ノミ(蚤)と戦う!!     

1997年当時。メイを飼い始めて1年。初めて体験したノミの襲撃でした。
そして1999年夏さらに恐ろしい事態に。総力戦で挑んだ駆除大作戦?


我が家にも ノミ がっ!

 1997年、メイと一緒に暮らしだして初めての夏。朝起きてみるとなんだか私の背中やら足やらが かゆい。ま、ダニやなんかだろうと思っていたら、次の夜、寝るときになにやら足がむずむずする。 あわてて電気をつけてみると。なんと 布団の上にノミがピョンピョン

 メイに多少なりともくっついていたのは知ってはいた。 でも、猫なんだからいるのはあたり前もくらいにしか考えていなかった。 ところが飼い主まで食われて初めてその苦痛に気がつくとは、人間なんて猫のことなんかたいしてわかっていなかった。 食われるともう痒いのなんのって。

 メイをあわてて検査。 ぞわわー いるわいるわ、10匹や20匹じゃない。 白い毛なので、黒というか、茶色のような色の物体が目立つ。 なんとか指で捕まえると、ピョン! とどこかに飛んでいってしまった。それからノミが気になり、なんかこそばゆいと思っては電気を点ける。の繰り返し。 なかなか寝付けず我が家は睡眠不足に陥ったのであった。


作戦1 ノミとり櫛 (くし)

 早速、翌日ペットショップへ。ノミとりグッズのあれこれを探し回る。しかし、どれも高いのなんのって。まずは人力作戦。  ノミ取り櫛を購入。 ノミ取り櫛の中には、微弱電流を櫛の金属部分に流して、くっついたノミを一撃で殺虫してしまうものあるのですが 、なにせ5000円近くという高額。しかも愛するメイに電気をあてるなんぞ気が進まず、オーソドックスなものにしました。 取れたノミが飛んでってしまうのを防止するために、カバーが付いているものを購入しましたが、かえってノミの回収が面倒なのと、 それでも這い出てくるしぶといヤツが多いので、結局カバーをはずして使っています。 取れたノミは、お皿に熱湯を入れて、その中に落として即死させる 方法。 10〜20匹もノミが浮かんだ皿を眺めては「ざまーみい」と喜んでました。 しかし、翌日になるとなぜか、またわんさかとノミがいるのでした。 なんで?だぁ・・・   

ノミ取り櫛


作戦2 ノミとりシャンプー

メイの洗濯だぁ! にゃーにゃー騒ぐが、石鹸まみれの状態でノミとり櫛で頭からしっぽの先まで ノミをかき出す。取れたノミは生きているので、なるべく熱い湯に入れてしまい殺してしまう。 石鹸を使った駆除方法は、ノミを水で窒息させることで効果が生まれるらしいのでお湯にどっぷり と猫を漬けてしまうのが良いらしいが、オフロ嫌いなので、暴れてそれどころではない。 地味な作業で週に1回はオフロに入れることを日課にしました。 しかし・・・・・・

作戦3 電気ノミ取り機 (ノミとりホイホイ!?)

 ノミが動物や人間を吸血するには体温、熱源、振動などがあると書いてあり まして。某ディスカウントストアで安売りしていた電気ノミとり機なるものを購入。 1200円也でした。こんなの利くかなぁと思いつつもワラをも掴む思いでした。 期待は見事に裏切られて、何日たってもぜーんぜんノミが取れない。 とある情報で、そのメーカーはぜんぜん利かないと買ってから知りました。
 しかし、別の集光ノミ取り機なるものを発見。これが効果ありでした。
右の某メーカ品。メイドインUSA! 小売店で1ヶ月待ちで手に入れた一品。一夜にして 10匹ものノミを捕獲 したのでした。でもねぇ。夜に緑の明かりが明るすぎて眩しいんだよ。 しかも取れる数が少なくノミはいなくならないのでした。ああ、どーしよう。は続く。
  

作戦4  ルフェヌロン (人類の英知の勝利!!)

 WEB検索を駆使。当時は「ググる」なんて言葉は無かった時代なので、お馴染みはYahoo検索。 「ノミ」で検索 をかけると。あるわあるわ・・・。同じ悩みで困っている飼い主さんやノミ対策グッズの数々。 今の我が家の現状はもうかなり繁殖が進行していることが判明。
 今すぐできることは、とにかく家を掃除せよ!! もっとも恐ろしいのがノミの繁殖力だであった。蚊と違い、産卵期ののメスが吸血するのではなく、 動物の血液そのものを補給して生存しているということ。産み付けられた卵に粘性は無く、付着せずにコロコロ落ちること。 卵から孵るとサナギとなり、羽化して成虫になること。吸血しない成虫予備軍が成虫の400倍にも及ぶこと。 残念ながら人の住む家はノミにとっても快適な繁殖の温床。好きなのはカーペット。タタミなどの隙間。布団の中。 ぞぞぞわわー書いているだけで痒くなってきた。その卵、サナギを徹底的に掃除機をかけて取り除くこと。

 そして、ついに人類の英知!薬品に頼る日が来たのでした。 いままでノミとり首輪や、ノミ取り粉も使おうと考えました。しかし、あんな昆虫を殺したり回避させた りする効果のあるものを猫に塗ったりするなんて。きっと体に悪いに違いないと避けていました。インターネットで検索をかけて、プログラム という薬品があることを知りました。どうやら猫の体に 悪影響はないらしい。獣医さんに相談して、メイについに注射液を打ちました。 プログラムという薬品は ルフェヌロン(製品名プログラム) といわれ、キチン合成阻害剤と呼ばれ るものです。簡単に言えば、この薬品投与した猫の血液を吸ったノミが産卵した卵はキチンを合成 できず、孵化できないという、ノミのライフサイクル遮断する。ということらしいです。 しかし!プログラムはノミのライフサイクルを遮断する薬剤ですので速効性はないのです。 投与前に産卵されたノミは孵化します。よってまだまだ我が家の中にはノミが繁殖する可能性があるのです。 実際この後も、2週間ほど、ノミがピョンピョンしてました。 1997年10月涼しくなるとともに、我が家のノミは消え去りました。 翌年もノミの行動が活性化する4月頃。本格的に暖かくなる前にプログラムを投与しました。 おかげで翌年の1998年は繁殖することもなく。平穏な日が訪れたのでした。

しかし。本当の恐怖は1999年夏にやってきました。
本当におぞましい事件が起きたのです。
続: ノミ(蚤)と戦う   

 


[めざまし猫]