おがわ

 最近は幾分細くなったとはいえ、讃岐うどんは太い麺である。太い麺のコシの強さと、のどごしの良さが讃岐うどんのおいしさの秘密である。
 私も麺聖になって、もっともらしく蘊蓄(うんちく)を傾ける機会が多くなったが、今回のテーマはコシである。昔の讃岐うどんにはゆで時間が短くて硬いうどんがあり、それを懐かしがる人も多いが、コシとは硬いことではない、「(『腰の力』の意) 弾力・粘りなど」(広辞苑第五版)、粘弾性をいう。麺の研究をされている香川大学の三木博士によるとコシとは「適当に硬く粘りがあって、軟らかいがプツンと切れにくいこと」だそうである。ついでに言うと「のどごし」は粘着性の測定で表されるそうである。
 太いからコシがあるのではない、コシがあって且つ太いのである。この太いという観念に挑戦するのが「細切りざるうどん」で有名な、おがわ。金比羅の観光街から少し離れたところにある、麺通団の田尾団長も隠しているが実は大好きな麺である。稲庭うどんと同じくらい太さ、太めの素麺くらいである。
 食べた感想は、「細いけれどコシがある」、「細いからコシが引き立つ」、このページを作るに当たって何人かのホームページを覗いてみたが、みんなこんな感想を述べている。細い麺のコシの強い讃岐うどん、新しいジャンルである。
 少し高めの観光うどんと生活うどんの中間の普通のうどん店のメニュー。なお、高松のこんぴらうどんは弟さんのお店。


琴平町154
0877−75−1660
8:30〜19
定休日第2・4土曜
琴平駅徒歩10分
駐車場あり


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