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ウズベキスタン

交通   サマルカンド   ブハラ   ヒバ  寄り道(食べ物)


ウズベキスタン航空

マイナーな国の印象が強いウズベキスタンだが、成田から関空経由のタシュケント直行便が週2便も出ている(しかも国内便2フライト付き)。機体や食事も悪くない。

今回はゴールデンウィークだったこともあり、行き帰りとも日本人でほぼ満席。

タシュケントでは飛行機を降りた時に到着用と国内線乗換え用のバスが別々なので要注意。

リコンファームが要ると聞いていたが、しなくても大丈夫だった(そもそもカウンターに行ってもとりあってもらえない)。



ミニバス

首都のタシュケントには地下鉄があるが、それ以外の街での移動手段はミニバスか乗り合いタクシー。

フロントガラスのところに行き先が書いてある(キリル文字)。サマルカンドなど大きな観光地では乗り場があちこちにあるので聞かないとわからない。言葉は地域によって異なるようで、ロシア語が一番確実らしい(移動は地名を言えばだいたい通じる)。

写真のミニバスは明らかに日本からの払い下げ。でも新車っぽい。



長距離タクシー

国内のメジャーな観光地はサマルカンド、ブハラ、ヒヴァの3か所。それぞれ100km以上離れているので国内の長距離移動が必要になる。

飛行機以外では鉄道と長距離タクシー(といってもただの乗用車)。長距離タクシーは、似たようなルートで周っている日本人を探してシェアするのがお得+安全。

写真はヒヴァからブハラまでのタクシー(5〜6時間)。道中はひたすら荒野。車種は韓国産のデウーが多い(ポインタを画像へ)。

値段はホテルの雑記帳のようなもので最新の相場を調べしておくと交渉に便利。




アム川

同じくヒヴァからブハラまでの道中。

トルクメニスタン、アフガニスタンとの国境付近を流れる大河アム川を越える。



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レギスタン広場

ウズベキスタンと言えばここ。マドラサと呼ばれる神学校がコの字型に配置されている。

向かって右のシールダール・マドラサ(ポインタを画像へ)。黄色い部分はライオンと人の顔。ウズベキスタンのイスラム建築は偶像が堂々と描かれているのが特徴。

左奥のドームは改装中だった。



夕日のレギスタン

夕暮れ時のマドラサは美しい。内部の天井もまた見事(ポインタを画像へ)。

広場でぼーとしていると日本語で話しかけられることも多い。今回は日本語を勉強しているという学生さんと、お兄さんが日本で働いているという青年が話しかけてきた。青年にお勧めレストランはないかと尋ねたら、一緒に行こうという話になり、恐る恐る同行すると結構いいお店で、しかもおごってくれた。



シャーヒ・ズィンダ廟

レギスタン広場からタシュケント通りを歩いて30分くらいのアフラースィヤーブの丘の上にある霊廟群。

細い回廊のような路を挟んでティムール朝のいろんな人の墓が並んでいる。

タイルの青が空の青に映える(ポインタを画像へ)。



タイルとアラビア文字

色鮮やかな青いタイルで模様が描かれ、アラビア語と思しき文字も描かれている。

内部の天井がまた見事(ポインタを画像へ)。



アフラースィヤーブの丘からの眺め

丘からの眺望。右に見えるのはビビ・ハヌム・モスク。

墓石には顔を彫りこむのがウズベク流らしい。故人を偲べるのはよいが、夜は恐いかも。



ビビ・ハヌム・モスク

レギスタン広場からシャーヒ・ズィンダ廟までの途中にある大きなモスク。



グーリ・アミール廟

こちらもレギスタン広場から歩いて行ける距離。建物はそれほど大きくないが、ドームの頭の部分が大きい。

そのドームを中から見たところ(ポインタを画像へ)。



ウルグベク天文台

アフラースィヤーブの丘付近からミニバスで10分くらいの高台の上にある天文台跡。

ティムールの孫ウルグベク(ポインタを画像へ)は自身も天文学者だったらしい。



分度器?

これで太陽の角度を測ったのだろうか。

歴史上の様々な学者が算出した1年の長さがリストされていた(ポインタを画像へ)。ウルグベクの算出した1年は365日6時間10分4秒(下から2つ目)。現在わかっている1年(太陽年)は365日5時間48分46秒なので、誤差は20分ほど。恒星年(365日6時間9分10秒)だとすると誤差は1分弱。


巨大なティムール

14世紀後半〜16世紀初まで中央アジアを支配したティムール朝を興した人物。

サマルカンドはティムール朝の首都として栄えた。街に残るモスク、マドラサなどの遺跡の多くはティムール朝時代のもの。

大きさはちょうど大豪院邪鬼ぐらい。



現代のシルクロード

サマルカンド、ブハラなどはシルクロードの中継点として東西の交易で栄えた街。今でも街のあちこちに巨大な市場がある。

市場の食堂で休憩していたら隣のおじさんグループにウォッカを勧められ、調子よく飲んでたらそのうち「お土産だ、お土産だ」と言って市場の中に連れて行かれた。何かくれるのかと思ったら結局おじさんの経営する?スパイス屋。いろいろサービスしてくれたのはいいがやたら重い岩塩とかも買う羽目に。


モダンとレトロ

サマルカンドは結構都会で、道路もきれいだし車も多い。と思ったらロバの荷車が走るのどかな一面も(ポインタを画像へ)。


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ブハラ

サマルカンドから西に300km弱、9世紀〜10世紀にかけて栄えたサーマーン朝の首都だった都市。

モスクの迫力はサマルカンドにはかなわないが、観光客や物売りが少ないのでゆっくりと遺跡の雰囲気にひたれる。

写真はカラーン・モスクとミナレット(尖塔)。周りが空だけなのがまたよい。正面から見るとこんな感じ(ポインタを画像へ)。



カラーン・モスク

カラーン・モスクの一番立派な建物。

中に入ると礼拝のためか世界の各地の時刻が(ポインタを画像へ)。



モスクの内部

モスクの中は白一色の回廊。



ナーディル・ディワン・ベギのマドラサ

マドラサとはイスラムの神学校のこと。やはり堂々と鳳凰が描かれている。それらの間には太陽の中に仏教っぽい人の顔が描かれている。

ウズベキスタンではマドラサの中に土産物屋さんが並んでいることが多いが、それも厳格なイスラム国ではありえないことらしい。



ラビ・ハウズ

ラビ・ハウズと呼ばれる池の周りの広場。座敷のようなところであぐらをかいてお茶を飲むスタイル。お茶はこんな感じ。

この広場のそばのホテル、ナズィラ・アズィズベクは便利(ポインタを画像へ)。



ミミンの食卓

ラビ・ハウスからカラーン・モスクにかけて歩いていると、「ミミン」という名の男が話しかけてくる。男はウズベキスタン料理を振舞うからぜひうちに来てくれ、と懇願する。真面目そうな男なのでついて行くと、がらんとした居間のような部屋に通され、妻と娘を紹介される。勧められるままにビールを飲んで、ピーナッツのおつまみ、きゅうりとトマトのサラダ、ジャガイモと卵のバター炒めをいただいて、もう何も出てきそうにないのでお暇しようとすると、気持ちだけお金をいただきたいという。このくらいかなと支払うと実に悲しそうな顔をされる。結局外食するのと同じくらいの御代を支払う羽目に。他の日本人観光客も招待されたらしいので、どうやらこれを生業にしているらしい。



月夜

夜もう一度カラーン・モスクを訪れると、少し欠けた月が出ていた。



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ウルゲンチ空港

城壁都市ヒバはウズベキスタン西部に位置する。タシュケントからウルゲンチまで空路で行き、空港からタクシーで行くのが早い。陸路だとブハラから乗り合いタクシーで約5時間。

ウルゲンチ空港はがらんとしていて、タクシーも到着便が来る時しかいない。



ウルゲンチ市街

道路が広くビルが四角く地味なのは旧共産圏っぽい。

やたら道路工事をしていた(ポインタを画像へ)。



ヒバ一望

ヒバはイチャン・カラ(内城)と呼ばれる城壁に囲まれた都市の跡。

レンガでできた城壁はこんな感じ(ポインタを画像へ)。

都市といっても歩いて周れるほどの広さ。



ホジャのミナレット

ヒバで最も高いミナレット。20世紀初めに建てられた比較的新しいもの。

裏に入り口があり(ポインタを画像へ)、有料で頂上まで登れる。



頂上からの眺め

急で暗い階段を登ること数分。頂上からはヒバが一望できる。

階段は暗いので懐中電灯が必要(ポインタを画像へ)。



建設途中のミナレット

カルタ・ミナールと呼ばれる尖塔。

19世紀に中央アジアNo.1を目指して建てられたが途中で頓挫したらしい。



ミナレットの暗部

ミナレットはイスラムの礼拝の呼びかけを行うための塔だが、囚人の処刑用にも使われていたらしい。

看守はこんな感じだったらしい(ポインタを画像へ)。



シントラの路地

上の看守もかぶっていたモコモコの帽子は男子の正装らしく、お土産にもたくさん売られていた。



即決裁判の場

キョフネ・アルクと呼ばれる宮殿の中にある謁見の場。

左側の小さい扉から出るように言われると死刑、右側は無罪だったらしい。



豪華な装飾

柱や天井には細かい装飾が施されている。



ミニ市場

民族衣装の販売所。西洋人たちが喜んで買っていた。

すぐそばでおばさんたちが織り機を操っていた(ポインタを画像へ)。



ヘイヴァクの井戸?

ガイドブックに載っている井戸はこれ?

城壁の内部にホテルがいくつかある。今回泊まったのはイスラームベク(ポインタを画像へ)。雑記帳の書き込みは乗り合いタクシーなどの相場を知るのに便利。



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