除名墓場

手間とか

マネジャーはメール14通が運営妨害になった理由として「マネジャーに与えられた時間は有限で、メール14通の処理に手間をとられれば他のサービスが低下する」などという主張をしています。それで実際にどの程度の時間が潰されたのかは良く分かりませんが、参考までに、除名処分を受けた私が、権利を回復するためにどれだけの手間をかけたのかと言うことを示しておきます。

メール

除名処分を受けてから、除名処分の不当性を訴えるためにあちこちにメールを送りました。問題のマネジャーは着信拒否していたため、ニフティサーブのセンター窓口に訴えつつ、或るスタッフの方を説得しました。

具体的には、センター窓口に15通、或るスタッフの方に25通のメールを送っています。これらの多くは長文で、平均しても100行を下回ることはないと思います。

他にも、様々な人に除名の不当性を訴えるメールを送っています。これだけでも、長編小説の一本や二本は書けるほどの時間を費やしてしまったことでしょう。

会議室発言

除名処分後、FMHPG に入ろうとすると「このIDでのご利用をご遠慮いただいています」と出るわけですから、FMHPG で発言することは出来ませんでした。

そこで頼りになったのが、プログラマーズフォーラム(FPROG)の「ROM 墓場からの声」という会議室です。そこで多量の発言をしました。もっとも、これは記録に残っていないので発言量などは分かりませんが……。

アクセス拒否解除後、FMHPG に入れるようになってから、FMHP の 18番特設会議室にて 300 発言、FHPEXP の 19番特設会議室にて 33 発言をしています。除名処分が行われなければ、そして平井マネジャーが「運営妨害」などという発言を連発したりしなければ、発言する必要がなかったものです。

六法

除名処分を受けて真っ先に考えたのが、除名処分の無効確認を求める民事訴訟を起こすことでした(いわゆる確認訴訟です)。そのために、私は六法を何度も読み返しました。FMHP の18番会議室などで「法律に異様に詳しい」などと言われましたが、それは訴訟準備のために勉強していたからです。

もっとも、この訴訟は不発に終わりました。私の説得に応じてくださった或るスタッフの方の働きかけと、ニフティの側からの圧力によって、マネジャーがアクセス拒否の設定を解除したからです。

もちろん、これで私の受けた損害が回復された訳ではありません。別途、損害賠償請求の必要はあると考えます。

内容証明郵便

民事訴訟を起こす前には、相手方に内容証明郵便を送りつけるのが通例となっています。内容証明郵便とは、郵便局が内容を証明してくれる郵便のことです(そのまま)。内容証明郵便には、大雑把に言って三つの効果があります。

  1. 「確定日付ある証書」としての効果を持つ。法律上、ある通知が「確定日付ある証書」によってなされないと効果が薄い、という場合があります。たとえば、債権譲渡の通知などがそうです。この場合、内容証明郵便で送れば法律上の効果が得られます。

  2. 「そんなモノ届いていない」と突っぱねられる可能性がない。何しろ郵便局が「確かにこういう内容のモノを送った」と証明してくれますから、とぼけられません。

  3. 何となく迫力がある。郵便局長のハンコとか押してありますし、相手が本気だという気配がひしひしと伝わってきます。

最後のは冗談ですが、ともかく、内容証明郵便でもって「……を要求する」という書面を送り、それに相手が応じなかったらそこで訴訟に及ぶ、という手順が一般的なのです。

内容証明郵便には一定の決まりがあって、いろいろ難しいところがあります。とりあえず専門の店で「内容証明書用紙」というやつを買うと、表紙の裏に簡単な説明が出ています。解説書もあります。また、郵便局で尋ねるのも良いでしょう。

って話がそれましたが、要するに、内容証明郵便を送るためには勉強しなければならないわけです。だから何、と言われるとそれまでですが。

警察に出頭

私はこの事件で警察に出頭までしています。詳しくは「警察沙汰とか」を見てください。

おまけ

アクセス拒否の設定が解除された後、通信ソフトで巡回しようとしたところ、FMHPG に入ったとたんに「ファイルが見つかりません」とかいう謎のエラーが出て止まり、しかしながらログアウトはしておらず巡回は続いている、という謎の状態になりました。

強制的に切断してログアウト後、再び巡回しましたが同じ症状。

その後いろいろやって復旧しましたが、おそらく通信ソフトが除名処分や除名処分からの復旧などという事態を想定していなかったためかと思われます。


とまあ、いろいろと手間がかかったわけです(中にはあまり関係ないのもありますが)。メール14通の処理にかかる手間がどのくらいのものなのかは想像もつきませんが、相手にこれだけの手間を強いてもお釣りが来るほどのものなのだとしたら、私には全く文句のつけようがありません。


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水無月ばけら, MINAZUKI Bakera
e-mail: bakera@star.email.ne.jp