はりや

 今のうどんブームに反対の人も多い。例えば「近所のうどん屋に行きにくくなった」との声がある。私もそう思うので、お気の毒様としか返事できないが、店がなくなるよりよかったのではないかとは思う。「地方の貴重な文化」等々言っているだけではすべて失われてしまっていただろう。
 世間では失われた十年とか言う不幸な時代だったが、讃岐うどんにとってこの10年は幸せな時代だった。高齢で、後継ぎがなくて閉めた店も多かった、うどんが再認識されたおかげで後を継ごうという子供が現れた店がある、「うどんも充分商売になる」いいことだ、過疎とは親の職業を子供が継げないことから起こるのだそうだから。若手の店、製麺所からの進出、異業種からの参入、ブーム乗っているだけとの意見もあろうが多様性は必要だ。
 今回紹介するはりやは、タウン誌に新店として載ってからわずか数年(だったと思う)、いまや名店になり、開店直後から長蛇の列。若いご主人が麺を打つ。カウンターのみの小さな店、紹介するとまた列が伸びるかもしれないが。
 天ぷらとカレーがお勧めらしい一般店メニュー、私はかしわざるが好き。


高松市郷東町587−174
087−882−3301
11〜麺終了まで
定休日日曜、祝日
香西駅から徒歩20分
駐車場あり


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