メイの生活日記 2016年 (19才) 

しろねこ「メイ」老猫の闘病記。

慢性腎不全のケア、予防の参考にしていただければ幸いです。
 

記述途中ですが公開しています。時間をかけて作って行きたいと思います。


 
通院の日々


 3年前から獣医さんを変えました。  自宅から車で5分という近い場所に高度医療も可能な獣医さんがありました。 7歳の時に罹ってしまった自己免疫性溶血性貧血(AIHA)の治療の際、尽力していただいたのですが、世代交代で医院長が引退されてしまいました。 継続的に同じ病院に通いたかったのですが、後任となった若い医師の対応が、事務的で冷たいもので、どうしても馴染むことができませんでした。 そのまま続けて同じ病院に通うことをやめました。とても残念です。

横浜の獣医さん


 2013年にメイが外出した時にノラ猫に頬をかまれて、細菌に感染して化膿してしてしまいました。 その時に慌てて別の獣医さんを探しました。 隣町の横浜市のため車で10分以上かかるのですが、とても丁寧で良心的な獣医さんに巡り合うことができて幸運でした。 その後、現在までお世話になっています。  高齢猫になると、頻繁に獣医さんに通うことになります。動物医療は医師によって大きく治療に差があるのが現実だと思います。 病院選びは慎重に行うべきです。今は2か所の動物病院を掛け持ちです。いわゆるセカンドオピニオン。 双方の病院へは他院にも聞いていることを伝えてあります。

横須賀の獣医さん

 こんなことがありました。「らんま」が数年前に肉球が炎症になり、裂けてしまうという病気になりました。 四肢から血がしたたり真っ赤な足跡が点々と付いてしまう状況。 車で5分の高度医療も可能な獣医さんは血液検査してみないと原因がわからないし、縫合も麻酔が危険。というだけで何もしてくれなかったのです。
 猫は血を流して痛がっているのです。藁をもすがる思いで横須賀の別の獣医さんに駆け込みました。 お世辞にも綺麗とは言えない診療所のような獣医さんでした。でも「いつでも見てくれるし休みもない」と地元で評判。 いつも待合室は患畜であふれて1時間待ちはあたりまえ。対応は大胆で迅速。 多くの症例を見ているようで対応はおそろしく早く、飼い主との対応などはそっちのけで動物のことを一番に考えてくれるような獣医さんでした。 足を見せると、その場で麻酔もせずに縫合するという大胆な方でした。 AHTの方もいないので私が足を押さえ「らんま」も必死になって耐えていました。
「らんま」も「メイ」も歯周病と歯石に関してはこの獣医さんに処置して頂いています。 。猫にとってはものずごく嫌なお医者さんかもしれないですけれど。高齢猫の場合は他に方法がないのです。




2016年1月

 
 「メイ」の口が匂います。奥歯を見ると黒ずんでいます。炎症もあり通院しました。 炎症の軽減が薬で可能でも、根本的な歯科治療は高齢のためにできないとのこと。 抜糸などの治療には麻酔が必要なのですが、高齢猫ではリスクが高すぎるとのこと。 麻酔は「崖から突き落とすようなもの」と説明されました。
 いままで歯に関しては全く無知だったので、ケアをしっかり行うことが出来ていませんでした。 恥ずかしながら、猫にも歯磨きが大切であることなどは知りませんでした。 今更ながらとても磨かせてくれる状況ではなく、その後も思うようにケアなどはできませんでした。 子猫から家族に迎える方は歯のブラッシングは習慣にできるようにできたら良いと思います。大人になったら歯磨きなんて絶望的です。


 併せて健康診断を行った結果、心臓肥大症と重度の慢性腎不全であることも判明しました。
血液検査の結果、腎臓機能の目安となる
※CRE(クレアチニン)3.3 、BUN(尿素窒素)63 でした。
※猫の正常値は、CRE(クレアチニン)0.7〜2.5 、BUN(尿素窒素)12〜41。獣医さんにより異なる。

 年に一度くらいは人間のように定期健診をしておくべきだったのかもしれません。 心臓病改善と腎臓機能の回復のためにフォルテコールという錠剤の投与を毎日開始しました。 こんな小さな体に毎日薬品を投与することに多少の抵抗がありました。獣医さんを信じて行うしかありませんので続けることにしました。 今思ってもその選択が正しかったのかどうか、わかりません。


 

2016年3月 慢性腎臓疾患
 
 
 「メイ」。再度の血液検査。
CRE(クレアチニン)3.4 、BUN(尿素窒素)100 。改善はみられません。BUNの検査値は食事などにより誤差が大きくなるとのことで、投薬も続けて行うことにしました。 慢性腎不全を示す値です治療として週に一度の皮下点滴も始めました。 実際には2〜3日に一度行うべきとのことでしたが、この時はそれがとても重要なことであるとの認識が足りませんでした。

 息子の「らんま」も同様に腎臓疾患であることがわかりました。獣医さんに連れて行くと心拍数が上がり強いストレスを感じる様子。 「らんま」は獣医さんの勧めで自宅で点滴を行うことになりました。「らんま」も18歳の老猫なので覚悟はしていました。 ただ元気があり食欲も旺盛。ほぼ外猫なのでなかなか捕獲もできない状況。捕まえて嫌がるのを抑えながら点滴するのは容易ではありません。 結局週に一度どころか、ほとんど行えない状況です。猫はストレスが万病の元。もう好きにして!結局のところそれが一番良いのかもしれません。




2016年7月

 
 「メイ」食欲があまりなく、寝ているばかりでトイレに行くのもつらそうな感じになってしまいました。 毎週末に点滴を続けていましたが、尿の色が薄く腎臓が機能していないようでした。 しだいに動きも緩慢になり何も食べなくなってしまいました。こんなに急激に衰えるなんて思いもしませんでした。

 検査の結果。
CRE(クレアチニン)14.3 、BUN(尿素窒素)200> 現状維持していてくれると思っていたのに。恐ろしい数値になってしまいました。腎臓病のステージでは末期の値です。 皮下輸液も自宅で行えるように獣医さんで指導を受け、毎日家のテーブルの上で行いました。
 日に日に衰えてもう歩くこともできない状態になった「メイ」。ストレスになる通院は止め自宅で食事も好きなものだけを与えるようにしています。 ただこんな値になっても流動に近い食事や水も飲んでくれます。それもしだいに自分ではできなくなり最後は強制給餌を行いました。

2016年7月30日

 「メイ」。ほとんど意識がなくなりました。流動食ももう受け付けてくれません。 昨日まで皿を近付けると自分で飲んでいた水も飲めなくなりました。「らんま」が帰ってきたので「メイ」を寝かせたまま逢わせました。 匂いを嗅いでいます。何やら異変に気が付いたようです。しばらく大きな声で鳴きながら家の中を歩き回っていました。
 医学的には切望的な診断結果。皮下輸液に追加して、貧血の改善を行う注射を実施しました 。皮下注射なので、獣医さんに教えて頂き自宅で行いました。改善の兆候はなにも見られず悪化するばかりです。 最後は痙攣症状が頻発するようになってしまいました。座薬による処置を数度行うこととなりました。

2016年8月2日
 「メイ」。19歳 3ヶ月。永眠。うだるような暑い日でした。




2017年1月
 「らんま」突然のことでした。急に体が衰えてきた感じです。ごはんもほとんど食べてくれなくなってしまいました。 食事が摂れない要因は腎不全による歯肉炎が大きかったようです。「メイ」が亡くなってから、あの半外猫の「らんま」も家で過ごすようになりました。 いつも食卓の椅子で眠るようになりました。1才頃からは家のトイレを使うことがなかったのに、初めて「らんま」のトイレの世話をした気がします。 もう外出もできないようです。それでも最後まで寝たきりにならず、どんなに辛くても必ず自分で歩いてトイレに行っていたのは驚きです。

2017年3月11日
 「らんま」。18歳 11ヶ月。永眠。まさに東日本大震災の休日でした。

めざまし猫  @mayranma