一階にはビデオライブラリがあり、そこでは『玉電』(89年制作)というビデオが閲覧できます。玉川線開通と沿線開発について当時を知る人へのインタビューなどの結構貴重なものです。
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玉川線の廃止後、世田谷線に残ったデハ104号〜107号はデハ87号〜90号に改番されましたが、ほとんど使用されること無く1970年(昭和45年)に江ノ島観光鉄道(現江ノ島電鉄)に譲渡されました。江ノ電では600形として601〜604号に改番されました。平成2年4月27日に江ノ電2000形のデビューにより廃車になりました。その年の7月6日、現在の宮の坂区民センター前に世田谷線と同じ塗装を施されて、保存されています。
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2003年3月3日に訪れたときは塗装作業の最中でした。数年に1回はやっているようです。 |
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7日には塗装作業を終え綺麗になりました。もうこの場所に保存されて10年以上が経ちますが、状態は極めていいといえます。区の管理がきちんとしていることや、宮の坂駅の裏手と比較的人目に触れやすいので部品の盗難は少ない方です。
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略歴の書かれている案内板です。ここには製造が大正14年と書かれています。玉川電気鉄道45号、後のデハ20形(デハ29号)のことです。しかし実際に銅体化された1954年(昭和29年)のときには、車体は勿論、台車もデハ40形のものに交換されているため、流用した部品はほとんどなく新車と言っても過言ではありません。
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車内の様子です。かつての連結側の運転台は撤去され、座席の末端部分がニス塗りから塗装が施されていることを除けば比較的玉電時代のままです。運転台の機器は保存のためほとんど外されています。また現在展示されているものは江ノ電のタンコロ100形のものです。
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ドアのステッカーは江ノ電時代のものです。
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