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わたしの生い立ち
ある年の風薫る5月。わたしはとある公園にいました。・・・というより、公園に捨てられていました。当時は生まれたばかりの仔猫でしたので、自分が捨てられているとはつゆ知らず、箱の中でただただ母恋しさにミーミーミーミーないていました。
「おかあさぁ〜ん、おかあさぁ〜ん・・・」
すると、急に明るくなりました。誰かが箱のふたを開けてくれたのです。
「かわいい!」という女の子の声。わたしはその子に抱き上げられました。「ミーミー」そのときのわたしは元の飼い主(捨てぬし?)が箱の中に入れておいてくれたミルクを飲み尽くし、ハラペコだったのです。なくのがやっと。おなかへったよう・・・。
そうすると、その子は察してくれたのかどこからかミルクを買ってきてくれました。小さかったわたしは顔中をミルクにしながら一生懸命に飲みました。お腹がいっぱいになってほっとすると、今度は自転車のかごに乗せられました。「ミーミー」どこに行くんだろう・・・おかあさんはどこ?と思いつつ自転車に揺られていきました。
しばらくすると一軒のおうちに着きました。女の子はわたしを持ち上げて言いました。「はい、ここがあなたのおうちよ」・・・・・?ここどこ。「ミーミーミーミーミー」わたしは不安だったので、なきながらおうちをぐるぐるしました。安全そう・・・と思ってしばらくすると、ごはんが出てきました。「いいにおい・・・」むしゃむしゃむしゃ・・・またまんぷく。そうすると今度は急に眠たくなって寝てしまいました。耳を立てて寝ていると、まわりでみんながしゃべってました。
「名前どうする?」
「呼びやすいのがいいねえ・・・」
「長いのはダメだね・・・」。
しばらくして「たまでどぉ?」
「う〜ん、ありきたりだけど、呼びやすいし、いいかあ」
「決定ー!たまたまっ」
「ダメだよ、寝てるんだから起こしちゃかわいそうだよ・・・」
・・・こうしてこの日からわたしは「たま」という名前をもらって、この家で暮らし始めたのです。
そして歳月は流れ、わたしは立派な(?)ねこになりました。
まだみぃさんとこにきたばかりのわたし。 みぃさんたちは「ころころ転がってかわいかったよぉ〜」と言いますが、覚えてません(笑) まだ毛がまばらですね。 なにしろ昔の(?)写真なので色が悪いですね・・・ すいません。 |
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「ZZZZZ・・・」寝てます。 後ろは窓なんです。 サッシの下のシルバーの部分は6,7センチ。いかにちっちゃかったか・・・ サッシと床のすきまに落っこちて寝こけてます。 みぃさんたら、隠し撮りするんですよぉ・・・ |
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これはちょっと慣れてきたのでおそとに出してもらったときのです。 自分のトイレ用の砂の上を歩いてます(^^; おそるおそる歩いてるんですよ。 |
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これは、階段をやっと上れるようになったときの写真です。 ・・・でも。 下りられなくて(笑)こわごわ下にいるみぃさんたちを見ているとこです。 このあと、みんなにはげまされつつ、でんぐりがえしをしながら、なんとか1階にたどり着いたのでした・・・。 いやはや・・・。 |
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