、結局、地元の書店は23時まで開いているので、帰りに買ってきたのでした。
 しかし、そこで初めて6月号の表紙を見た訳ですが──初回以来の10人ライダー勢揃い、しかも中心には影のように黒で描かれたZX。見た瞬間、心拍数が3倍ほど跳ね上がったもので、落ち着かせるべくしばらく売場をうろうろしていました。PC系雑誌を見ていたら、「DTPスーパーお助けブック」なる物が。おおっ、これは使えそうだとマガジンZと一緒にレジに持っていったのですが、こちらA4判オールカラー100頁超で1,980円。デカくて重い本が一挙に2冊。…帰りに買ってよかったです。

 ところで、今朝方Mac班の先輩と「どうしても職業意識というか、電車吊り広告とか雑誌とか見ていてもレイアウトとかフォントとか見ちゃうよね」などと話していたところだったのですが…。マガジンZの表紙イラストには燃えたものの、その一方で、「違ぁうっ!! 蛍光ピンクの入れ方が悪い!! 商業誌でマゼンタに蛍光ピンク混合ってことはないだろうけど、赤の出方も微妙だからCYMK+KPの5色でMとKPが乗っているのか…? ライダーマンの肌色は思いっきり不自然じゃないか! 誰だよこの色分解やってるの」などと言って怒っていたのでした。蛍光の乗りが違和感だから村枝さんのイラストの問題でないだろうし。しかしヤなファンだな。

【SPIRITS部屋にリンク設置】 2002/4/29(月)
 『仮面ライダーSPIRITS』ページ(魂部屋)は、設置当初は本館の半分程度のカウンタの回りだったのが、ここ最近はもはや本館の2〜3倍に。
 一度2ちゃんねるで貼られていたのは発見していたので──見ているのは特定のいくつかのスレッドだけですが、ちょうどそこに出ていたから(笑) まあ、ネットなんだからどこでどうリンクされようが構わないし、悪意のない紹介ならむしろ光栄ってもので。どういった人が来るかわからない匿名性はネット本来のものなんだし──その辺でビジターが増えたのかと思ったのですが、一過性でもないのか…?ふと気になって試しにサーチエンジンで検索。……うわっ、Googleのページランク上がったのか!? 元々、たぶん言葉の一致率で高い検索順位でひっかかっていたようですが、検索されるうちランク自体が上がっていたのか、Googleで「仮面ライダーSPIRITS」で検索したら真っ先に魂部屋が出てきたんですけど…。……やばい!!
 なにがヤバイって、別に見られて困るわけでない、逆に歓迎すべき事にはちがいないのですが…。べ、別段ファンサイトって訳でないし(※自分としては「紹介ページ」のつもりでやっている。だから交流や自分の作品に重きをおかず“素っ気ないページ”な作りに)、情報系としてはただの俄フリークな自分では知識が弱いし、公式サイトでもあれば自分がやることもないってなもので。それに、他にSPIRITSファンサイトはあるのだから、知っている人が見るにはそっちの方が面白いんじゃないか?! しかし、検索で『仮面ライダーSPIRITS』を探す人が高確率でまずウチに辿り着いちゃうのだとしたら……じゃあ自分に出来ることはとなると、まずは自分のページ自体を充実されることと、他のSPIRITSサイトへの道を作ることなのではないかと。自ページの更新の方は今すぐやっていられる余裕はないので、リンクの方だけでも暇がないなどと言っていないで早急に設置してしまわないと!!
 
 と、本館側のリンク作業もいいかげん貯まっていて整理ついていないのですが(泣)、SPIRITS関連だけ独立させてまとめて作業してしまいました。これで少し気がラク。

【今週の東映チャンネルRX (41〜44話 三隊長戦死) 2002/5/2(木)

 RXに本格的にハマったあたりで、TOPページに「三週間後にへこむ予定」と書いていたのは今週の41話〜のことです。あ、へこむというのは、ゲドリアン、ガテゾーン、ボスガンと立て続けに死ぬことでなくて……10人ライダー登場の事です…。せっかくだから唐沢寿明のライダーマンに注目しておこ。ライダーマンに惚れてすぐの頃に、友人から唐沢寿明がライダーマンのスーツアクターやっていたと教えてもらって、年代的にRXの時かと気になってはいたので。

 クライシス幹部戦死の回は見たかった話で、特にガテゾーンが死ぬ43話は、早く見たいのだけど朝の放送で見てしまうと仕事中落ち着かなくなりそうだなあ…と思いつつも、出掛ける支度しながらちょこちょこ見ている始末。帰ってきて翌日のイベントの準備をしながら落ち着いて見ました。
 「四隊長は全員追放」「敗れたり!!RX」の回にもなると、なんだかもはや主役はどこに…?!というくらい、RXは敵役(←?? えー、戦闘における敵キャラ的立場のニュアンスね)のような位置付けで、完全にクライシス側のドラマになってますが…!? もちろん自分的にはそれでオッケー。

42話「四隊長は全員追放」
ゲドリアンの最期は…哀れというしかない。RXと直接戦って倒された訳でなく、同僚達に裏切られた挙げ句の死なんだから。皇帝に最後通牒ともいうべき死の最終時計を送られて焦る幹部達。RXを倒して皇帝の怒りを解くと意気込むゲドリアンが部下の怪魔異生獣を使ってRXを追い込むが、ダスマダーが自分がとどめを差すと割り込み、そのせいでRXを取り逃してしまう。しかも余計なことをと怒るゲドにダスマダー逆ギレ。「皇帝陛下の代理人として、RX抹殺計画失敗の責任者ゲドリアンを処刑する!」と責任転嫁したところで、誰かが犠牲になれば自分の命は助かると、他の幹部達もダスマダーに同調してゲドを切り捨てることに。片や皇帝代理の権限を持つ査察官、片や被差別種族出身で四隊長の末席。悲しき権力社会。が、処刑されたと思わせて生きていたゲドリアンは要塞のエネルギー炉を占拠して、仲間の制止も聞かず自分の身体を媒介に怪魔異生獣ゲドルリドルにエネルギーを送り込み、打倒RXに賭ける。そりゃ皆でゲドを陥れておいて今さらというものだし、どのみちRXを倒さないと最終時計によって死ぬことになるのだから。しかしゲドルリドルは倒され、逆流したエネルギーでゲドリアンの身体も灰と化す。ここで皇帝、「ゲドリアンの忠誠に免じて」と最終時計を消してしまうのだから、つくづくゲドが浮かばれません! ゲドは最期まで「RXを倒して皇帝陛下に認められ、裏切り者のお前たちを処刑してやる!」と同僚を恨んでいたのに(汗) 大体、最初に余計な手出ししたのが“彼”なんだから…うーん、何やっているんだか。これはハッパかけるためにわざと隊長の一人の命を奪いさえする皇帝の非道さと見ておけばいいのかなあ。

43話「敗れたり!! RX」
贔屓目抜きで主役はガテゾーンでしょう! ゲドリアンが倒れた後、続いてRXに挑むガテゾーン。マリバロンは抜け駆けだと騒いでいたけど、あれは弔い合戦のはず! マシン・ストームダガーを破壊されて撤退した後、指令室に戻って愛車を前に悔しそうなあたりがいかにもバイク乗りっぽい。そこへダスマダーが現れて皇帝護衛マシン用チャージャーを差しだし、交換条件でガテゾーンは最強の怪魔ロボットを貸すことに同意。が、独断でダスマダーと結託したことをジャーク将軍に咎められ、それでも「誰の指揮であろうと構わねえ。俺はこの手で奴を倒したい」と譲らずに、ガテゾーンは隊長の地位を剥奪の上で将軍のもとから追放される。そして背水の陣で望んだRXとの対決。新生したネオストームダガーを失いながらも、怪魔ロボット・ヘルガデムの秘密兵器でRXを追いつめる。しかしRXは仲間の助けで復活。RXのリボルケインがヘルガデムを貫くが、その時ガテゾーンが背後からRXに組み付く! ここでガテゾーンは頭部を分離できることが真価を発揮。RXの首を絞めたまま頭部を分離し、ガテゾーン(首から下)とヘルガデムの二人がかりでRXの動きを封じてボディを自爆!! ──が、RXはほとんど反則的なバイオの液状化で爆発から逃れ、頭部だけのガテゾーンにRXキック。さらにリボルケイン構えるものだから、まさかこの上リボルケインまで突き立てるつもりかとハラハラしました(汗) 白煙を上げながらガテゾーンの頭部はなおも「俺の負けだ。だが一人では死なん!」と最期の力でモノアイからビームを放つ。でも、RXはこれもリボルケインでビーム絡め取って受け流す。…最期の攻撃くらい喰らってやれよRX〜っ!!と思ってしまうのですが、そんな可愛げのないのがRXだからなあ。しかし、まさに全てを捨てての死闘で、ガテゾーンは最期まで男前でした。
──ガテゾーンとの対決の後で、3週間くらいアリゾナで特訓していた10号までのライダーが日本に向かうのですが……よかった。悪いけど、ガテとの対決に10人ライダーが水を差したりしなくて心底よかった。実のところ、ラスト7話から10人ライダー登場と聞いてからそれが気がかりで(汗)

44話「戦え!全ライダー」
ボスガン戦死の回ですが、“皇帝陛下の破壊兵器”の異名をとる最強怪人の登場と、ボスガンとRXの対決に駆けつけた10人ライダーが割って入るもので、いまひとつ喰われた感じ…。でも、今までボスガンは造形ではガテゾーンの並んで好きなものの、お貴族な割に卑怯だし、意外と抜けてて情けなかったりとキャラクター的にはいけ好かなかったのですが、最期でだいぶ見直しました。リボルケインに貫かれてもなお短剣をRXの肩口に突き立て、「私は負けぬ…」と言いながら散った様は、まさに執念を見ました。

 そういや、私は直接に見てはいませんが、確かこの時期の戦隊モノでは敵側にドラマ性持たせた作品が多かったように聞きましたが(ライブマンとかフラッシュマンとか)、「仮面ライダー」としては敵方の描写の比重が大きい点も「RX」の異質さに一役買っているように思えます。

●今回のガテゾーン見所チェック:42、43話
・焼き尽くされたゲドリアンの灰をつかみ、押し殺した声で「ゲドリアン…」と悼む。ゲドに裏切り者と責められた時にガテだけは後ろめたそうだったし、ガテは仲間意識あると信じたい。
・43話は丸ごともうガテゾーンのドラマだし! 全編チェックですが、中でも、将軍に「後悔はせぬな」と警告されながらも背を向け、拳を握りしめて地位剥奪の命を聞くシーンがいい。
●今回のガテ×マリ:43話
・追放を告げられたガテゾーンが、マリバロンの横でちょっと立ち止まり、それから足早に歩み去るところがv 何も言わないのだけど何かを感じさせますよ!!
・ガテゾーンが死んだ時、がっくりと柱に手をついて項垂れるマリバロン。ボスガンにも「気を落とすな」と慰められて「気を落とす? 誰が!」と言うのも明らかに強がってます。

【イベントにて】 2002/5/3(金)
 Super Comic Cityに参加していましたが、その詳細はこの特集版では略。
 しかし、スペースに居ての模様といえば、特撮に詳しいお隣さんにいきなりライブマンの話を聞き出したり(だってビデオないから切実に情報求めているんだもの)、尋ねて来た友人とRX語りしていたりと、相変わらずの特撮憑き様でした。まあ、「RX」はSPIRITSには関係ないので周りに薦めるつもりはないのですが(だから一人で勝手に語ってマス)、遊びにきた藤条さん曰く、「みらちゃんの描いたガテゾーンを見てみたい」。どういう人か見たいのではなく、あくまで私が描いたのを見たいのだと言うあたりなんだろなあ。売り子のじまさんも「確かに二次イラストは描いた人のイメージが反映されるから、どの辺をどう好きなのか見て取れるよね」と言うので、それはまさにその通りだと納得。ついでに、じまさんと喋りながら「ガテゾーンだったら今ここでレシートの裏にでも描けるけどね〜」と実際描いてみせたところ、じまさんは「ほんとに顔のないヒトだったんだー」と意外そうでした。マスクがモノアイ(一ツ目のレンズ)だけなんだから誰が描いたって同じなんだってば(笑)

【なにかとライダー尽くしな日。RXの資料に大散財!!】 2002/5/4(土)

 そういえば祝日が出勤なので失念していましたが、今週は4月第1週以来の週休2日ですよー。
 昨夜は、先に帰った友人達に届けてもらった荷物も片づけず、風呂を沸かしながら一休みのつもりで横になったが最後でした。一応、朝と呼べる時間には起きてきて、風呂に入りながらその間にRXをダビングとのんびり過ごして人心地つきました。

 RXはただいま17〜24話。中盤は特にタイトルがオカシイぶっちギレ気味の話が多いので、思わずダビングしてしまいます。「バナナを喰う鬼」とか「ブタになったRX」とか。

 さて、今日はS.City2日目ですが…目当てのジャンルが限られているし、6月末にも東京で大きめのCityがあることと(自分は出ないけど)、今日もまた有明まで行くような気力も体力もなかったので、RXのビデオを返しがてら国分寺の丸井を覗いてみることにしました。
 GWの新聞折り込み広告に、丸井で「仮面ライダーアギト」のG3-X・氷川誠役、要潤さんのトークショーをやると載っていたんすよ。都心でやっていたらわざわざ行こうとは思いませんけど、せっかく地元でやることだし、アギトの中では誰が好きかと言われたらまあ氷川になるしなあ。ビデオ屋に寄っていったらトークショーは前半15分ほど見逃し。見に行ったのは、郊外のデパートだからそう混んでいないだろうと見込んでいたのですけど、手前にお子様達(そう詰めてはいない)の後ろ、ちびっ子広場の入り口付近に20代以上の女性がいっばいという構図で(笑) そういやエスカレータで私の前にいたカップルも行き先一緒。なぜかカップルで見物多し。彼氏の方も特撮好きなんだろうか。…周りの会話を聞くとそうらしい(笑) 要氏はお子様から「なんでG3は弱いんですかー」との容赦ない質問に晒されていましたが、それに対してのお答えは「氷川さんはね、氷川さんは…がんばっているんだよ!!」でした。その後は握手会か何かになっていたので引き揚げて、丸井で服など見ていましたが、時間もまだ早いし中野まで足を延ばして探し物をすることに。

 中野の魔空空間…もといブロードウェイといえば「まんだらけ」ですが、その他にも特殊磁場によってフィギュア関係の店なども集まっていたような。私は昔のフィギュアを扱っている所にそう心当たりがないので、とりあえずはこの辺を当たってみるしか。で、今回の探索は「ガテゾーンの(出来の良い)フィギュアがあるなら3万までは出す!! できればストームダガー付き」。いや、そもそも存在しているのかどうか、あるとすれば海外版のようで、こういった所に流れるのか…?と望み薄とは思いつつ、箱からショーケースから探し回ってやはり発見できず。しかし、仮面ライダー関連の敵役も、初代の有名な奴や、「ストロンガー」のジェネラルシャドウ、「BLACK」のシャドームーンあたりはまんだらけで見たから、RXも見込みあるのかなあ…。うーん、気にはなりつつも今まで縁がなかったワンフェス、一度覗いてみよう。
 それと、当時の特撮誌がゼンゼン使えないのでRXのムックなどの資料も探してみたら、さすがこういう店ではあっさりヒット。が、バンダイの小さい大図鑑が980円→1000円はまあいいとする。小学館のRX、BLACKまとめての大全集が1200円→1500円も、状態はきれいだし頁数もあるので納得する。が、テレビマガジンのカラースペシャル…薄い絵本で、表紙に定価380円って書いてあるのが1500円──くっ…くそうぅ、足下見やがってええぇっ!!! ええ、結局のところ買ってます。写真大きいカラー本はやっぱ資料に有効だし…。ついでに、そう高くはないテレビマガジンのV3超百科も一緒に買って、RXの資料3冊とV3を1冊で五千円近く散財です。

【ダスマダーは「猫っぽい」との見解】 2002/5/5(日)
 「仮面ライダーBLACK RX」の資料を入手したところで、査察官ダスマダーのイメージが官僚っぽい感じでしか浮かばないという藤条さんに大図鑑の写真を見せてみる。「ほんとだ、女の子みたいー」との反応。しかしそれより顔立ちが猫科みたいとのイメージが付いてしまったのか、以来、藤条さんはダスマダーのことを(名前を覚えていないのか)「猫っぽい人」と呼ぶように。どうやらダスマダー=猫っぽいでファイナルアンサー? 私としてはダスマダーの印象は「どことなく宝塚」だったりします。

【SPIRITSで同人描きたい気もするが…】 2002/5/5(日)

 S.C.Cityが終わって、この後、人のSPIRITS同人誌をいろいろ見られそうな期待が出てきて、そうなると自分も同人屋ですからSPIRITSで描いてみたい気にも。

 と友人に話したところ、「SPIRITSなの? RXじゃなくて?(笑)」。いや……RXは『SPIRITS』に絡むワケでもなくて、時期も時期だから(自分は現在初めて見ましたが、RXだって14年も前なんですね)。それに、あくまで好きなのはクライシス側だし、マリバロンvガテゾーンは番組中で気が済んだからいいや。←これは別に本編の描写でお腹いっぱいというのではなくて、この二人はラブラブじゃあ違うでしょうと。ガテゾーンはあっさりした態度だからいいんだって!

 それはさておき。話が固まってはいないけど、『SPIRITS』で描きたいネタはあるには…ある。『右腕の記憶』の後編!もとい、あの後日談。──結城vアンリが描きたいといえばまあ…そうかも(苦笑) それもありますけど、TVで結城さん再登場後は“悪の過去”についてまるで触れられていなくて、「また…償うために〜」の台詞、被害者の立場のアンリがそれを受け容れたのかといった所でまだ描き様があるかと──しかし、アンリの答えはヘルメットを渡す場面で充分かもなあ。
 しかしまあそれくらいで、話が固まってもいないし、それとどうも自分で躊躇しているのは、元々『SPIRITS』自体が原作物の二次創作だからか、あるいは最近の自分は「キャラクターを描けない」(キャラクターを動かしてのネタがまるで出てこない。キャラは役として好きという傾向が強まったせいの模様)からか。私がキャラを動かせないこともさながら、「何をもってSPIRITSの同人というか」、それが引っかかってもいるのです。
 歴代ライダーの後日談+競演が魅力ではありますが、元が特撮のキャラだけに、キャラクターの競演で描くなら“特撮ジャンルの仮面ライダー本”とどう違うという気がするし、ではSPIRITSのオリキャラが入ればいいという問題とも思えない。では『SPIRITS』のSPIRITSたらしめている要素といったら…熱い魂が入っているか…か? となると、村枝氏が描くからこそ『SPIRITS』なんだろうとしか結論が出ない。
 言っておきますが、私は、シリーズキャラクターの競演やクロスオーバーなどは見る分にはかなり好きな方です。ぶっちゃけた話、『SPIRITS』を離れて仮面ライダー自体に傾倒していったのは、初代〜アギトまでの歴代ライダーのトーナメント戦の企画を見た影響が大きかったくらいで(…掲示板の企画だから鵜呑みにはしませんが)、実際、ZXとRXに関してはそれで興味を持ったのだし。だから、人が描くSPIRITSキャラ本は何も抵抗はないし、むしろ楽しんで読めますけど、自分では描けない。同人的なキャラの解釈(「○○はこーいうキャラ」といった描き手のカラー)でも、自分と似たキャラ観見ると嬉かったりと、別に抵抗あるわけでもないんだけどなあ。

 ともあれ、何かの弾みでネタは浮かぶかもしれないし、描きたいものがないならないで、そのジャンルに行くために本を作るのは主義に反するので(てゆーか、そもそもネタがなければ無理)、思いついたらやってみようか…というところですか。早くても冬コミのことだろうし。

【それでもRXはダビングする…】 2002/5/11(土)

 今週は土曜出勤ですが、これが終われば休みで来週からは週休2日〜。今日さえ耐えきればと会社で頭に冷却ジェル貼っていたら皆にぎょっとされたのですが、だって、熱ある時に仕事してたら、貼らない? 普通に。
 で、今週まで休み返上スケジュールが組まれていましたが、実際のところ今週に入ったらほとんど暇になってしまったので、定時には上がれます。

 家には19時くらいには帰ってきたところで、RXのダビング…。その間に夕飯もさておき、寝る。日曜はスカパーのクウガ特別篇録ったり舞台見に行ったりでダビングし損なっていたのですけど、ビデオの返却日は今日。明日は休みなのだしゆっくり見てダビングすればいいってものなのですけど、なにしろ2本100円で借りてきたものなので、1日延滞して延滞料2本400円取られるのは馬鹿馬鹿しいんだもの! 2本ダビングして23時近く。起きてきて今からビデオ返しに行ってくると行った時にはさすがに家族も呆れていましたが。いや、自分で自分に呆れてもいるのですが。
 ともかく、今回7、8巻をダビングして32話までを収めたところで、33話の四国編以降はCS放送で録ってあるのでRXビデオ収録完了。ビデオ返してきてやっぱり飯もそこそこに、今度こそダウンです…。

【今週のダビングRX(29〜32話) 2002/5/14(火)

 先週にレンタルしたRXの7、8巻は、せっかくの元テープでなく意地でダビングしたもので見ています。まあ元もレンタルで相当古いからきれいじゃないですけど。──で、そう、映像がキレイっていうなら東映チャンネルの放送を3倍で録った方がまだきれい。うう、29、30話はCS放送で見逃していたのですが、丸々7巻にあたる25〜28話、それと31、32話は一旦混在テープに録ったのに、四国編からちゃんと録ろうと消してしもた…。

 31話の「怪魔界を見た女」は、ガテゾーンに決定的に惚れた契機の話。ついでに、CSで見ていて初めて「RX」自体を面白いと思うようになった回でもあります(それまでは番組への興味より、やはりゲーム版で見たエピソードやキャラの確認の意図が強かった)。怪魔界の扉を開く鍵をめぐる話ですが、この回は、敵となるのが他でもないガテゾーンでこそ面白かった話のように思えるのです。
 冒頭で女性ライダーを追うガテゾーンの珍しい人間形(全身黒ずくめのライダー)も渋かったし、光太郎の邪魔が入って撤退して、将軍に報告するシーンで「悪い所で出くわしたって訳ですな」なんて台詞はガテゾーン以外では出てこないでしょう。そしてまた、鍵を持つ女・ユーコに鍵を渡せと迫るシーンにしても、他の隊長だったら居丈高に脅すとか問答無用で殺してでも奪うといった手段になりそうなものですが、こういうところで強引でないのがガテゾーンの格好良さ。まだ鍵の用途を知らないユーコに「その目で見ればいい」とうそぶいたり、ユーコを崖際に追いつめても「鍵を渡してもらおう。それとも、その前に地獄へ行きたいか(と言いながらここで銃を向ける)」など、余裕ありげで無用の殺生はしないといった態度が見てとれます。ニセの鍵で謀って逃げたユーコを追ってきた時にも、分離した首と身体ではさみうちにして威かしたりしていましたが、気絶させて鍵を奪っただけ。その首を戻すところも個性出ていて好きな場面です。

 それはそうと、この31話の冒頭を始め、RXの邪魔が入るとやたらあっさり退却するガテゾーン。この点は、私としてはガテゾーンがそう弱いというより、作戦遂行を優先しているので失敗とみると速やかに退くと解釈して、むしろ出来るヤツっぽくて格好いいと思っているのですが。とはいえ、武器が飛び道具のガテにとってRXは最も相性の悪い相手だとは思います。じゃあ、RXに相性のいい敵なんて居るのかとも思いますが……まあ、対RX用に開発されたロボット大隊とか。

 抜けていて最後に残った話が、水制圧作戦の29、30話。クライシスのやることにしては、怪魔界の水不足解消+人心支配という作戦は説得力があるし、四隊長総掛かりのシナリオで内容盛りだくさんなのですが、どうにも納得いかんのが一点…。両親を殺された女の子が、自分には戦う力がないから超能力をを身につけなくてはと特訓し始めたら、そりゃ電波入ってんだと思います普通…。

●今回のガテゾーン見所チェック:29〜32話
・ゲドちゃんを後ろに乗せてストームダガー二人乗り。しかし、ゲドがRXに蹴りくれてそのまま走り去っちゃったのか…?
・31話はもう丸ごと。特に挙げるなら冒頭のバイクチェイス、後半の頭部と身体の別行動。怪魔界の扉を開けて嬉しそうなところ。それにしてもこの回、射撃の命中率悪すぎです。
●今回のガテ×マリ:32話
・隠しカメラ(?)で神社に匿われているユーコの様子を見ているマリバロン、場所はどうやらマリの作戦室らしいですが、ガテゾーンと二人きりで一緒に水晶玉見ています。

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