こゆめ爆誕(こゆめが生まれた!)



 こゆめが生まれた頃。
 我が家は真の平和の中にありました。
 すおちゃんとアイノはすっかり仲良くなり・・・というか、スオミがアイノにむりやり仲良くされているという感は否めませんでしたが(笑)、とにかく人間関係ならぬ猫間関係は非常にうまくいっているといってよかったでしょう。
 我々はといえば、複数ねこ環境があまりに快適だったので、

 「ねこはなんびきいてもイイ!」

 という危険な真理へと到達していたのでした。
 まさにここに落とし穴があったのですね。
 
 我々がそんな平和を満喫していたころ、ブリーダーさん宅では新たな出産を迎えようとしていました。
 今度のお母さんは、かわいくって性格が良いことで(一部で)有名な「ゆめちゃん」でした。
 ワタシはのんきにも、「うーん、ゆめちゃんの子!きっと可愛いだろうなー、性格もバッチリだろうな!三毛なんか生まれちゃったりなんかしたらもうこまっちゃうな(←何が?)、いやーん、三毛うまれないかな♪
 ・・・などと妄想をふくらませていたのです。

 さて、ゆめちゃんが無事出産を迎えたその日のことです。
 おそるべき第一報が飛び込んできました。

 「シルバーゆめちゃんが生まれた!」

 そうです。なんとシルバーゆめちゃん模様顔がゆめちゃんにそっくりな子が誕生してしまったのです。
 さっそく写真を見せてもらいましたが、なるほどゆめちゃん模様。しっかりブレイズも入っています。
 でもさすがに新生児の顔を見て「お母さんに似ているわ!」とまではワタシにはわかりません(笑)。
 ただ、

 「この子はかわいくなる!」

 ということだけは本能的にわかりました。

 「ほ、ほしい・・・・」

 ワタシの悪い虫がさわぎはじめたのはいうまでもありません。明らかにまずい兆候です。
 きけば、早くも大人気で、問い合わせもばんばん入っているそうではありませんか。
 そうか、そうだよね。ウチじゃなくても、いいおうちがすぐにみつかるよね。
 アイノが来てまだ数ヶ月だし、次の子をいつか探すにしてもちょっと早いよね。
 でも。ゆめちゃんそっくりな子。
 もしかすると、これがゆめちゃんの最後の子かもしれない!

 「す、すごくほしい・・・・・」

 さあ大変です。物欲大魔王とまで呼ばれた私です。ひとたび欲望の虫が騒ぎはじめると誰にも止められません。
 ワタシはどうしたと思います?

 なんと、新幹線に乗って「こゆめちゃん」を見にいったのでした。
       

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