谷川

 昔、麺通団とRNCラジオにこっそり出たとき聴取者に怪しいうどん店の情報を提供してもらった。「東植田。まわりは民家と田んぼ。看板も店名もなし。屋根が青い」その店が谷川だ。車で向かっていると、まわりの何でもない景色が何故か仲南の山内を尋ねていると錯覚させる。田圃と民家の作りが似通っているからなのか、我々が忘れようとしている原風景を感じさせるからなのか。
 ここには昼になると近所の子供やおばさん、郵便屋さん、職人さんが集まってくるコミュニティが残っている。地方分権が叫ばれ、合併が必要不可欠の善いことのように言われているが、効率化と開発のための合併でこの温かさはどこに追いやられるのだろう。
 冷凍庫に猪が凍っている、名物はその猪からとったうどんのだしである。玉数の注文のみ。


高松市東植田2139−1
087−849−1628
11〜13
定休日なし
駐車場なし


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