傷病手当・出産手当の試算をさせる

 労働者が入っている健康保険には傷病手当と出産手当の制度があり、病気や出産で働けない人に対し雇い主にかわって保険から手当が給付されます。
 しかし、国保にはこうした制度がないため、私達中小業者が病気や出産で休まざるを得ない時、たいへん困っています。

 国民皆保険をうたっている今の社会保障制度のうえで、国保加入者だけ劣悪な条件になっています。
 そこで私達は、かねてから広島市に対して国保に傷病手当と出産手当を支給するよう要求してきました。

 そして、この度広島市からその実現にむけて第一歩として、もし実現するとしたらいくお金がかかるのかという「試算」が出されました。
 これによると、傷病手当で23億円、出産手当で3億円あれば、制度を新設させることができます。
 引き続き運動を強化して、国保にも傷病手当、出産手当を新設させましょう。

No1323 2003.11.03

商工ニュース広島

 傷病手当金等の試算について
                              広島市社会局保険年金課
傷病手当

  1. 支給日額は、広島県労働局労働基準部賃金室が公表している最低賃金に基づき算定することとし1日8時間就労の、5152円(644円/Hx8時間)で設定する。

  2. 傷病手当金の支給日数は、赤字を合め主たる所得が就労所得である被保険者の年間入院見込日数とする。在宅での休業期間は、不明のため日数算定していない。

  3. 傷病手当金総額=支給日額×年間支給日数
    年問支給日数=主たる所得が就労所得の被保険者数×年平均入院日数


          ◎ 試算結果   約23億円

出産手当
  1. 出産手当金の1出産あたり支給日数は、産前42日産後56日の98日とする。

  2. 出産手当金総額=支給日額×年間支給日数
       年間支給日数=出産件数×就労率×1出産あたり支給日数


          ◎ 試算結果   約5億円
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