making of 「蛍くんと準くんの夏休み」 その1
 このコーナーでは、合作「蛍くんと準くんの夏休み」がいかにしてつくられたかを紹介していきたいと思います(^^)。まず、これまでの合作についてと、合作ペンネームの由来について掲載し、実際の合作の技術的なこととかは、全ての連載が終わってからにしたいと思いますので、大いに参考(?)にしてください(^^)。

★ SunとMeteorのこれまでの合作

 SunがHP「ひとり上手ぎゃらりい」を開設したのが1998年2月21日、最初はオリジナルCG(蛍くん)4枚でのスタートでした。もちろん、現在使用しているIllustrator以前から蛍くんの絵は描いており、版権物であるコナンくんなども加わって、着実に作品数を増やしていきました(^^)。
 Meteorがインターネットを始めたのは、1998年8月。自分と似た趣味の人はいないかと、3次元からスタートして果てしないリンクを繰り返して見つけたのが「ひとり上手ぎゃらりい」でした。たちまちその画風に惹かれ、伝言板の過去ログを見ていたところ、常連さん達(西瓜さん、あっきーさん、ASAOさんが、当時からの常連さんです)が裏ページの話をしていたのです。その「真夏の納涼コーナー」を見つけたとき、Meteorはこの人は自分と全く同じ好みを持っていることを確信してしまいました(^^;。で、早速8月9日に「御記帳」で感想を送ったところ、翌日返事が来て、以来あんな話ばかり(^^;のメールの交換が始まったのです。
 そんなまだ出逢って1ヶ月も経たないある日、Sunより「どんなシチュエーションのおもらしが好きですか」と訊かれて、Meteorが2、3リクエストを出したのです。その際、普通に言ったのでは採用してもらえないと思ったMeteorは、簡単なストーリーをつけてメールを送りました。Sunはその期待に応え、Meteor好み(^^;のCGを描いてHPに掲載しました。Meteorは早速伝言板にストーリーを書き、みなさんに読んでいただいたというわけです。以来、Meteorのリクエスト物は絵:Sun、文:Meteorというスタイルが確立し、今日に至るまでなぜか裏と裏うらに限り(^^;、ふたりの「合作」という形式が見られることになったのです(^^)。
 具体的にどの作品かは、「ひとり上手ぎゃらりい」の裏、裏うらを探していただくことにして、今回はそれとは違った方法で合作をしているのです。つまり、絵と文章を別々に担当するのではなく、絵も文もふたりで合作してしまおうという大胆(?)な試みなのです。そして、ようやくそれが実を結び、こうしてみなさんにお目にかけるようになったのですが、そのあたりのことはまた改めて書きたいと思います。


★ 合作ペンネームの由来

 すでにお気づきと思いますが、今回の合作の作者名は、全て Mizumori Sho (みずもり・しょう)になっています。一体これは何なのかと質問がありそうですので、先に説明します(^^)。
 SunもMeteorも、大の藤子漫画ファンであることはご承知と思います。ご存知の通り、藤子不二雄という名前は、藤本 弘、我孫子素雄両先生の共同ペンネームであり、お二人の名前を合成したものなのです。
 SunとMeteorが合作をはじめるのにあたり、ふたりの共同ペンネームを決めようということにしたのは、あこがれの藤子先生にすこしでも近づきたいという思いがあったのに他なりません。Sun&Meteorというのではなく、ひとつの名前にするというのは、どうしても譲れなかったのです。
 しかし、実際にふたりのハンドルを合成するのは、至難の業でした。これがもし本名ならば、実に合わせやすい名前なのですが(ここには書きませんよ(^^;)、それはまずかろうというので、この構想は白紙に戻りかけました。そこで浮上したのが、ふたりのオリキャラでこの物語の主人公である、蛍くんと準くんの名前を合わせることだったのです(^^)。
 ふたりのフルネームは、川咲 蛍(かわさき・けい)と羽犬塚 準(はいぬづか・じゅん)ですが、実はこれがまた個性が強すぎて合わせにくい名前なのです(^^;。苗字と名前をそれぞれ合成するのはあきらめ、かなに細分化して並び替える方法を考えたのですが、そんなアナグラムみたいなのでは意味不明になってしまうので、またまた困ってしまったのです。
 最後に考えたのが、名前の音訓を変えるというものでした。「準」という字は、訓読みで「みずもり」と読みます。これがいかにも苗字っぽいので即採用し、蛍くんの方から名前を決めることにしたのです。はじめは同じ名前から、「けい」ではなく「ほたる」と読ませて旧字体「螢」を当てることで話がまとまりかけました。しかし、あまりにもそのままなのでやめて、ほかの2文字を音読みにしたらどうなるかと調べてみたら、「咲」という字は「しょう」ということがわかったのです。苗字と併せて、あることを思いついてしまったので、これも採用となりました。
 あることというのは、「みずもり・しょう」にある漢字を当てたら、SunとMeteorの大好きなあのことを連想させるというのです。つまり、水漏り小・・・意味はそのようにとって下さい(^^;;;;;。でも、そのままではいかにもなので、「水守 小」という、なんか小学校みたいな名前にして、これもまた小学生好き(^^;のふたりの好みに合わせてみたのです。しかし、あとで姓名判断を調べてみたらあまり字画数がよくないので、普通はローマ字とひらがな表記にすることにしました。
 さらに、Mizumori Sho のイニシャルは"S.M"(!!!)になり、SunとMeteorのハンドルの頭文字であるとともに、ふたりの関係を表しているのです(こらこら(^^;;;;;;;;)。
 ふたりを区別するときは、水守 小(S)と、水守 小(M)(何か、ファーストフードのドリンクみたい(^^;)というのも決めたのですが、通常は通りのよいSunとMeteorでもちろんオッケーです(^^)。
 ここまで、MeteorがSun邸に伺ってた6月19日夜に決めました。自分のオリキャラやハンドルのときもそうでしたが、名前を決めるというのは実に難しいものです。しかし、名前を持つことによって人格が生まれ、キャラクターが確定するということもあります。今回だけにとどまらず、これからも Mizumori Sho でいろいろやっていけたらいいと思っています(^^)。

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