No1331 2003.12.22
これで払える国保料
47420円→5440円に!
サラリーマンだったYさんは、心臓病で勤めていた会社を退職し自宅でできる仕事に変えざるを得ませんでした。
年の途中で会社を退職したので、国保に加入し、その後最高額の保険料が届きました。
驚いたYさんは慌てて西区役所に「保険料が払えない」と交渉しました。応対した区役所の職員は「保険料を安くすることはできません、納付の分割なら相談にのります」という返事「そもそも払えない」とするYさんと交渉は決裂し、Yさんは保険証を西区役所へ返還!?しました。
しかしいくら郵送で保険証を返却しても国保は脱退できません。
保険料を払わない決意のYさんは病院に行くたび医療費を10割全額を負担していました。
しかし、区役所からは国保料の督促の手紙がどんどん届き困ったすえに民商に相談しました。
相談をうけた民商では失業中のYさんなら減免ができることを伝えます。
そこでYさんは早速保険料の集団減免申請に参加し、このたび保険料が約9分の1に減額決定がされました。
しかしいままで確定した滞納分60万円の国保料はもう減額することはできません。
「もっと早く減免申請をしていたら」と区役所から減免申請の十分な説明がなかった事をくやしがるYさんです。
そして、こうした「特別の事情」を申請し、資格証ではなく短期の保険証を発行してもらいました。過去の保険料の滞納分ついての支払と延滞料の減額も交渉しました。
今の商売の事情等をしっかり話し、市の担当者も検討してくれることになり、「これで無理なく保険料を払える」とホッとしたというYさん。
もう一つ残った難題は一たん10割分を支払った医療費の7割部分の返還です。
「自分がかってに保険証を持っていかず自由診療にしたのなら返還することはできません」という原則の話を聞いてもう一つビックリ。
「行き違いで保険証が区役所に返還され手もとになかった」というやむをえない事情があったことにしてめんどうな手続きは残りましたが返還する交渉もまとまりました。
Yさんは「なによりも困った時に相談のできる区役所にしないとダメだ」「民商に相談して本当に良かった」「私のような人がまだたくさんいると思うのでまわりの人にもこうしたことを伝えていきたい」と決意しています。