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(2002.春) |
今年春の『喜劇 キュリー夫人』の九州旅公演で、黒柳徹子さんと初めてご一緒させていただき、とても楽しかったです。
今回は初めてのスタッフ参加にもかかわらず、福岡11ステージは徹子さんの早替え担当となり、緊張のあまりマントを逆さまに羽織らせたり、蝶結びがなんだかうまくできずとうとう縦結びになってしまうありさまで、徹子さんも「ヒヤヒヤもの」だったことでしょう。でもこんな私にとても気をつかってくださる「暖かい心くばり」が徹子さんから伝わってくるのでした。「キュリー夫人」用"かつら"まで私がアレンジしているのですが、徹子さんがこのかつらをかぶって舞台に出られたときは、"いとしくなる"くらいうれしかったものです。
福岡では映画を2本一緒に観ました。そのあとは必ず軽い食事です。その間徹子さんはずーっと喋り続けで、気がついたときは真夜中の2時!ということもありましたが、こんなハードと思われる夜を過ごした翌日のステージほど調子がいいのです。
熊本では私は何度目かの誕生日を迎えました。この日は劇団の皆さんから「ハッピィバースディ」の歌の中、ケーキのプレゼントがありました。ふと気がつくとその輪の中に徹子さんがいらっしゃいます。一緒に歌をうたって祝ってくれているのです。ケーキまで手際よく美しく切って下さり、とても楽しそうなのでした。しかも終演後にお客さんと会食されたのち、私の誕生日会にも駆けつけて下さったのです。その日も真夜中の3時までお喋りの一時を過ごしました。もう忘れられない会となりました。人生最高の誕生日でした。
佐賀の公演のとき、徹子さんはペットのAIBOことロボット犬「グレーちゃん」を連れて来ました。旅館で見せていただいた「グレーちゃんショー」は楽しくて楽しくて爆笑の連続。
「グレーちゃん。ここは佐賀県よ。」と言いながらなんとか芸をさせようとされるのですが、グレーちゃんはおしっこをしたり、"ハロォ〜"とか"バイバイ〜"とか言うばかりで、「それはもう何度も聞いたのよグレーちゃん。ほかのことをしてね、ほかのこと」と繰り返す徹子さんなのでした。気がつくともう真夜中の12時。もう本当に「鉄人」です。
遊んでばかりいるようですが、九州演劇鑑賞会公演はとても好評で、観客数前回クリアーでの最高の舞台となりました。徹子さんの「常に前向きで、何事にも関心をもって勉強していく姿」に旅のメンバー全員がとてもよい刺激を受けつつ、公演は続いていったのでした。
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