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どこまでが社交辞令かはともかくとして、とりあえずホームページを見てくださった方にデザインはお褒めいただいたりします。ありがたいことです。それなりにレイアウトで気を遣ってはいますし、それが伝わっていたという事のようですから。ただ、デザイン性というよりは、軽いことと見やすい・分かりやすいことを第一に、少しでも妨げになる要素は除いているだけなのですけどね。だから、どちらかといえば「見やすい」以外のデザイン性についてはあまり考えていないのです。 開設当初からご覧になっている方にはお判りのとおり、うちは季節に応じてTOPページのカラーを替えるくらいで、改装らしい改装をしないまま現在に至っており、一番変えたというのは1年経ってみてTOPのレイアウトを変えたことでしょうか。 そこで、これまで「HPデザインにおける主義主張なんて、閲覧者が見て感じるものが全てであって声高に言葉で語るようなものじゃない」とは思っていたのですけど、「自分はこの点に気を付けて作っている」という事を挙げるのは、他のHPを作成する方の参考にもなるのではないかと、あえて説明のページを設けてみた次第です。 |
プロバイダの選択 | バナー表示 | 使用環境 |
ページ構成 | カラーリング | 文章 |
【プロバイダの選択】 いきなり大前提に遡っちゃうのですけど(笑)、まず、どこにHPを置くかとアドレスの点で。 HP容量や環境が良くても、回線の重さでニフティ、BIGLOBE、ベッコアメはまず除外。Hi-H0も重いと後で聞きましたが。そして、URLは~(チルダ)が付かないことは絶対条件だったので、リンククラブ、DTI、リムネット、Peopleなどがここで外れることに(リンククラブはそもそも回線はじかれやすいし)。この融通が利くURL、という時点でもうASAHIネットかinterQに行き着くことにはなるのですけど…(実際、現在この2社を使用) CGIに関しては、初心者にそこまで手は回らないのだからと有料サービスを利用することにしました。 |
【バナー表示】 プロバイダの項で、無料ホームページサービスを考慮していないのは、そりゃバナー広告を入れたくないからです。ページ内に影響しないポップアップ式もありますが、個人的にはむしろそっちの方が邪魔でイヤだし。そういう次第ですから、広告を入れませんかというDMは無視です。スパムメールの類ではなく、きちんとした広告掲載の打診もあったのですか、ページのデザインの面から極力広告を入れたくないのだという旨を説明して、丁重にお断りしました。 ●バナーは基本的に必要最低限。属性を醸し出すためには有効だが、必要性を見極めて。 広告はもちろん、TOPにはなるべく余計なものを置きたくないというのが本音。特に、引用形式のバナーを置いてしまうと、その数だけ元サイトにバナーを読みに行ってしまうのですから、表示にかかる負荷が増します。つまり、重くなる。 |
【使用環境】 ●最初から環境によるギャップの少ないページデザインを! 言うまでもないことですが、人によってネット環境は違います。見え方ひとつをとっても、使用するブラウザに始まり、マシンのOSの違い、マシンによってもモニタのサイズやカラー調整で違ってきますし、パソコン以外での閲覧──テレビモニターを使用するドリームキャストでは解像度は大幅に落ちますし、iモードとなるともはや同列には考えられませんが──も含めると、どの環境でも同じ外観で表示させるのは不可能です。 特に、IEとNNの二大ブラウザに関しては、以前に掲示板で熱論になっていますが、IEではタグの閉じ忘れなどHTMLのある程度の不備はフォローして表示されますが、NNではその点厳密です(Netscape6も相変わらずタグに厳しいらしい)。ですから、IEでしか動作確認していないという人、IEで動くから大丈夫と安心せず、NNで問題なく表示されるかどうかも確めてみた方がいいかもしれません。また、NNでは表示がおかしいのでNNを使わうなという人、ブラウザの問題にする前にそれがHTMLの不備でないかを確認してみてください。 ●表示までの限界時間は8秒。TOPで無用に待たせない。 また、通信速度も、ISDNやADSL、光ケーブルなどの高速通信が利用できる人ばかりではありません。一般的なアナログ通信でのモデムが56.6Kですが、DCでは33.6Kとなりますし、旧型機を使い続ける人だと28.8Kを使うことになるでしょう。 |
【ページ構成】 この辺からが本題かもしれませんね。 ●入り口を置かず、TOPからメニューに直結する。 最初の入り口ページを作らないというのは、これはサイトの性質によりでしょう。ある程度ビジターを限る趣味のサイトや、……まあ端的に「裏」サイト等だと、最初に内容を提示した上で選んで入った方がいいでしょうから。そうでないなら、メニューを選ぶ前に一段階ページがあって、それが表示されるのを持ってクリックして入って…は大きなストレスですから。 フレームに関しては、まずはすべての環境で対応しているのではないからですが、メニューなら使わなくても作りようがあると思ったからなのですよ。それが、次項のコーナーごとの簡易メニュー設置なのですが。とはいえ、リスト上の多数の中から選んで見るものについては、フレームを導入した方が良いかもしれないとは思っておりますが、なんとかメニューの改良で対応したいところ(イラスト、ゲームレビュー、同人誌リスト等)。ただし、【同人出張所】だけ切り離して別のURLに引っ越した際には、フレームを使わずに各ページにメニューを置く措置のおかげで、修正が大変だったのですが(いや…一括で直す方法もあったのだとは思う…)。 カテゴリーごとのカラー区別、というのは、ウチの様に雑多なサイトならではで、普通はそのサイトのイメージカラーやデザイン構成で統一していくものでしょう(後述)。 画像については…ページの軽さも考えてとはいえ、イラスト系や写真サイトでは当てはまらないことでしょう。ゆえに、うちの場合でも【ふくろうアルバム】は例外で、メニューから画像を置いています。それ以外では、クリックしない限りいきなり絵が表れるページがないようにしているのは…私がこれまで会社からネット利用していたことから。家でネットやるにしても、マシンは家族と共用かもしれませんし、個人で閲覧できる環境でないと、いきなりイラストは…恥ずかしいでしょ。 アニメーションは、重いとか以前に見ていて疲れます。GIFアニメは勿論、ブリンク、マーキーもチラチラしてうざったい!! 注意を引くなら色や文字の強調でやりようがあるでしょう。GIFアニメは初めのうちは楽しいかもしれませんが、何度も見るうちに邪魔になってくるものです。許せるのは最低限の動きくらい。何をもって「最低限の動き」とするかは作成者の感性でしょうが…。 最後の、リンク部分の下線。……これは、いまだに悩むところではあります。正直、ない方がすっきりして格好良い。しかし、リンクに色をつけたにしても、やはり下線があるとないとでは、下線があればクリックするポイントで迷うことがありません。だから、見た人がどこをクリックするのか戸惑う可能性がある以上、下線は付けておきます。下線があっても違和感が少ないレイアウトにできないこともないのだし。逆に、リンク画像の周りの囲み線は…これは個人的に許せる範囲でないのと、ボタンならどう見ても判るでしょうから囲みをつけようとは思いません。 |
【カラーリング】 HPを作ろうと思ったら、まずそのサイトのイメージカラーを決めて、サイト全体をそのカラーリングで統一していく手法は考えるかと思います。初期設定のままでもページは作れますが、あまりに無個性では自分のHPを作る甲斐ってものがありませんから。また、意図的にコーナー別にカラーリングを分けるのは有効でしょうし、小説サイトなどでは作品ごとにイメージに沿った壁紙や配色を取ってもいいでしょうが、ページごとに違ったカラーリングにしてしまうと、まったく統一感が取れず散漫な印象になります。 彩度の強い──要は、鮮やかすぎないということです。例えば、文中の注意を引きたい部分を赤でにするとして、この赤とこの赤では目立つのはどちらか。それは前者でしょう。ちなみにどちらもWEBセーフカラーで、前者はRGBでR
100、後者はR 80。HSVでは色相0、彩度100、数値100%と、色相0、彩度75、数値80%です。しかし、前者は目立つのはいいとして、見やすさや周囲とのバランスとしてはどうでしょうか。そこだけが目に付き、次第に落ち着かなくなってくるのではないでしょうか。薄い色の中に彩度の高い強烈な色はバランスを乱し、じゃあ、全体が彩度の高い色なら……云うまでもありません。疲れます。同系色の中で強調部分にのみ使う分には、それほどバランスを崩さずに目を引く効果に使えるとは思います。 次にコントラスト。これも見ていて疲れるということなのですが…。IEでは初期設定の背景は白になります。文字は黒。白地に黒は見やすいように思えます。見やすい…が、結構見ていて疲れます。モニターは画面の光でただでさえ刺激が強いのですからなおさらです。背景色にごく薄い色を付けるだけで大分見やすくなります。同様に、黒ベタの背景の場合に一番見やすい色は。これが最も数値差のある白という訳ではないのです。黒に白を載せた場合、コントラストが強すぎて白い文字が光って見えてしまい、長時間読むのはつらくなります。 Webのお約束に反するようですが、セーフカラーにこだわらないというのは、作成ソフトなどでパレットをご覧になれば判るかと思いますが、セーフカラーは一般に使う配色に比べて、鮮やかで強い色が多いのです。よって、セーフカラーだけを使って見やすいページを作るのは難しいからです。それで、256カラーで見ている人もいるとは思いつつも、大半のモニターがフルカラー対応になっていることを踏まえて自由に色設定しています。 最後に同系色の色使い。例えば、群青色にそれよりやや薄めの青を載せるといったカラーリングだと、すっきりしてかなり格好良く見せることが出来ますし、コントラストも強いわけじゃない。では何が問題かというと──世の中には色を読みとる機能が弱い人もいます。視力の弱い人にも見づらいでしょう。 |
【文章】 これに関しては、問題なんだけど〜と思いつつもやっている部分があります。 ●行間・・・は仕方ないか 行間に関しては、元々、ブラウザが英文の改行ピッチを基準としているのですから、日本語の文章では詰まりすぎになるのは仕方ないのです。唯一、それを解決できるのがスタイルシート…ですが、スタイルシートもNNは完全対応していない(Mac版Netscape Communicator
4.7では、文字の大きさや行間などは指定通りに見られるようです。内容によっては表示できない模様)。ネットの標準環境が決まった改行ピッチなのですから…それはそれでいきましょう。 |
と、ここまでお読みくださった方、お疲れさまでした。 2001.4.1 有田みら |
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