No1329 2003.12.08
広島でもついに資格証の犠牲者が
12月2日(土)国保をよくする会の世話人会が10団体12人の参加で開かれました。
その席上で資格証になっていて病院に行けず救急車で運ばれた時にはもう手遅れで、死亡してしまった人のケースが報告されました。
元民商の会員さんでもあるAさんは、足場組み立てを請負ってやっていましたが4年前に廃業、以来残土の処理を日給で行う仕事についていました。
少しづつ国保を払っていましたが、2年前から保険証が資格証に変えられました。
その後、歯科を一度受診、その時の医療の10割負担の高さにビックリ、「もう医者にはかかれない」と夫婦で話し合ったそうです。
1年前から胸の苦しみを訴えていましたが、がまんして病院にいっていませんでした。
4日前からどうでも苦しいと仕事を休み、家で休んでました。
この間奥さんは一人で、日給仕事に出かけていました。嫁いでいる娘さんが心配になって見舞いに行くと、トイレの中で苦しんでいるAさんを発見、すぐに救急車で市民病院に運ばれましたが、すでに手遅れでした。
その後奥さんの手許には、12万円の市民病院の請求書が届き、かき集めて病院に支払ったそうです。
このように保険証がないということは、生きる権利に対する重要な侵害であり許されることではありません。
今後も民商として、資格証を発行しないように、広島市にも働きかけていきたいと思います。
12月市議会には、国保の請願を提出します。
現在約2000名分集まっていますが、引き続き協力して下さい。
また来年の国保料の賦課方式を変えようとしていることに対し、意見交換をしました。
そして「所得のない人の保険料を増額し、その増額した分で所得のある人をやすくするというものであり、低所得者の負担を重くするので、原則反対」ということになりました。
しかし「52万円の最高額を53万円にあげることには賛成する」との意見もあり、最終的には「同じパイの中での負担のやりくりではなく、国・県・市が助成を増やしていく以外に方法はない」とのことで、意見の一致をみました。