松家

 最近県内全般にうどんが細くなってきた。細く切るのも技術が必要だろうが、太いうどんより味がごまかせ、早くゆでられる営業上の利点もある。同じ腕なら細い麺の方がおいしく感じると思う。
 高松にまだこんな店があることはうどんの奥深さを物語っている。そこにはただ近所のうどん屋に通っている住民がいるだけだ。名物だ、文化だと強調する前に人は何も考えず、時にはうまいまずいかさえ考えず、ただ食っていることを忘れてはならない。
 中へ入って適当な大きさのどんぶりを自分でとる、おばちゃんに「太いん、細いん?」と聞かれるからうどん通ならためらわず「太いん2玉」と答え、天ぷらをのせ、タンクの蛇口からだしをかける、この他にもつけ出汁、冷やしたかけ出汁がこっそりある。
 太いん、細いんに天ぷらがある。
 (残念ながら、廃業)


高松市藤塚町3−15−6
10:30〜15くらい
定休日日曜、祝日
JR栗林駅5分
駐車場あり


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